二〇一七年水無月廿八日
おはようございます。
今日も雨音で目を覚ましました。
そうそう、芽を冷ますといいますと・・・
この時期、稲の茎数がバラバラの田んぼと、ビッチリ茎数が揃って高級絨毯のような田んぼがございます。
代掻き・移植の良し悪しは当然ながら、水管理も素晴らしいですな。
茎数不足や水田全体での茎数まばらさなど、やはり水管理には微妙な影響を受けるようです。
なお、私の圃場は・・・
昼間は放ったらかしにされている「源泉掛け流し高級温泉」ですので、水口あたりが疎になっています。
もう皆さまは忘れちゃってるかもしれません。
20世紀に世界的な大企業となった日産自動車（昔の米国人は日産車を「ダットサン（発音は「ダッツゥン」な感じ）と呼ぶ」は、バブル崩壊後に経営破綻の危機を迎えておりました。
その少し前の時代ですが・・・
我々世代だとなじみ深いバブル期の日産製の自動車たちは、とても魅力溢れる自動車でした。
例えばR32スカイラインや初代プリメーラ、S13型シルビア＆180SX、F31型レパードなど、今でも日本中のカーマニアや国外コレクターたちがヨダレを垂らして憧れる自動車であります。
さらに、それまで外国車の足元にも及ばなかった走行性能につきましても、初めて欧州車の平均レベルに追いつき、瞬間的には追い越したのがこの時代の日産車であります。
特に「901活動」と呼ばれる取り組みによりまして、FR車ではR32スカイラインがBMWに近いレベルまで走行性能を高められたとともに、FF車では初代プリメーラが「ダントツの世界最速FF車」となりました。
このプリメーラには私も乗りましたが・・・
具体的に申しますと、FRスポーツ車も含めて、それまでの日本車など普通の山坂道なら全く相手にならないくらい、高度な旋回性と安定性と安全性を持っておりました（ただし、R32スカイラインを除く）。
例えますとね、どんだけ振り回しても「ビターッ」として、タイヤも鳴らしませんでしたよ。
ただ乗り心地だけは硬くて、当時のBMWスポーツモデルよりも全然硬かったです。
901活動のためにここまでやるか、と思いましたな。
でも、初代プリメーラの登場から、世界のFF車がガラッと変わりました。
ドイツ車かぶれした自動車評論家たちが偉そうに口を揃えて「FF車はVWゴルフが一番」などと言っておりましたが、誰がどうみてもプリメーラの方が安くて速かったですよ。
その後・・・（1990〜1995年ころ）
901活動で優れた自動車群を輩出した日産自動車の製品たちは、一斉にモデルチェンジを迎えました。
R33スカイライン、二代目プリメーラ、S14シルビア、レパードJフェリー、などなど。
「なっ、なんじゃコリャーーーーーーー！」
とまあ、日本中の若者たちが仰け反ったのでございます。
一方そのころ・・・
それまでニッポンを「自動車二流国」だと思っていた欧州メーカーは、R32スカイラインと初代プリメーラの走行性能に衝撃を受けて第二次世界大戦当時のニッポンを勉強し、
「打倒プリメーラ」
の号令のもとで、さらに優れた工業製品を目指したのでございます。
その後の日産自動車につきましては、皆さまご存知の通りであります。
カルロス・ゴーンさんがやってまいりまして、見事に立て直しました。
その時のキーワードが「デザイン」であります。
この「デザイン」には工業的にも経営的にも注力しましてね、やはり会社自体がガラッと変わりました。
日本語ではデザインのことを「意匠」といいます。
例えば、自動車の屋根に付いている「ルーフレール」という部品がございます。
このルーフレールにつきまして、「機能部品」であれば荷物を積むためのものです。
一方、「意匠部品」であれば単なるデザイン上の飾りです。
かつて、富士重工製自動車に付いていたルーフレールは機能部品で欧州での使用に耐える強度もあり、皆さん荷物を積んでました。
ある時期、ト○タ車のルーフレールは意匠部品だったので、それを理解していない消費者たちは無謀にもか細いルーフレールに荷物を載せ、ルーフレールごと外れる事故が多発したのでございます。
こんなところにも企業の姿勢が現れましてね、きちんと真面目な会社と、「これくらいやっとけば客が喜ぶだろ」みたいな会社の違いが出てきます。
意匠は大事です。
でも、機能や性能を誤認させるものであってはなりません。
意匠だけで売れちゃうレベルの消費者ばかりというのは、つまりは後進国です。
日本国でも、かつては格好ばかり流線型をしていて速そうでも、カーブ一つでプリメーラから置き去りにされる情けない自称スポーツカーや、スタイルがド派手なだけで砂地に埋もれる四輪駆動車などが溢れてました。
ちょうど今の中国車みたいなもんです。
これを変えたのが901活動であり、カルロス・ゴーンさんのデザイン改革だったんでしょうな。
当学校では、このまま「意匠」の話題へと入っていきます。
今日も雨音で目を覚ましました。
そうそう、芽を冷ますといいますと・・・
この時期、稲の茎数がバラバラの田んぼと、ビッチリ茎数が揃って高級絨毯のような田んぼがございます。
