二〇一七年皐月廿九日

おはようございます。

怒涛のような作業に追われた週末があけまして、誠におめでとうございます。


 「あけましておめでとう、だと?正月か?」

とのことでございますが・・・


開けて目出度いのは正月だけとは限りませんで、本来はお祝い好きな賑々しい人生を送る方々の高揚感を示すのに最適な表現であります。

私など毎日がお目出度いものですから、お目出度い人生を送っております。


それはそれで別の意味も生じてくる日本語の難しさを感じるのでございます。


なお・・・

このような難しさは英語にもございまして、ネイティブの間でもなんで笑われてるのかわからないケースもあるそうでございます。


私もあいつらの意味不明なジョークが苦手でしてね、何がおもしろいのかサッパリわかりませんな。

猫が寝込んだり布団が吹っ飛んだりするほうがよっぽどおもしろいと思います。


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何に追われたのかってね、昨日はご近所さんたちの

 ・トラクター作業機の付け替え極意の伝授
 ・代掻きで土盛りを発生させないための要点説明
 ・田植機でまっすぐ&四隅まで植えるために必要な着眼点公開

だけで2時間くらい使いました。


念のため申し上げますと、私は農機屋さんじゃないです。


いや、私は農作業や農業機械いじりや人に何かを教えることが楽しいので一向に構わないですけど、まずはご自分の機械について取扱説明書を熟読してほしいですなあ。


もし取説通りに使ってもダメならば、私に何でも聞いてください。

知っている極意を伝授しますし、知らない極意があれば調べ上げて報告します。


なお、作業機付け替えの極意ですが・・・

硬くて平らな床面で行うのが基本です。


そりゃ、作業機が土にめり込んでたら外せませんわ。

これ、極意と呼んでも良いのかどうか、私には自信がありません。


さらに、もしもトラクターに自動耕深調整システムのようなハイテクが付いていれば、設定が浅耕位置のままならヒッチが下まで降りないので作業機を外せません。

いや、これも極意と呼んで良いかどうか・・・


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私が申し上げたいことは、ですね。

身体の中で一番高いところに収まっている頭脳について、もっと生産性の高い仕事や道楽に活用したほうがいいと思うんです。


ですから、単なる毎年の繰り返し作業のために大切な頭脳を浪費するのはもったいないです。


農業機械の使い方や農作業がうまくいかないとき、大抵は精神力が弱ります。

軽いパニックに陥るんです。


普段は頭の良い方でも、パニックに陥るとその能力を発揮できません。

皆さん優秀な方ばかりであります。


パニックに陥らない精神力さえあれば、うまくいかない機械操作もうまくいくはずです。


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かくいう私も、農業機械がうまく操作できないことや農作業が捗らないことがございます。

そんなとき、心がけていることがあります。


一旦、うまくいかない作業から離れるんです。


ガチャガチャいじっても外せない部品があれば、一旦現場を離れてお茶を飲みます。

現場に戻ると外れるんですよ。


たぶん、機械はお茶を飲んだ前後では何も変化してませんよね。

現場でパニックに陥っている時とお茶を飲んだ後とで、自分の状態が変わったんです。


頭脳の明瞭さや体力や判断力は、主にベースとなる精神力の上で成り立っています。

少なくとも、私の中ではそうです。


ですから、何かうまくいかないときは精神力が乱れていることが多いです。


私が操作や構造などアドバイスしたあと成功なさりますと、

 「え?それだけのことだったの?」

とおっしゃる方が多いですが、それだけのことです。


つまり、冷静になれば皆さん知っていたことや判断できたことがほとんどなんですね。


二〇一七年皐月廿七日

おはようございます。

今朝方まで断続的に続いた雨が上がりまして、キラキラと眩しい朝を迎えております。

皆さま、お目覚めはいかがでしょうか?


 「目覚めだと?それほど良くねえな」

とのことでございますが・・・

土曜日ですし、のんびり過ごされてはいかがでしょうか。


私も昨日までの疲労が溜まってましてね、今朝は6時まで寝ちゃいました。


本日は北関東以北(日本列島の半分くらい)を除いて快晴の見込みでして、北関東以北以外(!)の方々は、馬車馬のように働きましょう。


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南関東地方の米農家は、今週末来週末あたりが野良仕事現場作業のピークになります。


作業のやりくりが大変でしてね、米農家さんじゃないとわかりにくいかと存じますが、

 代掻き → 田植え → 苗場管理 → 代掻き → ・・・ → 猫の世話 →・・・

みたいな感じです。


と申しますのも、

 ・田んぼは一枚だけではなく、複数ある
 ・複数ある田んぼの環境や性状が異なるため、同日に同じ作業ができるわけではない
 ・代掻き(田植え準備)した田んぼでは、数日経過しないと田植えができない
 ・上記「数日」の日数は、田んぼによって異なる
 ・苗はそれぞれの田んぼにあるわけではなく、整理・運搬が必要


