2010年07月06日

中東さんへ:Reに代えて さらに追加

中東さんへのお返事として書かせて頂いた、前のエントリですが、多分、

「そんな(一般的な答え)事を聞いているのではないのよ」

と言う声が聞こえてきそうなので、追加して少し書かせて頂きます。

中東さんが悩んでらっしゃるのは、

『このような男性とどう今後付き合っていけばよいのでしょう。』

と言う事で、

「こんなに価値観も習慣も異なって、おまけに『プライドが非常に高く、たとえ仕事でミスをしても謝らないばかりか、改めようと』しない男達とどのように接すれば良いのか」

と言う事ですよね。

でも、彼らを変える事は至難の業ですね。だから、

『現実欧米人のマネージャーも管理しきれず、辞めていきます。』

と言う状況なのですよね。

では、あなたは何故辞めないのでしょうか?

確かに、欧米は会社を変わって行くのが当たり前の社会ですから、彼らは、比較的簡単に“次の仕事”に就くことができるでしょうね。

中東さんは、今の会社が気に入っているのでしょうか?

まず、中東さんのキャリアが解りませんが、耐え切れない程のストレスを感じるのであれば、転職を考えるのが良いと思います。と言うのも、『労多くして実少ない』のであれば、そのような環境からは逃れる事が出来るのであれば逃げる事です。”欝”とかになってしまったら、それこそ大変で、次の就職どころか、普通の生活さえ困難になってしまいますから。

今、日本では再就職はおろか、新卒者の就職さえ困難である事は確かです。

ただ、中東さんのキャリアに“魅力的なセールスポイント”があれば、再就職は十分に可能だと思います。

でも、中東さんが、今の会社に居続ける事を希望されるのであれば、現状のストレスに耐えて、彼らと付き合い、使う方法を考えなければなりませんね。

わたしもまだ読んでいないのですけど、脳機能学者の苫米地英人氏(
苫米地氏は、あのオーム真理教事件の時に、信者の“洗脳”を解いた事で有名になった方です)の『人を動かす「超」話し方トレーニング』(SoftBank Creatve 刊)とか、心理学者の内藤氏の『人の心を手玉に取れる心理操作』(KKベストセラーズ)などは参考になるかも知れませんね(まあ、余り薦められるような方法ではないですけどね)。

ただ、『無理にでも彼らを変えよう』と言うのは、土台無理な話で、それは彼らの先祖伝来のDNAに組み込まれたような遺伝質ですから………(彼らの数え切れないほどの祖先たちが、それが“当たり前”と信じて、生き、そして死んでいったのですものね)。

そして、前のエントリでも書かせていただきましたけど、『彼らを理解』するように、彼らの文化・歴史・習慣を調べてみることだと思います。出来れば『日本人』である御自分の文化・歴史・習慣も………。

中東さんが今の会社で頑張られる積りなら、プライベートで『ストレス解消法』を見つけるのが良いと思います。趣味でも良いし、ペットが飼えるならペットを飼うのも良いと思います。アニマル・セラピーってあるくらいですから、きっと中東さんの心を柔らかく癒してくれると思いますよ(アルコールはどうでしょうね。イスラムでも、テーラワーダ仏教でも“戒”になっていますからね、ヒンドゥはOKでしょうけど、「飲んでいる」って解ったら、ますますややこしくなるような気がしますね)。愚痴を言える(同じような悩みを抱えた)親友が居ればかなり“楽”ですよね(まあ、『愚痴』は本当は薦められないのですけど、自分の精神状態がそれでバランスを取る事ができるなら良いですよね)。

それと、ご自分を見つめ、『自分を失わない』事ですね。

わたしは、長老部仏教に“救い”を求めましたけど、これって、自分が成長していないので“余計に苦しい”所も出てきたりします。長老部仏教は、『この世』の教えではないですね。なにせ目標は“解脱”ですから^^

西欧的な精神科医からみると、『非常に現実離れ』(勿論、目的が「現実から離れる」ことですからね)しているようですね。西洋医学では『人間はまず動物』であるので、「自分さえよければ良い」「危険を感じればまず逃げる」と言うのが基本のようです。

