2009年11月

2009年11月25日

幸福の方程式

今話題の本、「幸福の方程式」を読んだ。
著者は 「格差社会」 「婚活」 「パラサイトシングル」など
次々と流行語を産み出してる中央大学の山田昌弘教授。

物質的豊かさを越えた幸せはあるのだろうか?
その時の消費は、産業は?
という低成長時代の新しい消費を探る「幸福の物語」なのです。

09 9 27 -3 赤坂ケヤキ通り小生のような昭和10年代に生まれた者は、
子供の頃はやっとでご飯が食べられたという貧しい時代に成長し、1970年代からの経済成長時代には人に遅れてはならじと猛烈に働いた。
テレビや冷蔵庫、クーラー、車を買い、ローンで小さな家を建てた。
時々子供達を連れて遊園地へ出かけ、ファミレスでハンバーグを食べるなんてのが幸せだったように思い出す。

経済が右肩上がりで成長してる時は、物価も上るけど、給料も上る。
だから、早く買わないと値上がりするっていうんで消費も増える。
まさに、経済学者のいう需要が増えれば供給も増え、設備投資も拡大し雇用も増える。
若者の労働力は金の卵だった。
その若者達が親に寄生して、給料のほとんどを使ってヴィトンなんていう
ブランド品を買ったわけだから、へんてこな風潮になったわけ。

09 9 27 -2 赤坂ケヤキ通りしかし、過熱した景気はバブルになり、バブルが破裂すると金融恐慌。
昨年のアメリカのリーマンショックなんてことになってしまった。
この20年位、物価は安定または下がり気味、給料も上らず、就職難、もうブランド品は買い続けられない。
物質的豊かさってのは、欲しい物を買えただけでは一時的な幸せで、次々と買い続けるという期待感がほんとの幸せなんだそうです。

さて、今の若者達は何を幸せと考えてるんだろうか?

もうブランド品には興味が無い。
買い続けられる期待感が見込めないからだ。
物質的豊かさを越えて新しい幸福物語を発見してるのだろうか。

09 9 27 赤坂ケヤキ通りまず、自分探し。本来の自分が何に向いてるのか。
個に目覚め、宣伝や流行に惑わされない自分との繋がりを見つける。
普段着はユニクロで間に合わせ、趣味の万年筆は何万円もする高額品を、音楽好きはマッキントッシュのアンプ、絵が好きならヨーロッパの絵の具などなど・・・

さらに、個人と個人の新しい繋がりを求めて、パソコンでブログやoff会。サークルや同好会に入会し職場以外の付き合いを広める。

そして、社会との繋がりを模索する。
今の大学生の海外ツアーは、東南アジアやアフリカの小学校へ出かけ
そこでボランティア活動をするというのが人気ナンバーワン。
もう、名所旧跡を見て回るお仕着せの海外旅行には全く興味無い。

自分を発見し、新しい人間関係を作り、社会に貢献する。

ってことを実現するには結局、夢中になれる仕事が一番ということになる。
それも、自分で納得のいく、好きな仕事。
やはり、人間生きてくためには仕事なんだね。これは古今東西普遍的真理だろう。

これからの消費はこの3っを実現するために使うマニアックな道具を買い揃えること。
それ以外のものは安価なもので間に合わせればよい。

今まで宣伝に乗って物を売ってたメジャーなメーカーは苦戦するだろうね。
大量消費なんてのはもう来ないんだから。
反面、マニアックな物を作ってるマイナーな専門店には良い時代が来たのかもしれない。
消費者のほうが詳しく知ってるから、本物じゃなきゃすぐ見抜かれてしまう。
プロはますます腕を磨かねばならない本物志向時代なんだ。


09 9 27 赤坂ケヤキ通り朝1時間の散歩、今朝も休憩はベローチェでコーヒー。なんと170円也
ところが、土曜日の西南社湖畔公園コースは「蔵」というコーヒー専門店へ寄る。
椅子も高級で洒落ている。広くて落ち着く。カップもヨーロッパ製。接客も完璧。
勿論コーヒーは轢きたてで美味い。値段は750円也。
これに価値を認める人だけが来てけっこう繁盛してる。
ここに幸せなひと時を味わいながら・・・・・・・・

小生も靴下、下着はユニクロをもっぱら愛用。
しかしバードウオッチングのスコープはスワロフスキーを目指したい。
パステルはレンブラント。色鉛筆はパブロとスタッドラーにしてる。

そして、マクロビ料理にはシーズビレッジさんの無農薬有機栽培野菜。

 

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syobu828 at 13:57|PermalinkComments(11) エコロジー生物学 

2009年11月18日

アンリ・リヴィエール

11月15日(日)、16日(月) 山口県萩温泉へ一泊旅行した。

この夏、南区のタウン情報誌編集長、坂田 吟さんとJazzを聴きに行った時、
すっかり意気投合して秋に温泉旅行でもしようと盛り上がり、
それが、萩温泉へ行くということで実現した。