とまあ、前記した「やりくり」がパズルのように組み合わさりまして・・・

規模が大きくなっていくほど、米農家はパズル解決能力が必要となります。


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農繁期を効率よく乗り切るのも農家のスキルであります。


ここだけの話ですが・・・

 「仕事休みだし、今度の週末に手伝ってあげるよ」

とまあ、農作業したことのない人に声をかけていただくことがございます。


しかし、ですね・・・

散々な目にあうことが多いです。


直接的な表現をすると、素人が現場に入るのは足手纏いなんです。

段取りを理解していない人が加わるだけで、「一人なら一日で終わる作業」が「二人だと二日」かかっちゃいます。


善意で農家のお手伝いをする方は、ちょっと頭の片隅に入れておいてください。

素人が農繁期の農家を手伝うことなどできません。


ただ・・・

こんなことを正直に書きますとね、いろいろ批判を浴びることもございます。


私は根が正直者ですからね、世間体を気にして記事を書いてるわけじゃないです。

本当のことを言うってのは、それなりに労力を使うもんですなあ。


二〇一七年皐月廿六日

おはようございます。

本降りの雨で朝を迎えた神奈川県であります。


ちょっと田んぼを見てきたんですが(ここでは関係ないが、物事の優先判断矛盾やリスクを顧みない行動を揶揄する表現として「ちょっと田んぼ見てくる」というネタがある)、軽作業のつもりで「オバQが着ている服のような形状」の雨合羽を着て作業しましたら、ちょうど裾が長靴上部の高さでして、ズポンに張り付いた雨合羽から長靴の中へ大量の雨水が流れ込みました。

まあ、それくらいの本降りでしたよ、という話でございます。


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本日は事業投資に関する考え方で重要な内容がありまして、「どのような時に投資を行うべきか」ということであります。


結論から申しますと、

 「儲かる投資なら実行せよ。損する投資は回避せよ。」

であります。


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 「おい、俺をバカにしてんのか?」

とのことでございますが・・・


世の中にある「事業投資の判断基準」は唯一コレだけです。嘘じゃありません。

なお、ソフトバンクの孫社長や日産自動車のゴーン社長、Google社創業のラリー・ペイジは事業投資のプロですが、彼らが事業に関する投資判断をするときも、判断基準はコレだけです。


 「ウソだろ?プロはコンピュータで計算したり天才的な閃きで意思決定してるはずだ」

というご意見も尤もであります。


まあ、そんな天才が世の中に一人くらいはいるかもしれませんし、ただの妄想かもしれません。

いずれにしましても、ほとんどの会社はコレだけです。


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ここで、

 「儲かるのか損するのかがわからねえんだよ、俺をバカにすんな!」

というご意見もございます。


実は、結果として儲かるのか損するのかは、誰にもわからないんです。

工場を建てた翌日に大地震で被害を受けるかもしれませんし、各界一流の若手たちに高額支払って10人採用したらみんな体調崩しちゃうかもしれませんしね。


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しかし、皆さんはそれぞれ歩んできた人生というレールの世界では一流のプロです。

例えば、結婚して家庭を持って、毎日ご主人を職場へ送り出したり子供を立派に育てあげたりしたならば、誰にも負けないその道のプロです。


どのような鍋を使えばロールキャベツを美味しく短時間で完成できるか、世界一のプロです。

明らかに、鍋を使いこなす分野のプロです。


街の寂れた金物屋さんへ行ったら、あまり見慣れない鍋が置いてありました。

その金物屋さんは隠れた発明家でして、自社ブランドの特殊圧力鍋を開発して売っていたんです。


今まで、誰もその金物屋さんに特殊圧力鍋が置いてあることを知りませんでしたので、それが売れるのは今回が初めてです。

その鍋、皆さんなら買いますか?買いませんか?


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損するか得するかの勘定ですが、金銭に置き換えて考えます。

つまり、鍋がもたらしてくれる便益を金額へと置き換えるんです。


もしも鍋を使いこなしてきたプロならば、その便益を金額に換算するなど造作もないことでしょう。

地道な作業ですが、著名なレストランで食べるロールキャベツの値段は明らかになっています。


顧客がいくら支払ってくれるか、何十年も鍋を使いこなしてきたプロなら算出できると思います。


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この便益を金額に換算したものを、投資計算の分野では「正味キャッシュフロー」といいます。


買った鍋を3年間使えるならば、

 ・1年目の正味キャッシュフロー
 ・2年目の正味キャッシュフロー
 ・3年目の正味キャッシュフロー

が得られますね。


例えば、毎月レストランへ行ってロールキャベツを注文していたけど、鍋を買って自宅でロールキャベツを作ったら家族が喜んでくれてレストランに行かなくなった。

毎年レストランに使っていた出費の6万円が不要になったということです(6万円の便益)。


では、自分でロールキャベツを作る時の正味キャッシュフローを算出してみましょう。

 ・材料費:3万円(/年)
 ・光熱費:5千円(/年)
 ・手間賃:5千円(/年)
            →合計4万円

ここで、毎年の正味キャッシュフローは「トータル収入(便益)ートータル支出」で求めますので、

 6万円−4万円=2万円

になります。


3年間使えますから、3年間の正味キャッシュフロー合計は6万円です。

ただし、世の中には「金利」というものがあるので、2年目・3年目の正味キャッシュフローの現在価値(将来受け取るキャッシュフローを今受け取る場合の金額)は金利分差し引く必要がございます。

この、金利分を差し引いた金額を「現在価値」といいます。


ここでは、3年間の正味キャッシュフローの現在価値を5.5万円と仮定しますね。


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ここで問題です。


寂れた金物屋さんで売っている特殊圧力鍋の価格が以下 銑の場合、それぞれ投資すべきか判断せよ。

 。泳円
 5.5万円
 10万円





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もう一度申し上げますが、大企業や一流企業の事業投資判断で行なわれている検討というのは、本当にこれだけです。