わたしにすれば、これはこれで、『偏った考え方』のような気はしますけど、確かに現実は“動物レベル”(或いはそれ以下?)の人間が一杯居ますからね。

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日記 | 社会

2010年07月04日

中東さんへ:Reに代えて

実はこのブログは、ご覧の通り『開店休業』状態でして、現在、わたし自身“ブログ活動”(?)停止状態です^^;

 

たまたま、今日、何気無しに“覗いて”みると、中東さんの「かなり深刻な悩み」コメントが書き込まれていたので、わたしなりに考えさせて頂きました。

 

その前に、お断りしておかなければならない事は、わたしは『色々な事に興味を持っているタダのオジサン』です。決して『専門家』等と言うような“立派な人”ではありません^^

 

わたしよりも、実際に現地で『直に経験されている』中東さんの方が、余程、専門家であり、『現状把握』されていると思います。

 

中東さんが悩まれているのは、一つは『カルチャー・ギャップ』の事だと思います。では彼らの文化にまでなってしまった“意識”を変える事が可能なのか? と言えば、どんな権力(アメリカ大統領でも無理でしょうね^^)をもってしても、なかなか変える事は出来ないという事は、中東さんが一番、肌身に沁みておられる事だと思います。

 

恐らく、中東さんは、女性で“そのような文化環境”下で、会社のマネジメントをされているのだと拝察されますが、本当に大変だと思います。

 

彼らの『扱いにくさ』は、ヒンドゥー教だけでも『同国人でさえ“カースト”によって“分断”されている(異なるカーストではコミュニケーションさえ困難、しかも同一カースト内でもさらに細かくカーストが分かれて居る)』と言う事ですよね。さらに現状、多くの“宗教”が絡んで来ている。ヒンドゥー教、イスラム教、仏教などですね。この内“仏教”徒は(比較的?)扱いが難しくないと思います。

 

しかし、ヒンドゥー教やイスラム教の信徒は難物でしょうね。イスラム教は、はっきり言って“女性差別”としか言えませんね(多分彼らの意識ではそれが『常識』だと思います。そういうわたしたちの国でも、男女差別はごく最近までありましたし、今でも『保守的』な人はそうでしょう?)。

 

これらの“ストレス”に耐えるだけでも凄い事だと思います。しかも、場所は母国を離れた遠い異国。食べ物や飲み物、生活習慣の違いでもストレスになってしまいますよね。

 

と、こんな『状況分析』的な事を考えて居ても何の進展もありませんから、わたしなりに考える“問題解決の糸口”的な事を書いて見ます。

 


? 「いづれ、自分は母国へ帰るのだ」と、生活のためだと割り切って居る(仕事も現地の状況に合わせて適当に距離を置いて無理を感じない範囲でする)。

 

と、これでは「何の解決方法では無い」と言われそうだし、『帰国日』が決まっているのであれば「その日まで」と思えるかも知れませんが、それまで“ストレス”が溜まりまくるし、『本来業務』なんて出来ませんから、「何の解決でも無い」と言われそうです。これは『自分を守る』(病気になってしまったら、何のために働いているのか解りませんし、“会社”はそういう時は『非情』な会社も多いですから……)ための、自然な『動物』レベルの反応的方法ですね。多分、中東さんには『満足』出来ない方法でしょうね。


 

?     正論で彼らを納得させる。

 

と、これは、仏教徒には通じても、ヒンドゥー教やイスラム教の人たちには難しいでしょうね。仏教徒であれば「お釈迦様は、どう言われましたか?」と言えば、通じると思います(特にスリランカの仏教は、長老部仏教なので、これで通じると思います)。

ただ、ヒンドゥー教やイスラム教の人は無理でしょうね。彼らの価値観が転換出来るなら、世界はもう少し『平和』に近づくでしょうから。さらに言えば、この方法は、わたし達の国『日本』でさえ、なかなか通じませんね。


 

?     モチベーションによるマネジメント

 

