2007年08月

2007年08月26日

生命は「流れ」か?

夏の終わりの夕方、生の松原海岸へ行ってみた。
もう海水浴の若者達はいない。
遠くの岸壁で釣りする麦藁帽子の老人が一人。
ザッザーという静かな波音が夏の終わりを告げる。

海辺の砂浜で桜色の貝殻を拾い、手にとって見ると、
その鮮やかな色合いに生物の秩序正しい美しさを感じる。

桜貝この貝殻が周りの小石と違うのは、
かって生きていた貝がDNA(遺伝子)の情報を基に、
自己複製を繰り返し作り上げた作品だから。

生物と無生物の大きな違いは何かと問われれば、
「生物は自己複製をおこなうシステムである」というのが一番の特徴だろう。

20世紀最大の発見といわれるDNA二重ラセン構造の解明は、
1953年、ワトソンとクリックによって発表された。
それを幕開けに、分子生物学時代が到来し、ゲノムの解読、
DNA情報の書き換え(遺伝子操作技術)まで発展してきた。

しかし、「生命とはなにか」福岡伸一著を読むと、
生命のもう一つの特徴について次のように書かれてる。

「私達は皮膚や爪、毛髪が絶えず新生し、
新しいものと置き換わっていることを実感できる。
置き換わってるのは何も表層だけでなく、身体のあらゆる部分、
臓器、骨、歯でも絶え間ない分解と合成がくりかえされている」

つまり、食物として体に入ったアミノ酸は分解され、
再構成され、体の中をくまなく通り過ぎている。
生命とは固定したものではなく、
持続的変化であり、分子、原子の動的な流れなのだ

この説は、DNAの解明される前に、
ルドルフ・シェーンハイマーによって発表された動的生命論です。


先週の水曜日、相対性理論などという難しい講演会を聴きにいった帰り途、
blog仲間で食事しながら、生命感についていろんな話をした。
そうVOXY(牧師)さんもいましたからね・・・・

その翌日、あまちゃん(マカヤ株式会社)からメルマガが送られてきた。
そこに、この動的生命論を解りやすく解説してあった。
難しいことを理解し、自らの言葉で平易に表現できる彼の才能に感動した。
これぞ、コミュニケーションの極意でしょう。


  私たちの体は日々食べたもので作られ、入れ代わっているということ。
  髪の毛や爪はのびて生え変わりますよね。皮膚からも垢が出ます。


  見えない部分でも、血液は4か月、骨は2年間、
  そして体全体は7年間食べたものですっかり入れ代わるんですね。


  考えてみれば当たり前のことですが、
  そんなことなかなか考えないのではないでしょうか。


ハンバーガー1年ぶりに会った友人と、「変わらないね〜」なんて話をしますが、
実際のところ、細胞レベルでは1年前と全然違うんですね。
  
だから、食べるものって本当に大切なんですよね。

たとえば好きなハンバーガーばかり食べてると、7年後には
ハンバーガーの栄養で作られた体になってしまうということです

  
あなたの食生活も、ちょっとふり返ってみませんか
?  ーあまちゃんよりー


脳細胞は出来上がると、一生分裂も増殖もしないとされてるから、
DNAの自己複製は起こらないわけだ。
しかし今日、脳細胞の内部でも常に分子と原子の交換がおこなわれてることが明らかになっている。
私達の心の在り所(脳)も危うい平衡をとりながら常に流れの中にあるわけだ。

そしてこの美しい貝殻の紋様も
絶え間ない流れによつて出来上がったもの。
しみじみと生命の不思議さを想う。

 

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syobu828 at 01:51|PermalinkComments(13) エコロジー生物学 

2007年08月16日

8月15日に思う

今年の夏は暑い。
もう10日間以上30℃を超える晴天が続く。

B29爆撃機1945年8月15日、終戦の日。
この日も暑い一日だったと聞いている。
空襲のため焼け野原になった街で、
父母たちは子供を守るために食料を求め必死に生き延びた。
3才だった私ははっきりした記憶はないが、
黒いB29戦闘機が怪鳥のように空を飛ぶのを覚えてる。

それからのめざましい戦後復興と奇跡的な経済成長によって、
いまや世界第2位の経済大国、科学技術立国になってしまうなんて、
日本人の勤勉さ、器用さ、教育、集団の力それはスゴイものなんです。
イラクやアフガンの復興が進まない現状と比べれば

でも世界で3人に1人は戦禍に巻き込まれてるか、独裁政権の下に暮らしてる
スーダン、コンゴ、リベリアなどアフリカ諸国。
イラクやアフガニスタン、パレスチナそして北朝鮮

何故、戦争は起こるのだろうか・・・・

戦争の原因を歴史から学べば、人々を迫害する源はいつも存在し続けてる。
国家や民族という美名のもと、一部の権力者の利益のため若者や大衆が洗脳されてしまう。
常に経済問題や資源問題が裏にあると私は思う。
裏でほくそ笑んでる悪魔達に気をつけなければならない。

ヨーロッパの映画を観てると、ナチドイツのホロコーストをテーマにしたものが
途絶えることなく制作され、反戦を訴えてる。
5,6年前の「シンドラーのリスト」は感激でした。
彼らにとって、この邪悪な行為は忘れることのできない人類史の黙示録なのだ。

原子爆弾日本が世界に発信し続けなければならないこと。
戦争に駆り出された無名な戦死者。戦火の犠牲者の悲劇。
アジアの国々に残虐な迫害を加えた事実。
そして、人類で唯一核兵器の犠牲になった地獄絵のような悲惨な結果。

 

 