あとは、便益の考え方やキャッシュフローの精度、税金や補助金の有無などを慎重に少しずつ絡めていきます。


借金して投資する場合には、借り入れのコスト(いわゆる利子)も加味します。

余ったお金がある時は、お金を寝かせておくことで発生するコストも考慮します。


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本日テーマとして書いたのは「正味現在価値法」といいまして、投資計算の一手法であります。

正味現在価値法とはDCF法(Discount Cash Flow method)に含まれる一つの手法でして、他にも内部収益率法というものがございます。


世の中は非常に簡単な算数だけで動いておりまして、

 3,235,765 - 23,415,668 × 231,644 + 55,245

などとても難しい計算にも見えますが、よく見れば内容は小学校の算数です。


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答え合わせしましょう。

 ‥蟷すべきである
  (「投資しても良い」は誤り)

 投資すべきでない、または値引き交渉すべきである

 E蟷颪垢戮でない


でした。


ここで重要な論点は、上記,了に「投資しない」のは経営上間違っているということです。

ちょっと意外ですよね。


でも、日本では,離院璽垢播蟷颪靴覆げ饉劼多くなってしまいました。


バブル崩壊後、日本経済が伸びなくなったのは、おそらくこれが原因です。

農家が衰退しているのも、おそらくこれが原因なのでしょう。


続きます。


二〇一七年皐月廿五日

おはようございます。

明るい雲から時折小雨が落ちる朝を迎えた神奈川県でございます。


いやあ、農繁期ですなあ。

この時期はあまり眠れませんでね、毎日が遠足の前日みたいな夜を過ごしております。


え?

連日寝ないでも平気なのかって?


これが断続的に寝てるんですなあ、居眠りして。

先日は椅子に座ったまま首が左45°前方30°に傾いていたらしくて、具合でも悪いのか尋ねられました。


実は具合が悪くなったのはその後でして、それから首が痛くて借金が回りません。


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今日も投資に関する話を続けます。


 「おいおい、俺は投資なぞ興味ねえぜ。田舎でのんびり暮らすんだ。」

とのことでございますが・・・


おそらく今年の年末ごろに「農家の学校シリーズ」を総括いたしますが、その総括記事(つまり、社会環境分析や優秀な農家になるための方策について纏めるテーマの日)にも絡んでまいります。


つまり、ですね・・・

 「田舎でのんびり暮らす=投資しない」

などという意味不明なことではなくて、誰かが田舎でのんびり暮らそうが暮らすまいが、農家における投資の重要性とは全く別の話なんです。


努力が嫌いな人のロジックには、この手の反論が多いんですよ。


例えば、

 ・私は、お金のある暮らしより幸せな暮らしが欲しい

などという意見を述べる方を見たことがあります。


「幸せな暮らし」と「お金の有る無し」とは何か関係がありますか?

私の思うところで恐縮ですが、少なくとも「お金のある暮らし」の方が「お金のない暮らし」よりも数十兆倍は幸せです。


人生でたった一度でも「お金のない暮らし」を強要されれば、その意味が瞬時にわかると思います。


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では、今日から「事業投資」の話題に移ります。


結論から申しますと、「正しい事業投資」を行うことで、事業は必ず発展します。

これは統計的にも明らかでして、例えば投資を全くしない会社の成長と適切な投資を行ってきた会社の成長とでは、その投資額以上の差が広がっていきます。


つまり、極論を申しますと・・・

事業の成長発展とは、主に「正しい投資」に起因します。


これは農業でも同じです。


だから事業投資における結論は、

 「どんどん正しい投資をしていきましょう」

ということになります。


これは「幸せな暮らし」や「堅実で確かな営農」などという話とは無関係です。


二〇一七年皐月廿四日

おはようございます。


昨日は午後から強風に見舞われた南関東地方でありまして、代掻きの終わった水田では、風下側に向かって波が進みます(稲わらなどの固形物も移動する)。

その結果・・・

田んぼの水位は、風上側が低く風下側が高くなります。


 「ナニ?水位は水平で一定じゃねえのか?」

とのことでございますが・・・


米農家さんでも知らない方が多いんですが、田んぼの水位は風下の方が高くなります。


さらに申しますと・・・

水面近くの水は、風に煽られて風上から風下へと流れてますよね。


しかし、それだとどんどん風下側に水が集まってしまいます。

実際には、それ以上には水位が上がりません。


ということは・・・実は、田面近くの下層近くにある水は、「風下側から風上側」へと流れています。

田んぼをスライスしたように横から見れば、グルグルと回ってるんですよ。


これに水口から水尻方向へと向かう灌漑水の流れも組み合わされまして、水田ではかなり複雑な流れが形成されます。

こちらも田圃の形や凸凹具合や風・入排水の方角など、一枚一枚の田んぼで異なります。


こんな先入観を持って田んぼを眺めてみてください。

だんだんと、それまで見えなかった「水の流れ」が見えてくると思います。


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今日から農家の学校シリーズ「会計論・財務論」のうち、「投資に関する意思決定」に移ります。


ところで、皆さんは「投資」と聞いて、どんなことを思い浮かべますか?

