寺田一清先生の思い出（３）

或る年の4月、公民館職員を拝命した。

4月のある日、熱海市で開催されている「あおい海読書会」に参加した。

この読書会では　前日夕方　伊東市で懇親食事会が開催される。

寺田一清先生も、東海暁鐘読書会のＴさんも、そして私も出席した。

食事が一段落し、色紙を書いてもらう時間になった。

東海暁鐘読書会のＴさんが　寺田一清先生に下記のように依頼していただいた。

「4月から公民館の館長をしておられます。何かお願いします。」

寺田一清先生、私をチラリとみて、

　「おっ！」

しばし、考えられて、色紙にスラスラ書かれたのが　上掲の色紙。

　公民館活動三原則

　　〇あいさつ優先

　　〇人の非を告げず
　
　　〇小さな貢献をつづける

その後、東海暁鐘読書会のＳさんから、以下のようなメールが来た。

　頼まれごとは　試されごとですよ。頑張って！

有難いことである。

お陰様で、公民館の職員を大過なく終えることができ、その後ボランティア活動

を仲間と共にいくつか関わりだした。

　・防災講座

　・報徳講座

　・市名作映画祭

　・中学生学習支援組織：寺子屋

等は公民館時代の活動から生まれ、今も続いている。

熱海市でいただいた

　〇寺田一清先生の「公民館活動三原則」

そして

　〇Ｓさんのメール

は　ずっと、そして今後とも私の行動原則になると思う。

　感謝！　深謝！

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アオラレ

■The Buzz

観終わって、ため息がでた。

全編90分。

一発のクラクションから発生したアオリ運転。

モンスターのようなアオル男（ラッセル・クロウ）と

アオラレるシングルマザー（カレン・ピストリアス）の対決。

単純なストーリーを「これでもか！」「これでもか！」とリアル感を醸し出しながら

スリリングに、描いている。

パスワードなしのSNSを取られたら、どうなるか？

SNSに銀行口座や住所をインプットしておくと、どうなるか？

啓発される事項もある。

でも　共鳴・共感できるストーリーではない。

デリック・ボルテ監督「アオラレ」

主人公の煽る男を演じる（ラッセル・クロウ）。

一体　体重はいくらだ？

それとも特殊効果で体形を書いたのであろうか？

本当に体重を増やしたのなら、戻すのが大変だろう。

スティーブン・スピルバーグ監督の初期の傑作に

　1973年「激突」★★★★

がある。この映画は　追い抜いたことにより、大型車に煽られる主人公の恐怖を描いている。

この作品では　煽る男は大型車の運転席に座ったままで、その顔は一切でてこない。

どのような運転手か？

恐怖感がじわじわと増したのを覚えている。

（映画評価表）

・ストーリー　★★★
・キャスト　　★★★★
・映像　　　　★★★
・音楽　　　　★★★★
・美術
・衣装
・好/嫌度　　　★★
・その他
・合計　　　　★★★

★　 時間があり、映画が好きな方は観てください。
　　　　　　（目安＝450円）
★★★　　　観てください。料金価値はあります。
　　　　　　（目安＝1800円）
★★★★★　是非観てください。最高です。感動します。
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■解説
・運転中のささいなトラブルが思いも寄らぬ事態へと発展するサスペンススリラー。
　信号で言い合いになった見知らぬ男から、執拗(しつよう)に追跡されるシングルマザー
　の恐怖を描く。あおり運転をエスカレートさせる謎の男をオスカー俳優ラッセル・クロウが
　演じ、『スロウ・ウェスト』などのカレン・ピストリアス、『チャイルド・プレイ』などの
　ガブリエル・ベイトマンのほか、ジミ・シンプソン、オースティン・マッケンジーらが出演。
　『幸せがおカネで買えるワケ』などのデリック・ボルテがメガホンを取った。
　　シネマトゥデイ （外部リンク）
■あらすじ
・寝坊した美容師のレイチェル(カレン・ピストリアス)は、息子のカイル(ガブリエル・ベイトマン)
　を学校へ送りながら職場に向かう途中、大渋滞に巻き込まれてしまう。
　いら立つ彼女は、信号が青になっても発進しない前の車にクラクションを鳴らして追い越すと、
　ドライバーの男(ラッセル・クロウ)は後をつけてきて謝罪を要求する。
　彼女がそれを拒否し、息子を学校に送り届けガソリンスタンドに寄ると、先ほどの男に尾行
　されていることに気付く。やがて、レイチェルは男の狂信的な行動に追い詰められていく。

寺田一清先生の想い出（２）

寺田一清先生は映画がお好きで、時々　近くのシネコンに出かけておられた。

歩いていける距離にある、とおっしゃっていた。

寺田一清先生が大阪から岡山に転居されるときに「新契縁録」が発行された。

寺田一清先生ゆかりの道友たちが　寺田一清先生との思い出を綴った書籍である。

私は　下記のような文章を掲載していただいた。


「寺田一清先生と映画」

　 　いつ頃のことであったろうか。
　寺田先生が　時々自宅近くのシネコンで映画鑑賞をしておられると知ったのは。

　私は　よく映画館で映画を鑑賞し、その感想を「映画・つぶやき心書通信」と題した
ハガキにて関係先に郵送している。

　胃がんと診断された父親の終活を娘（映画監督）がやさしい視点で撮影したドキュメンタリー
　映画に、砂田麻美監督「エンディングノート」（2011年）がある。年々「死」に近づく私には
　良い題材と思い、ハガキを郵送した。寺田先生から電話があった。
　「この映画はどこで上映していますか？」急いで調べてみたが、寺田先生の近くでは上映が
　なかった。残念そうであった。