今日の午後1時に若い友人達と待ち合わせ、クーラーの利いた涼しいカフェで
昼食をとりながら、人生の目的や生きがいについて話をしていた。
平和で安全、物は豊富にある、自由にものを言い行動できる。
この国に生きる幸せにあらためて感謝しなければと思った。
この幸せは62年前の多くの尊い犠牲のうえに築かれたものなんだから・・・・・・

果たしてこれから21世紀、何を目的や生きがいにしていくのだろうか。
近代の産業革命に始まった科学技術の進歩は、
ITによる情報革命や遺伝子工学にまで到達し、
我々素人には理解できないほど各分野は専門化され全体の調和が取れなくなってる。

この行き詰った壁を乗り越えていくためには、
もういちど生物としての人間と地球環境とのかかわりに戻り、
生物学を基盤に経済や科学技術、政治体制を考え直さなければと思う。

LOHASLOHASという言葉が良く聴かれるが、
まさに持続可能な社会を創りだしていく情熱が多くの人の心に定着すること。
21世紀はエコロジーを真剣に実践する世紀だと思う。

20世紀までの科学技術は、超高温、超高圧、複雑な化合物を利用したものづくりだった。

しかし、生物は大昔から光をエネルギーにして、常温、常圧、シンプルな材料で
多様で持続可能な機能を生み出してきた。

さらに内部から行き過ぎをおさえるフィードバック機能もある。

21世紀はこの方向にすべて軌道修正するべきではないかしら。

これからの若者達の夢は自然に学ぶという流れのなかから生まれてくる。

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syobu828 at 00:48|PermalinkComments(14) エコロジー生物学 

2007年08月04日

顔にも衣服を・・

一週間以上続いた猛暑も、台風の到来で一息ついた感じです。
地震や台風、その度日本列島のどこかで被害がでる。
自然は美しく、やさしい温床ですが、時として獰猛な牙をむくこともある。

さて前回、肌は栄養を吸収する器官ではないということを書いた。
皮脂膜や免疫機能を石鹸や洗剤で洗い流さないことがまず大切。
肌には元来、美肌を保つ自然な力が備わってる。
その自然な働きを邪魔すると、思わぬ肌トラブルに見舞われる。

化粧品の役目は肌の自然な働きを助けること。
主役は肌であり、肌の働きを邪魔してはならない。

 化粧品は感触とうるおいを感じさせるもの。
 肌を清潔に保ち、うるおいを保つための物理的な「覆い」
 肌着のように、むき出しの顔を保護するための「カバー」なのです。

 
と化粧品の位置取りを決めておくべきだ・・・・と思う。


私はもう年だからなんて、あきらめかけてる人でも、
胸やお尻の肌は若いときと変わらぬくらいきれい。

他の動物に比べて体毛が極端に少ない人間が、
衣服を発明しなければ、今日のような繁栄はなかったでしょうね。
肌は衣服で守られていれば、いつまでもきれいなんです。

皮膚科を訪れる患者さんで、一番トラブルの多い部位は、次に手や足だそうです。
体に比べると、顔の肌はいつもむき出しでかわいそうな肌だ。
風、乾燥、温度、ホコリ、酸素、そして紫外線の刺激を受けっぱなしなんですから・・・・
年とともに、
肌は厚く、硬く、黒くなってその生存を守ろうとします。

ということで、乾燥しやすい顔の肌に水分を保ち、
刺激から守るために、肌着の働きをするものが必要になります。


肌に直接触れる肌着は昔から木綿と絹がベスト。
合成繊維はアレルギーを起こし易い。

mayu s-28そこで、17年前、人口皮膚の原料でもある絹のシルクプロテイン木綿などのセルロースで、透明の肌着感覚美容液を作ったんです。

さらに肌の水分を保つために、天然保湿因子やシロキクラゲの多糖体、シイタケの糖分などを配合した化粧水を加えました。


これだけで、ほとんどの方が肌の乾燥やツッパリ感はありません。
体の皮膚がなにもつけなくてキレイなんですからね・・・顔も胸も地続きです。

油のクリームや乳液は必要ありませんか?と心配されますが、
白色粘土の洗顔なら皮脂膜を洗い流しません
石鹸や洗剤を使わなければ、自前の皮脂だけで充分間に合うのです。
それに、日本は湿度が高く、ヨーロッパのように乾燥しません。
油を塗ると、石鹸、洗剤で洗うことになりますから、
皮脂膜も洗い流されて、この計画は狂ってしまいますね。

いつも、油を塗ってると、自分で油分を分泌するのを怠けてしまうんです。
使わなければ退化するという仮性老化ですね。
この頃、ドイツのオーガニック化粧品、タウトロッフェンやマルティナなんかでも
夜は新陳代謝や分泌が盛んになるから油分をつけないようにと説明文に書いてますね。
良心的で正直なメーカーだと思います。

マユフランス語で化粧品のことをトワレ(toilette)といいますが、
その語源はtoile(トワル)で 布、リネンを意味します。
洗濯したきれいなタオルや下着が体を清潔にするということなのでしょう。
化粧品は絹や木綿のように肌にやさしい肌着を目指すべきだと思う。

絹(シルクプロティン)に関する最新の研究発表については、
NHKのクローズアップ現代でも放映されました。
 
水との親和性が高い。(保湿性
 
皮膚のタンパク質と結合して皮膚を保護する(バリア機能
 
メラニン色素の生合成を阻害する抗酸化機能がある。(美白
 
私達の素肌を絹で護るという発想は理にかなってると思いませんか。
絹は日本人の素肌美を守ってきた伝統のtoile(トワル)ですから・・・・
 
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syobu828 at 14:48|PermalinkComments(6) クレイセラピー粘土洗顔