2010年02月

2010年02月22日

蒸気アイロンとトランペット

先週、雪混じりの寒い朝、東京御茶ノ水の森下クリニックへ診察を受けに行った。
昨年の春から4回目の診察であるが、今回は1月に肺の手術をしてるのでCTやMRI検査で調べても今のところガンは無い。
転移、再発を防ぐために森下式自然医学療法を続け、ガン体質改善を目指しての診察である。

10  2  22 刺繍 003「切ってしまったことは、今更言ってもしょうがないね」
「このまま、玄米菜食と運動を続けなさい」
と森下先生は手術したことについて何も言わなかった。

昨年暮、迷うと思って、先生に相談せずに手術を決めたことを危惧してたので、先生の優しいお顔を拝見して安心した。

今回の診察の結果は、ほとんどの項目で正常値に近いものが出て、自然医食療法が良好であるという自信を得た。
白血球数は3600、赤血球は397万、肝臓、腎臓の働きも良くなっている。
しかしまだ血液循環、肺の働きが鈍い。
血液生態検査では肺から真っ黒な毒素、化学物質が出ていた。
玄米以外の雑穀では、黒豆が合ってるので摂り入れるように言われた。

今回もガン自然療法の先輩である篠崎勝美さんと南 竜太さんに同行し、
浜松町のメルパルク東京に宿を取った。
さらに、大名町で時計と宝飾店を経営するK氏が新たに加わった。
K氏は、勝ちゃん(篠崎さん)の体験小冊子を読まれたのが縁で森下先生を訪ねたという。
勝ちゃんのインタビューを冊子にした小生の作品も役に立ってると知って嬉しかった。

10  2  22 刺繍 0023人とも診察が終わって、「さてお祝いに旨い物を食べようや」と
勝ちゃんの案内で三ノ輪の手打ち蕎麦屋さんへ向った。
朝から打った手打ちの蕎麦とうどんの合い盛りは大盛りで850円也。
蕎麦とうどんの両方を楽しめて腹一杯になった。
午後3時ごろ、もう売り切れといって暖簾をしまい閉店である。

この界隈、荒川区南千住は東京の下町、まだ一昔前のアーケード商店街が健在。
総菜屋、おでん屋、駄菓子屋、ラジオ屋、時計屋、靴屋、懐かしき匂いが漂う。


銀座へ出て、勝ちゃんがTORAYAでボルサリーノのハットを買う。
さらに、パイプ専門店「菊水」でパイプを購入、パイプ煙草の吸い方の講習を受ける。
TORAYAの店長もパイプ愛好家で老舗同志仲が良い。

10  2  22 ピザ料理店さて、夕方は浜松町の大門へ戻り、ピザ料理専門店へ連れてってもらった。
私達が菜食ということを知っていて、牛乳、バターを使わず、
小麦だけで、トッピングはいろんな野菜というPIZZAを焼いてくれた。
ナチュラルチーズだけは使うけれどね。
オーガニックワインで乾杯、「今年も元気で御茶ノ水クリニックへ来れた。お互いの健康と人生に・・・」

レンガ積みの釜戸オーブンで焼くピザは美味しい。
ふと見上げると、棚の上に昔の蒸気アイロンとトランペットが飾ってある。

店主の吉川さん曰く、「あたしの親父は洗濯屋でね、ちょっとでもシミが残ってると、
こんなものはお客さんに返せないって言って洗いなおしてましたわ」
「私は洗濯屋は継がなかったけど、親父の職人魂は継ぎたいと思ってね」

「もう釜戸の火を落としちゃったんで・・・」と言って、
私達の後からきたお客さんに丁寧に断りを言ってた。

学生時代からブラスバンドをやっていて、
今はトランペッット、トロンボーン、チューバという金管楽器6人編成でバロック音楽をやってる。
結婚式で燕尾服を着て、荘厳な祝宴の歌を吹奏してる写真を見せてくれた。


人生を充分に満喫してる下町のPIZZA料理屋の親父が吹く。

真鍮のトランペットから透き通った音が会場一杯に高鳴る・・・・

 