　2014年Ｆ・グレーニング監督「大いなる沈黙へ　グランド・シャトルーズ修道院」という
　作品はフランスの修道院を舞台にした長尺ドキュメンタリーで、師（神）に仕える信者たちの
　素朴な生活を描いた作品である。信者が師（神）に祈るシーンで
　「主よ　あなたは私を誘惑し、私は身を委ねました」、
　「一切をのけ、私に従わない者は　弟子になれない」
　というナレーションが入る。
　師を持つということ、師に仕えるということの厳しさに感動し、このナレーションをメインに
　ハガキを作成し郵送した。寺田先生から電話がありネットで調べたが、もうどこも上映して
　いなかった。先生は残念そうであった。

　こんなこともあった。2007年秋に山崎貴監督「ＡＬＷＡＹＳ　続　三丁目の夕日」が
　公開された。この作品について、ハガキに「善人ばかりが出演して、気持ちが悪くなり、
　途中で席を立とうかと思った」と書いた。寺田一清先生から　「ご指摘の通りです。
　私は途中で帰りました。」とあった。拍手！

　映画鑑賞の魅力の一つに他人の経験した人生を味わえるというのがある。
　読書会では「終身教授録」の読後感想を述べあうが、感想にはその人の人生が反映されて
　味わい深いものがある。映画鑑賞と読書会。その魅力は似ているようだ。

　寺田一清先生　お元気で。


一度　寺田一清先生と共に　映画を鑑賞したかったものである。

＊新契縁録＝発行　平成30年5月（2018年5月30日）

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いのちの停車場

■The Buzz

原作は現役医師・南杏子の同名小説。

未読。

もほろば＝すぐれた立派な場所

ラスト、輝く太陽の光を受けながら、「美しい」とつぶやく父親（田中泯）。

横で共に太陽を見つめ、父親をやさしく見守る主人公（吉永小百合）。

「生きているから、美しく感じるのだ！」

今後の二人の生活を表現する秀逸なシーン。

主人公の医師を演じる（吉永小百合）、76歳。

本作品が122本目の映画出演作。

台所で着物姿で立っているシーン等　凛として輝いている。

松坂桃李、広瀬すず、田中泯、西田敏行、泉谷しげる、みなみらんぼう、等周りを

囲む助演陣も適役で見事。

特にバーのマスター役を演じた（みなみらんぼう　多分そうだと思うのだが）が特筆もの。

今後　オファーが増えるのではないか。

時々　挿入される金沢の街並みも見ごたえあり。

成島出監督「いのちの停車場」

（吉永小百合）さん、次回作はどのような作品だろうか？

心待にしております。

それにしても観客が少なすぎる。もっと観てあげて！

（映画評価表）

・ストーリー　★★★★★
・キャスト　　★★★★★
・映像　　　　★★★★
・音楽
・美術　　　　★★★
・衣装　　　　★★★
・好/嫌度　　　★★★★★
・その他
・合計　　　　★★★★★

★　 時間があり、映画が好きな方は観てください。
　　　　　　（目安＝450円）
★★★　　　観てください。料金価値はあります。
　　　　　　（目安＝1800円）
★★★★★　是非観てください。最高です。感動します。
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■解説
・現役医師でもある作家・南杏子の小説を原作にした医療ドラマ。
　在宅医療を行っている診療所に勤めることになった元救命救急医が、さまざまな患者と
　向き合っていく。監督は『グッドバイ ~嘘からはじまる人生喜劇~』などの成島出。
　『最高の人生の見つけ方』などの吉永小百合、『居眠り磐音』などの松坂桃李、
　『一度死んでみた』などの広瀬すずのほか、田中泯、西田敏行らが出演する。
　シネマトゥデイ （外部リンク）
■あらすじ
・長年にわたって大学病院で救命救急医として働いてきたものの、父・達郎(田中泯)が
　暮らす石川県の実家に戻ってまほろば診療所に勤めることにした白石咲和子(吉永小百合)。
　院長・仙川徹(西田敏行)、看護師・星野麻世(広瀬すず)、そして大学病院の事務職を
　辞めて咲和子を追ってきた野呂聖二(松坂桃李)らとともに、在宅医療を通して患者と
　接していく。救命救急とは違う医療の形に戸惑っていた咲和子だったが、次第に在宅医療
　だからこそできる命の向き合い方があることを学ぶ

ファーザー

■The Buzz

次第に認知症がすすむ主人公（アンソニー・ホプキンス）。

それをじっと見つめ悲しみにくれる娘（オリヴィア・コールマン）。

二人の的確な演技により、見ごたえあるドラマに仕上がっている。

全編97分。

今後の自分自身の姿と娘の姿を観ているようで、身につまされ、真剣に鑑賞した。

「葉」を一枚一枚落として　最後に「死」にいたるのか。

オペラのアリアが好きで、大音響で毎日聞いていた主人公（アンソニー・ホプキンス）。

ラスト　彼が今後暮らすことになる施設の部屋には　ポータブルラジオがポツンと一台。

象徴的なシーンである。

その後、娘が施設から出てきて、歩いていくシーン。

画面中央に置かれた物体。

　・破損していく「顔」

　・壊れていく「心・肢体」

これも暗示的なシーンである。

フロリアン・ゼレール監督「ファーザー」

主人公を演じる（アンソニー・ホプキンス）は現在83歳。

自分自身の父親が認知症にかかり亡くなった経験から、父親のように演じたという。　

帰路　本作品で鳴り響いた

　　歌劇「トゥーランドット」の誰も寝てはならぬ

をオンラインで選曲、音量を上げ、車の中で本作品の余韻に浸った。

最近、「死」の作品を多く鑑賞している。

　・「カポネ」★★★

　・「痛くない死に方」★★★★★

　・「いのちの停車場」★★★★★
　
　・本作品「ファーザー」★★★★★

そして、「生き方」の作品も鑑賞している。

　・「あのこは貴族」★★★★★

　・「ステージ・マザー」★★★★★

今後の自身の参考にしなければ、と思う。

＊ファーザー＝父　父親

（映画評価表）

・ストーリー　★★★★★
・キャスト　　★★★★★
・映像　　　　★★★★
・音楽　　　　★★★★★
・美術
・衣装
・好/嫌度　　★★★★　
・その他
・合計　　　★★★★★

