2006年10月

2006年10月29日

自然治癒力

私は生まれて一才の頃、腸炎に罹りやせ衰え、もうこの子は生きられないと医者にも言われた。
父が探して買ってきた薬草を煎じて飲ませたところ、奇跡的に治ったという話を何回か聞かされた。
なにしろ戦時中で、衛生状態、栄養状態も悪いし、今のような抗生物質などは無い時代だった。
たぶん幸運にも、自然治癒力というものが残っていたからだろうと思う。
子供の頃から、腸が弱いと親から言われ、冷たいものは控え、腹巻をさせられていた。
この10年ほど、ケフィアというヨーグルトを毎朝食べるからだろうか、お腹の具合は快調である。

現代はまさに健康至上主義、病気の予防法も多種多様、健康本も沢山出ているし、
西洋医学以外の治療法、予防法、健康法が見直されている。

果たして何が良かったのか?自然に治ってしまうことも多い。
動物達は医者も薬もなしに自分で治してしまうわけだから
生き物には失われた平衡を元に戻そうとする自動的な営み
自然治癒力が必然的にあるような気がする。

ガーゼ 包帯自然治癒力を目の当たりにする体験といえば、ケガをした時に傷が治るということを観察していれば理解できる。
血液が固まって血が止まる。熱が出る。白血球が感染を防ぐ。傷口は5日位で塞がる。かさぶたができる。かさぶたがはがれ、きれいな皮膚が現れる。
傷を治そうと細胞分裂が急速に行われ、組織が再生されるのだ。
傷口は細菌感染を防ぐため、清浄なガーゼで保護するだけのほうがきれいに治る。(傷を早く治す薬はまだ発見されていないのです)

私はこの15年間、ニキビや敏感肌、アトピー皮膚炎を自然治癒力で解消できないものかと研究してきた。
だれでも傷が治る治癒力があるのだから、これはきっと治癒力を邪魔してる障害物があるのではないかと考えるようになった。
そのひとつが、清潔志向という洗いすぎだと気付いたのです。
皮膚には本来常在菌という善玉菌が共生しています。
石鹸や洗剤のような泡のでるものでこの善玉菌まで洗い落とせば、皮膚の抵抗力は弱くなってしまうからです。

もうひとつの障害物は、自分の皮脂という天然クリームがあるのに、顔に油を塗りすぎるんじゃないかということです。
天然のクリームは酸性膜といわれ、皮膚の細菌バランスを整え、自分のものだからアレルギーもないのです。

肌を刺激から守るガーゼのように、油を使わないで木綿や絹のような素材で化粧品がつくれないかということです。

自然治癒力は体の秘密の知恵ともいうものです。
この力がうまく発揮されるように、手助けし、励まし、
元気づけることが私達の役目だと思ってます。

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syobu828 at 02:13|PermalinkComments(8)

2006年10月22日

独立開業

先週の金曜、土曜日、福岡県中小企業家同友会の新入社員研修会が開催された。
私はもう10年位、同友会の共育委員会に属し、社員教育のお手伝いをさせていただいてる。
業種、分野は違っても、社会人としての「共通ルール」を勉強し、それぞれが目的、目標を持てるように応援するというフォローアップ研修なのです。

10年前に比べると、最近の新入社員は礼儀正しく、理解力があり、スマートである。
こじんまりまとまってるというか、反面とびぬけた個性や型破りな逞しさというものが無いような気もする。たぶん、経済的に豊かな情報化時代だからなのだろう?

2日間、経営者も参加して、討論やプレゼンが行われた。
私達経営者として、一番先端の若者たちが燃えて熱いということは、パワーを感じ元気になれるというメリットもあるのです。彼らこそ、企業の宝なのです。


井上優子 オーナー私共の会社に4年間勤め、ケヤキ通り店で働いていた理容師の井上優子さんがいよいよ独立することになつた。
17日に新店舗の内装が出来上がり、内輪でお披露目の集まりがあった。
店は10坪とコンパクトであるが、理容所の許可を得て、シェービングエステサロン(女性のお顔そり)を11月1日に開業する。
店名はルナレーナ六本松店 Tel 092−737−1788

もちろん、白色粘土洗顔料を使った素肌美づくりが目的である。

ルナレーナ社員 理容師の仲間この日、社員さん達がお祝いに駆けつけた。
ほとんどは市内のシェービングサロンで働いてる理容師さん達である。
入社してから、エステティツク、メイクアップ、皮膚理論、接客術、経営論などを実務を通して学び、独立していただくのが理想です。
先月、宮路理沙さんは働きながら3年間通信教育で学び、理容師の国家試験に合格した。おめでとう。
 

ルナレーナ六本松人の肌に触れることができるのは、美容師か理容師の資格が要ります。
カミソリを使えるのは理容師さんだけです。

理容師の専門技術を化粧品業界で生かすというのも、特異性があってニッチな分野ではないでしょうか。

 