 ・堅実な人生にはそぐわない
 ・遊び人がやること
 ・慎ましく暮らす生活様式の対局にあるもの
 ・危ない

などなど・・・ネガティブなイメージもあるかと思います。

これは、私が投資についてコミュニケーションした時の他人の印象です。


私のイメージですが・・・

 ・事業のエンジン
 ・眠っているお金が有効に活用されること
 ・社会貢献
 ・資産保全
 ・知恵と工夫と学習が必要

などです。


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会計論・財務論の学習の中では、投資の対象が二つに分類されます。

その一つは「事業投資」、もう一つは「証券投資」になります。


はじめに「投資」と聞いて、この二つを思い浮かべることができましたか?

ネガティブなイメージしか出てこなかった方は、「証券投資」のうち、自分や他人の失敗事例が頭に叩き込まれているんじゃないでしょうか。


投資とは、素晴らしいものです。

一言で申しますと、人生が変わります。


ただし、投資には技術や知恵、平常心などが必要であって、これらを持ち合わせていない投資は、最後まで投資になりません。

だから、投資には学習とスキルが必要なんですね。


 「学習とスキルだと?馬鹿じゃねえの?」

とのことでございますが・・・


例えば自動車の運転を始めるとき、教本や自動車の取説を読むだけで運転が上手になりますか?

一方、何の学習もせずに運転を始めて、道路交通法規の内容や自動車の挙動をイメージする能力が勝手に身につくんでしょうか?


これはスポーツでも一緒ですよね。

卓球の全国大会優勝を目指す人が、プレイスタイルの勉強もせず朝から晩までテーマも持たずにガムシャラに練習して、全国から勝ち上がってきた相手に勝てるんでしょうか。


無理です。


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ちょっと不思議なんですが・・・

世の中の多くの方々は、投資について何も勉強もせず、いきなりボーナスや退職金という高級車に乗り込んで、高速道路の追い越し車線をハイスピードで走ろうとするんです。


これじゃ、いつ大事故を起こしてもおかしくないですよね。

と申しましょうか、これじゃあ「投資は危ない」というイメージ通りです。


もう一度申しますが、投資には学習とスキルが必要です。


当ブログの投資記事を読んだだけでは投資能力は身につきません。

自分でしっかり学習して、自動車の免許を取得した時のように、少しずつスキルを身につけていくことが大切なんですよ。


自動車の場合、交通事故を起こしにくくなるまで10万kmの走行によりスキルを磨く必要があると言われております。

これ、だいたい皆さんの感覚とも合致しているんじゃないでしょうか。


投資の場合でも、だいたい10万km走るまでは車をぶつけたり事故を起こしたりします。

でも、この10万kmをゆっくり走りきらないと、次のステージにはいけないわけです。


高級車を転がして高速道路の追い越し車線に入るのは、その後でもいいんじゃないでしょうか。


二〇一七年皐月廿三日

おはようございます。

本日もスッキリと晴れ渡りまして、南米大陸まで一望できそうな見通しであります。


 「南米大陸だと?行ったことねえな」

とのことでございますが・・・


約3,000万年前まで南極大陸や豪州などとともにゴンドワナ大陸を形成していた土地でして、さらにその6億年前はユーラシア大陸も含めたビッグなひとつの大陸だったわけです。


まあ、私など

 「海に浮かぶ大陸が長い年月でゆっくり動いて・・・」

などという話を聞いているだけで笑っちゃうんです。


ぐにゃぐにゃと常に移動・変形している地球表面の低いところに水が溜まっていて、それを我々が海と呼んでいるだけなんですよ。


見解の違いと申しましょうか、視点の違いが生み出す齟齬というのは不思議なもんですなあ。


 「地球温暖化が進んでいる証拠を見つけた!生物の危機だ!」

だの何だのと騒いでるやつらは、もともとどこに何の大陸があったのか、進化の過程まで知ってて言ってるんでしょうか。


まあ、それはそれで貴重な意見でございます。


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さて。


昨日までに、

 「農家さんは、最低限どれくらいの農産物を生産・販売すればいいのか」

を知ることができました。


もうこれで、皆さまの目指すべき営農規模が明らかになったわけです。


ただ、前回の計算はちょっとめんどくさくてわかりにくかったですよね。

ですから、今日は便利な公式を提供します。


まず、最初に年間の固定費額を明確にします。

これは、各種申告書類や請求書・納税通知などを集め、そこから集計し直すのが手っ取り早いです。


この固定費額を「FC」といいます。

FCとは、英語「fix cost(固定的費用)」の略です。


年間100万円の固定費を抱えているならば、

 FC=1,000,000

になります。


次に、農産物生産に必要となる変動費率を算出します。

変動費率は、どちらかといえば自分で算出する必要があります。


例えば・・・

10aあたり5,000本の大根を栽培するとき、やはり10aあたりに使用する肥料や種子代などを変動費として設定します。

こちらは各農家さんで異なる(というか、これぞ農家の固有技術となる)わけですから、当ブログが設定するような内容でもないです。


仮に、これらの費用(変動費)が30万円だとすれば、大根一本あたりの変動費は60円になりますね。

一本100円で販売する大根の変動費が60円ですから、変動費の比率が60%になります。


この60%のことを「変動費率」といいまして、一般に会計論では「α(アルファ)」といいます。



ここで、売上高を「S」利益を「P」としますと、

S=FC+αS+P


と表します。


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ここで、損益分岐点というのは、「利益がゼロ(収支がトントン)」ですから、

S=FC+αS+0


でありまして、FCとαSを左辺に移項します。


すると・・・

SーαSーFC=0


という式になりました。


今日は、この式を覚えてください。

これは農業に関わらず、1兆円を売り上げる大企業の経営でも一緒です。


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一応、この式で「大根農家Dさんの売上」がいくら必要かを検証してみましょう。


損益分岐点売上高を求めるので、変動費率と固定費の数字をそれぞれαとFCに代入します。


すると、

 Sー0.6Sー1,000,000=0

となりまして、「売上S」が必要ですから、そのままSを求める計算を続けます。


結果、

 0.4S=1,000,000

となりまして、

 S=2,500,000(円)

が算出されます。


あっ!