代掻き・移植の良し悪しは当然ながら、水管理も素晴らしいですな。
茎数不足や水田全体での茎数まばらさなど、やはり水管理には微妙な影響を受けるようです。
なお、私の圃場は・・・
昼間は放ったらかしにされている「源泉掛け流し高級温泉」ですので、水口あたりが疎になっています。
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もう皆さまは忘れちゃってるかもしれません。
20世紀に世界的な大企業となった日産自動車（昔の米国人は日産車を「ダットサン（発音は「ダッツゥン」な感じ）と呼ぶ」は、バブル崩壊後に経営破綻の危機を迎えておりました。
その少し前の時代ですが・・・
我々世代だとなじみ深いバブル期の日産製の自動車たちは、とても魅力溢れる自動車でした。
例えばR32スカイラインや初代プリメーラ、S13型シルビア＆180SX、F31型レパードなど、今でも日本中のカーマニアや国外コレクターたちがヨダレを垂らして憧れる自動車であります。
さらに、それまで外国車の足元にも及ばなかった走行性能につきましても、初めて欧州車の平均レベルに追いつき、瞬間的には追い越したのがこの時代の日産車であります。
特に「901活動」と呼ばれる取り組みによりまして、FR車ではR32スカイラインがBMWに近いレベルまで走行性能を高められたとともに、FF車では初代プリメーラが「ダントツの世界最速FF車」となりました。
このプリメーラには私も乗りましたが・・・
具体的に申しますと、FRスポーツ車も含めて、それまでの日本車など普通の山坂道なら全く相手にならないくらい、高度な旋回性と安定性と安全性を持っておりました（ただし、R32スカイラインを除く）。
例えますとね、どんだけ振り回しても「ビターッ」として、タイヤも鳴らしませんでしたよ。
ただ乗り心地だけは硬くて、当時のBMWスポーツモデルよりも全然硬かったです。
901活動のためにここまでやるか、と思いましたな。
でも、初代プリメーラの登場から、世界のFF車がガラッと変わりました。
ドイツ車かぶれした自動車評論家たちが偉そうに口を揃えて「FF車はVWゴルフが一番」などと言っておりましたが、誰がどうみてもプリメーラの方が安くて速かったですよ。
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その後・・・（1990〜1995年ころ）
901活動で優れた自動車群を輩出した日産自動車の製品たちは、一斉にモデルチェンジを迎えました。
R33スカイライン、二代目プリメーラ、S14シルビア、レパードJフェリー、などなど。
「なっ、なんじゃコリャーーーーーーー！」
とまあ、日本中の若者たちが仰け反ったのでございます。
一方そのころ・・・
それまでニッポンを「自動車二流国」だと思っていた欧州メーカーは、R32スカイラインと初代プリメーラの走行性能に衝撃を受けて第二次世界大戦当時のニッポンを勉強し、
「打倒プリメーラ」
の号令のもとで、さらに優れた工業製品を目指したのでございます。
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その後の日産自動車につきましては、皆さまご存知の通りであります。
カルロス・ゴーンさんがやってまいりまして、見事に立て直しました。
その時のキーワードが「デザイン」であります。
この「デザイン」には工業的にも経営的にも注力しましてね、やはり会社自体がガラッと変わりました。
日本語ではデザインのことを「意匠」といいます。
例えば、自動車の屋根に付いている「ルーフレール」という部品がございます。
このルーフレールにつきまして、「機能部品」であれば荷物を積むためのものです。
一方、「意匠部品」であれば単なるデザイン上の飾りです。
かつて、富士重工製自動車に付いていたルーフレールは機能部品で欧州での使用に耐える強度もあり、皆さん荷物を積んでました。
ある時期、ト○タ車のルーフレールは意匠部品だったので、それを理解していない消費者たちは無謀にもか細いルーフレールに荷物を載せ、ルーフレールごと外れる事故が多発したのでございます。
こんなところにも企業の姿勢が現れましてね、きちんと真面目な会社と、「これくらいやっとけば客が喜ぶだろ」みたいな会社の違いが出てきます。
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意匠は大事です。
でも、機能や性能を誤認させるものであってはなりません。
意匠だけで売れちゃうレベルの消費者ばかりというのは、つまりは後進国です。
日本国でも、かつては格好ばかり流線型をしていて速そうでも、カーブ一つでプリメーラから置き去りにされる情けない自称スポーツカーや、スタイルがド派手なだけで砂地に埋もれる四輪駆動車などが溢れてました。
ちょうど今の中国車みたいなもんです。
これを変えたのが901活動であり、カルロス・ゴーンさんのデザイン改革だったんでしょうな。
当学校では、このまま「意匠」の話題へと入っていきます。
syumatsu
