2012年06月

2012年06月28日

6/28 戦場カメラマン渡部陽一「JC例会」

昨日は、西入間青年会議所の6月例会で
戦場カメラマンの渡部陽一氏の講演に
行って来ました。

主に米軍に従軍しての撮影で戦地(イラク)の
子供たちの状況を話してくれました。

イラクの子供たちは、バス停で待っている
人の荷物を運んで、一日働いて100円に
なるそうです。
その100円を親に渡すと、親はそれで食材を
買いに行って、一日一食にありつけるといった
状況だそうです。
その一食もコメと豆と青菜だけ。
劣化ウラン弾の被爆もかなり市民に影響を
出しているようです。

話は違いますが、今朝、小さな塗装屋さんに
行って来て、建設業の許可を持っている会社は
今後、社会保険に入らないと仕事ができなく
なるかもしれないという話をしてきましたが、
家族でやっている会社なので経営が厳しく
消費税も10%になったらやっていけない!と
悲鳴にも聞こえる話を聞かされました。
これでは、江戸時代の年貢と同じだとも言っていました。
そのお客さんは、公明党の支持者です。
政治家に何とかして欲しいと藁にもすがる思いで
期待しているようです。

昨日、イラクの戦地の話を聞いたばかりなので
国は、まるで一日三食食べられるのだから
それで充分だろう、と言っているように
聞こえました。

極めて政治的な話です。

生産した産物の大部分を国に上納し、残ったわずかな
産物を庶民が奪い合うイメージをしてしまいます。

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2012年06月26日

6/26  建設業界

昨日の行政書士会の研修で県庁職員の話では
平成12年と平成24年の10年を比較すると
公共工事の発注額は、50パーセント減になって
いますが、建設業者数は、20パーセントしか
減っていない状況だそうです。

当然、不況感は感じるだろうし、単純計算で
1社当たりの受注額が、減っているのは
当たり前の話です。

算数的思考で話をすれば、発注額が半分に
なっているのだから、業者数も半分に
なれば、1社あたりの売上は同じという
ことになりますが、自然界というのは
その算数が当てはまらないのがおもしろいところ。

生命力のような、生存力みたいなものが
あって意外と潰れない。

私の以前いたオートバイ業界も需要が
9割減になっても販売店の数はそんなに
減っていない。

どんなに汚れた川でも、意外と魚が棲んでいる。

汚れに強い魚、弱い魚がいる。

ただ、本当に汚れきると生物がいなくなる。

建設業界も経済界も人間社会も
ほんとうに生存できないような状況に
ならないように祈るだけです。

経済用語で生き残った会社のことを
生存者利益という言葉があり、その業界が
なくならない限り、最後に残る会社や職人さんが
いるということです。

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2012年06月22日

6/22 カンブリア宮殿 四季リゾーツ

昨日のカンブリア宮殿は、中小企業経営のヒントが
たくさん詰まった良い内容だった。

東大→三菱地所→独立のエリート社長の奮戦記である。

企業の保養所を活用したリゾートホテル経営だが、
200人の応募者の中から、12人を採用。
1ヵ月後に8人退職!

田舎から母親に出てきてもらい掃除をしてもらい、
身重の妻に電話番をしてもらい、なんとか急場を切り抜ける。

企画趣意書と現実のギャップを思い知らされるわけだ。

現在はというと、ここからがとても参考になる。

従業員は、ホテルのカウンター、掃除(部屋、大浴場)、
調理をこなす。食品衛生管理者の資格も持っている。
さらに1箇所のホテルだけではなく、近隣のホテルにも
予約状況で移動する。

お客がチェックアウトするとまず部屋に飛んでいって
トイレの便座の電気を切り、ボイラーを止める。

聞かされるとなるほどと思う反面、なぜ今までこんな
ことに気が付かなかったのだろう、という思いもする。

まだまだ無駄なことをしているホテル、旅館は沢山あり
赤字経営をしている。

この番組からもうひとつヒントを与えられたのは、個人の
キャリアの問題で、失業率が高止まりしている中で、
個人のキャリア形成の方向性だ。

今まで個人は、スペシャリスト(専門家)になるか
ゼネラリスト(総合職)になるかと言われて来た。

スペシャリストはわかるが、ゼネラリストは、会社の
都合のいいように配置転換され、歳が来るとリストラされ
今までいた会社の事はわかるが、他社では使い者に
ならない器用貧乏みたいな存在だった。

これからのキャリア形成は、専門性をたくさん持つ
ゼネラリストだと思う。
営業、会計(経営)、IT、法律、語学、予防医学、などなどに
雑学程度ではなく、専門的な知識を持っている総合職になる
ことだと思う。
若者が、正社員に採用されないといってフリーターを
しているがやるべきことはたくさんあると思う。
スーパーマンになるということではなく、勉強すれば
身に付くことだ。
これが個人にとっても会社にとっても国にとっても
最善なことだと思う。
時間を有効に使うことだ。