昨日求めた損益分岐点売上高の「250万円」が、一瞬で算出されました。


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というわけで・・・

皆さまはもう、大企業を経営するカルロス・ゴーンさんとも同じくらいのレベルで、営業を続けるために必要な売上金額を計算できる農家さんになりました。


実は、ですね。

いきなり上記の式を覚えた経営者というのは、たいていが「使えない経営者」になります。

農家でも同じです。


なので、わざわざ損益分岐点の記事を二段階にしました。

前回の損益分岐点算出プロセスを頭で理解していないと、公式を覚えても実務で使えないんですよ。


というわけで、まだまだ会計論・財務論の勉強は続きます。

頑張りましょう。


二〇一七年皐月廿二日

おはようございます。

いやあ、よく晴れますなあ。

この週末、関東地方では酷暑となりまして、老若男女は軒並み30℃超えを体験したのでございます。


ちなみに・・・

私は農作業に明け暮れてましたので暑いながらも普通に生きてますが、自宅に帰りますとトドのような物体が数体ほど転がっておりまして、それがヒトであることに気づくまで数秒かかりました。


もちろん農作業から帰ったあとの屋内は楽園のような涼しさでして、なぜ数名がトドのような状態になってしまったのか、屋内に居なかった農夫からは知る由もありません。

その後、私は寝るまでに水分を3リットルほど摂取しましたが、今朝までの尿量はごくわずかでした。


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ヒトは、体内の水分量が一定以下に減少すると死に至ります。

このときの水分を、仮に「A%」とします。


我々は、汗や尿などによって毒素等とともに体外へ排出された水分と同じくらいの水分を早期に(A%に近づくまでに)補給する必要がございます。


ただし・・・

冬場など、体外にチョロチョロと少しずつ出ていった水分量と等量の水分を、常にチョロチョロと口から補給し続ける必要もないですね。

体内の水分量がA%に近づかないようにさえすれば、ある程度の時間を空けて水分を補給しても健康に影響はないわけです。


普段、身体の中に存在する水分が「A%+B%」だとすれば、我々は体内水分量がA%以上B%までの範囲となるように水分を摂取すればよろしいわけです。

B%とは、余裕率や安全率みたいなものですね。


なお、このA%+B%を大きく超えるような水分摂取を行いますと、今度は水毒症という危険がございます。


このB%という余裕率は、生物が陸上へと進出できた理由の一つだと私は考えます。

同様に、もしも我々が「空気のない世界」へ新たに進出しようとするならば、「呼吸を常にしていなくても、しばらくは耐えられる身体」を手に入れなければなりません。


つまり、上記B%の水分余裕率と同様に「生き延びられる空気量」を余裕率として体内に蓄えておく必要がございます。


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さて・・・

久々に農家の学校シリーズ「会計論・財務論」であります。


本日の話題は「損益分岐点」でして、これを英語では「Break even point(BEP)」といいます。


農業経営における費用(コスト)とは、大きく二つがございます。

「固定費」と「変動費」です。


固定費とは、農産物の生産量や販売量に関係なく、現時点での営農で固定的に発生する原価(費用)のことを指します。

たとえば農業機械の維持費や農地の固定資産税など、作物を生産しようがしまいがお財布から出ていくお金のことです。


一方の変動費とは、農産物の生産量や販売量に比例して増減する原価(費用)のことです。

種子代や肥料代や燃料代などがこれに相当します。


理想的なのは「固定費ゼロ」という状態ですが、このような農家さんは世の中に一人も存在しません。


この「固定費+変動費」という考え方をして初めて、損益分岐点が重要となります。

もしも変動費しかない世の中ならば、損益分岐点など最初から存在しないからです。


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ここで問題です。


いま、大根農家のDさんは大根1本を100円で販売しています。

この大根を育てるための変動費は、1本あたり60円です(種子代や肥料代など)。


なお、大根を生産しなくても発生するDさんの固定費が100万円のとき、Dさんは大根を最低でも何本販売する必要があるでしょうか。


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ここは問題を解答していただく時間の経過を示しています。










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答え合わせしましょう。


大根の販売価格が100円で変動費が60円ですから、販売本数をΧとすれば、

 40(円)× Χ(本)

のお金が浮きますので、その浮いたお金で固定費の100万円を回収できればよろしいわけです。


よって、

 (100 ー 60)× Χ ー 1,000,000 = 0

となるΧを求めれば、それが最低限必要な販売本数です。


これを解きますと、

 Χ = 25,000

となりまして、25,000本の大根を生産販売すればトントン収支の営農になります。


この「25,000本を販売する時の売上」のことを損益分岐点売上高と言います。

 損益分岐点売上高 = 100(円/本)× 25,000(本)=2,500,000円

というわけで、250万円が損益分岐点売上高となりますね。


ここで次の問題です。


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今年、Dさんが3万本の大根を販売しました。

変動費と固定費が同額として、今年のDさんの営農利益はいくらになったでしょうか?














