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長野県と岐阜県にまたがる御嶽山(おんたけさん)に登りました。
木曽谷の傍らに大きな裾野を広げる独立峰で、古くから信仰の対象となってきた霊山です。今なお活発に活動を続ける現役の活火山であり、2014年に突如噴火のニュースが駆け巡ったのは記憶に新しい所です。
標高3,000メートルを超える堂々たる高峰ながらも、7合目地点までロープウェイで行くことが出来ることから、比較的容易に登ることが可能な山となっています。
夏の終わり見え始めて来た高峰で、手軽な登山をしてきました。

2019年8月25日に旅す。


御嶽山は中部山岳国立公園には属していない独立峰です。ひと際大きな山体を持ち、特に北アルプスの南部や中央アルプスの山を歩いていると、とても目につく存在です。
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かくも雄大で目立つ山を古人たちが放っておくはずもなく、御嶽山は古くから続く信仰の山となっています。伝えられているこの山の開山は、西暦8世紀にまで遡ります。
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信仰の山らしく山頂へと至る参道が幾重にも整備されており、またロープウェイも存在します。そのため、3,000メートル峰でありながら、比較的容易に登ることの出来る山です。

登りやすい山だとあってか、特に紅葉シーズンになると非常に多くの登山者で賑わいます。その人気のほどは、あの痛ましい大災害の後であっても衰えてはいません。

この山を語る上で避けて通ることが出来ないのが、2014年の9月に突如発生した噴火です。
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火山災害としては戦後最悪となる、58名もの犠牲者を出した噴火の生々しい痕跡が、山頂付近のいたるところに残されていました。

山頂への立ち入り規制自体は、昨年の9月の時点で解除されていました。ですが、解除直後は慰霊のために訪れる人も多かろうと思い、これまで訪問は見合わせていました。

山頂部に広がっていたのは、如何にも火山らしい荒々しき光景です。少々ガスが多めの天気ではありましたが、御嶽山の尽きることのない魅力に触れた山行きでありました。
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コース
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御岳ロープウェイ山頂駅より、最高地点の剣ヶ峰を往復します。王滝口コ―スの立ち入り規制は未だ解除されていないため、現状はこのルートが山頂への最短ルートです。


1.御岳山登山 出発編 紆余曲折の末、何故か岡谷で前泊

木曽の山奥に位置する御嶽山は、都内からの公共交通機関によるアプローチはお世辞にも良いとは言えない場所にあります。バスは存在しますが、本数は少なめです。

基本的には、車の無いヤツお断りな山だと思ったていたほうが良いでしょう。

どの登山口であっても、玄関口となるのは中央本線の木曽福島駅です。都内発の場合だと、始発を乗り継いでも到着するのは正午近くになります。
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また、私が調べた限りでは、この地方へ向かう夜行便のバスは存在しません。(昼行便ならあります)となると、現地へ前日の内に前乗りするしかありません。

ところがまあ、その前乗りもまた難しいのです。木曽路を巡る観光地である木曽福島には、高級な温泉宿こそ数多あれど、お一人様が安価に泊まれるような宿がそもそも存在しないのです。
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となれば、「御岳ロープウェイ行きのバスが発車する8時40分までに木曽福島駅に辿り着くことが可能な場所」に前乗りするほかありません。

木曽福島付近の安宿を探し回った結果、結局は岡谷で前泊と言う良くわからない結論に行き着きました。なにしろ出発当日になってから探したので、諏訪や塩尻の宿はすでに軒並み満室だったのですよ。


8月24日 18時20分 JR高尾駅
という事で、松本行きの鈍行列車に乗り込み、岡谷へと向かいます。
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え?特急あずさ?あんな自由席すら存在しないようなブルジョワな乗り物はお呼びではありません。