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2012年06月20日

6/20 家賃下落

私が独立する13年前は、不動産業界に
いました。
当時(平成6〜11年)は、バブルがはじけ
土地神話が崩壊し、夢のマイホームは
マンションから、戸建が買える時代に
なりつつありました。

そんな時代に、アパート経営は安定している。
家賃は地価ほど下落しない。と言っていて
ちょっと小金を持っているサラリーマンまで
節税対策も含め副業で賃貸物件を購入した
ものです。

しかし現在では、大東建託などの土地活用で
地主にアパートを建てさせる業者が建てさせ
過ぎて、物件が余っています。
(別に大東建託を責めてはいません。商売ですから
そりゃ地主にどんどん営業しますわ。)

賃貸物件は、値崩れすると早いです。
なぜなら、アパート自体の構造が、隣、上下の
音の問題やら設備の貧弱さなどもあって
同じ家賃なら、賃貸に出されている
分譲マンションを選ぶでしょう。

なにしろ賃貸物件は余っていますから。

そして戸建も余り出せば、マンションより
賃貸の戸建に賃貸派は移って行くでしょう。

そうなるとアパートは余るわ、マンションは
余るわ、そのうち戸建も余って来るでしょう。

需給バランスです。
人口がどんどん減る、住宅はどんどん供給される
というどんなに国語、算数が苦手な方でも
理解できる話です。

あの頃、家賃は下がらない神話を信じた人は
いま、損切りするべきです。
この話は、株価と違って価格が戻るということは
まずないでしょう。

ラジオによく出ている吉田てるみさんも
確か、ちょっと儲かっちゃったので
アパート買ったんだけど・・・と言って
いましたが、心配です。

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2012年06月19日

6/19 リストラの原因

先週の日経ビジネスは、「早期退職の経済学」という
テーマでした。

早期退職制度やリストラを行う企業の背景はというと
経営悪化←海外企業とのコスト競争に負ける
という構図が根底にあるようです。

海外企業との競争のない業界でも、大手製造業の
業績が悪化したり、社員がリストラされれば
景気が悪くなり、国内需要のみの業界にも
影響が出るという構図になる。

要素は2つ。
円高と新興国人件費とのギャップ。
対策として、政策に頼ったり期待したり
するものは除きます。

輸出企業は、円高で業績が悪化するので
円高に影響されないような構造にする。
例えばもう、加工貿易は、止める。
価格競争にならないような付加価値のある
技術、商品作りをする。(これは誰もが言うことですが・・・(^^ゞ

金儲けしたい企業は賃金の安い新興国に工場を作るわけですが・・・。
今、日本のデフレは止まらない状況で賃金も含まれます。
このままデフレが止まらず賃金が新興国並みになれば、
何も言葉や文化の違う国で苦労して工場を操業させる意味が
なくなります。
新興国の賃金は上がっているので、あと20〜30年すると
追いつくのではないだろうか。
ただ、それをじゃまするのが「最低賃金法」である。

最低賃金法だけでなく、労働者を使う企業にかかる負担は
けっして低くはない。

そう思うと、経済は自然に任せれば時間とともに
収まるところにおさまる。
水は高いところから低いところに流れる。
濃い塩分の水と薄い塩分の水を混ぜれば、平均化される。
経済は、それと同じだ。

一部の人間が、コントロールできるものではない。

タイトルに戻るが、「いつリストラの対象になるのだろう」
と不安な気持ちを抱えて日々を送るのは、心身には
良くないし、幸せとは言えない。
不安な気持ちがなくなる社会は、いつ来るのだろう。

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2012年06月13日

6/13 竹中平蔵

今日は文化放送、大竹まことゴールデンラジオの
ゲストに本の宣伝で竹中平蔵が出て持論を展開した。

その中でわずか20分程度の話で、株価、株価と
10回くらい株価という言葉が出てきた。

みんな一生懸命働いて株価を上げようと話を
短縮するとそう聞こえる。
竹中さんは、そうとう株を持っているようだ。
私も少しだけ持っているので上がればうれしいが
紙くずになっても差して生活に支障はない。

働くこととは、株価を上げるためではなく、
「人の役に立つ為」ではないだろうか。

小泉元総理は、ブレなかった。と言っていたが
国鉄民営化や電電公社民営化と違い、郵政民営化は
まったく意味がなかったことは、5年経った今、
明らかになった。無駄な経費を使っただけだった。

「郵政民営化を小泉総理が行った。」
この1行を歴史に刻みたかっただけ、歴史に
名前を残したかっただけ、という欲望は
庶民にはわからないだろう。

竹中さんに同感する事もある。
融資の中小企業金融円滑化(モラトリアム)法や
雇用調整助成金は、一見すると企業に優しい
法律に見えるが、潰れる宿命にある企業を
一時塩漬けにしただけである。