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答え合わせしましょう。

今年、Dさんの売上は300万円(100円 × 30,000本)になりました。


損益分岐点売上高は250万円なので、50万円分の大根が余裕量です。

この50万円分の大根には、種子代や肥料代などの変動費が1本あたり60円かかっています。


ですから、50万円を生み出した余裕率の販売量からその変動費を差っ引いたものが今年の利益です。

 (30,000本 ー 25,000本)× (100円ー60円)= 200,000円

というわけで、答えは20万円でした。


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まずは、皆さんの固定費と変動費について考えてみましょう。

これだけでも営農の世界が変わります。


大切なので、もう少しBEPの話を続けますね。


二〇一七年皐月廿一日

おはようございます。

皐月も下旬入りした日曜日であります。


今日は大安吉日、GWや母の日などという商業的一大イベントも無事に通過しまして、溜まっていた個人的な祝い事を片付ける日となりますね。

皆さまにはどのようなお祝い事がありますでしょうか。


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皆さまは「死」につきまして、どのような印象や信念をお持ちでしょう?

私としましては、大安吉日だからこそこのテーマを考えたいのであります。


もしもこの世に「死」がなければ、今頃は地球上の生命は絶滅しております。


なお、

 「ナニ!絶滅だと?死がなきゃ地表が生物で埋め尽くされるんじゃねえのか?」

とのことでございますが・・・


我々生物におきましても、この世を司る物理法則から決して逃げることはできないのでございます。


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かつての私は身内の死などを数多く迎えしまして、あらゆる「死」を悲しむべき辛く忌み嫌うことであり、誰もが絶対に避けなければならない事象だと勘違いしておりました。

しかし私もこのトシになりまして、生物界における「死」というものの意味を考える機会が増えたのでございます。


生物学に携わる私の中では、死には大きく分けて二種類あります。


誰もが当然に悲しむべき忌み嫌うもので、絶対に避けなければならないとされる死と・・・

生き死には世の常であって、いずれは皆が迎える死の範疇で、平穏かつ安らぎに変わるお祝いしてもよろしいような死であります。


我々とて、野菜や魚や肉をいただくときには、その死を同時に乗り越えているのでございます。

現代人の悲しみは、誰もがその死を共有できていないことであります。


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ただ、ですね・・・亡くなった本人の意向もわからず、この世に残された者たちで勝手に忖度して死をお祝いするわけにも参りませんし、残念で悲しいという自分の感情に逆らう必要もないわけです。

かくいう私は、すでに現世(もちろん私に次世など存在しない)に思い残すことなど一片もなく、すでにパーっとお祝いしていただいてよろしい段階へと移りつつございます。


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我々のこの身体を構成する元素の全ては、かつて別の物体を構成していた要素であります。

直前には植物であったり動物であったり水であったり空気であったりしました。


実は恐竜の体など、過去に絶滅したといわれる生物を構成していた元素が我々の身体に入り込んでいるかもしれませんね。


この地球上に存在する各種元素類というのは、過去に存在した全ての生命体を累積で構成するほどには豊かでないのでございます。

これぞ、究極の生命リサイクルシステムでしょうな。


なお・・・

生命とは、少しずつ進化しながら太古から継続しているというのが通説であります。


つまり生物学では、たとえ我々人類のような高等生物であっても、原始生命体のいずれかと必ず遺伝的に繋がっているものと考えます。

ある日突然に神が人間を創り出したわけじゃないです。


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会計論・財務論も似たようなものでして、例えば一円玉というのは通貨の「一円」という単位を形にする上で都合がよろしいものであって、別に皆が一円の価値があると認めるならば「石コロ」でもいいんです。


銀行に一万円を預けたとき、銀行の中に一円玉を一万個積み上げるわけじゃないですよね。

紙であれコンピュータであれ、「一万円預かっている」というデータが残っているだけです。


もしも銀行さんが跡形もなくドロンと消えたら、預けた一万円も消え去ります。

だから他の国の大富豪は通貨を金塊に変えて手元に置くんでしょうな。


なお、我が国の通過である「円」も大人気でして、他国の人から見ると相対的にドロンの心配がないらしいです。

いやあ、やっぱり日本人は信用されてますな。


だから、今のようなペースで金融緩和を続けても、それほどには円安が進みづらいわけです。


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農家も同じでしてね、支払い期日までに支払いしたり、請求すべき請求をきちんと行ったりするとだんだん「信用」が上がってまいります。

もちろん、農業サービス(いわゆる請負作業)と言われる仕事を着実にこなすことによりましても信用度が上がります。


この信用力が、次のステップに向けた力となるんでしょうな。


二〇一七年皐月十九日

おはようございます。

今朝は陽射しが眩しい朝となりました。


いやあ・・・

昨日は「連休明けから曇りがちな天候」を嘆いていたんですが、それも瞬殺されて困ったもんです。


私が育てている稲の苗は、日照が悪かったり日陰に置かれたりすると著しく伸長します。

皆さんの苗はどうですか?