彼らも「働きに来ている」以上は、目的は「生活の糧(お金)を得る」ためですよね(まあ、中には違う目的で来ている“変り種”も居るかもしれませんけど…)。であれば、目的を明確にして、その『目的』を達成した人には“インセンティヴ”(要は『お金』とか『地位』とか)を与える事ですよね。と言っても、欧米流の『合理的評価』がすんなりと受け入れられるような“お国柄”ではないので、その“インセンティヴ”の与え方には『注意』が必要でしょうね。ヒンドゥー教だったら、「自分より下のカーストの人間が評価されるのはおかしい」って当然のように思うでしょうね(第一、違うカーストの人間が同じ仕事をすること事態、受け入れられない人たちでしょうからね)。これも、話は飛びますけど、日本だって、『実力』『実績』『能力』などの合理的な基準だけで、『評価』や“インセンティヴ”が与えられている国ではないですね。


 

?     キー・パーソンを押える

 

これは、わたしには解らないのですけど、中東さんの『会社』は、「本当にバラバラ」なのでしょうか? 一応、会社組織である以上は“職位”があって、“ヒエラルキー構造”になって居ますよね。理想は、「上位職位の人間程、人望があり、仕事も有能」って言うのが“理想”でしょうけど、現実は違いますよね。この“歪”が大きくなりすぎると、組織は崩壊すると思いますけど、ある程度の“歪”はある。その中(或いは場合によっては“外”)で、『組織世論を形成するキーパーソン』が居ると思います。要は、その“キーパーソン”を見つけ出して、どうにかして『自分のシンパ』にする事でしょうね(その人に影響力を持っている人とつながりを持っとかも一つの方法でしょうね)。

ただ、わたしは個人的には、そのような方法は好きではありませんが、選択肢が無い場合はそれも一つの方法かとは思います。願わくば、その“キーパーソン”が、中東さんと『価値観に共通点が有る』事を願います。


 

?     上位概念から説得する

 

これは要は、その人の『自尊心』をくすぐる方法ですが、

『あなたは、あなたの国(或いは自分の“宗教”)を背負って仕事をしているのですよ』

と自覚してもらうという事です。

あなたの“一挙手一投足”が、国際社会から、あなたの国(或いは“宗教”)を評価される行動になっているのですよ。と理解して貰う。

あなたの日々の小さな行動の積み重ねによって、あなたの国の“国際評価”がされ、あなたの国(或いは“宗教”)の発展につながっているのですよ。と自覚して貰う。

“国際社会からの資本の流入”は彼らの国の盛衰を決定します。中国が近年、飛躍的な発展を遂げて居るのは、国際社会が『次代の大国』と評価し、多額の投資資金が流入しているからです。

ただ、イスラム教の人たちは、そんな『資本主義社会』と言う価値観を望んでいないように思われますし、それに、本当は“自国の資本”でやっていくのが一番ですし、『発展』こそが『幸せ』と言うのは幻想ではあるとは思います。しかし、一方で、嫌でも(ある程度の)経済発展が無ければ、その国の国民は『貧困』という名の『不幸』な状況に置かれます。また、原理主義的な“宗教”は(信じるのは個人の自由ですが)、国際的な摩擦の原因になってしまう事も事実でしょう。

 

 

以上は、一般的な、ロジカルな方法ですが、この“ロジカル”自体が『欧米的』で、彼らには『異質』なモノかも知れませんから、これらの方法は『気を付けて使わなければ、かえって逆効果』になるかも知れません。わたしは素人ですし、勿論、中東さんのように外国の人たちに取り囲まれて仕事をした経験もありません。ですから、参考程度に読んで頂ければと書かせて頂いております。

 

中東さんのコメントからは(コメント欄って、あまりカキコ出来ませんからね^^)現状、中東さんがおかれて居る状況が、良く解らないので(どういう立場で、仕事上で悩まれて居るのか、人間関係で悩まれているのか、精神的に参ってしまわれているのか、とか)、一般的な回答になってしまっていると思います。遠回りかも知れませんが、まず『彼らの歴史・文化・習慣』をリサーチするのが良いと思います。あまり役に立たない『回答』になってしまっていると思いますが、御容赦下さい。

