2007年03月

2007年03月27日

ガォーママとヤッホー

いつも横浜へ行くとお世話になるザキのカモメさん夫婦
「今度は横浜と博多の中間、大阪梅田で飲みましょう」と去年暮れに約束していた。
そろそろ桜の開花も近い先週末、梅田の新阪急ホテルで待ち合わせた。

梅田のシェービングサロン「Kフリー」さんを見学して、
翌日は京都で磯辺先生の講演会を聴くというのが、
今回の旅行のスケジュールである。

ごちゃごちゃした梅田の地下街を抜けて曽根崎の居酒屋で、
同じシェービングサロン経営者同士の交歓会。
Kフリーさんの理容師さんも二人参加する。
かなりお酒も回って、春雨の中を歩いて宿まで帰る。

翌日は朝10時に京阪電車で京都四条へ出る。
カモメ夫婦の姪子さんがご主人の車で迎えに来てくれる。
円山公園の桜はまだ一部咲き。
高台寺の脇を通り抜けて、清水寺へ向かう。
観光客で狭い坂道は混み合う。清水寺はメインだからね。

ザキのカモメ夫婦と姪子さん姪の桃ちゃんはとても可愛い方、染色の仕事をしてるご主人とは新婚。
伯母さんのことを「ガォーママ」って呼ぶ。
どうして「ガォーママ」なのか聞くと、
子供の頃、伯母さんの家の玄関にライオンの置物があったからということ。
念のために言いますが、ガォーママはとてもやさしい伯母さまです。

大人になって嫁に行っても、子供の頃の呼び名を使うなんて、
仲の良い伯母と姪、なにかほほえましく、幸せなご家族の様子がみえる
母親は親戚皆から「ヤッホー」と呼ばれてるらしい。
何のことはない、「ヤッホー」を挨拶がわりに使うのがあだ名の由縁なのだ。
ガォーママとヤッホーも仲の良い姉妹なんだな。
カモメ夫婦と桃ちゃんの写真です。
ザキのカモメの旦那、ハンチング帽がお似合いであります。


私は翌日、今回磯辺講演会を開催した
自然食品店を営む「有限会社悠々」の濱田さんを訪ねた。

黒米母湯「黒米母湯」という重湯を自社で開発し、アメリカの特許も取って、
ホスピスや産院の需要が多いという。
流動食しか摂れない、患者さんたちに黒米の栄養は強い味方なのだ。
濱田さんは年に2回、専門医を招いて医学講演会開き、啓蒙活動を続けている。
まじめにコツコツと持続することの大切さを教えていただく。

「体の内も外も健康で美しく」ということでお互い協力していきましょうと励ましの言葉を頂く。
白色粘土洗顔もお店でお取り扱いいただくようになった。

京都に同志ができた喜びで、帰りの途も元気になる。

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syobu828 at 23:18|PermalinkComments(6) 旅行 

2007年03月18日

臭いの記憶

人間の頭脳が発明した文明は驚異的なもの。
だから、人間は最も進化した生物だと言っても過言は無いと思うけれど。

他の動物にも私達が想像もできない超能力ってものがあるのを知ると、
人間だけが偉いわけじゃないと彼らの生命力に驚く。

前回、サケの雌は川をさかのぼり何千万個の卵を産む。
有性生殖ってのは天文学的な卵子精子の死とひきかえに行われる性の饗宴
て書いたのですが、
なぜサケだけが、何千キロも川をさかのぼって、
子孫を残さなければならないのだろう?
他の海に住む魚介類は岸近くで産卵するのに。

アラスカ湾山奥の谷間で孵化したサケは海へ出て、太平洋で成長する。
5年目の春、生殖腺の成熟にうながされ、北太平洋アラスカ湾へ集まる。
そこで、彼らはそれぞれが生まれた川の河口をめざし、
海水魚から淡水魚に変身して川を遡るのである。

サケは自分の生まれた場所へどうしてたどり着けるのか。
長い間、生物学者達の疑問だったけれど。
科学者によって、サケは生まれた場所の臭いを記憶してることが判ったのだ
稚魚のときに食べた、岸沿いの草、昆虫、砂利のミネラルetcなどを
分子の記憶として体の細胞に残してるのだ。


サケと反対に、ウナギは深海で生まれ、川を遡り、湖や沼で成長する淡水魚だ。
ウナギやはり、5年位で成長すると、雌は海をめざして湖を脱出する。
面白いことに、淡水に棲むのは雌だけで、雄は河口で雌を待ち、一緒に何千キロも旅をする。
彼らが目指す産卵場所は、サルガッソ海という北大西洋の暗い深海の底。
ウナギの場合も深海で生まれた稚魚は生まれた場所の臭いを忘れない
発達した臭覚の鋭敏さで、陸にいても微風にのつてくる「海の臭い」によつて、正しい方角を知るのである。

犬の臭覚は人間の1万倍も良いと言われるくらいであるから、
人間は臭覚では他の動物に劣る。
臭覚をもっと活用して豊かな生活ができると思うし、
体に必要か不要かを嗅ぎわけることもできるはず。

特に、人の相性なんてのは、臭いによって決まるような気がするんですがね。
この頃、殺菌、消臭なんてものが流行ってるようだけど、
これもやりすぎると、生き物として不自然になってしまう。
臭いというコミュニケーションの信号を消してしまうことになるんだから・・・・

それにしてもサケやウナギは生き残るために
なぜ驚異的な努力をしなければならないのだろうか?