メンバーは代理店の越沢社長(koshiちゃん)、編集長(吟ちゃん)と小生の3人。
小生は車の運転に専念し、後ろの席で女同士の会話がはずむ。
仕事、家族、趣味、ファッション、食べ物、などなど。
そのおしゃべりを心地よく聴きながら、
高速の美祢インターから地道で萩へ向かう。

リヴィエール 版画今回の旅のメインはアンリ・リヴィエールの展覧会
萩の街の中心にある萩美術館はモダンな近代建築。
フランスの浮世絵師といわれる版画家、アンリ・リヴィエールの版画、リトグラフ、水彩画など130点を集め、彼の全生涯を紹介する展覧会だ。

 

09 11 15 アンリ・リビエール 展 2新聞の広告で見て、その色使いの美しさと優しさに興味を惹かれ出かけてきた。
リヴィエールは19世紀末のジャポニズムに深く影響を受けた芸術家。
北斎や広重の浮世絵に心酔した彼は、ブルターニュ地方の海辺の風景や人々の暮らしを版画や水彩画に描いた。
波や雲、雪、雨、虹など明るい色彩で描いた作風は親しみやすく美しい。

19世紀末のヨーロッパを席捲したジャポニズムは絵画だけでなく、いろんな芸術分野で日本ブームを起こした。
特に1900年のパリ万国博覧会への出品などをきっかけに、日本美術(浮世絵)が注目され、印象派やアール・ヌーボーの作家たちに影響を与えた。
日本美術から影響を受けたアーティストにはマネロートレック、ドガ、ルノワール、モネ、ゴッホ、ピサロゴーギャンクリムトなど数え上げたらきりがない。


ロートレックのポスター日本の影響を抜きにして、ロートレックのリトグラフやポスターについて語ることなど考えられない。
ロートレックの絵は平面の組み合わせで描写され、立体感の表現は全く放棄されている。
人物や物体の輪郭が線で表現されるのも、ジャポニスム以前のヨーロッパではあまり見られない表現方法であった。
色使いも大胆で鮮明な原色が画面のかなりの面積を占めてる.。

吟ちゃんが「リヴィエールは画家というよりイラストレーターよね」と言ったのは的を得てる。
たぶん、それまでのヨーロッパの絵画には日本画の平面的な表現がなかったようである。
とすれば、イラストレーターの原点は我が日本画にあるのではあるまいか。
では、なぜ日本人は立体的に描かなかったのだろうか?これも大いなる謎だ。

とにかく、ジャポニズムはルネッサンスに匹敵する芸術運動だった。
ヨーロッパへ進出した明治の日本人達の活躍はめざましかったことが想像される。

今の時代、失われた20年と言われ停滞気味で元気の無い日本であるが、
明治人の気骨に学び、自信を持って新しいことに挑戦してほしい。

09 11  15  萩温泉 003その中で、エコロジー分野で世界をリードする技術開発が進んでるのは、現代のジャポニズムになる萌芽が感じられ期待できることだ。

日本人の感性と集中力は健在と信じたい。


宿に戻り、窓から海に沈む夕日を眺める。
さっき、美術館で見たリヴィエールの景色がそこに再現される。

今宵は打ち寄せる波の音を聴きながら、一風呂浴びて、美味い料理と美酒に酔う。

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syobu828 at 19:38|PermalinkComments(10) 絵画 スケッチ 

2009年11月11日

キチョウ(黄蝶)

11月8日(日)〜9日(月) 晴天にめぐまれ、熊本へ出かけた。
熊本の代理店(大石裕子さん)と沖縄の代理店(玉那覇さん)
福岡から私が合流して、3人で菊池渓谷の紅葉を見に行こうという計画だ。

熊本 江津湖 18日午後、熊本空港で待ち合わせ、昨年も歩いた水前寺の江津湖畔を巡った。
水前寺の豊富な湧き水が流れ込む江津湖はとにかく水が澄み切ってきれい。
この阿蘇の伏流水があるから、熊本の水は美味しいのだ。

夕方は大石さんが得意のマクロビ料理を作ってくれ、マンションのテラスでお洒落な夕食になった。
大石さんは3年前、ステロイド剤の副作用で湿疹が出来、
以来西洋医学と縁を切って、玉那覇さんの指導の下、食事療法と漢方薬と運動療法を続けてきた。
排泄作用のため、一時は全身がびらん状態になったが、
それも浄血作用と納得し頑張り抜きほとんど良くなってきた。
彼女の不屈な闘志には脱帽ものである。

「ガンもアトピーも免疫力の低下ということでは同じですよ」
「しっかり食事療法を続けなさい・・・」と病の先輩として私を励まし続けてくれた。
私の入院中もお二人は遠くから激励に何度も来てくださり、
以来沖縄、福岡、熊本という具合に3者会合を続けてる。

翌朝は菊池渓谷へ向かった。
11月にしては異例の暑さで昼間は最高気温23度、渓流を歩くと汗ばむほどだった。
日当たりが良く、朝晩の気温差の大きい渓谷の紅葉は実に見事。