実は植物にも「心」がありまして、その点ではヒトやネコと一緒です。


稲の苗も光が届かない環境に置かれますと、本能的に

 「光を遮る物体の上まで伸びていこう」

という感情を持ちます。


例えば培土の中では、発芽から地上に芽を出すまでが最も早く伸びます。

光さえ届けば、あとは光をちゃんと受けることに専念すれば稲も落ち着いていられるわけですね。


一方、伸長しても光の届かない環境に置かれますと、さらに伸長を図ってヒョロヒョロと丈が大きくなっていきます。

その過程でエネルギーが尽きますと、たぶん苗は枯れてしまうでしょうね。


植物が心や感情を持っているかどうかは科学の問題ではなく、実は日本語の問題だということです。


今日は晴れて暑くなりそうです。

苗が強く太く硬く青く育つために、必要なことです。


この時期に灌水を少なめにしますと根張りが良くなり、放り投げても土が崩れないくらいに硬いマット苗が形成されます。

ただし、これにも高い管理技術が必要なので、あまり他人には勧めておりません。


さらに強く太く硬く黒く・・・いや、青くする技術もあるんですが・・・

やはり一般的技術しか持っていない他人には勧めませんので、記事にできません。


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本日から、農家の学校シリーズにおける「会計論・財務論」のうち、経営分析の項目に入ります。


 「経営分析だと?何だそれ?」

とのことでございますが・・・


一般に、文系の方々はこの「分析」という考え方が苦手です。


いや、私はここで文系の方々をバカにしてるわけじゃないですよ。

人間にはそれぞれが着実に積み重ねてきた人生というストーリーがあって、そのバックグラウンドの上で得手不得手な分野が様々にありまして、文系の方々が得意で理系の方々が苦手な分野もあるけれども、「分析」については理系の人が一般には得意な人の比率が多いよ、といった主旨のことを申し上げております。


え?

いちいち弁解すんな?


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ところが一般に、「経営」というのは(日本国企業では)文系の人間が担ってきた領域であります。

過去、この国を支えてきた様々な一流メーカー(特に電機系)の経営層は、主に文系出身の人たちで固められておりました。


その結果、この国の大規模メーカーたちの経営はどうなりました?

見事にワールドワイドな表舞台から消え去りました。


え?

トヨタ自動車は第一線で生き残ってるだろ、ですか?


あ、今の方は当然に理系出身で(もちろん経営学にもタッチしている)、わざわざ自動車のドライビングテクニックまで磨いたくらい努力家の創業家関係者です。


この国のテクノロジー企業が壊滅状態となったのは、理系出身者がトップになれなかったからです。

米国Google社もテスラ社も、テクノロジーを背景に人類の利便性を追求していく理念を持つ人物が経営の舵を取ったからこそ、テクノロジー企業としての高い地位があるんでしょうなあ。


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経営分析とは、単純な算数の積み重ねであります。

従いまして、算数が嫌いな方は経営分析も嫌いなはずです。


算数のレベルとしては、おそらく小学校6年生くらいの学力があれば間に合います。

分数と加減乗除くらいしか出てこないからです。


経営分析において、例えば「素因数分解」している人など、一度も見たことがありません。


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で、経営分析によって最終的に判断すべき項目は3つあります。それは、

 ー益性
 効率性
 0汰汗

であります。


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上記,亮益性とは、一言で何かに例えれば、

 「今年は1,000万円も農産物の売上があったよ。総費用は900万円使ったけどね。」

といったケースで使用します。


企業の場合ですと、「資本利益率」という指標で収益性を判断します。


資本利益率とは本来、

 「当期の間に資本がどれだけ利益を生み出すことができたか」

を示すものでして、

 資本利益率(%) = 売上高利益率(%) × 資本回転率

の式で表されるものです。


が、農家の場合には「資本」という概念が薄いので(皆さんはご自身の資本金額を把握されてますか?)、ここでは売上高利益率を抽出します。


売上高を1,000万円、当期粗利額を100万円とすれば、

 売上高総利益率(%)= 100万円 ÷ 1,000万円 = 10%

となりますね。


この100万円という粗利の数字や、10%という売上高粗利益率を同時に上げていくことが収益性改善です。


もしもこの10%が来年は12%になるならば、

 (12(%)ー10(%)) ÷ 10% = 0.2 = 20%

ということで、なんと20%もの収益性の改善となります。


つまり、900万円かかっていた費用を20万円(2%ちょっと)だけ減らして880万円にすれば、このケースの収益性はなんと20%も改善するんです。

いやあ、博打みたいでおもしろいですなあ。


△慮率性については、例えを出せば

 「前期末に100万円残っていた資産を活用して、当期の売上が1,000万円まで計上できた!」

ということです。


つまり、「資本や資産の使用効率」を示しておりまして、最終的には「回転率」で示します。


ここで、資本の回転率とは

 総資本回転率(回/年)= 売上高 ÷ 総資本

で示されまして、売上高が1,000万円で資本が100万円だったならば

 総資本回転率 = 1,000万円 ÷ 100万円 = 10回(/年)

