January 18, 2025

■The Buzz
直木賞作家・垣根涼介の歴史小説を実写映画化とのこと。
未読。
久々の時代劇。
しかも あまりお目にかかれない室町時代(1336年〜1573年)の応仁の乱勃発前が背景。
*応仁の乱(1467年〜1477年 11年間 京都は廃墟になったと習った)
予告編は観ていたので、期待を持って、公開日初回に鑑賞した。
歴史書に一行(蓮田兵衛 はすだひょうえ)と名を留める武士を主人公(大泉洋)にすえ、
彼の大胆な倒幕行動とその考えに共感を示し、行動を共にする無頼(アウトロー)たちを
当時の世相を背景に ダイナミックに描く。
・道端に転がる行き倒れの民たち、
・貧しい村、困窮する住民たち
・村を襲い、食べ物・女をさらう盗賊たち
・酒食に明け暮れ、無策の室町幕府の高官たち
・関所をつくり、税金を徴収する幕府役人たち
商売をするのに困る道を行きかう住民たち、
そして、
・はびこる無頼たち(アウトローたち) 他
こうした当時の世相がある程度キチンと描かれており、(なるほど)と思い、好感が持てる。
(黒沢明監督「七人の侍」と背景が似ている)
「世の仕組みを知らなければ、尻の毛まで引き抜かれるぞ!」
孤独な青年を演じる(長尾謙杜)、一途さがよくでていて、存在感があり。
でも、全編135分、少し長い。
ラストの逢瀬はいらなかったのではないか。
入江悠監督「室町無頼」
ラストの音楽は 映像とアンマッチではないかな。
将軍:足利義明を京都から追い出して、室町幕府を終わらせたのが織田信長か。
ほんの少し 歴史を思い出した。
(映画評価表)
・ストーリー ★★★
・キャスト ★★★★
・映像 ★★★★
・音楽 ★★
・美術
・衣装
・好/嫌度 ★★★★
・その他
・合計 ★★★★
★ 時間があり、映画が好きな方は観てください。
(目安=450円)
★★★ 観てください。料金価値はあります。
(目安=1800円)
★★★★★ 是非観てください。最高です。感動します。
(目安=5000円)お読みいただいて、ありがとうございます。
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■あらすじ
・1461年、京の都。大飢饉(ききん)と疫病が同時に発生して路上には死体が放置され、
社会秩序が崩壊して貧富の格差が広がっていたが、室町幕府は無策で対策を講じることが
できずにいた。京の悲惨な状況を目の当たりにした無頼漢・蓮田兵衛(大泉洋)は、
ひそかに倒幕と世直しの野望を抱き、天涯孤独な青年・才蔵(長尾謙杜)をはじめ無頼の徒を
率いて巨大権力に反旗を翻す。
そんな彼らの前に、兵衛のかつての悪友で幕府から市中警護を任されている悪党一味の
首領・骨皮道賢(堤真一)が立ちはだかる。
■解説
・『ヒート アイランド』の原作などで知られる直木賞作家・垣根涼介の歴史小説を実写映画化。
大飢饉(ききん)と疫病により荒廃した室町時代の京都を舞台に、混迷の世を顧みようとしない
権力に立ち向かう無頼たちの闘いを描く。
監督・脚本を務めたのは『22年目の告白-私が殺人犯です-』などの入江悠。
無頼たちを率いる主人公を『騙し絵の牙』などの大泉洋が演じ、
『HOMESTAY(ホームステイ)』などの長尾謙杜、『his』などの松本若菜のほか、柄本明、
北村一輝、堤真一らが共演する。