今年ももうДень Победыですね(時候の挨拶)。

諸事情で遅れまして大変申し訳ありませんでした。AMIさんとの「Reds! The Russian Civil War 1918-1921 2nd edition」(GMT, 2012)の対戦です。

ダイスで私が白軍、白軍側はやったことがなかったので本意という所。
開始時判定でニコライ2世は死亡。
第1戦略ターンのイニシアチブは自動的に白軍側で固定、ランダムイベントで6ゾロのヴラーンゲリ将軍を出すものの登場できるのはターンC以降なのでぬか喜び。戦略ターンC以降のマフノ運動フェイズと第1戦略ターンの戦略移動は規定により省略。
イニシアチブ側である白軍の任意の1勢力がまず活性化、赤軍第11軍・12軍の孤立を狙ってAFSR(南ロシア軍)チットを選びます。このゲームはチットによる活性化方式をとっていますが、赤軍は戦線ごとの活性化でありチットに書かれた戦線の管轄区域内のユニットが活性化するのに対し、白軍は勢力ごとの活性化であり、チットに書かれた勢力に所属するユニットが活性化し勢力の異なるユニット同士はスタックできない等の制約があります。
AFSRユニットで赤軍11・12軍を孤立させたまでは良かったのですが別に補給切れユニットが補給源に向かって退却しなくてもよいことに気づいておらず逆に白軍補給源のノヴォロシースクに殴り込まれてどうしようもなくなりやり直しに…。

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↑仕切り直し2回目最終盤面
仕切り直して2回目も皇帝死亡、同じく最初にAFSRを活性化させて補給線に気を付けつつ11・12軍を孤立させ、テレクコサックは海上補給線を恃んでカスピ海沿いにアーストラハニの守備隊を撃破・これを奪取しますがその後赤軍の反撃で結構な損害が。その上第1ターンにランダムイベントでピャチゴールスクに赤色テロルを起こされ鉄道線保持のため守備隊を張り付けねばならず。
東部方面では赤軍東方戦線はこちらに先んじてカザーニの防御を固めちょっと落とせそうにない雰囲気。前にやったときはシンビールスクが非常に堅固だった記憶があったのでここで守ろうとしますがこれが大きな見誤りでシンビールスクはその後のターンで早々に陥落。イジェーフスクからサマーラ、更にウラルスク前面まで戦線を伸ばし、ランダムイベントのパルチザン2回と騎兵襲撃を利用してサラートフ以南の赤軍を一挙に補給切れにせんとヴォルガ川方面に攻勢をかけますがこれがかえって消耗を加速させてしまいます。一方赤軍はランダムイベントで2個の装甲列車を得、これを東方戦線に投入。
戦略ターンBに中央同盟が崩壊、占領ラインが消滅し同時にキーウのディレクトーリヤ軍を始めとして各地に独立派守備隊が割拠。AFSRは大量の増援を得ますがシベリア白軍の増援はそこまで多くありません。雀の涙ほどの北部白軍は置いておいて(酷い)ユデーニチ率いる北西白軍は動員が済んでいないためか混乱状態で登場しますがピョートル大帝の都の奪回を窺うに十分な戦力です。ポーランドも平時態勢ですが参戦は当分先なのでまあよいでしょう。
赤軍は冬季ターンには無効化される河川小艦隊を連続してランダムイベントで出してしまう不運に見舞われますがそれでも2個の装甲列車を中心に東方戦線での攻勢を継続、大損害を蒙りサマーラを失うに至ってはさしものコルチャーク軍もウラルに向かって総退却・山籠りして立て直しを図るを余儀なくされます。
AFSR増援は全て南ロシア方面へ(終了後オデッサ方面に出した方が良いのではと言いましたがオデッサは赤色都市であり不可、またセヴァストーポリも増援ルールの制限上ほぼ無理)。やっと来始めたランダムイベントの装甲列車を加えてツァリーツィンへの攻勢を継続・強化します。赤軍のツァリーツィンに固執しない方針もあって数ターンの攻防の後にこの要地を占領、ボトルネックであるツァリーツィンが抜けると一気に補給路が開けるため、更に線路の続く北西・西へ戦果を拡大します。同時にロストフからはマフノ軍パルチザンを警戒して1隊が守備隊をばら撒きながら北上し北西へ向かう部隊へ合流、アーストラハニからは増援がツァリーツィン方面からの部隊と共にサラートフへ向かって前進。
北部の列強干渉軍は少し前に洪水で大変だったヴォーログダまで1個軍団が一時進出、しかし都市の防御効果を過信して長居をしたのが宜しくなく。ヴォーログダからヤロスラーヴリまでは指呼の間、その先はモスクワなのですから当然の帰結として赤軍2個軍による真面目なる反撃を受け混乱・退却、アルハーンゲルに逃げ帰る途中で捕捉され潰滅。その上ペトロザヴォーツクからも他の2個軍が向かって来ており北部白軍共々都市に籠って外洋艦隊の支援を恃むしかなくなり活動は至極低調に。
ユデーニチ軍・ポーランド軍の動員がなかなか進まず思わず「危機意識が足りない!」などと叫んでいる内に時間切れとなってしまい8ターンで途中終了しました。