★　 時間があり、映画が好きな方は観てください。
　　　　　　（目安＝450円）
★★★　　　観てください。料金価値はあります。
　　　　　　（目安＝1800円）
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■解説
・世界中で上演された舞台を映画化したヒューマンドラマ。
　年老いた父親が認知症を患い、次第に自分自身や家族のことも分からなくなり、
　記憶や時間が混乱していく。原作を手掛けたフロリアン・ゼレールが監督と脚本を担当し、
　『羊たちの沈黙』などのアンソニー・ホプキンスが父親、
　『女王陛下のお気に入り』などのオリヴィア・コールマンが娘を演じ、
　『SHERLOCK/シャーロック 忌まわしき花嫁』などのマーク・ゲイティスや、
　『ビバリウム』などのイモージェン・プーツらが共演する。
　　シネマトゥデイ （外部リンク）
■あらすじ
・ロンドンで独りで暮らす81歳のアンソニー(アンソニー・ホプキンス)は、
　少しずつ記憶が曖昧になってきていたが、娘のアン(オリヴィア・コールマン)が
　頼んだ介護人を断る。そんな折、アンが新しい恋人とパリで暮らすと言い出して
　彼はぼう然とする。だがさらに、アンと結婚して10年になるという見知らぬ男が
　アンソニーの自宅に突然現れたことで、彼の混乱は深まる。

茜色に焼かれる

■The Buzz

全編144分。

冒頭から中盤まで痛た痛たしくて、観ているのがつらい気がしたが、

中盤以降、じっと画面に集中し、本作品を楽しんだ。

　・池袋の高齢者による若い親子の殺傷事件

　・シングルマザーの苦悩（精神的　経済的）

　・風俗営業へ勤める女性たち

　・シングルマザーを喰らう男たちの存在　等

現代の世相を上手に挿入して、シングルマザー（尾野真千子）とその息子（和田庵）が

成長していく姿を温かく描く。

主人公を演じる（尾野真千子）が見事な演技。

友人の風俗嬢、8歳から父親にレイプされていた女性をはかなげに演じる（片山友希）も

素晴らしい。

（片山友希）の葬儀の時、現れた父親。

アップされた父親の顔をにらみつけてやりました。

風俗営業に携わるヤクザ（永瀬正敏）、少し恰好良い。

石井裕也監督「茜色に焼かれる」

石井裕也監督作品と聞いて、公開日初日初回に鑑賞。

昨年　製作したと思うが、撮影はコロナ禍で大変であったろうと思います。

でも　観客は気の毒なくらい少ない。

残念。

（映画評価表）

・ストーリー　★★★★★
・キャスト　　★★★★★
・映像　　　　★★★★
・音楽　　　　★★★★
・美術
・衣装　　　　★★★
・好/嫌度　　　★★★★★
・その他
・合計　　　　★★★★★

★　 時間があり、映画が好きな方は観てください。
　　　　　　（目安＝450円）
★★★　　　観てください。料金価値はあります。
　　　　　　（目安＝1800円）
★★★★★　是非観てください。最高です。感動します。
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■解説
・『舟を編む』『町田くんの世界』などの石井裕也監督がメガホンを取り、
　『そして父になる』などの尾野真千子が主演を務めるヒューマンドラマ。
　世知辛い世の中で、時代に翻弄(ほんろう)されてきた主人公が、愛する中学生の息子と
　共にたくましく生きていく。息子をドラマ「隣の家族は青く見える」などの和田庵が
　演じるほか、片山友希、オダギリジョー、永瀬正敏などが共演する。
　シネマトゥデイ （外部リンク）
■あらすじ
・田中良子(尾野真千子)は生きづらい世の中で逆風にさらされながらも、13歳になる
　息子・純平(和田庵)の前では胸に抱えた哀しみや怒りを見せずに気丈に振る舞っていた。
　一方の純平も、屈辱的な出来事に耐えながら母を気遣っている。
　二人はもがき苦しみながらも、あるものだけは手放そうとしなかった。