高尾を発った直後には立っている乗客もいた車内も、大月を過ぎる頃にはガラガラになりました。そりゃまあ普通、笹子峠を越えるような長距離を移動する人は特急に乗りますよね。
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21時33分 岡谷駅に到着しました。
岡谷はかつては縫製業で栄えた町です。映画「ああ野麦峠」の糸取り女工たちが飛騨の山奥から出稼ぎに来ていたのが、確か岡谷だったような。
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本日のお宿は駅の目の前にあるこちらです。立地が良いわりに、やけに安かったのでここにしました。
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フロント係りのお嬢さんが、電話応対から食堂の準備まで、すべてをワンオペでこなしていました。なるほど、そうやってコストを削減していたのですか。安さに飛びつた私は、なんだか申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。


2.御岳山登山 アプローチ編 バスとロープウェイで一気に標高2,000メートル超えの世界へ

明けて8月25日、6時15分。岡谷駅より、再び中央本線へと乗り込みます。
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なお、私が自分の足で軽く見て回った限りでは、岡谷駅の周辺に早朝から食事が出来る店は存在しませんでした。仕方がないので、朝食はコンビニ弁当で済ませました。


これから向かう木曽福島駅はJR東海の管内となります。スイカで乗ってしうまうと、降りるときに面倒なことになるので、切符を購入して乗ります。
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見慣れた行き先の電車を見ると、自分が今遠くに来ているのだと言う感覚がなくなりそうになります。この高尾行きの電車は、これから3時間以上をかけて走り続けるのです。
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6時40分発の長野行きの電車に乗り込みます。
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岡谷から10分ほどの乗車時間で、塩尻駅に到着しました。ここからJR東海の中央西線に乗り換えます。
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この駅名表示板が、塩尻が緑のJR(東日本)とオレンジのJR(東海)境界であることを端的に示しています。
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JR東海の車両なのに何故か東海カラーではない、中津川行きの普通列車に乗車します。
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7時40分 木曽福島駅に到着しました。木曽路の車窓風景をのんびり眺めて旅情に浸ろうと思っていたのに、気づいたら寝落ちしていました。何故か寝ても寝ても眠い。
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木曽福島はかつて、木曽路をゆく中山道の重要な宿場であった場所です。駅前の商店も、どこか宿場風のデザインで統一されていました。
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なお、手前にある山に遮られるため、木曽福島駅の前からは御嶽山の姿は一切見えません。


御岳ロープウェイ行きバスの片道料金は1,500円ですが、駅前にあるおんたけ交通の乗車券売り場で、2日間の乗り放題券を2,500円で購入できます。忘れずに購入しておきましょう。
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時刻表通りにバスが現れました。朝一の便は8時40分発で、これより早い時間の便は存在しません。登山用と言うには少しばかり遅い時刻表設定です。
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2日間の乗り放題券が存在する事実と言い、この時刻表設定の背景には「日帰りするな。木曽に泊まれ。もっと木曽に金を落とせ。」というおんたけ交通からのメッセージが込められているように感じます。だったらもっと安く泊まれる宿を用意してよ。


発車から30分ほど経過したところで、車窓に御嶽山がその姿を現しました。見るものを圧倒するような、途方もない大きさです。確かにこの山には、いかにも神が宿っていそうです。
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御嶽山本体に近づくにつれて、道が険しさを増してきました。こんな山道を、普通の路線用のバスでよく走りますな。
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9時45分 御岳ロープウェイバス停に到着しました。木曽福島駅からの所要時間は、1時間と少々です。巨大な山であるだけに、取り付くだけでも一苦労です、
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冬にはスキー場のゲレンデとなる斜面は、一面のお花畑になっていました。
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ご丁寧に撮影用のパネルまで設置してあります。ロープウェイに乗るためだけにやってくる普通の観光客も、それだけ多いのでしょう。
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ロープウェイの運賃は往復で2,600円です。運行会社が同じなのか、バスで来た場合にはいくらか割引が受けられます。
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行く手には、御嶽山の超巨大な山体が立ちはだかります。見れば見るほどでっかい山ですな。
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右手には、これまたでっかい北アルプスの乗鞍岳(3,026m)が佇んでいます。あちらも御嶽山と同じ、独立峰の火山です。
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山頂駅が見えて来ました。所要時間は15分ほどです。
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かくしてバスとロープウェイとを乗り継ぎ、まったく労せずに標高2,150メートル地点に降り立つことが出来ました。
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10時と言う時刻は、登山開始時刻としては少々遅すぎますが、公共交通機関頼みの身としては、こればかりはどうすることも出来ません。