 

もしも、中東さんが精神的にまだ頑張れる状況にあるのか、もう参ってしまわれているのかによっても、対応方法は変わると思います。とりあえずは、無理しすぎないように、御自分の“心”と“身体”のバランスを優先して下さい。

 

『あらゆるものは無常(瞬間、瞬間に変化している)である。』

 

とは、仏教の考え方ですけど、これは日本人が理解しているような“悲観的”な真理では無く、「であるからこそ、何事も変える事ができる」という“楽観的”な意味合を含んで居ます。この辺りは、スリランカの人に聞いて見てはいかがでしょうか。



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日記 | 国際

2009年04月21日

最近ちょっとエネルギー枯渇気味。エネルギー充填中。

どうも最近“言葉”が出てこない。

だから、ブログも書けていないし、殆どコメントも書かせて頂いて居ない。

 

三月職場復帰の後、四月に異動。

残っても“地獄”(山のように仕事がある事は目に見えている)、出ても“地獄”(全く経験の無い部所での新生活、職場内の人間関係や、仕事の遣り方を覚えるだけでも、結構ストレス)。でも、考えようによれば、今は『右も左も解らない』ので、「色んなアイデアを考えずに済む」だけでも、「まあ良いか」って感じ。

 

体調は相変わらず(と言うか、例月の三倍位“エズ”いて居ますけどね)。

 

昨日、一週間位かけて、久し振りに加藤諦三さんの著書を読み終えました(何時もよりかなり遅読!!)。

タイトルは、『心の休ませ方』。

鬱の人をメインに書かれた著書ではあるけれども、共感する部分と、「それは(わたしの場合と)少し違う!」と、反発を感じる部分がありました。

 

ただ、

『生きるのに疲れて、エネルギーが枯渇している』

とか、

『自分の居場所が無い』

とか言う“感触”は自分も以前から持っていたので、共感出来る部分も多かったです。

ただ、わたしは鬱ではないので(少しはもちろん有る)、全くは『合致』はしませんでした。

 

『生きるのに疲れている人は、本当は、生きていくエネルギーが枯渇し、本当は死んでいても当たり前なのに生きている。それだけで凄いこと』

 

だそうで、わたしも常々『生きてるのに疲れた』『もう生きていくエネルギーが枯渇』していると近年、感じていましたので、本当の“鬱”の人は大変なんだろうな、と思わずにはいられませんでした。

 

概ね、“鬱”になる人は、

『真面目で、一所懸命に生きてきた人』が多く、しかし『本当の自分の“生”を生きてこれなかった人』である。つまり『周りの“搾取する人”“利用する人”に利用され、それに迎合し、そして、自分の中に“根雪”のように“怒り”を積もらせてきてしまった、“攻撃性”の無い人たち』

だそうで、そこには『自分でも驚く位の“怒りの情動”が抑え込まれている』そうです。

 

そう言われると、益々『自分の内面』と対面するのが恐ろしいような気がします。

 

概ね、“攻撃的な”鬱者の場合(そんな“鬱者”が居るのか疑問ですけど)、心はその時点で、怒りを“発散”していますから、それ程“酷い状況”にはならない。と言うか、これって“鬱”ではないですよね(そう言う“鬱”もあるのかも知れませんけど、本当の“鬱”なら、そんな“エネルギー”は残って居ないと思います)。

 

まあ、そんなこんなで、現状、ブログ更新のエネルギーも、コメントを書かせて頂くエネルギーも、少々不足しているようです。

 

もうしばらく、心のエネルギーが溜まるまで、こんな状態が続くと思いますが、ご理解の程、よろしくお願いいたします。

 

実際、すぐにエネルギー枯渇が回復するものやら、なかなか回復しないものやら、自分でも解りませんが、少し『トボトボ』と歩いて行きたいと思っております。

 

と言って、気が向いた時は、ブログも書こうと思っていますし、コメントも寄させて頂こうとは思っておりますので、よろしくお願いいたします。



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日記 

2009年03月22日

アメリカも酷い、金融界の腐敗(AIG問題覚書)