くれなずめ

■The Buzz

どこかで観たようなストーリーの映画。

（成田凌）（高良健吾）等が出ているが、役柄に魅力がない。

また、エピソードの一つ一つが陳腐に思えて、全然　共感・共鳴できない。

暮れなずむシーンも2回ほどあるが、美しくなく、感動を覚えない。

もう一つ、映画らしい「金」をかけたシーンは一切ない。

松居大悟監督「くれなずめ」

全編96分。

短いのはいいが、数回時計をみた。

＊くれなずむ＝日が暮れそうでなかなかくれないでいる状態

（映画評価表）

・ストーリー　★
・キャスト　　★★
・映像　　　　★★
・音楽
・美術
・衣装
・好/嫌度　　★
・その他
・合計　　　★

★　 時間があり、映画が好きな方は観てください。
　　　　　　（目安＝450円）
★★★　　　観てください。料金価値はあります。
　　　　　　（目安＝1800円）
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■解説
・劇団「ゴジゲン」を主宰し『バイプレイヤーズ』シリーズなどで知られる松居大悟監督が、
　実体験を基に執筆したオリジナル舞台劇を自ら映画化。
　友人の結婚式で余興を披露すべく集まった高校時代の旧友たちが、披露宴終了から2次会が
　始まるまでの時間を過ごす中で起きる出来事を描く。
　『カツベン!』などの成田凌が主演を務め、『アンダー・ユア・ベッド』などの高良健吾、
　『街の上で』などの若葉竜也のほか、浜野謙太、藤原季節、舞台版から続投する目次立樹
　らが出演。シネマトゥデイ （外部リンク）
■あらすじ
・高校時代に帰宅部だった6人の仲間たちが、友人の結婚披露宴で余興をするため5年ぶりに再会。
　久々に出会ったアラサー男たちは、披露宴と2次会の間の中途半端な時間を持て余しながら、
　青春時代の思い出話に花を咲かせる。彼らは今までと変わらず、これからもこの関係は続いて
　いくのだろうと思っていたが、ある出来事が起きる。

寺田一清先生の思い出（1）

読書会のTさんから、懐かしい写真（上掲　ハガキ）が送られてきた。

京都ちおん舎読書会に参加し、食事後、気持ち良くなった時に撮った写真である。

表面には

　五月来る　何処に往かれし　恩師ぞや

とある。

Ｔさんの先生への想いが　切々と伝わってくる。

京都ちおん舎読書会のあと、先生、Ａさんと私でタクシーで京都駅に向かい、

ある飲みどころで　約1時間半　3人で痛飲した。

話題は　上から下まで、時間を忘れて盛り上がった。

その時に　先生が私の名前を聞き、先生の著書「森信三一日一語」の扉に

書いていただいたのが下の写真。

「孝」について、ご説明しましょうか？とニコリと笑って言われたが、

もう最終の電車の時間が迫っており、残念ながら次回にとお断りした。

この時　レクチャーを聞いておけば良かった、と後で悔やんだ。

その後、

　・先生は新幹線で岸和田へ

　・Ａさんは　新快速で大阪へ

　・私は山陰本線で、実家へ

バラバラに帰った。

今となっては　本当に懐かしい思い出である。











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JUNK HEAD

■The Buzz

独創的なストーリー、可愛らしくて怖いクリーチャー（生き物）等が

観ている者に強烈なインパクトを与え、印象に残るファンタジー作品に仕上がっている。

人類は長寿を得て、だが、生殖能力を失い、絶滅の危機に瀕している。

また、地下の住人からは　「神様」と思われている。

このような設定の下、ある人物が人類の生殖能力の復活のために　地下に送り込まれる。

地下では　異様なクリチャー達がいて、ーーーーーーー。

会話も何語だろうか？地球外を想わせて面白い。

音楽は　高音・低音、そして緩急をつけて鳴り響き、映像を盛り上げる。

カメラは遠景、近景自在に動き、特に天井からの映像は　次は何が出てくるの？

とホラー感満腹。

全編99分、もう少し観たかった。

堀貴秀監督「JUNK HEAD」

SFストップモーションアニメ。

エンドクレジット時、本作品の製作状況が紹介されるが、もう少しゆっくり観たかった。

クリーチャーたちを観ていると、

　2007年　ギレルモ・デル・トロ監督「パンズ・ラビリンス」★★★★★

　　＊当ブログ　2008年2月29日付け記事を参照

を思い出した。

もう一度鑑賞し、細部を確認したいもの。

＊JUNK HEAD=ジャンクヘッド＝ぼこぼこの頭？

（映画評価表）

・ストーリー ★★★★★
・キャスト　★★★★★
・映像　　　★★★★
・音楽　　　★★★★
・美術
・衣装
・好/嫌度　　★★★★★
・その他
・合計　　　★★★★★

★　 時間があり、映画が好きな方は観てください。
　　　　　　（目安＝450円）

★★★　　　観てください。料金価値はあります。
　　　　　　（目安＝1800円）
★★★★★　是非観てください。最高です。感動します。
　　　　　　（目安＝5000円）お読みいただいて、ありがとうございます。

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■解説
・絶滅の危機に瀕した人類が地上で暮らし、地下には人工生命体が住む世界を舞台に
　描くSFストップモーションアニメ。
　地下調査員が人工生命体たちと協力しながら人類再生の道を模索する。
　堀貴秀が監督や原案などを一人で手掛け、制作に約7年の歳月を費やした本作は、
　第21回ファンタジア国際映画祭で、長編アニメーション審査員特別賞を受賞した。
　シネマトゥデイ （外部リンク）
■あらすじ
・環境破壊によって汚染された地上に人類は住めなくなり、地下開発を進めるための
　労働力として、人工生命体マリガンが生み出される。
　だが、人類に反旗を翻したマリガンによって地下は乗っ取られる。
　以来、1600年の月日が流れ、遺伝子操作により永遠の命を得た代償として生殖能力を
　失った人類は、新種のウイルスによって人口の30パーセントを失ってしまう。

■HTさんの評価が届いた。

　下記にご紹介しておこう。

　（HTさんの評価）

　　GWに観てきました。★５

　　エンディングでのメイキングをみてストップモーションアニメの手間の掛かり具合に
　　気が遠くなりました。後半は応援スタッフが入ったそうですが、ほぼ監督ひとりで
　　7年かけて脚本造形撮影声優音楽を兼任し作ったという、その情熱が画面から
　　伝わってきます。制作年数もですが、多岐にわたる創作センスがなければ出来ません。
　　過去作からインスパイアされた映像・世界観の創作が素晴らしい。