私もそう思う。自然界は弱肉強食であったり
自然淘汰が行われたり、「自然の流れ」は
人間には止められない。

竹中さんの話で、次に多く出てきた言葉は、「既得権益」
だった。そして次が「格差」。
やはり、この時代、学者の出る幕ではなく、現場で
汗水流して働く人が主役になるべき時代のように思う。

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2012年06月11日

6/11 Nスペ トヨタピラミッド

夕べのNHKスペシャルでトヨタピラミッドの中で
海外進出に生き残りを掛ける野口製作所が
取材されてオンエアされた。

メーカーであるトヨタが、新興国市場に力を
入れるため1次、2次サプライヤー達も現地法人や
日本からの出国組などトヨタの傘下でなんとか
仕事を確保しようとしている。

野口製作所は、2次下請け。

社長(56歳)は、インドネシアへ何度も足を運び、現地法人の
買収をしようとしている。
なんとか買収にこぎつけるも買収した企業は
労働問題を抱えていた。
国内の会社では、リストラも検討している。

社長は、創業オーナー社長から雇われた非同族。

その社長の口からは、「生き残りをかけて」とか
「やるしかない」などの悲壮感にかられた言葉しか
でない。「理想は松下幸之助さんみたいな経営なんですが
それは理想であって、現実は厳しい」と言っていた。

私の感想として、私も自動車業界の再編などの
渦中にいたこともあるし、社長の考えややろうとしている
ことは理解はできる。
社員に危機感を与えるための降格人事。
そんなことをやらなくても社員は十分危機を感じている。
役職手当はカットできるだろうが士気が下がるだけ。

ただ、社長の目標が「生き残り」に見えるところに
違和感がある。仕事の本質は、「人の役に立つこと」
「人に何かを与えること」であって会社や組織を
守ることではない。
会社がつぶれることも、後になって良かったことに
なるかもしれない。
オンエアされた部分だけから見ると、何よりも
社長の表情が、楽しそうでない。
人生を楽しんでいないように感じた。

別の3次下請けの塗装屋さんは、会社をたたむ事に
した。その社長いわく「もう下請けはこりごり」
63歳でやっと気が付いたようだ。
下請けをやっていてもよいが、リスクマネジメント
としては、複数の受注先を持ち、比率は、1社当たり
全売上の10%以下にしておくという発想が必要。

そのあとの番組では、阿武隈川の放射能をやって
いたが、こちらのほうが大変なことだと思う。

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2012年06月08日

6/8 経済対策

先ほど、文化放送の大竹まことゴールデンラジオを
聞いていて、東大卒業生丸山さんにデフレ脱却のレポートを
書かせて、発表させたところ、いろいろな本を読み
ネットで調べたところ結果は「わからない!」と
言うことでした。

これは非常に説得力があります。

そもそも、経済対策、金融政策、各種法令などで
効果が出せれば、苦労しないわけで、
今こうなっていないわけで
効果が出ないから困っているわけです。

政府や中央銀行の対策で、効果が出れば、
恐慌も起きないし、デフレにもなっていないわけです。

やはり、好景気、不景気は、人間がコントロール
出来るものではないような気がします。

人間が生きる=欲=向上心=競争=勝ち(成功)負け(失敗)

欲のある人間が生きている限りは、全世界の人間の
活動を、一部の人間がコントロールするということは
不可能だと言うことになぜ気が付かなかったのでしょう。

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2012年06月05日

6/5 女性の時代

6月に入り、労働保険の年度更新の時期で
毎年のことですが、忙しくしています。

梅雨入りしたのかなぁ?
私はこの時期は好きです。
草木が、雨でぐいぐい伸びる時期で人間にとっても
成長するような気がします。

話は違いますが、今朝の新聞に公認会計士協会の
記念式典で東京フォーラムに竹中平蔵をまねいて
講演をおこなうそうです。

私は以前なら、楽しみに行ったのでしょうが、
今は興味がなくなりました。

竹中氏といえばマクロ経済の専門家。
将来の景気を予想して、株でも買うのならマクロ経済も
役に立つのでしょうが、今、日本は衰退の真っ最中。
おそらくまだ20〜30年は続くでしょう。

その中では、マクロよりミクロだと思います。

そういう意味では男はとかく物事をマクロで見ます。
全体を見て、夢を語ります。
女性は、現実主義ですから、今日食べる米の心配。
目の前で泣いている子供をどうにかしなければいけない。と
ミクロで見ます。
女性の時代と言われて久しいですが、これからは
男に、10年後腹いっぱいに食べさせてやるから、と言われても
今週食べ物が無くて餓死したら、10年後なんて意味が
ありません。
そういう意味で、女性の生命力、子育て力、みたいな
ものが必要な時代だと思います。

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