ここから山頂までの標高差は900メートルちょっです。楽勝とまでは言いませんが、日帰り登山として特に厳しくはない行程です。
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今の所は上々のお天気ですが、午後からは崩れると言う予報なので、サクッと登ってしまいたいところです。


頂上まで行かずとも、ロープウェイ山頂駅からは十分すぎるほどの眺望が得られます。
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こちらは先ほども見えていた乗鞍岳。御嶽に負けず劣らずの長大な稜線を引く、大柄な山です。
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東には中央アルプスの山並みが連なります。北アルプスや南アルプスの山並みと比べると、目だつ顕著なピークが少なく山座同定が難しいですな。
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遠く離れた山頂付近に、幻の大滝が見えました。落差は90メートルほどあり、日本で一番高い場所にある滝だそうです。
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ミラーデッキとやらを利用した自撮り。
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あまり時間もないので、ボチボチ登山に取り掛かることにしましょう。山頂までは3.9kmしかありません。軽めの登山です。
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身支度を整えて、10時10分に登山を開始します。
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この掲示板に掲げられた通行止めの情報は、アップデートがされていませんな。お鉢巡りは今でも出来ませんが、最高地点の剣ヶ峰には登れます。
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3.御岳山登山 登頂編 荒らしき火山帯の光景が広がる山頂部へ

ロープウェイ山頂駅を出てしばらくの間は、ウッドチップの敷き詰められた歩道の水平移動です。この辺りはまだ、散策目的の観光客がいるエリアです。
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5分ほど歩くと、中の湯方面から来た登山道と合流します。マイカーで来た人は、こちら側から登ってくるのが一般的であるようです。
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やがて前方に7合目行場山荘が現れました。登山道の上を跨ぐように山荘が立っているのが御嶽スタイルらしいです。
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土間の部分を通り抜けます。なにやら修験の山っぽさを演出する小道具がいっぱいです。
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小さな沢を渡ります。地図上に水場アイコンがありますが、この沢水のことを言っているのでしょうか。
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沢を渡ると、お待ちかねの急登が始まります。木段が整備されており歩きやすい道ですが、あまり面白みは無いコースです。この先は基本的に、最後まで傾斜が緩むことはありません。
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午後からは崩れると言う天気も、今の所は良く持ちこたえてくれています。何とか夏雲が立ち上ってくる前に、山頂へ到達したいものです。
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徐々に周囲の木の背が低くなってきました。森林限界が近い。
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程なく視界が一気に開けました。8合目に到着です。
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11時 8合目女人堂に到着しました。この先は直射日光に晒されながら歩くことになります。少し曇って来ましたが、ちょうどいいタイミングだったかもしれません。
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ガスがモクモクと立ち込めて来ていますは、それでも何とか山頂部は陥落せずに持ちこたえています。登頂するまで持ってくれるか。
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ガスが迫る中での時間が惜しいので、休憩はせずに行動を続行します。
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8合目の周囲はナナカマドに覆われていました。紅葉シーズンに来たら、きっと凄い光景になるのでしょうね。
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背後にはまだ青空が広がっています。まさに御嶽の山頂がガスの発生源となってしまっている状態でしょうかね。
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ハイマツ帯の中の階段を登って行きます。高山帯らしい光景になってきましたよ。
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先ほどからずっと、ヘリが頭上を何度も行ったり来たりしています。何も積まずに飛んで行っては、なにかを吊るして戻って行きます。
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当初は山小屋のゴミでも下ろしているのかと思っていましたがそうではなく、5年前の噴火で破壊された剣ヶ峰山荘を解体した廃材を下ろしている最中でありました。