　　グロや下品なネタ、「ここ笑うとこ」なのに寒いシーンも多いですが、目や瞳の無い
　　ヘンテコなキャラクター達にいつの間にか感情移入して終盤は応援しながら涙を
　　こらえていました。

　　遊び心も旺盛。
　　劇中では未来語？を喋っているが、「おはようございます」を「シャケナツミッソース」
　　と言っている。意味は、朝のあいさつ→朝食→鮭、納豆、味噌汁→シャケナツミッソースと
　　決めたそうです。

　　脚本はもう少しブラッシュアップした方が良いと感じましたが、この監督は（良い意味で）
　　外の意見を聞くような人じゃなさそう（笑）なのでこのまま突っ走ってほしい。

　　ラストは「つづく」が唐突すぎてモヤモヤした気持ちで映画館を後にしました。
　　パンフを読むと３部作らしいですが、利益が出ないと続編が作られないらしいので、
　　周囲に観に行くよう声を掛けています。
　　そのパンフも監督自身が作ったらしく、メイキング関係の情報量が物凄いので興味が
　　ある人には必見です。

プロジェクトV VAVGUARD

■The Buzz

アクション、アクション、アクションの連続。

アクションテンコ盛りの映画ではある。

が、観ていると、つまらなくなってくる。

主演のVAVGUARDの責任者を演じる（ジャッキー・チェン）の存在感がほとんどないこと。

表情は硬いし、アクションは見栄えしないし、部下に対する戦略的指示は一切ないし。

部下も単なる戦うサイボーグのよう。

敵役（俳優名？）も反撃するサイボーグのよう。

もう少し　戦略的なストーリーであれば、アクションがぐっと生きると思うのだが。

スタンリー・トン監督「プロジェクトV　VAVGUARD」

ジャッキー・チェン,　67歳。

もう少し　頑張って欲しいね。

＊VAVGUARD＝急先鋒
　　　　　　　＝民間の国際特殊護衛部隊の名前

（映画評価表）

・ストーリー ★★
・キャスト　★★★
・映像　　　★★★
・音楽
・美術
・衣装
・好/嫌度　★★
・その他
・合計　　★★

★　 時間があり、映画が好きな方は観てください。
　　　　　　（目安＝450円）
★★★　　　観てください。料金価値はあります。
　　　　　　（目安＝1800円）
★★★★★　是非観てください。最高です。感動します。
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■解説
・『ザ・フォーリナー/復讐者』などのジャッキー・チェン主演によるアクション。
　ある令嬢の護衛を任された保安警備会社の面々が、巨大な陰謀に巻き込まれていく。
　監督はこれまでにも『カンフー・ヨガ』などでジャッキー・チェンと組んだことの
　あるスタンリー・トン。『ワンス・アポン・ア・タイム 闘神』などのヤン・ヤン、
　『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ/英雄復活』などのムチミヤらが
　共演する。
　シネマトゥデイ （外部リンク）
■あらすじ
・トン・フアンティン(ジャッキー・チェン)率いる特殊護衛部隊ヴァンガードは
　国際的規模でセキュリティーサービスを提供するチーム。
　そのクライアントである実業家チン・グォリ(ジャクソン・ルー)が、
　ロンドンのチャイナタウンで誘拐されてしまう。救出のために派遣された
　ヴァンガードのロイ・ジャンユー(ヤン・ヤン)やチャン・カイシュアン(アイ・ロン)らは、
　ビジネスパートナーのマシムが中東過激派の首領であることに気付いたチンが、
　そのことをロンドン警察に伝えたことが事件の背景にあると知る。

ジェントルメン 一流の紳士（ワル）たち

■The Buzz

ゲスな私立探偵（ヒュー・グラント）の情報を中心に展開する凝ったストーリー。

最初はどのように展開するのか、理解できなくて戸惑ったが、中盤から加速、

面白くなった。

主人公の麻薬王を演じる（マシュー・マコノヒー）を中心に、紳士（ワル）8人と

若者（ワル）グループが絡んで、先の読めない展開で魅せる。

特に、（マシュー・マコノヒー）は存在感がある。

冒頭のクレジットタイトル時の映像と音楽はなかなかのもの。

エンドクレジット時の若者（ワル）グループの歌（ラップ？）と踊りも楽しい。

ガイ・リッチー監督「ジェントルメン　一流の紳士（ワル）たち」

平日の初回にシネコンで鑑賞。

客は私を含めて、6人くらい。

もっと観てあげて。

（映画評価表）

・ストーリー　★★★★★
・キャスト　　★★★★★
・映像　　　　★★★★
・音楽　　　　★★★★
・美術
・衣装　　　　★★★★
・好/嫌度　　　★★★★
・その他
・合計　　　　★★★★★

★　 時間があり、映画が好きな方は観てください。
　　　　　　（目安＝450円）
★★★　　　観てください。料金価値はあります。
　　　　　　（目安＝1800円）
★★★★★　是非観てください。最高です。感動します。
　　　　　　（目安＝5000円）お読みいただいて、ありがとうございます。

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■解説
・『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』『スナッチ』などの
　ガイ・リッチー監督によるクライムサスペンス。
　イギリス・ロンドンの暗黒街を舞台に、総額500億円に及ぶ大麻ビジネスの
　利権をめぐって悪党たちがし烈な駆け引きを繰り広げる。
　オスカー俳優マシュー・マコノヒー、『キング・アーサー』などのチャーリー・ハナム、
　『クレイジー・リッチ!』などのヘンリー・ゴールディング、
　『ダウントン・アビー』シリーズなどのミシェル・ドッカリーのほか、
　コリン・ファレル、ヒュー・グラントらが出演。
　シネマトゥデイ （外部リンク）
■あらすじ
・イギリス・ロンドンの暗黒街。一代で大麻王国を築き上げたマリファナ王の
　ミッキー(マシュー・マコノヒー)が、総額500億円に相当するといわれる
　大麻ビジネスの全てを売却し引退するという情報が駆け巡る。
　そのうわさを耳にした強欲なユダヤ人大富豪、ゴシップ紙の編集長、
　私立探偵、チャイニーズマフィア、ロシアンマフィア、下町の不良たちが、
　巨額の利権をめぐって動き出す。