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syobu828 at 16:55|PermalinkComments(24) 旅行 

2010年02月14日

フリーター

21世紀に入って、日本経済の低成長は長引き、このところ急に景気が低迷してる。
需要が伸びない、給料は減少して物が売れない、価格は下がりデフレーション。
一番深刻なのは、若者の就職率が下がってることだ。まさに就職難時代

先日、私共の会社で求人募集したところ
2名の求人に対して20数人もの応募者が来たと聴いて驚いてしまった。
それほど仕事を探してる人が多いということなのだ。

10 2 10  西南大学 コミュニティホール 002私は中小企業家同友会という経営者の会に属し、新入社員の共育委員を10数年勤めてきたが、
ここ数年は就職難で、中小企業に優秀な人材が集まるようになったなどと会員同士で喜んでいたものである。
中小企業にも大卒や大学院卒という人達が毎年何人も入社するようになった。
社員教育セミナーは一昔のように居眠りなどするものは皆無、積極的に発表や意見を述べる若者達に熱い想いがしていた。

それでも希望の職種に正社員として就職できた方々はまずは幸せである。
今、世の中で問題になってるのはフリーターという臨時社員達のことである。
統計によれば、全国でフリーターは400万人といわれてる。

10  1  27  大濠公園 002例えば、マクドやTUTAYAなど全国チエーン店では90%がフリーターだ。
彼らの接客はマニュアルどおりだけど笑顔はあるし声も明るい。
バイトの人達が商品仕込みから新人教育までこなし、
時間外残業や早出はいとわず、時間給という低賃金で実に良く働いてる。

これは製造業でも同じで、低賃金で高品質な労働を提供するフリーターによって
日本経済の競争力が支えられてるというのは事実である。
もしフリーター諸君がいなければ、企業は国内では採算が採れず、
賃金の安い海外へ移転し、産業の空洞化がもっと加速されたはずである。

今、一番心配されてることは、フリーターがこれ以上増えると、
彼らは家のローンや車、貯金などに関心が無いから購買力は落ちる。
さらに、結婚する人達は減って、人口減少が加速することである。
ますます、需要は減って、不況とデフレは深刻になる。
2050年の日本の人口は9200万人、3500万人も減って、
市場は今より30%収縮するだろうと予測してる学者もいるくらいである。

さてフリーターの方々に提言なんだけれど。

10  1  27  門司港 レトロどんな仕事でも人とのコミュニケーションが一番大切だと思う。
営業力というかサービス精神というのだろうか、
お客様とうまくやっていく感じのよさや責任感。
これをいろんな業種でフリーターしながら磨いてほしいと思う。

そして、常になんらかの形で起業するチャンスを狙って欲しい。
それは大きな資金のいる起業という意味ではなく、
自分の得意な特殊な分野で会社と請負契約ができる実力を身につけてほしいということです。
休みの日には自分を売り込む努力を常にやり続けてほしいですね。
必ずその人の気質や力量を買ってくれる人達がいるはずなんだ。

私のような零細企業の経営者を長年やって来た身を考えてみれば、
25才から65才まで誰に頼るところも無い山あり谷ありのフリーター生活のようなもんだったと思う。

今年でもう2年ほど定年生活を送ってるけど、
これもフリーターの休戦中なんだと考えてみれば、、
70になったら、またなんか始めてみるかと思い巡らしてる。
家族にいうと猛反対されるから、口には出してませんけどね・・・・・・


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syobu828 at 18:23|PermalinkComments(10)

2010年02月07日

白川君の絵手紙

高校、大学時代の友人白川喜彦君から毎週連続5枚もの絵手紙が送られてきた。
年明けから入院生活を送ってた小生にとって、
この独創的な絵は大いなる励ましになったことは間違いないのだ。

株式会社白川製作所の会長職を続けながら3年ほど前から絵手紙を始め、
夫婦で豪華客船世界周航なんてのをやって外国から送ってきたこともあった。

学生時代の白川君は真面目で努力家、硬派な秀才。
軟派だった小生は、彼のノートを写させてもらって卒業できたようなもん。
大学1年の時、喫茶店へ行ったことないっていうので、(それほど硬い)
小学校時代の友人、岡田秀太郎君のやってる喫茶店へ連れてった。
岡田君は大学へ通いながら新宿で喫茶店を経営してた。