ルナレーナ六本松 入り口今回の企画もルナレーナの脇黒丸社長、設計施工は彩華の川原社長といういつものコンビ。
今までに、天神、唐津、小倉と手がけてきて、二人のイマジネーションは、コンパクトで繊細、落ち着いてシックなこのサロンに結実している。

 

ルナレーナ六本松 お顔そり大阪へ出向している山口さん、唐津の河野さんは遠方のため来れなかった。
小倉から田中部長、そして、3年前独立した天神店の新井オーナーも参加して、
先輩として、若い人達を励ましていた。


現場の人達のパワーを感じて、しばし彼らの話に聴きほれていた。

彼らのエネルギーを発揮するために、
これからどんなステージ用意されるのだろうか。

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syobu828 at 01:10|PermalinkComments(20)

2006年10月15日

ニキビで悩む

私が化粧品の仕事を始めたのは38才の時です。
それまでに製薬会社に勤めたり、父と薬品販売業をしていた経験から、
皮膚の働きや仕組みに興味を持ったからです。

ニキビそれ以上に、私自身が高校生の頃より、ひどいニキビで悩まされ、
解決する薬が見つからず、皮膚科へ行っても良くならず、
凄く暗い青春時代を過ごしたという体験があったからだと思います。

その頃の治療法は、石鹸で洗顔することと
患部を乾燥させて殺菌する硫黄のローションや軟膏でした。
ところが、これは50年経った今でも変わらないのです。(クレアラシル軟膏等)

ニキビは思春期のホルモンのアンバランスが原因、その内自然に治るもの。
命に別状はないのだからというぐらいで、深く研究する専門家がいないのだろうか?
これだけ科学が進歩した世の中なのに、ニキビで悩む若者はあいかわらず多い。
こじらせてしまった大人のニキビ、メイク化粧品によるニキビも増えているようです。

ニキビに悩む方々の相談を受け、話を伺うと、
“乕罎量を取り除くために、
∋Χ櫃靴得況蕕砲箸いΔ錣韻如
一日に4〜5回も石鹸や洗剤で洗顔してることがわかりました。

お皿や洗濯物ではありませんから、
生身の人間の皮膚は洗い過ぎて、
洗剤にカブレて自然治癒力が無くなってるのです。

さらに、石鹸も洗剤も原料は油ですから、その成分が肌に残って、
洗えば洗うほどニキビは悪化してしまうということも解かりました。

「石鹸を使わずに、肌をやさしく、綺麗に、健康に保つ方法を考える」
というのが、最初に取り組んだ仕事になりました。

たまたま、白色粘土の吸着作用を利用するという洗顔剤の開発になっったのですが、
それは、製薬会社で湿布薬や胃腸薬に粘土を使っていたということを見ていたこともありますし、
また私の肌で試作品を実験できたからということが大きかったと思います。

今朝、大阪のKさんから、サンフランシスコの「寿」さんのブログは必見というメールを頂いた。
早速、「セレブなオーガニック事情in SanFrancisco」を開く。

石鹸を使わないオーガニックな洗顔剤が紹介されている。
もちろん、泡が立たない。
オートミールなどのデンプン、海草のヌルヌル成分など物理的な吸着作用だ。
石鹸や洗剤のように、肌の上で化学作用を起こすのは刺激になるなと思う。

>界面活性剤などを含む洗顔フォームなどは、
>皮脂を取りすぎてしまい、お肌の 防御機能を低下させてしまうためです。
>日本人は、肌本来の皮脂を取りすぎてしまうことにより
>肌トラブルが多いように思います。
>しっかり洗顔してさっぱりしたい気持ちは解りますが、
>お肌にとって重要な皮脂は 残すことがポイントです。

と「寿」さんも石鹸と決別することに決めたようです。

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syobu828 at 22:47|PermalinkComments(23) クレイセラピー粘土洗顔 

2006年10月08日

風邪をひかない秘訣

空は秋晴れ、爽やかな風が吹いてるというのに、
先週は風邪をひいて寝込んでしまった。
風邪で寝込む若いときは良く扁桃腺を腫らしてたけど、
60代になってから39度の高熱で寝込むなんてことは無かった。
2日間、布団をかぶって、うんうん汗をかいて、
熱をさまして、なんとか良くなった。

今回はお医者さんと薬の助けは要らなかったのですが、免疫力の低下だろうから歳のことを考えて無茶をしないようにと家人に釘をさされる。

果たして、原因はなんだったのだろう。
天神の人込みで、運悪くウイルスを吸い込んだのだろうか?
小学校時代の友人と温泉へ行って、湯冷めしたからだろうか?
過労、ストレス、暴飲暴食などは全く無いから・・・原因不明である。

寝込んでる間に、アマゾンに頼んであった本が届いたのでうつらうつらと読んでいた。

本の著者は愛媛県伊予三島市で小児科医院を開業している進藤正光氏で、
「絶対に風邪をひかない秘訣と石鹸をつかわないで美肌になる妙案」という長いタイトルのまことに軽妙にして洒脱なエッセイ集なのです。