となります。


では、年一回だった収穫を二回に増やしたら(例えば二期作)どうなるでしょうか。


売上高が二倍の2,000万円ですから、総資本回転率が20回に倍増します。

これ、考え方を変えますと、「同じ売上高を半年(半分の時間)で達成した」と同じ意味になります。


つまり・・・

作物の栽培期間を短くすることは、それだけ農家の効率性向上に直結します。


ちょっと意外ですよね。

これも「経営分析」を頭で理解していないとわからないことです。



の安全性ですが・・・

こちらは説明不要かと存じます。


まあ、

 「リボ払いで買い物続けてたら借金の金利だけで首が回らなくなった」

とか、

 「収穫物の売上金が入る前に肥料代を支払わないと訴えられる!」

とか、そういう安全性(裏を返せば「危険性」)の話です。



二〇一七年皐月十八日

おはようございます。

ここ数日、朝からすっきりとは晴れない日々が続く南関東地方であります。


例年ですと・・・

この時期、真っ黒に日焼けした肌に上塗りするように日焼けするんですが、今年はちょっと様相が異なります。


そういえば・・・

寒さに震えながら雨合羽を着て田植えする年が、数年おきにございます。


よし。

今年は田植え日程を一週間ほど遅らせよう。


なお、こういう年は・・・

けっこうの確率で猛暑になるんですなあ。


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 日本経済新聞 米国株、ダウ急落し372ドル安 米政治混乱で、8カ月ぶり下げ幅


米国の相場格言に、「Sell in May!」というものがございます。

日本語へと直訳しますと、「皐月に売れ!」であります。


時には私も相場師として仕事をすることがありますので、若い頃から日米の相場格言について勉強してきました。

あれ、よく当たりますし日米共通の内容が多いんです(もちろんルーツが違うものを指す)。


なぜ当たるのかといいますと・・・

おそらく、もともと相場格言には長年の根拠と実績が積み重ねられていることと、さらに皆さんが相場格言通りに行動するケースが多いからだと思います。


私が特定のマーケット(市場)を調査する仕事をするとき、例えば相場格言が活きてきます。


誰にも他人一人ひとりの行動などとても読み取ることはできませんし、いつ何が起こるか予想もつきません。

しかし、集団としてのマーケット心理は、ある程度想定した通りの動きに収斂します。


社会全体の構造も同じでしてね、物事の背景には様々な因果が隠れているわけです。


例えば安倍晋三一強体制ですが、鳩山由紀夫・菅直人・野田佳彦から蓮舫まで続く流れやその他野党たちの活躍があってこそ、現在に続く地位がございます。

私の見立てですと、次に総理大臣の立場を危うくする人物は、たぶん自民党さん内部から現れます。


なお、このような記述をする根拠は決して私が千里眼を持っているからではなく、各種因果を一つずつ検討していくと自ずから浮かび上がるためです。

いま自民党総裁がすべきことは、内部の不満が膨れ上がらないようガス抜きし続けることでしょう。


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因果がわかれば物事の確からしさが上がっていくんでしょうが、隠れている因果を全て洗い出すこと自体が不可能でして、それはそれで堂々巡りとなります。

しかし、例えば気候でいいますと、長期的な変動の中で短期的変動があるとき、やはり全体として帳尻を合わせようとする力が働いています。


過去に「たった1日で一カ月分の雨量」などという集中豪雨に見舞われた地域でも、結局のところ年間降水量は平年通りに落ち着いたりします。

また、「今年の夏は寒かったな」などという年でも、多くは秋口から高温が続いたりするわけです。


一方、やはり異常気象として平均値のズレが記録に残る年もございます。


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ちなみに、各種工業製品でも気象状況に売り上げが大きく左右されます。


わかりやすいところですと、春先に雨が多い年は傘がたくさん売れます。

少しわかりにくいところですと、暑い夏の年には衣類用洗剤がたくさん売れます。


こういった因果を読み取るのも商売人の仕事ですし、農夫の仕事であります。

相場格言には、おそらくこのような経験も含まれているんでしょう。


今回は、秋口になったとき「Sell in May!」を検証してみましょうか。


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昨日、財務諸表におけるB/SとP/Lについてお話しました。


実は一時期、これらの書類数字が健全でも倒産する企業が頻発しました。

俗にいう「黒字倒産企業」であります。


黒字倒産が生じる理由ですが、財務諸表上の利益はたくさんあっても手元資金が枯渇した結果として「不渡り」を出すからです。


手元資金が枯渇する理由には様々な事由がございますが、その多くは、俗にいう「運転資金」が足りなくなることによります。

 「あそこから売上金を回収しないと支払えない」

などという状態であります。


農家の場合、運転資金が枯渇するケースはほとんどありません。

他の業界と比較して現金決済が多いことと、事業サイクルが収穫期ごとに完結するものが多いからです。

また、従業員等への給与支払いが少ないことも挙げられます。


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そんなわけで、「キャッシュフロー計算書」の重要性が指摘されております。


キャッシュフロー計算書はその名の通り、「お金の流れを示す決算書類」であります。

B/SとP/Lを加工しまして、いわゆる現金同等物のフロー・ストックを見えるようにします(加工方法には二種類ある)。


さらに、キャッシュフローの項目について

 「営業活動(農家で言えば農産物販売など)」
 「投資活動(農家で言えば農機購入など)」
 「財務活動(農家で言えば借入金調達など)」

に分類した上で現金同等物についてフローを記載し、期首残高・期末残高(ストック)を明らかにします。


キャッシュフロー計算書を確認しますと、B/SとP/Lだけでは見えない因果まで一目瞭然となります。


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というわけで、タイトルはセル・イン・メイなんですが、物事の因果に着目するという基本姿勢は相場格言でも市場調査でも財務諸表でも共通してるんじゃないでしょうか、という意見でした。


つまり、

 「いろいろと物事の因果に着目する習慣をつけましょう」

という私からの提言であります。