少し前になりますが『朝日新聞』3月16日の夕刊で、

 

『AIG幹部 賞与6.4億円 米政府・議会、強く反発

 

と言う見出しで記事が掲載されていました。それによれば、

 

【ニューヨーク=山川一基】 巨額の公的資金を受けて再建中の米保険大手アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)が、経営危機の震源となった部門に最大計4億5千万ドル(約440億円)ものボーナスを支払うと、15日付の米メディアが相次いで報じた。米政府や議会は激しく反発している。

 対象は、巨額損失の原因をつくった金融商品部門。ニューヨーク・タイムス紙によると、幹部ら約400人に昨年12月、まず5500万ドルが支払われ、13日には1億6500万ドルが支払われた。一人当たりの最高額は650万ドル(約6.4億円)という。

 支払は公的資金注入前の08年初めに決まっていたという。経済紙ウォールストリート・ジャーナルによると、エドワード。リディ最高経営責任者は政府あての手紙で「払わなければ法的問題に発展する」とした。AIGは米政府から計1700億ドル(約16.7兆円)超の支援を受け、政府管理下で再建中。サマーズ国家経済会議議長は15日のテレビで「この1年半でいろいろひどいことが起こったが、今回のAIGの件が最も言語道断だ」と述べた。

 

 アメリカ政府、オバマ政権は、多額の公的資金を金融機関を中心として、アメリカの基幹産業に投入することを決定し、実施しました。しかし、政府からの巨額の支援を受けながら、保険大手のAIGは多額の役員へのボーナスを支給したようです。本来なら、『破産』している会社である訳ですから、「ボーナス、ゼロでもおかしくない」のですが、何と驚くべき巨額のボーナスを支給したようです。なんと最高額は『650万ドル(約6.4億円)』。日本のサラリーマンの生涯年収が2億円程度(http://nensyu-labo.com/heikin_syougai.htm 参)ですから、なんと“破産”した会社の役員で、日本の生涯年収の3倍以上の金額を貰った人が居る。しかも、公的資金(税金)を投入した会社ですからね。日本でも財政再建で、

「公的資金を投入した銀行の行員の給与・賞与が高すぎるのではないか?」

「本来、破綻しているのだから、給与はカット、賞与ゼロで当然なのではないか?」

と言うような話はあったと記憶していますけど、このような『超・常識離れした金額』で無かったことだけは確かですね。

 

 ゴールドマンなどに 計8兆8000億円を提供 米AIG公的資金から

 

『【ニューヨーク=共同】米政府管理下で経営再建を進める保険大手アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)は十五日、政府から受けた公的資金を原資に担保差し入れなどで資金を提供した取引先の金融機関名と金額を公表した。米ゴールドマン・サックスなど欧米の金融大手が、AIG救済を通じ軒並み巨額の資金を確保していた実態が浮かんだ。AIGは、総額九百億ドル(約八兆八千億円)を超える資金の提供で金融危機の拡大防止に寄与したと主張している。

 公表したのは、AIGが政府から昨年九月に受けた最初の支援八百五十億ドル分を主な原資とし、昨年九−十二月に実施した担保差し入れや金融商品解約などに伴う資金提供。

 ゴールドマンが最高の計百二十九億ドルを受領し、フランスのソシエテ・ジェネラルが計百十九億ドル、ドイツ銀行が計百十八億ドルで続いた。英バークレイズなども名を連ねた。

 

東京新聞電子版(2009316 夕刊)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/news/CK2009031602000200.html

 

 しかし、これなんかAIGの『居直り発言』のような気がしますね。AIGは『米政府から計1700億ドル(約16.7兆円)超の支援を受け、政府管理下で再建中』なのですから、AIGが『総額九百億ドル(約八兆八千億円)を超える資金の提供で金融危機の拡大防止に寄与した』なんて主張しても、その倍の公的資金を受けている訳ですからね。単に“流して”“資金運用”しているだけと言えそうな気がします(そんな“強弁”をするなら、政府が直接、ゴールドマン・サックス等の金融機関に直接公的資金を投入された方が、AIGから資金提供された金融機関は“金利”面等で、メリットが大きいと思います。これだとAIGは“金融ブローカー”のような感じですね。中間でどれぐらいの“お金”を抜くのでしょうか?)。