困難な障害を乗り越えて、特異性をつくりあげたものだけが残るという
適者選択という進化の法則なのだろうね。

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syobu828 at 01:15|PermalinkComments(11) エコロジー生物学 

2007年03月11日

カナダからの手紙

旅に出るときは、読みかけの本を1、2冊バックにしのばせておく、
乗り物の中でパラパラと拾い読みしてるうちに眠くなり、
夢うつつの間に目的地に着けるという点で、
新幹線は車の運転より楽な旅になる。


前回、珪藻類は他のものへ進化することもなく、
より大きなものに進むこともなく、
他者のために光の贈り物を作り続ける。
と書いたんですが、
それは彼らが無性生殖という方法で分裂して増え、生き続けてる
不老不死のクローンってわけだからなんですね。

それに対して、我々を含めて多細胞生物ってもんが進化して
生まれてきたのは、有性生殖という方法。
つまり遺伝子を組み合わせる方法を考えついたからだ。
遺伝子を混ぜ合わせれば組み合わせは膨大になるし、
新しい環境に適応できるいろんな種類の生き物ができるからね。

サケの産卵生物は性を獲得して、新しい個体を作れるようになったから、
死んでもさしつかえないようになった。
無性から有性になるまでに10億年くらいかかってるらしいけど、
進化するためにセックスを獲得して、同時にというものも獲得した。

春になって、あちこちで花粉が舞い、花粉症で困ってる人が多いようだけど、
一本の杉の木が作り出す何千万個という遺伝子が空を染め、
風で運ばれるという生き残りを賭けた膨大な博打と浪費。
一方水中の世界では、サケの雌は川をさかのぼり何千万個の卵を産む。
水中を白く染める億単位の白子という雄の精子数。
有性生殖ってのは天文学的な卵子精子の死とひきかえに、
これまた天文学的な数の遺伝子暗号を守るために行われる性の饗宴か。

長さ100分の5ミリという精子が4時間かけて泳ぎ、
何億分の1という確率で卵子に到達するという長旅の結果、
我々は生まれてきたわけだもの。
すべての動物の雄雌遺伝子は海水と同じ組成の液体の中を
猛烈な勢いで泳ぎきり、結合することになってる。
ロケットを月に向けて打ち上げるのも凄いことだけど
生きるってことはもっとスゴイことなんだ。

というわけで、ウツラウツラしてるうちに今日の目的地に着いたようだ。
今夜の宿にチェックインして荷物をほどく。
(株)トレノス小泉社長の主催する化粧品店経営研修会に今年も参加する。

西新宿の高層ビルから春の午後、西新宿の高層ビルのレストランから
広大な海原のような東京の街を眺め、
小学校からの友人、Y子さんと食事しながら、彼女の近況を聞いていた。
10年前にご主人を亡くし、未亡人になってしまったが、
一年の半分をカナダの友人の家や台湾の娘の元で暮らし、
半分を生まれた街、東京の下町で暮らすという。

愛する人や愛する土地を求め旅する彼女は
とても65才とは思えないほど若々しく美しい。

「それではお元気でね。カナダから手紙を書くわよ」と言って、
Y子さんは人込みの中に消えた。
しばらく後姿を目で追う。
お元気でさようなら、また会う日まで・・・・

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syobu828 at 12:58|PermalinkComments(11) 友人達 

2007年03月04日

海のプリズム

先週の月曜日、一泊で鹿児島県鹿屋市の化粧品店、「美肌工房クキタ」さんを訪問した。
福岡から九州高速道で国分まで、そこから大隈半島を南下。
自衛隊鹿屋航空基地で有名な鹿屋市まで5時間のドライブになった。
一緒に同行した理容師の宮路さんが半分位運転してくれたから助かった。

理容師の増田さん「美肌工房クキタ」さんで、白色粘土を使ったシェービングエステ(女性のお顔そり)を始めることになり、
その技術講習のために宮路さんを連れて、私は案内役というわけ。
久木田さんは老舗の二代目経営者、アーケード街にある綺麗な化粧品店です。


「美肌工房」と名乗り、ご夫婦でスキンケアに力を入れ、とても研究熱心。
お店の半分のスペースをエステティツクに使っているほど。

この度入社した女性理容師の増田さん、ナチュラルでとても感じの良い方。
技術講習の方は3月10日オープンに向けて、順調に進んだようでした。

錦港湾翌日は宮路さんを残して、独りでゆっくり帰ることになった。
鹿屋から垂水へ出て、桜島を見ながら錦港湾沿いに進む、丁度、沈む夕日が海を染める。
しばし車を止めて、日没の残照に浸る。
古代から変わらぬ茜空。
この海の輝き、生命誕生の温床。

 

この海床で、日光を取り込み糖分を作り、
酸素を放出する葉緑素がどうやって生まれたのだろうか?

プランクトン動物性プランクトンが植物プランクトンを食べてタンパク質を作り出す。
魚やエビ、カニが動物性プランクトンを食べ、
海からのご馳走は食物連鎖で我々の口へ入る。
顕微鏡でしか見えない浮遊する微小な生き物達が生命の母胎。


珪藻類の光合成海に漂う珪藻類はあらゆる方向からの光を集める。
その模様はガラス細工のように精巧で、
プリズムのようにきらきら輝く。
なんと地球上の酸素の四分の三は海の藻類が作り出すのだ。



しかし彼らは他のものへ進化することもなく、
より大きなものに進むこともなく、
他者のために光の贈り物を作り続ける。
太古の時代より変わらぬ営みなのだ。

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syobu828 at 06:58|PermalinkComments(6) エコロジー生物学