3,000メートル峰である御嶽山の夏シーズンは非常に短く、1年の大半は暴風と深い雪に閉ざされています。解体作業を行うことが出来る期間は、極めて短いはずです。


やがて周囲は、溶岩の砂礫が散乱するいかにも火山らしい光景へと変わりました。富士山とよく似た雰囲気です。
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誰かは知らないけどお坊さん。
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修験の山っぽさを演出する小道具がいっぱいです。
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9合目の石室山荘が見えて来ました。凄いところに立っておりますね。
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振り返ると、ここまで歩いてきた道の全貌を見渡せました。それにしても大きい山ですねえ。
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山頂が近づくにつれて、傾斜が増して来ました。山頂直下は絶壁かと思えるほど急峻です。
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石段のように積まれて歩きやすい道ですが、浮石も多めです。一歩一歩足場を確かめながら歩きましょう。
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それにしても凄い傾斜です。落石を越さないよう慎重に。
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11時55分 9合目石室山荘に到着しました。眺めは良さそうですが、ちょっと恐怖を感じるような場所に建っております。何かの拍子に転げ落ちそう。
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火山性ガスの影響なのか、銅像に錆が浮いてボロボロです。
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山頂まではあと30分です。ラストスパートをかけて行きます。
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急坂を登り終えると、前方に平坦な山頂部の光景が飛び込んできました。巨大な山である御嶽山は、山頂部もまた広大です。
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頂上部に出るなり、風が出てきて肌寒くなってきました。下界では30度以上あったのに、山頂付近の外気温は15度を下回っています。


山頂の右手には、火口湖である二ノ池が広がります。
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二ノ池は、山の上にある池としては日本で最も標高の高い場所に存在する池です。先の噴火で火山灰が大量に降り注いだ影響で、白く濁った水を湛えていました。
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傍らに立つ二ノ池山荘は、再建されて間もない新築だそうです。


二ノ池の後方彼方にちょっとだけ見えているのが三ノ池です。本当はあそこまで行ってみたいのですが、公共交通機関を利用した日帰り登山だと、時間的に少々厳しいところです。
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山頂に向かって最後の登りです。この辺りまで来ると、はっきりと空気の薄さを感じます。すぐに息が切れて、中々ペースが上がりません。
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左手には王滝ルートの9合目避難小屋が見えます。こちらルートから山頂に至る道は、未だに立ち入り規制が解除されておらず、登頂することは出来ません。
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解体中の剣ヶ峰山荘の脇を通過します。先ほどから頭上を飛び回っているヘリコプターは、この廃材をせっせと下へ運んでいる最中でした。
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山頂直下には、鉄筋コンクリート製の物々しいシェルターが設置されていました。願わくば、使用する機会は訪れませんように。
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最後は石段です。たかがこの程度であっても、息が切れて苦しい登りです。
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12時25分 御嶽山最高地点の剣ヶ峰に登頂しました。標高差1,000メートル未満のラクラク登山かと思いきや、最後の方は意外に苦しい道程でありました。
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山頂の様子
石垣で補強された、さほど広くはない空間です。社務所があり御朱印を貰えます。
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剣ヶ峰からは、圧倒的なスケールの火口を一望することが出来ます。ちなみに、5年前に噴火したのはここではなく、反対側の王滝口側の斜面です。
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白く見えているのはすべて、先の噴火で降り注いだ火山灰です。


火口の周囲を巡るお鉢巡りコースも存在しますが、まだ立ち入り規制が解除されておらず、今は歩くことが出来ません。
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火口から少し下がったところに、先ほど脇を通過してきた二ノ池があります。
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こちらが反対側の王滝口方面の斜面です。5年前に噴火したのはこの斜面です。
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登山者の数が最も多くなる紅葉シーズン土曜日の、しかも昼食時の出来事でした。それは、およそ考えうる限り最悪のタイミングであったと言えます。