砕け散るところを見せてあげる

■The Buzz

竹宮ゆゆこの長編小説が原作。

未読。

ヒーロー願望の男性高校生（中川大志）が辿る「恋の道」。

友あり、恋あり、の明るい高校生活。

ところが、終盤　ミステリー調になり、「どうなるんだろう？」と集中して鑑賞する。

面白く鑑賞したが、全編を通して、ラストが少し不可解。

理解できなかった。

SABU監督「砕け散るところを見せてあげる」

主人公の男性高校生（中川大志）がゴルフクラブで殴られるシーンがある。

ビシッと直撃する凄まじい殴られ方。

でも、次に　顔に包帯を巻いて、ベッドに横たわる姿。

違和感がある。

なぜか　妙に印象に残った。

（映画評価表）

・ストーリー　★★★
・キャスト　　★★★
・映像　　　　★★★
・音楽
・美術
・衣装
・好/嫌度　　　★★★
・その他
・合計　　　　★★★

★　 時間があり、映画が好きな方は観てください。
　　　　　　（目安＝450円）
★★★　　　観てください。料金価値はあります。
　　　　　　（目安＝1800円）
★★★★★　是非観てください。最高です。感動します。
　　　　　　（目安＝5000円）お読みいただいて、ありがとうございます。

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■解説
・アニメ化された「とらドラ!」「ゴールデンタイム」などの竹宮ゆゆこの長編小説を
　実写映画化。正義感の強い男子高校生が、女子生徒をいじめから救おうと奮闘する。
　主演を共演を重ねてきた『坂道のアポロン』などの中川大志と『LIVE!LOVE!SING!
　生きて愛して歌うこと 劇場版』などの石井杏奈が務め、井之脇海、清原果耶、
　原田知世、堤真一らが共演。『蟹工船』『うさぎドロップ』などのSABUがメガホンを
　取った。
　シネマトゥデイ （外部リンク）
■あらすじ
・大学受験が目前に迫る高校3年生の濱田清澄(中川大志)は、みんなから嫌われている
　1年生の蔵本玻璃(石井杏奈)がいじめに遭っている現場を偶然目撃する。
　人一倍正義感が強い清澄は彼女を助け、その一件をきっかけにいじめから玻璃を
　救おうとする。

ステージ・マザー

■The Buzz

期待を上回る出来。

ラストの　映像、歌詞、音楽、きらびやかな衣装＝圧巻！です、　を観つつ、

　「自分らしく生きる」「したいことをする」

を実行する主人公（ジャッキー・ウィーヴァー）の姿に感動した。

どこか、過日鑑賞した「あのこは貴族」に通じるテーマではある。

主人公（ジャッキー・ウィーヴァー）の夫（俳優名？　適役）の情けなさ、

自分を変えられない姿。身につまされる思いがする。

トム・フィッツジェラルド監督「ステージ・マザー」

久々の（ルーシー・リュー）、元気そうでなにより。

本作品のゲイバーにでてくるゲイの方々、顔、化粧、衣装、体躯等　凄いね。

＊ステージマザー＝舞台の母親

（映画評価表）

・ストーリー　★★★★★
・キャスト　　★★★★
・映像　　　　★★★★
・音楽　　　　★★★★
・美術
・衣装
・好/嫌度　　　★★★★★
・その他
・合計　　　　★★★★★

★　 時間があり、映画が好きな方は観てください。
　　　　　　（目安＝450円）
★★★　　　観てください。料金価値はあります。
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★★★★★　是非観てください。最高です。感動します。
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■解説
・急逝した息子が遺(のこ)したゲイバーの経営再建に奮闘する母親を描くハートフルコメディー。
　疎遠だった息子が自分らしく生きた街でさまざまな境遇の人々と出会い、偏見を乗り越え
　新たな希望と友情を見いだす。
　監督はトム・フィッツジェラルド。
　『アニマル・キングダム』などのジャッキー・ウィーヴァーが主演を務め、
　『チャーリーズ・エンジェル』シリーズなどのルーシー・リュー、
　『キング・ホステージ』などのエイドリアン・グレニアー、『タンジェリン』などの
　マイア・テイラーらが共演する。
　シネマトゥデイ （外部リンク）
■あらすじ
・アメリカ・テキサスの田舎町で、息子リッキーの訃報を受けた
　メイベリン(ジャッキー・ウィーヴァー)は、生前には分かり合えなかった息子の
　ことを知るためにサンフランシスコへ向かう。そこでリッキーのパートナーから
　彼がドラァグクイーンとしてゲイバーを営んでいたことを知らされ、
　その店が経営危機にあることも発覚。メイベリンは戸惑いながらもわが子の遺(のこ)した
　店を引き継ごうと決意し、ドラァグクイーンたちと店の経営を立て直すべく奮闘する。

