2007年04月

2007年04月28日

空腹とセックス

いよいよGWが始まる。
どうやって過ごそうかと思ってたら、
磯辺先生から29日〜30日、大阪へ出てきませんかというお誘いがあった。
「全国健康村21ネット」と題して、
日本総合医学会の甲田昇先生、新潟大学の安保徹先生、昇幹夫先生他、
医学者と有機農業者の環境を守る健康づくりシンポジウムのFAXをいただいた。

甲田先生は過食時代の日本人に少食健康法を薦めている。
安保先生は「自律神経と免疫の関係」によって現代病の謎を解明している。
薬漬けになってる医療から救われる方法は、生活習慣や心の持ち方だという。

沖縄の玉那覇さん(漢方医学研究者)を2月に訪ねた時も、
「白血球の顆粒球とリンパ球の比率」という話を聴いていたので、
安保免疫学はとても気になっていた。

安保徹著書安保先生の講演を聴く前に、ちょっと予習をしておこうというわけで、
得意の「アマゾン マーケットプレイス」で安保先生のご本を何冊か仕入れる。
著書を読んで、著者にお逢いするというのは、最高の幸せである。

私達の体の動きを大本で調整してるのは自律神経です。
昼間の活動的な体調は交感神経が調整し、
夜間の休息は副交感神経が司ります。

交感神経が優位になると、元気がでて、やる気満々になります。
すると、白血球中の顆粒球が増え、外から侵入してきた細菌と戦い感染症を防ぎます。
張り切って忙しい時はカゼを引く間もないのです。
ところが、顆粒球が増えすぎると体内の常在菌を攻撃し、
肺炎、肝炎など化膿性の炎症をおこしてしまいます。

一方、メリハリの無い穏やかな生活を送ってると、副交感神経が優位になって、リンパ球過剰の体質になって、過食による肥満、知覚過敏、免疫力が上がりすぎてアトピー、花粉症、喘息などのアレルギー疾患にかかりやすくなる。

安保徹 新潟大学医学部教授安保理論は自律神経と白血球との密接な関連という発見によって、
「無理をしすぎても、楽をしすぎても病気になる」
「体の声を聴いて、生き方を見直し、自律神経のバランスを回復しよう」と説く。
薬で押さえ込む対症療法は
せっかく体が起こしてる治癒反応が止まってしまい治る病気も治らなくなるのだ。

「空腹とセックス」という章では、次のように書かれている。
現代日本社会は経済的に豊かになっているため、
社会全体が副交感神経優位のゆったりした状態になってる。
<セックスはもともと交感神経緊張状態で起こる行為>だから、
満腹ののんびり社会では性的欲求が起こりにくい。

だから、少々のことでは刺激を感じない、
昨今の性にまつわる情報や刺激がエスカレートする原因もそこにある。
少子化の元は副交感神経優位ということなのかな?

安保理論にはうなづけることが多い。
何か新しい創造や運命を変えるような出来事は、
困難な時、ハングリーつまり空腹なときに成し得ると思う。

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syobu828 at 22:45|PermalinkComments(12) エコロジー生物学 

2007年04月16日

クジャクの雄はなぜ美しい

少子高齢化のl時代だと言われてる。
たしかにどこへ行っても我々と同輩のオジサン、オバサンが目立つ。
平均寿命が延びて、60過ぎても元気で働いてる人も多い。
私のところでも、80代、60代、40〜30代、10代と4世代が同じ敷地に住んでる。
少子化の原因としては、子供の教育の高度化、育児よりも親の生活の充実、
女性の社会進出、結婚年齢が高くなったなどの理由があげられてる。
さらに、若い人達には結婚しないシングルのほうが気楽で楽しいなんていう傾向もあるらしい。
定年組が元気で年金生活してるんだから、
子育てする女性にも年金があれば子供は増えるかもしれない。
児童手当は徐々に増えてるらしいけどね・・・

クジャクの雄今週はダーウインの「人間の進化と性淘汰」について調べてみた。
なぜ雄だけが角や牙をもっていたり、雄だけが美しい色をしてる動物がたくさんいるのだろう?
同種の雄どうしの間には、雌の獲得をめぐって競争がおこることがある。
角、牙、大きな体が雄の間に進化するという同性間競争が起こる。
一方、雄どうしが競争するなら、雌はどの雄を選ぶかという配偶者選択を行う。
これがダーウインの性淘汰理論である。

雄の同性間競争は明白であるが、興味深いのは雌の選り好みについてだ。
雌の配偶者選択については、ダーウインが1870年に言い出してから、
100年後になってやっと証明されるというくらい論争があったようだ。

