2009年12月

2009年12月27日

共生

21世紀は環境の時代と各方面で言われ、
その都度、人間は自然と共生しなければならないと結論づけられる。
その根底には現代科学文明や工業社会は、
自然の調和を破壊しているということがいきわたってるからだ。

「自然の調和を乱さない」「「コンクリートから人にやさしい政策」
などという標語は乱開発をストップする心構えとして確かに必要なことだ。

09 11  25  Naiyana S. 1しかし、地球に生きる何万種という生物の生き様を考えると、
彼らはそれぞれ独特の工夫をして、限られた資源を競争によって獲得し、勝ち残ったものが進化してきたのも事実である。

全ての生物が平和に生きてける調和などというものは幻想じゃないだろうか。

競争の結果できあがった妥協点
あたかも共生してるように見えるのではないだろうかと思ったりしている。

化学薬品で細菌を殺せば、細菌は工夫して逞しく変身し、新種の細菌として生き続けようとする。
まさに人間と細菌の生存競争なのである。


09 11  25 Naiyana S. 2ガンと共生しようとロマンティックに考えてた私であるが、
体の中では、正常細胞とガン細胞が栄養を奪い合って競争してるのではないだろうか。
玄米菜食というゆっくり燃える炭水化物を摂り続けてるので、
精製された糖分好きなガン細胞に充分栄養がまわらず成長していかないのだと思う。

12月7日、肺のCT検査をした。
この春切除を薦めてくれた胸部外科の先生は、心配していたが思ったより成長してないから今ならまだ内視鏡の手術ができます。
もし大きくなって破裂すると肺全体にガン細胞が広がり、
肺に水が溜まり私達の手におえなくなります。と熱心に手術を薦めてくれた。

09 11 25 Naiyana S. 3この9ヶ月、肺にガン細胞を宿しながら生きてきたが、
体力、気力が充実してる今こそチャンスかもしれないと決断して、来月早々入院、手術をお願いすることにした。

先月、タイに住む妹が帰ってきて1ヶ月程居た。
何回か朝の散歩に誘った。丁度街路樹や公園の木々は紅葉の真っ盛り。
赤く染まった落ち葉を持ち帰り、水彩を描いていた。
妹は陶芸が趣味だけど、子供の頃から絵も好きだった。




09 12  25 手袋と帽子年末の22日、今年の夏知り合ったNさんと
中州のリバーサイドへ、川上俊彦トリオの演奏を聴きにいった。
女性ヴォーカリストの「枯葉」はとても情感があった。
川沿いの下町でJazz聴きながら、気取らない、なんとも自然な時間が流れる。
楽しい宵だったから、来月の入院のことNさんに言うの忘れてた。

「朝の散歩に使って」といってNさんが手袋をプレゼントしてくれた。

 

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syobu828 at 20:46|PermalinkComments(8) エコロジー生物学 

2009年12月18日

悪戦苦闘

12月に入って、この2、3日は寒波襲来で朝は北風が冷たい。
しかし、すっかり習慣になってしまった早朝散歩は止められず相変わらず続けてる。
この頃は街を見るのも飽きてきたので、ウオークマンでJazzを聴きながら歩いてる。

ウオークマンといえば、初めはテープ、次にCD,MDとなって、
最近のものは2cm×8cmのスティック状、胸のポケットに収まる。
それで1000曲も入れられるんだから技術の進歩に驚く。

09.12.18. Super Bass最近見つけたCDは「Super Bass」
アコースティツク・ベースの醍醐味、楽しさが味わえるアルバムだ。
3人のベーシストの競演。ジョン・クレイトンが弓でメロディを弾き、
御大レイ・ブラウンが力強くリズムを刻む。
ベースという伴奏楽器の可能性を広げる迫力ある演奏だ。



09,12.18 ロン・カーターもう1枚はロン・カーター「マイ・ロマンス」というアルバム。
こちらもアコースティックベースの本道をいくカッコいい演奏。
粋なセンスが随所にでてる洒落たベース奏者だ。
ピアノがケニーバロンというのも最高である。

 

 

というわけで、すっかりBASEにはまってるわけであるが、
小生のレッスンのほうは・・・・もう悪戦苦闘というか、かなり苦労してる。
先生に迷惑かけないようにと、毎日練習してるんですがね・・・・

09 12  18  ベースとアンティーク テーブルまず、ウッド・ベースにはフレットがないから、指の位置がちょっと違っても
音程が合わない。安定した指の形を決めなければならない。
慣れないので変に力が入って、等分に指板を押さえられない。