痛くない死に方

■The Buzz

原作は　在宅医療の分野で著名な長尾和宏医師の著書「痛くない死に方」「痛い在宅医」。

未読。

若い在宅医の主人公(柄本佑)の、カルテを見て診療するのではなく、患者本人を見て、

診療することと教えられ、実践・成長していく姿をハートウオーミングに描く。

主人公（柄本佑）が診る二人の患者、

在宅療養だが、苦しんで死ぬ患者（名前？）。

在宅療養で、自然に死んでいく患者（宇崎竜童）。

この二人の演技がなかなか良く、最後は　このような感じかと勉強になった。

坂井真紀、余貴美子、大谷直子、宇崎竜童、奥田瑛二、大西信満等が脇を固め、しっかり

魅せてくれる。

拍手。

自宅療養で自然に死ぬには　家族がしっかりしていなくてはならないのだと理解した。

一つ、病院でチューブだらけで苦しんで死んでいく＝痛い死に方はどのようなものか

もう少し説明が欲しかった気もする。

高橋伴明監督「痛くない死に方」

私も「死」について、考えねばならない歳である。

勉強になりました。★一つプラス。

久々の高橋伴明監督の作品。

期待通りでした。

（映画評価表）

・ストーリー　★★★★★
・キャスト　　★★★★
・映像　　　　★★★★
・音楽
・美術　　　　★★★
・衣装
・好/嫌度　　　★★★★★
・その他
・合計　　　　★★★★★

★　 時間があり、映画が好きな方は観てください。
　　　　　　（目安＝450円）
★★★　　　観てください。料金価値はあります。
　　　　　　（目安＝1800円）
★★★★★　是非観てください。最高です。感動します。
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■解説
・在宅医療の分野で著名な長尾和宏医師の著書「痛くない死に方」「痛い在宅医」を原作に、
　『火火(ひび)』などの高橋伴明監督が映画化。
　終末医療をめぐり患者とその家族、そして彼らと向き合う医師の葛藤を描く。
　『火口のふたり』などの柄本佑が主演を務め、『その後のふたり』などの坂井真紀、
　『ディア・ドクター』などの余貴美子のほか、大谷直子、宇崎竜童、奥田瑛二、
　大西信満らが共演する。
　シネマトゥデイ （外部リンク）
■あらすじ
・仕事に追われる在宅医の河田仁(柄本佑)は、末期がん患者の井上敏夫(下元史朗)を
　担当することになる。敏夫の娘・智美(坂井真紀)の意向で痛みを伴う入院ではなく
　「痛くない在宅医」を選択するが、敏夫は苦しみ抜いた末に亡くなってしまう。
　父を自宅に連れ戻さずに病院に居させた方が苦しい最期にならなかったのではと、
　自分の決断を悔やむ智美の姿に河田は言葉を失う。
　在宅医の先輩である長野浩平(奥田瑛二)に相談しその指摘に胸を突かれた河田は、
　長野のもとで診療現場を見学し、在宅医の在り方を模索する。

HTさんの4月度映画時評

. HTさんから　4月度映画レポートが届いた。

下記にご紹介しよう。


　こんにちは。４月の鑑賞リポートです。
　延期作品が増えて残念な状況ですが、頑張って観ました。

　〇裏アカ ★3
　　SNSの裏アカウントを通して出会う男女の姿を通し、現代に生きる者が抱える葛藤や欲望を
　　赤裸々に描いた人間ドラマ。
　　「哀愁しんでれら」が優勝作だった、ツタヤクリエイタープログラムの入賞作ということで
　　期待して鑑賞。SNSという媒体が出来た今だからこそ作れた作品で着想は良いが展開は
　　平凡で、色々と荒削りな印象。これからに期待。

　〇ミナリ（字幕版） ★4
　　家族たちの名前や働くおじさんの信心や教会が良く出てくることから、キリスト教が
　　ベースにあるんだなと思って観た。キリスト教の知識がもっと有れば理解できる部分が
　　増えたのだと思う。悪者も差別する人も出てこないところからも、本作のテーマや
　　おばあさんの存在は何だったのかが見えてきます。
　　エンドロールの「すべてのおばあちゃんに捧ぐ」とか、アカデミー賞候補になるのも納得。
　　ただそんな事とは別に家族のエピソードが重なる度に、この家族に感情移入していくのが
　　心地よく、頂点に達したところでのクライマックスの炎の絶望感は半端ないが、そこから
　　の「再生の余韻エンドが素晴らしい。

　〇ブレイブ−群青戦記− ★3　コメント参照

　〇ザ・スイッチ　★4
　　気弱な女子高生と連続殺人鬼の身体が入れ替わってしまう異色ホラー。
　　プラムハウス作品ファンなので無条件に鑑賞。
　　入れ替わった２人の演技がとにかく上手く、成長物語もちゃんと入れてくれて
　　オチも最高と、プラムハウスは最後をしっかりまとめてくれるのが良いですね。
　　一見ポリコレを意識してますよ風だが、じつは茶化しているのが「らしい」です。

　〇BLUE／ブルー　★5
　　ボクシング経験者でもある吉田恵輔監督によるオリジナル脚本で、ボクシングに情熱を
　　燃やす挑戦者たちの熱い生き様を描いたドラマ。
　　２人の病院での会話を描かないなど、想像する余白が多い脚本が◯。
　　松山ケンイチさん演じるキャラがとにかく素敵。今もどこかで何かの仕事しながらシャドー
　　やってるんじゃないのかな、とまた彼らに会いたくなるリアルさ。
　　ボクシングへの愛と現実のシビアさ、のさじ加減が絶妙だし、エンディングの切れ味も最高。

　〇ドリームランド　★4
　　マーゴット・ロビーがプロデュース＆主演を務め、美しき指名手配犯と17歳の少年の鮮烈な
　　恋を描いたラブストーリー。
　　時々出てくる四角の映像が物語る、「ミナリと同じ時代の広い荒野なのに閉塞感のある
　　生活と貧困に苦しむ中の思想」がバックボーンにあるので、なかなか共感しきれない
　　部分がある。青年にとってヒロインと実父は何の象徴だったのか。妹のナレーションが
　　心に響く。