白川君は理工学部を卒業して、後に父上の会社を継いだ。
なにやら、水分ゼロの空気を作る機械を開発したと聴いたが、
それが果たして何になるんだろうと思ってたら・・・・
ICチップやコンピューター、精密光学器械などの工場では100%乾いた空気が必要なんだ。
そんなわけで時代の要請に乗り、会社は急成長、彼は大成功したというわけ。

喫茶店をやってた岡田君も宝石などアクセサリーの会社を興した。
全国の一流デパートと取引し、最近この会社をM&Aで売ってしまい悠々自適だ。
なにやら大学の英文学講座なんてのに通ってるらしいよ。

・・・・・・・白川君の絵手紙・・・・・・・・

10  2  7  白川君の絵手紙 001「カオリンおじさんのひとりごと」しばらく読んでなかったので
2000年10月1日までダウンロードして、今読ませてもらってます。
実にいろいろな分野幅広く手を広げてるいるのに感心しました。
すえながく続けてください・・・・・        白川喜彦


10  2  7  白川君の絵手紙 002貴兄のブログをさかのぼって読んでいます。
日韓海底トンネルのところまで読みました。
200kmのトンネルできたらすごいことですね。
玄米菜食はいいことですね。
私も男の料理教室にかよっていますが、
まだまだレパートリーが少ない状態です。・・・・・・白川喜彦




 

10  2  7  白川君の絵手紙 0032010年1月11日。
横浜赤レンガ倉庫街の大さん橋からスケッチしました。
なかなか思ったようにスケッチできません。
下手は下手なりに・・・・・       白川喜彦

 

 

10  2  7  白川君の絵手紙 004胚が米を圧力釜で炊いてます。
男の料理教室へ通ってます。
肺の手術はうまくいきましたか?
梅干食べてもいいのですね?・・・・・   白川喜彦

 

 

 

 

10  2  7  白川君の絵手紙 005電話ありがとうございました。
梅干はいいということなので「梅雲丹」手配しました。
飲んでみてください。
私も100回噛むことを目標にしました。・・・・白川喜彦





 

 

・・・・・・・・・白川君への手紙・・・・・・・

古梅エキス (梅雲丹) 厳寒の候、お元気でご活動のようですね。
連続して5枚もの傑作絵手紙をお送りくださいましてありがとう。
貴君の類まれな発想法と作風に感心してしまいます。
個性的であるということが作品の決め手であります。
前から岡田、白川は奇人、変人と思ってましたが、
どうも小生も普通じゃないなとこの頃気づいたね。

古梅のエキス「梅雲丹」届きました。
梅は腸に良いということで、毎食梅干を食べ、
ウメケンという梅エキス粒を愛用してました。
「梅雲丹」は飲みやすく味も良し、効能が楽しみであります。
東洋医学によれば、腸と肺は直結してるそうで、腸の健康が要だということです。

ブログに書いてるように肺がんと共生しようと、
昨春より手術を伸ばしてきましたが、
思い切ってこの正月に内視鏡で切り取りました。
只今、診断上はガンはゼロですから、身軽になって、 さっぱりしてます。
再発しないように、玄米菜食と運動は続けていきます。
習い始めたウッドベース、リハビリと思って悪戦苦闘してるよ。

それではまた・・・・・・・  カオリンおじさんより

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syobu828 at 17:12|PermalinkComments(14) 絵画 スケッチ 

2010年02月01日

意味がなければスイングはない

1月18日に退院してから2週間が過ぎた。
入院中退屈するんじゃないかと友人達が私の好きそうな本を持ってきてくれた。
歴史の転換期の今、「龍馬が歩いた幕末地図」 人類の宝、「世界遺産110選写真集」は歴史物としてすごく楽しかった。
「感じの漢字」を読んで、漢字の知恵と美しさを再認識した。
「平山郁夫 私のスケッチ技法」で平山は、スケッチは描写力の訓練だけでなく、知識、技術、感覚、全人格の鍛錬になると言ってる。