総括:反省点と言うより申し訳なかったこととして私側のプレイの手際に拙劣な点が目立ちました。以前やったことがあるとは言いながらかなり記憶から抜け落ちていたり頭の中でルールが有機的に結びついていなかったりした点が多く、そのことでプレイスピードをかなり落としてしまいました。陳謝のほかありません。
戦術面では補給チットと互いの活性化の順番のリズム感、それに加えてどこまで積極的に攻勢を取れるかの勘所を忘れていたことが最終的にヂェニーキン軍・ユデーニチ軍の圧迫が本格化する前にコルチャーク軍・北部干渉軍の脱落を起こしてしまった最大の要因だと思います。それに加えて地形貧乏ならぬパルチザン貧乏。個々の勢力のこうした方が良かったという点は多々思い付いてはいるのですがあまり定石化しても面白くないのでここではあえて書かず実践で試したいと思います(尤もイベント等の流れは毎回違うので定石化するのかは不明ですが)。が、白軍としては初手の自動イニシアチブでAFSRを動かすのはやはり無いなと。シンビールスクから後ろに固い防御地形が無いので金塊は置いておいても川筋のお陰で固いカザーニを占領して防御戦闘を有利にするためにシベリア白軍の攻勢を行った方が全体的に見て益が大きいのではないでしょうか。それに赤軍11・12軍は補充で早々に戻ってきますし。
ゲームとしては国内戦の一部を時間的・空間的に切り取ることで(それでも広大な範囲を収めていますが)膨大すぎない程度の分量に抑えられつつ雰囲気が出ているのではないかと思います(個人の感想です)。ただオムスクやアシガバード、ムルマンスクなどの盤端部で赤軍が行動を行う動機付けが乏しいことと、欲を言うようですが経済的・政治的要素があればより国内戦らしいのではないかという点は惜しい所です。しかしやはりこれは主に軍事的観点から見たゲームなのであって、その観点から言えば(少なくとも私にとっては)面白いのは間違いないです。個人的にこのゲームのデザインで特に素晴らしいと感じられた点は、ルール上特別に設定されていないにも関わらずパルチザンルールと鉄道結節点の関係で自然にタンボーフ農民反乱が再現される点でした。細かい所からデザイナーの腐心が窺われます。
最後にプレイ時間についてですが、前にプレイした時は最終ターン近くにポーランドが敗北しもうどうにもならないという所まで行って多分10時間くらい?だったと思うので、両軍のサドンデス条件があることも考えるとBGGにあるような6~9時間と言うのもあながちあり得ない程の早指しと言う訳でもないのかなと思います…。今回の対戦でプレイシークエンスにも再度慣れたので次回があればもうちょっと速く、そして上手く出来るのではないかと思います。
まだまだ色々とやってみたいことの多いゲームです。