極楽鳥クジャクの雄の尾は、何故長くて美しいのだろうか?
きらびやかで長い尾はたしかに動き回るのにハンディになるが、
生存率が高い雄にしかできないこと。
長い尾は雄の生存率を示す信号になって、雌は雄を選ぶ。
そして、自分の子供達の生存率が上がり、
雄の長い尾と長い尾に対する雌の好みが進化していくのだ。


クジャクと人間の男と女について論じるのはかなり飛躍がありそうな気もするが、
経済的に豊かな時代、女性の活躍する時代、男の競争以上に女性の選択が注目される。
若い男達の格好を見てると、派手ないでたちのファッションはクジャク男かと。
それも悪くないか、昔、高貴な武士は化粧して戦場に赴いたというからね。
平安な時代。戦争より男性エステのほうがずっと良い。

ダーウインは性淘汰の理論で人種の違いを証明したかったらしいね。
より黒い肌が美しい、いや、より白い肌が美しいという
流行のような「気まぐれな女性達の選択だった」というのが結論のようですが。

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syobu828 at 02:33|PermalinkComments(10) エコロジー生物学 

2007年04月05日

生き物に学ぶ

今日、4月4日は孫の誕生日で、先ほどケーキをご馳走になったんですが、
実は15年前のこの日、白色粘土の洗顔料(フレッシュアップ)が発売されたんです。
二つの誕生を社員さんや家族、皆で興奮気味にお祝いしたことを思い出し、
今夜は感慨にふけり、ブログ書きながら、スコッチアンドソーダ飲んでる。

私は学生時代、経済学部てところに入りまして、
人間の経済活動を科学的に理解しようという、
ケインズ経済学などというものを勉強してたんですが、
何か計量的な数字にはなじめなくて。

その時、飯島 衛という生物学の教授の講義を聴いて、
「生物の共通性と多様性」つまり、生物は科学的共通の法則はあるが、
一方それぞれ色々な花を咲かせる多様性というロマンがある。

この「共通性と多様性」というのが、私のそれからの人生の基盤になってる。

赤血球その後、製薬会社に勤め、薬品販売などの仕事をしてきましたが、
30歳の頃、大阪大学植物学の高田先生から、
植物の葉緑素(クロロフィル)も人間の赤血球(ヘモグロビン)もトカゲの青い血の色(ヘモシアニン)も、ポルフィリン化合物という共通なもの。
只、結合してるマグネシウムの違いなんですよという話を聴いた。

 

生物の細胞レベルの微細(ミクロ)な仕組みを知ることも驚くことばかりなんですが、
それぞれの生き物がどんな生活をしてるのかという博物学や
動物行動学のようなマクロな世界も身近に感じられて興味がある。
私が17年前、化粧品の開発を始めた頃、
竹内久美子さんや日高敏隆先生の本を面白くて夢中になって読んでた。

モンシロチョウ日高先生の有名な「モンシロチョウの求愛行動」の中に、彼らは紫外線が見える、
だから「雄はキャベツ畑で朝日に反射する雌の羽をめざして求愛する」なんてことが書いてある。
紫外線を反射して遮断するのは、雌のモンシロチョウの燐粉なんだ。
それで、シミや日焼けを防ぐお化粧はパウダーでいこうということになった。
日高研究室の実験でも、パウダーと同じ成分のタルクや酸化チタンを塗った白い紙をキャベツにはりつけておくと、雄はそれに交尾しようとするのですから。

ゾウですサイ、カバ、ゾウ達のように、体毛が少ない動物たちが、寄生虫や細菌から守るために、
河原の土を塗りつけて、水浴びをする。
動物で最も体毛の無い、裸のサルといわれる人間にも、これは参考になる。
というわけで白色粘土洗顔の構想はふくらんできたんです。



地球上の生物は38億年前、単細胞生物から進化してきたという共通性を基盤にしてるけど、それぞれの生き物達は長い年月の間に困難のなかで工夫して特異性を獲得し、多様な形で生き残ってきたわけだ。

その意味で、人間だけが偉いわけではない。
私達は鳥のように空を飛べないし、犬のように鼻も利かない、紫外線も見えない、
イルカと比べればだいぶ音痴ということだよね。

だから、彼らの素晴らしい生きるための知恵に学ぼうっていうのが、
私の持論であり、いままでずうっと考えてきたことなんです。

人間は科学というもので、いろんな化学合成物を作ってきて、
確かに便利で豊かになったようではありますが、
自然界で分解されないようなものは、
人体という自然界でも分解されず、蓄積して、
文明病なんていうしっぺ返しを今うけてるんだから。
磯辺先生が講演で界面活性剤のことを話してたとおり。

他の生き物達に学びたいものですよね。

なんか、私の半生っていうか、
もう残りのほうがずっと少なくなってるようですが、
とにかく、一歩一歩進めていこう。

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syobu828 at 02:48|PermalinkComments(8) エコロジー生物学