 

 『AIG、公的資金の使途への批判強まる

 

 ニューヨーク(ウォール・ストリート・ジャーナル)米政府が株式80%を保有している経営再建中の保険大手アメリカン・インターナショナル・グループ(NYSE:AIG)は週末、注入された公的資金を、さまざまな銀行への支払いに充てたり、同社を破たん寸前に追い込んだ部門の従業員へのボーナス支給に充てたりしたことについての相次ぐ批判をかわそうと躍起になっていた。

 透明性を高めるよう求められているAIG15日、同社が受け取った公的資金1733億ドルの約3分の2を、国内外の銀行や自治体など取引先への支払いに充てたと明らかにした。

 AIGがこの情報を開示したのは、昨年405億ドルの損失を出した部門の従業員に約45000万ドルのボーナスを支給する計画を厳しく批判されたことを受けたもの。この部門で大きな損失を出したことで同社は破たん寸前に追い込まれ、政府の救済を受けざるを得なくなった。

 今回の情報開示は、AIGと政府が、次第に接近しながらも違和感のある関係になってきていることを浮き彫りにした。政府は、6カ月前には不安を抱える債権者だったが、今では辛抱強い支持者である以外に選択肢はない。

 カミングス下院議員(民主党、メリーランド州選出)は15日、声明で「この構図は、何かが極めて不適切だ。AIGの見境のない行動は直ちにやめさせなければならない」と述べた。また同氏は、ボーナス支給問題を理由に、政府がAIGの最高経営責任者(CEO)に指名したエドワード・リディ氏の辞任を求めた。

             (中略) 

 これらの取引先金融機関の多くは、AIGの証券貸出事業の顧客でもあった。また、これまでのAIGへの融資のうち数十億ドルが現金で返済された。ゴールドマン・サックスの広報担当者は「AIGへの当社のエクスポージャーは常に、担保またはヘッジで全額守られている」と語った。ドイツ銀の広報担当者はコメントを避けた。

 こうした詳細については、AIG救済策が最初に決まった089月中旬以降、ほとんど公になっていない。AIGFRBは、こうした情報を開示すれば、取引上の立場や関係に悪影響が出るとしていた。だが米議会議員は、公的資金がどこに支払われたのかについてさらに情報を開示するよう迫っている。

 これまでに開示された情報によると、昨年916日から1231日までに、AIGが受け取った公的資金のうち約1200億ドルは、現金や担保などの形で国内外の銀行や自治体などに支払われたことになる。

 この金額には、デリバティブ(金融派生商品)取引を手掛け住宅ローン関連資産の読みを誤ったAIGファイナンシャル・プロダクツが支払った520億ドルも含まれる。また437億ドルは、証券貸出事業の顧客だった銀行や証券会社への返済に充てた。さらにFRBから借り入れた240億ドルも含まれ、これは住宅ローン担保証券(MBS)関連のCDS契約を打ち切るために保険対象のMBSの買い取りに充てた。

 特に公的資金が実質的にAIGを経て民間企業や外国の銀行の損失補てんに使われていたという事実を含め、こうした情報を開示することは、政治的リスクを伴う。

 

NIKKEI NET

http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/media/djCRT3276.html

 

 なんかAIGへの“公的資金投入”は、本当はAIGが困っている訳では無く(GSの「AIGへの当社のエクスポージャーは常に、担保またはヘッジで全額守られている」等の発言が本当なら)、政府からの『投入資金』の『再分配機関』のような感じで、ここでまたAIGは“焼け太り”するのではと思ってしまいます。もし、GSの広報担当者の言葉が真実ならば、

「なぜ、米政府はAIGへ巨額の公的資金投入を決定したのか?」

疑問になってきます。

だから、AIGの役員は“余裕”さえあるのでは? と思うのは自然な流れで、そこに『何らかの政治力』が働いたと思われても仕方がないでしょう(これは非常に怖いし危険な話です。『闇』は深いのかも知れませんね)。実際、AIGの会社組織としての動きを見ていると、何の“緊張感”も無いですね。

