「シャクヤク」 ボタン科。アジア北東部、シベリア、中国原産。

シャクヤク
ボタンとそっくりですが、どこが違うのか一言でいうと、「ボタン」は「木」で、「シャクヤク」は「草」です。
では、「木」と「草」がどう違うのかというと、「毎年、幹が太るのが木」で、「幹が太らないのが草」です。

「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」とは美人の例えでしたか、良く聞く言葉です。
シャクヤク
この例えを植物的に見ると、草であるシャクヤクは当年伸びた茎の先に大きく美しい花が咲きます。逆に、茎が立つのが大前提です。



ボタンは木ですので、雪の下になろうが、折れさえしなければ、(折れていても)地面に這いつくばっても花が咲きます。もしそうなっても、そこはそれ、花の王「ボタン」ですので、見た目はサマになるわけです。

ユリは草で、地下の鱗茎(りんけい)から芽が伸びて花が咲きますが、もちろん歩いたりはしません。
おそらく、「歩く姿」とは草丈が高くて花が大きいユリが、風に揺れている所からそう言い表されたのでは、と思います。
もちろん、揺れれば何でもいいのなら他の草花でもいいのでしょうが・・・花の色・模様・風情が、何といっても夏の浴衣や着物のようではないですか。
しかしまあ、「オニユリ」「コオニユリ」という物も世の中ありますが・・。

草のシャクヤクは、秋になると地上部はすべて枯れてしまいます。
栽培も簡単なので、もっと人気が出るのではと思いますが・・やはり津軽藩でもあった当地ではボタンに人気があるようです。(津軽家の家紋は「杏葉牡丹-ぎょうようぼたん-」)

シャクヤクの根は、消炎・鎮痛・抗菌・止血・抗けいれん作用等があり、婦人用漢方薬としても知られています。
例えといい、成分といい、つくづく女性と関わりのある植物のようです。