途中の休憩所で、畑に咲く花の周りを飛ぶ2cmほどの小さな黄色い蝶を見つけた。
09 11  9  キチョウ 菊池渓谷あっ、これはキチョウ(黄蝶)だ。
キチョウはモンシロチョウと同じ仲間だが親の蝶のまま冬を越すことができる。
そして、翌年の春、オスとメスが求め合って子孫を残す。
そのため、秋遅くでも枯れ残った花を求めて、蜜を吸い糖分を貯え冬を越す。
可憐で寂しげな蝶と思いきや、彼らには子孫を残すための戦略がちゃんとあるのだ。

昆虫達の多くはアゲハ蝶のようにサナギになって休眠する。
そのためにグリセリンやソルビトールなどの糖分を体内に貯えて過酷な条件下を生き残る。
糖分は水の分子運動を遅くして脱水を防ぐ働きがある。

この菊池渓谷のモミジや楓も春から夏にかけて糖分を貯え冬に備える。
その糖分の余剰分をアントシアニンという色素に変えて紅葉するのだ。
紅葉は落葉樹の冬眠への儀式である。

熊本 下江津湖秋のモミジを見てると、20年前インターアクションという美容液を開発した頃を思い起こす。
肌を乾燥から守るタンパク質の膜を乾燥させないための鍵はここでも糖分である。
ブドウ糖、蜂蜜、ソルビトール、マルチトール、キシリトールなど種々の糖を試験してみた。
あまり保湿力の強いものはかえって肌の水分を吸収してしまうという弊害がある。
そのために、敏感な肌ではカユミや発赤が起こることもある。

敏感な肌の方々に試していただき、これでいこうと自信を持って成分と配合量が決まったあの日の朝。
冬を越す昆虫やモミジのことを想って、
サイエンスってロマンチックなものだなという感慨に浸っていたのを覚えてる。


今では、血液もマイナス190度に凍結保存する技術が確立されてる。
この場合も血液をグリセリンで処理して凍らないようにする。

つまり、血液も冬眠してるわけだから、メカニズムは昆虫やモミジの場合と同じなのだ

 

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syobu828 at 20:22|PermalinkComments(12) エコロジー生物学 

2009年11月02日

コンパクト

先週の早朝散歩は福岡市の西部、西新町へ出かけた。
自宅から真北へ七隈川に沿って30分行くとヤフードームが見え、その先はもう博多湾が広がる。

09 10 28  河畔のレストラン 西新町その川沿いに小さなレストランが朝早くから開いてる。
その店でコーヒーを飲む。以外にも小生と同年輩が何人もいる。
軽い朝食を摂りながら新聞など読んでる姿はこの朝食が毎日の習慣のように慣れてる様子だ。
最近はどこへ行っても60代が多い、ついこの間まで彼らはここから出勤してたはずだ。
年寄りといったって昔とは様変わりしてる。若い頃はジャズ喫茶なんかへ入り浸ってたんだからね。

 

西新町の裏通り帰りは西新町の裏通りを歩いてみる。
学生やサラリーマン向けの居酒屋、焼き鳥屋、ラーメン屋、食堂なんかが間口2間ほどに軒を連ねてる。
昨夜の盛況がうそのように静まり返ってるが、大衆的な匂いは充分残ってる。
高田馬場や新宿の裏町で飲んで語った学生時代を思い出す。
日本中、こんな裏町が情緒あって肌になじむものだ。

もう何年も前になるが、新幹線で隣り合わせに座ったフランス人のコックさんに
「日本の印象は何ですか」と尋ねたら、
「コンパクト and スピード」と即座に答えが帰ってきた。
日本人は狭い国土に工夫して住んでるから、
なんでもコンパクトに小さくして便利にしてしまったのだ。
彼は広島のフランス料理学校の講師として赴任する途中だった。

 

先週1週間かかって、友人の和田イアラさんに頼んで、自宅のキッチンを改装してもらった。
和田さんはその前に4,5回も出かけてきて、私達がどんな生活してるのか、
どんな趣味なのかをくわしく聞き出し、デザイナーの入江さんと打ち合わせ、図面を描いて来てくれた。
和田さんの柔らかな対応と細かな気遣いにはさすがと感心してしまった。
わずか10畳ほどのリフォームという小さな仕事でも私達を満足させようと細部までこだわる。

09 11  1   自宅のキッチンこのリフォームでも、大工さん、電気屋さん、水道屋さん、
壁のクロス屋さん、カーテン屋さん、最後の掃除屋さんと何人もの職人が請負で仕事をする。
建築業というのは精密に、コンパクトに仕事が繋がってる連携作業である。
それぞれの個性を束ねる工務店の吉積さんの気遣いも大変なものである。

かくして、このコンパクトなリフォームは工程表どおり1週間で完成した。
皆さんの仕事ぶりを見ながら楽しんだ1週間だった。

さて、あとは片付けてた台所道具を収納して、
いよいよマクロビ料理入門ということになるのですが。
和田さんの提案で完成記念にマクロビ料理で
一杯やりましょうという約束をしてしまった。
果たしてうまくいくだろうかとメニューを考えるのも楽しみである。

 

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syobu828 at 01:41|PermalinkComments(8) エコロジー生物学