端の方にギリギリ写っているこの穴が噴火口です。今は沈静化しており、噴気活動なども見られません。
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9合目避難小屋から山頂へと続くこの稜線は、八丁ダルミと呼ばれています。通行規制解除に向けて、現在シェルターの設置が進められています。
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見ての通り、身を隠せるような遮蔽物が一切存在しない場所です。ここへ、人に致命傷を与えうる大きさを持った噴石が、4メートル四方辺り平均10個と言う密度で降り注ぎました。

避ける方法など何もなかったことでしょう。この稜線上で16人が亡くなっています。

今更ながら、火山に登ると言う行為に付いてまわるリスクについて、深く考えさせられずには居られない光景でありました。


4.御嶽山登山 下山編 ガスにまかれつつある山頂より、足早に下山

12時45分 山頂を辞去し下山を開始します。
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あれほど息絶え絶えで登った坂道も、降りるだけならばあっという間です。
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二ノ池の背後に連なる外輪の頂上は摩利支天と呼ばれています。
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天気が持つようであらば、あの場所まで足を延ばして、そこから剣ヶ峰を眺めてみたかったのですが、この通りガスに巻かれつつあったので割愛します。


落石を発生させないように、急坂を慎重に下って行きます。この時間になってもまだ登ってくる人が大勢いました。山小屋に泊まる人たちでしょうか。
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ガスに覆われているのは上の方だけで、下の方は相変わらず晴れ渡っていました。これもまた、いかにも夏山らしい光景と言えば光景です。
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ハイマツに側面を守られた道を下って行きます。山頂で寒くなって羽織った上着は、再び暑くなってきたので脱ぎました。
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テンポよく下って、山頂から1時間で八合目まで戻って来ました。この調子なら、最終バスの一本前のバスに間に合いそうなので、少しペースを上げて行きます。
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振り返って仰ぎ見た御嶽山は、既にガスに屈した後でした。割とギリギリなタイミングでの登頂だったようで。
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この先はもう、展望皆無の樹林帯を下る作業が残っているだけです。心を無にして黙々と下って行きます。
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最後までテンポよく下り続けて、あっさりとスタート地点まで戻って来ました。
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下界には、憎たらしいくらいの青空が広がっていました。山頂でもこの調子だと嬉しかったんですがねえ。
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ロープウェイ山頂駅の入り口に、靴洗い場がありました。これは嬉しい配慮です。配慮と言うか、ゴンドラの床を汚すなという事なのでしょうけれど。
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ロープウェイ下山最高ー!下山で楽が出来る山は大好きです。
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最後に、朝の快晴とはすっかり様相が違ってしまったゲレンデから見上げた御嶽山の姿を写真に収め、本日のミッションは終了です。
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15時10分発の、木曽福島行きのバスに乗り込み撤収します。
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そしてここからはさらに長い。山に居た時間よりもずっと長い時間を費やして、東京への帰宅の途につきました。
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慌ただしき日帰りの御嶽山の訪問記はこれにて終了です。日程で都合で日帰りにせざるおえませんでしたが、この山が持つスケールは、とても1日そこらで見て回れるものではものではありません。この山の魅力を存分に味わいつくすためには、山頂の小屋に一泊してじっくりと時間をかけて山頂部を巡る必要があると思います。
5年前の噴火の痕跡は、今もなお至る所に生々しく刻まれている状態です。御嶽山そのもの魅力を落ち着いてゆっくりと楽しむのは、この山が負った傷の記憶が、もう少し癒えてからにした方が良いのかもしれません。
いずれにせよ、三ノ池を始めとしてまだまだ見てみたい場所が多々あるため、この山へは何年か後に再訪することになるでしょう。


<コースタイム>

ロープウェイ山頂駅(10:10)-八合目(11:00)-九合目(11:55)-剣ヶ峰(12:25~12:45)-八合目(13:45)-ロープウェイ山頂駅(14:35)

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最後までお読みいただき、ありがとうございました。