　〇砕け散るところを見せてあげる 　★4
　　竹宮ゆゆこ小説の映画化。高３生・中川大志さんが同級生からのイジメにあう
　　高１生・石井杏奈さんを守ろうとするが、思わぬ事件に巻き込まれていく。
　　コロナ延期も加わり、かなり前に撮影された作品で、みんな若い。
　　先が読めない展開は良いが、SABU監督の個性ではある1シーンの会話が長い。
　　しかし場面によっては「早くドア開けなよ」とか「いいからさっさと通報しろよ」
　　とかヤキモキする。色々と詰めが甘さが気になった。

　〇パーム・スプリングス　★4
　　カリフォルニアのリゾート地パーム・スプリングスで、結婚式に参列した男女が、
　　何度も何度も“結婚式当日の朝”を繰り返す。
　　タイムループストーリー作品は韓国映画「エンドレス繰り返される悪夢」が大好きだが、
　　こちらはコメディタッチ。中盤の中だるみはひどかったが、しっかり結末してくれた
　　ので楽しめた。

　〇２１ブリッジ　★4
　　一晩をテンポ良く描く二転三転のストーリーと、雨の夜のNYの雰囲気を楽しめた。
　　「ベトナム戦争では前線の3割の兵士しか戦っていなかった。あんたたちは残りの7割だ」
　　の言い放ち、無言で５セントを投げる善良かつ非情な主人公が魅力的。
　　橋の閉鎖があまりストーリーに絡まないとか、銃撃シーンもリコイル少なめでリアリティは
　　感じなかった。

　〇AVA／エヴァ　★4
　「ゼロ・ダーク・サーティ」のジェシカ・チャステインが組織に刃向かう暗殺者を演じた
　　アクション。
　　家族パートと組織パートが乖離してて、何度も脚本を書き直していたら色々とチグハグに
　　なってしまった印象。禁酒してたが元カレに駆け落ちを断られたら自暴自棄で　
　　やけ酒でくだを巻いている主人公のホテルにラスボスが単独乗り込んで来て、
　　警報が鳴り撤収するが逃げ切れずに殺されるなど、アホなキャラクターで魅力が乏しい。

　　以上です。
　　GWは、「コナン」「るろう」は守備範囲外なので、「街の上で」「JUNK HEAD」を
　　鑑賞予定です。
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カポネ

■The Buzz

ギャングとして名高いアル・カポネ（1899年〜1947年　享年48歳）の

晩年を描く。

15歳で梅毒にかかり、その影響もあって、認知症がすすみ、夢と現実のはざまを

行きかうカポネを（トム・ハーディー）が演じる。

過日東宝シネマ「午前十時の映画祭」で鑑賞した「アンタッチャブル」では　

（ロバート・デ・ニーロ）が元気な頃のカポネを演じていた。

それから2週間ほどで、晩年のカポネを観たので、気分的に落差が大きい。

享年48歳、銃弾に倒れて死ななかったとは　強運な男だと思う。

ジョシュ・トランク監督「カポネ」

トム・ハーディー、晩年のカポネを体当たりで演じているが、「味」がもう一つ出ていない

ように思う。当面は　「元気な男」を演じ、観客を魅せてほしい。

（映画評価表）

・ストーリー　★★★ 　
・キャスト　　★★★
・映像　　　　★★★
・音楽　　　　★★★
・美術
・衣装
・好/嫌度　　　★★
・その他
・合計　　　　★★★

★　 時間があり、映画が好きな方は観てください。
　　　　　　（目安＝450円）
★★★　　　観てください。料金価値はあります。
　　　　　　（目安＝1800円）
★★★★★　是非観てください。最高です。感動します。
　　　　　　（目安＝5000円）お読みいただいて、ありがとうございます。

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■解説
・『マッドマックス 怒りのデス・ロード』などのトム・ハーディが、実在した
　ギャングのアル・カポネを演じる犯罪ドラマ。
　隠し財産の行方を探るFBI捜査官にマークされる中、認知症によって記憶が
　失われていく晩年の姿を描く。
　メガホンを取るのは『クロニクル』などのジョシュ・トランク。
　『ハウス・ジャック・ビルト』などのマット・ディロン、
　ドラマシリーズ「ツイン・ピークス」などのカイル・マクラクランらが共演する。
　シネマトゥデイ （外部リンク）
■あらすじ
・1940年代半ばのフロリダ。長い服役生活を終えたアル・カポネ(トム・ハーディ)は
　大邸宅で妻のメエと平穏な隠居生活を送るものの、暗黒街の顔役として恐れられていた
　ころの威厳はなくなった上に梅毒の影響による認知症も患っていた。
　だが、FBI捜査官のクロフォードは病気を装っているだけだと考え、1,000万ドルとも
　いわれている隠し財産を押さえようとしていた。クロフォードの監視が続く中、
　症状が悪化したカポネは現実と悪夢のはざまから抜け出せなくなってしまう。

GW必見！「映画時評」

最近鑑賞した映画をレベル区分けし、「GW必見！映画時評」にまとめ、

親戚・知人に送信した。

コロナ禍の下、再度閉鎖になる映画館もあるようですが、ＤＶＤでもいいですから、

どうか　映画を楽しんでください。

4月からは　東宝シネマが「午前十時の映画祭（11）」を復活させ、早速鑑賞しました。

　「アンタッチャブル」

　「ザ・ロック」

共に　ドラマ・アクションを楽しみました。

皆さんもお近くの東宝シネマで鑑賞されてはいかがですか？
















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