譜面はヘ音記号で書いてあるから、従来ト音記号に慣れてたわけだから、
これも慣れるよりしょうがないんだろう。

Jazzはトランペット、テナーサックスがB♭で調律されてるので、
最初からB♭のコードで書いた譜面をいただいた。
B(シ)とE(ミ)の音が半音下がってるわけである。

Jazzは2拍、4拍で数えていく、つまりシンコペーションである。
今まで1,2,3,4.と1拍から数えてたから、
なかなか2拍、4拍の数え方に慣れない。

メトロノームでリズムを合わせようと拍数に懸命になると、
指の位置がずれて音程が狂ってしまう。
音楽は音程(ハーモニー)とリズムが縦糸、横糸になって織り成すわけだから
もうこれは体で覚えるしかないのだろう。
元々、音感、リズム感が良いほうじゃないんだからよけい苦労するわけだ。

09 12 18 ウッド・ベース 悪戦苦闘まだ始めて1ヶ月半、ベースというでっかい楽器が体にフィットしてないんだね。
車の運転だって、車の横幅が運転者の肩幅のようにフィットしてくるもんだもの。

というわけで、まさに初心者の悪戦苦闘の真っ最中なのであるが、降参したわけではない。
グーン、グーンという低音の伸びる音は快感そのものである。
まあこの歳になって始めたわけだから、あせらずゆっくり楽しみながら行こう。


夕方、孫の新太郎がひょいと顔をだしたので、
ちょっと上って何か弾いてと頼んだら、
「ダニーボーイ」をエレクトリックピアノで弾いてくれた。
もちろん「B♭で頼むよ」といったらOKと簡単に転調してる。

「おじいちゃん、かなり合ってるよ・・いい感じじゃん」と孫が言った。

こりゃ〜楽しみだ。
来年は「枯葉」と「マイファニーバレンタイン」やろうや
と言って彼は譜面を持って帰っていった。

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syobu828 at 22:59|PermalinkComments(12) JAZZ オーディオ 

2009年12月10日

1910年代のテーブル

この秋、築20年の家の台所を友人の建築屋さんに頼んでリフォームしてもらった。
この際、20年以上使ってきたガスレンジやストーブ、エアコンも新しいものに変えることになった。
どれも古い製品なので、電気代やガス代がかかって効率が悪かった。
さすが最新の器具はICで制御され、設定温度になったらピタッとエネルギーを制御する。
以前のように暑くなったらストーブを止めるなんてやってたらガス代も高くなるわけだ。

09 12 9  赤坂ケヤキ通り パステル画世の中、省エネに向けてだいぶ変わって来てるようだ。
小生はまだガソリンエンジンのVWビートルに乗ってるが、
会社の車はハイブリットで、ガソリンは1ヶ月に1回位しか入れないという。
走り出すときは電気だから、音も静かでクリーンだ。

そういえば車ってのは、ダイムラーやフォードが100年以上前に発明してから、
ガソリンを各自が燃やしてエネルギーを作り、走るという方法は何も変わってない。
その基本に改良を重ね、安全性や燃費向上という進歩をしてきただけだ。
100年間大きなパラダイム(発想)転換てのは無かったわけだ。

しかし考えてみれば、今の世の中なんでもアウトソーシングの時代。
効率を上げるために製造会社と販売会社は別になってる。
エネルギーを作る発電所や電力会社とそれを消費し電気モーターを回す乗り物に分かれるべきなんだ。

今、それぞれがガソリンストーブを積んで走ってるわけだから、
毎朝の散歩で思うんだけど、朝のラッシュ時なんか、音はうるさいし排ガスで息が詰まるね。
それが電気になれば、交差点で止まってるときはエネルギー消費はゼロだから、
これは相当省エネになるし、排ガスもないから空気はきれい。
多分、車部門で25%以上の温室ガス削減はクリアーできるんじゃないかしら。

需要が低迷して不景気、不景気と、新聞にでてるけど、
エコカー減税と省エネ家電のポイント還元制はもっと大々的にやったら
小生のような買い替え組みでも需要増に加担することになると思うけどね。


 

09 12 9 アンティーク テーブルさて、小生の愛用してる生活備品をながめてみると、これが新品が意外と少ない。
車、オーディオ、CD、書籍、楽器、カメラなど大半が人から譲り受けた物や、
ヤフオク、マーケットプレイスなどのリサイクル品である。
中古品のマーケットが上質になって信頼されるようになってきたからだと思う。
ヤフオクでマニアッックなものを見つけ、今まで不良品で失敗したことは無い。
いい加減なことはしないというマニアの自負と信頼があるような気がする。


