November 09, 2019

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■The Buzz

舞台の映画化。

未見。

カラーではあるが、抑えた色調で 物語は展開する。

15年前、3人の子供の幸せのためと思い、母親(田中裕子)が起こした事件。

その事件のために、それぞれにいじめを受け、苦悩し成人した子供達。

 ・長男(鈴木亮平)

 ・次男(佐藤健)

 ・長女(松岡茉優)

この4人の、家族としての「絆」の再生を、後半、運転手(佐々木蔵之介)と

その息子のエピソードを交えながら、感動的に描く。

観所は 

 ・15年前の事件をあれこれと説明せず、今後に重点を置いた点。
  スッキリした。

 ・4人(田中裕子、鈴木亮平、佐藤健、松岡茉優)がしっかり演技していること。
  特に(田中裕子)が 望洋とした表情の中に、強い芯をひめた母親を演じて
  印象に残る。タクシー会社の共演者も良い。

 ・再生と言っても、「真っさら」になることではなく、それぞれが思いを抱えた
  ままで、再生する「様」を描き、説得力があり、共感・共鳴できる。

 ・時に印象に残るのは 下記のショット。
  事件後、バラバラであった子供達3人が心を一つにして車を運転して、母親を
  追いかけるシーンが すっと変わり、成人した3人が (佐々木蔵之介)が
  運転する車(同乗=母親=田中裕子)を 追いかけるシーンに変わる、
  ここは秀逸。
  3人の心が一つになった、と思わせ、映画的に成功している。

 ・雨が効果的に使われている。

多分、今年のキネマ旬報ベスト10には 入るのではないだろうか。

白石 和彌監督「ひとよ」


次男を演じる(佐藤健)の役柄には 感情移入できなかった。

白石監督、次回作は?

楽しみに 期待してます。

■解説
・劇作家・桑原裕子が主宰する劇団KAKUTAの代表作を実写映画化。
 ある事件で運命を狂わされた家族が再会し、絆を取り戻そうとする。
 『孤狼の血』などの白石和彌がメガホンを取り、『凶悪』などで
 白石監督と組んできた高橋泉が脚本を担当。
 3兄妹に『るろうに剣心』シリーズなどの佐藤健、
 NHKの大河ドラマ「西郷(せご)どん」などの鈴木亮平、
 『勝手にふるえてろ』などの松岡茉優、
 彼らの母親に『いつか読書する日』などの田中裕子がふんする。
 シネマトゥデイ (外部リンク)
■あらすじ
・ある雨の夜、稲村家の母・こはる(田中裕子)は3人の子供たちを守るため
 夫を殺害し、子供たちとの15年後の再会を誓って家を後にした。
 事件以来、残された次男・雄二(佐藤健)、長男・大樹(鈴木亮平)、
 長女・園子(松岡茉優)は、心に傷を抱えたまま成長する。
 やがてこはるが帰ってくる。

(映画評価表)

・ストーリー ★★★★★
・キャスト  ★★★★★
・映像    ★★★★★
・音楽    ★★★★
・美術
・衣装
・好/嫌度  ★★★★★
・その他

☆  時間があり、映画が好きな方は観てください。
      (目安=450円)
☆☆☆   観てください。料金価値はあります。
      (目安=1800円)
☆☆☆☆☆ 是非観てください。最高です。感動します。
      (目安=5000円)お読みいただいて、ありがとうございます。

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パーキンスt104872 at 19:34│コメント(2)映画 |    ードラマ

この記事へのコメント

1. Posted by 時かけファン   November 10, 2019 20:01
端正な美青年だった佐藤健さんが、綾瀬はるかさんと共演した「義母と母のブルース」のころから、なぜかやさぐれた雰囲気に変わってしまいました。

このドラマ以降ずっとそうなので、ドラマのための役作りではなかったようです。

何があったのか、心配しています。
2. Posted by パーキンス   November 11, 2019 03:43
ご訪問をありがとうございます。

佐藤健 30歳、今後を考えて 領域を広げる努力を
しているのではないでしようか?
「ひとよ」では SEXシーンもあり、びっくりしました。
撮影も 彼をイケメンとしては 撮っていませんね。

よろしく。

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