風邪は万病の元などと言われるが、風邪の原因について、現在の学説はカゼのウイルスが鼻、喉に吸着され、組織の細胞内で増殖し、風邪特有の症状が出るまでに1〜4日かかる。というウイルス説が世界的になっている。
冷たい気温にさらされることは感冒を誘発せず。とも言われている。

ところが、進藤先生の60年以上の診療経験から言えば、
元来人の体は肩や上背部をとりまく温度がわずかに冷えすぎただけで、
反射的にクシャミや鼻水が出はじめるものだ。
肩口を冷やさなければ、風邪は絶対ひかないと確信している。
肩口が火元という持論は風邪の原因はウイルスでないという見解とともに、これは風邪について私がこれまでの経験則から得た自負できる集大成である。

たしかに風邪とひとくくりにしていたものには、流感とは別に、寒冷刺激で起こされるものが多いのでしょうね。
司馬遼太郎さんがいつもトックリのセーターを着ているのは、
「首を冷やさないので風邪を引きません」となにかに書いていた。

今年の冬は肩口を冷やさないように気をつけましょう。

「石鹸を使わないで美肌になる妙案」については、石鹸の汁が肌に残りやすいので、刺激となり、皮膚を傷めることがある。
と患者さんに「石鹸無用」を説いているそうです。
アカを落とすだけなら、タオルでこするだけのほうが綺麗になる。
アトピー皮膚炎では、特に石鹸の使用により著しく悪化する事実は経験上間違いないと。

京都の磯辺先生に続いて、また1人味方が居られたという、うれしい気持ちになりました。

「智者は学問より学び、凡夫は経験に学ぶ」
たとえ平凡な人間でも日常茶飯に体験することにはそれ相応の信憑性があるのも当然である。田舎の藪医と言えども一言いいたいと進藤先生の謙虚で洒脱な語り口がとても好感が持てる。

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syobu828 at 01:24|PermalinkComments(11) エコロジー生物学 

2006年10月01日

守・破・離・

9月26日、中小企業家同友会の中堅社員研修会で、
株式会社ボストンーナイン川本社長の講演を聴いた。
ボストンーナインは創業29年になる福岡のアパレルメーカーです。

ボストンナイン直営店 天神西通り1960年代一世を風靡したVAN(50〜60代の男性には懐かしいアイビールック)の解散後、
川本氏は福岡に戻り、VANのながれをくんで、ベーシック、トラッド、ナチュラルをベースに、
時代の流れを上品に取り入れた「良質な日常着」を提供してきた。

「服」はその時の気持ちを一番表現しています。
一番肌に近いから、人の気持ちを左右します。
美味しいものを食べると元気が出るように、
自分の気持ちを高めるような素材とデザインの「服」を着たら毎日がハッピーの連続です。
衣も食も住も素材が命です。
これを選定し、どう生かすかがプロとしての腕の見せ所です。
と川本氏はものづくり人間としての熱い気持ちを語った。

「方針を実行するための基本姿勢として、守・破・離・を定義する」という会社の理念に、
同じ目標に向かって社員と共に邁進する川本氏の姿勢を見た。
要約すると次のようになります。

守・破・離・とは、物事を学ぶ時の最も大切な基本姿勢です。

第一段階のとは、師匠の教えをそっくりそのまま忠実に守ることです。
師匠がどのような考え方、態度、姿勢をもっているかを、そっくり学ぶことです。
もし、初心者でこれを疑い、批判する人がいたら、
その人は学ぶ気持ちが無い人であり、絶対に向上も発展もありません。

第二段階のとは、師匠の教えをすべて自分のものとしたうえで、
新しい工夫と努力を加えて、師匠の教えから成長していく段階です。

第三段階のとは、工夫と努力によって、師匠の教えから脱皮し、
さらに修練を積み、自ら一つの境地を築きあげる段階です。

最も大切なことは、が完成したら、さらに高いレベルに進むために再度、に戻ります。
原点に帰るということです。

いかがでしょうか。武道、茶道、華道に限らず、
仕事においても先人達はこうやってその道を究めてきたのでしょうね。

講演の後で、川本氏と二時間程ゆっくり歓談する機会を得た。
川本氏は30周年を迎え、原点に帰り、培ってきたことをもう一度見つめ直し、
時代の風をうまく取り入れたものづくりに挑戦していきたい。と抱負を語った。

化粧品を作り始めて15年、二代目社長にほとんどバトンタッチして、
ホットしている私ですが、ここで、原点に戻って、
新しい分野の開拓をしようという気持ちが湧き上がってきました。
守・破・離→守・   原点回帰の時が来たのだと・・・

化粧品の中で、スキンケアというのは、フランス語ではトワレと言う。
トワレの語源はtoile(トワル)で、布、リネンを意味します。
化粧品は絹や木綿のように肌にやさしい肌着を目指すべきだと思ってきた。
まさに服飾の世界と隣りあわせだったのですね。

「服」づくりの達人に教えを請い、お互いの技を出し合って、
この福岡の地でコラボレーションできたら、という夢を想った。
頬にあたる風がさわやかな秋の宵でした。

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syobu828 at 01:05|PermalinkComments(14) 友人達