先日、台所がきれいになったからと、1910年代のテーブルを落札した。
100年前のものなのに無垢の木を使ってるから、重厚で作りもしっかりしてる。
無数のかすり傷が年代を表してる。
高さは73cm、今の日本のテーブルと高さが同じ。
100年前のイギリス人の身長は平均170cm位だったのだろうか?
1950年代のものになると76cmの高さになってるし横幅も大きくなる。



古いものでもしっかり出来てれば、それはかえって愛着が湧く。
このテーブルで何人の人達が食事し、語り合ったのだろうかと思いはめぐる。

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syobu828 at 23:08|PermalinkComments(18) エコロジー生物学 

2009年12月03日

利己としての死

11月14日、動物行動学の第一人者、京都大学名誉教授の日高敏隆氏が亡くなられた。
79歳だった。
日高先生は、動物の行動の仕組みを探る研究を日本に導入。
日本動物行動学会を設立し、長く会長を務められた。

小生が20年前化粧品を開発していた頃、
生物の共通性をテーマにすることを決心したのは、
日高先生の書物を読んで感銘を受けたからです。

09 11  24  大濠公園入り口先生の有名な研究は、モンシロチョウが紫外線で雌雄を見分けることを発見。
動物の種類ごとに認識する世界が異なることを示したことなのです。

モンシロチョウの雌雄はどちらも白く見えますが、
雌の翅(裏側の燐粉)は紫外線を反射するような成分でできてるのです。
朝早く雄はキャベツ畑へ出かけ、紫外線に反射する雌の翅を探すのです。
もう既に相手が決まってる雌は翅を広げて、裏側を見せていません。
つまり、翅を広げてるのは成約済みというわけなんですね。

私達は赤から紫までの可視光線しか見えませんが、
モンシロチョウの雄は紫の外の色まで見えるのです。
果たして何色なのか、私達の言葉では言い表せませんけどね。

そこで、私が興味を持った京都大学の実験とは・・・・・

  粉化粧の成分(タルク、カオリン、酸化亜鉛、二酸化チタン)を塗布した
  蝶型の紙片をキャベツ畑にクリップで止めておくと、
  なんと雄のモンシロチョウが求愛しようといち早く飛んでくるのです。


09 11  25  大濠公園 003あの頃、「ファンデーションを止めてパウダー化粧にすると、決まるものも決まるよ」なんて言ってたら、
「明日から粉化粧にします」なんて真顔で言った可愛い人がいたのを思い出す。

モンシロチョウも人間も進化の途中で分かれた同じ生き物同士。
世の女性たちが色白の肌を希求する原点は、紫外線を反射することにあるのかもしれない。

ところが、アゲハチョウの場合は、黒と黄色の模様で雄は雌を見つける。
どうも、これは我々のファッションの原点のようだ。
女性は男性を意識してファッションを選んでると確信するけどね。
同じ蝶でも種類によって求愛行動はそれぞれ違う。



日高先生の書物に「利己としての死」という衝撃的な本がある。

古来、死というものは宗教によって何らかの意味づけをし、
人間に慰めを与えるものであった。

09 11  25  大濠公園 004しかし、リチャード・ドーキンス的に考えれば、
自分の遺伝子をもった子孫をできるだけ多く残すために、
遺伝子は親の体に老いの兆候を表せて、若い者との競争からはずさせてしまうのである。
ということは、額のシワや白髪も遺伝子の戦略なんだ。ボケやガンもそうかもしれない。
地球の資源は限られてるわけだから、親としては背景に下がり、死を選び、子供達の成長を助けるほうが遺伝子を残すという観点から得策なんだ。

つまり死とは遺伝子の利己的な戦略である。


死が集団(国家)や種(家族)のための尊い犠牲だという旧来の見方より、

「死は自分のためのものである」

と考えたほうがはるかに救いのあるように思いませんか。



12月の初めにしては小春日和の暖かい日が続く。

福岡の名所、大濠公園を早朝散歩した。

池の周りをジョギングする老若男女で朝から賑やか。

もう、池には鴨やカモメが北国から渡ってきてる。

この公園はいつもきれいに整備され気持ちが良い。今日は温暖晴天。


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syobu828 at 00:34|PermalinkComments(6) ガン闘病記