10 2 1 意味がなければスイングはない今回は、Jazz愛好家のK君が持ってきてくれた、
村上春樹の「意味がなければスイングはない」について書いてみる。

このタイトルはデューク・エリントンの名曲「スイングがなければ意味がない」のもじりであるが、
ジャズでもクラシックでも本物の音楽にはスイングといわれるグルーブうねりのようなものがどうして生れてくるのだろうと、
音楽家の生い立ちや日常生活を調べ、反対方向から追い詰めてみたと村上春樹は言ってる。
スイングがあるということは何らかの意味付けがあるということなんだろう。

音楽や美術など感覚で捉える芸術を文章で表現するのは難しいことだと思う。
村上は少年時代に小説を読みあさり、
大学の映画演劇科を卒業し、シナリオ作家を目指してた。
しかし、初めての仕事としてジャズの店を開くことになる。
朝から晩までレコードを聴きまくり、仲間と小説と音楽の話ばかりしてたらしい。

「僕はこれまでにいろんな小説に夢中になり、いろんなジャズにのめりこんだ。
でも僕にとっては最終的にはスコット・フイッツジェラルドこそが小説であり、
スタン・ゲッツこそがジャズであった」と別著ポートレイト・イン・ジャズに書いてる。
スタン・ゲッツについては今回の本でも一章をもうけてその想いを吐き出してる。
麻薬やアルコールに蝕まれ厳しい生を送ったゲッツだったけど、その音楽は魔術的に美しく輝いてた。

10  1  27  レストラン 青山  001本物ってのはゲッツのように洗練されたものと卑俗なものが同居し、
卑俗なものを許容したところに、崇高なものが遥かに上回るということで存在するのだろう。

技量、感性すべてに一流といわれるトランペット奏者、ウイントン・マルサリスの音楽が面白くないという村上の話は、マルサリスがあまりにも完璧な自信家で、人生の影の部分が無いからなんだろうね。

村上春樹のほとばしる言葉、豊富な語彙は
長い間小説と音楽の愛好家として受け手の生活をしてきたという経歴があると思う。
或る時、本格的な受け手が作り手に回ると素晴らしい作品が出来上がるわけか。
すべての物事は作り手と受け手があって成立するもんだから、
その両サイドの熱い体験が必要になるのだろうなと思う。


 

昨晩、春吉の「ニューコンボ」へVISIONSのライブを聴きに行った。

10 2 1 VisionsVISIONSはピアニストの塚本美樹とベーシストの間村 清 ご夫妻のジャズデュオである。
最近、愛娘のHINAKOちゃんがボーカルで加わり、文字通り親子3人で活動してる。
CDも既に数枚出して、年々評価が上ってるご夫婦である。

塚本美樹さんはNYで当代NO1といわれるKENNY・BARRONに師事し帰国してからは数多くの一流プレイヤーと共演してる。

間村 清氏も、渡米しNYでタイラー・ミッチェルに師事。福岡中心にライブ活動を盛んにやってる。

二人ともテクニック、感性ともスゴイ腕前だから、
ピアノとベースという二つの楽器だけで充分迫力があり、幅広い表現力でJAZZの醍醐味を味あわせてくれる。

この夜は、新年に旅した沖縄の自然、風や波、空をイメージしたオリジナル曲と
月にちなんだスタンダード曲、Moon.River   Fly me to the moon などの演奏で会場もかなり熱くなった。

最後にアンコールに答えて演奏した曲は、「It dosen‘t mean a Thing,If it ain‘t」

エリントンの 「スイングがなければ意味が無い」 だった。

「A列車で行こう」 「キャラバン」 「ソリチュード」など

エリントンと言う人はよくもこんなに名曲を沢山作り出したものだ。

そのどれもが半世紀たった今でも、編曲されて演奏されその輝きを放ってる。

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syobu828 at 15:46|PermalinkComments(6) JAZZ オーディオ