ところで、AIGは『米保険大手アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)』と解説されていますが、その企業ネットワークは広範で、日本国内だけでも、

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国際 | 経済

2009年03月18日

下水汚泥は宝の山? 追加訂正

前回の、長野県諏訪市の下水道焼却灰から高濃度の『金』が検出され、新聞報道で大きく報じられた

 

『黄金生む下水汚泥、配管の灰はさらに高濃度 長野・諏訪』

 

について書かせて頂いた、

 

『下水汚泥は宝の山?』

 

の記事について、さらに調べていたところ、わたしの“事実誤認”がありましたので、お詫びと訂正をさせて頂きたいと思います。

 

前回、

 

しかし、もう、いち早く、国土交通省傘下の、下水道事業団が“目を付けて”居ます。その速さには舌を巻いてしまいます。』

 

と書いてしまいましたが、次のような記事が見つかりましたので、御紹介させて頂きます。

 

[連載19]

伝説の「汚泥埋蔵金」

日本下水道事業団 技術開発部技術開発部 先端研究役 村上 孝雄

 

最近、新聞やテレビで「埋蔵金」が色々と議論されています。何でも、霞ヶ関に何兆円という埋蔵金が埋まっているとかで、これを聞くと思わずショベル片手に霞ヶ関に駆けつけてあちこちを掘り返したくなりますが、もちろん、この場合の埋蔵金とは、色々な特別会計や基金等に積み上がっている財源のことで、大判・小判や金塊ではありません。霞ヶ関に埋蔵金があるのかないのかは筆者には良くわかりませんが、以下は本当の埋蔵「金」の話です。 

 

汚泥から金が?
 もう、かれこれ20年近くも前の話になりますが、筆者が汚泥の資源化に取り組んでいた時のことです。焼却灰中に何か回収利用できるような有用物はないかと思い、全国あちこちの下水処理場の焼却灰を取り寄せて、焼却灰中のレアメタルを分析したことがあります。すると、全く予想していなかったことですが、金の含有量が相当高い試料がいくつか見つかりました。中でも、ある焼却灰はトン当たりに換算すると20g以上の金を含んでおり、これは高品位で世界的に有名な鹿児島県菱刈鉱山の金鉱石にも匹敵する含有量でした。「こんなことがあるはずは無い。多分、分析の間違いだろう」と再測定しましたが、やはり測定値は同じでした。ここで、当然ながら、なぜ焼却灰の中に結構な量の金が含まれているのかという疑問が湧きます。何らかの理由で流入下水中に含有されている極めて微量な金が、活性汚泥に捕捉され、濃縮−脱水−焼却工程を経て濃縮されたものと思われますが、その金はどこから来るのでしょうか?「排水区域の住民が、毎日、金箔入りの日本酒を愛飲しているからだろう」という珍説まで出ましたが、本当のところは良くわかりませんでした。

 

回収は可能、しかしコスト高が難点
 ともあれ、これだけの含有量があるのであれば、焼却灰中の金の回収ができないだろうかということになり、某鉱山会社と共同で回収技術の検討を行いました。その結果、焼却灰を酸で溶解し、含有されている金を特殊な樹脂に吸着させる方法で、2tの焼却灰から約25gの金を回収することができました。回収された金は普通目にするナゲット(塊)ではなく、砂粒状をしていましたが、それはずっしりと重く紛れも無く純金でした。
 しかしながら、この方法は回収コストが高いのが難点だったので、その後、銅精錬工程に焼却灰を投入して精錬時の貴金属副産物として金を回収する方法も検討しました。検討結果では、金価格が2000円/g以上であれば、何とか採算が取れるだろうという結論になりましたが、当時の金価格は1800円/g程度で、なおかつ長期的な低下傾向にあったため、世界初の下水汚泥焼却灰からの金回収は日の目を見ませんでした。その後は、たまに飲んでいる時に、この話をすることはありましたが、聞く人のほとんどは「また、ホラ話をして」という反応でした。そうこうするうち、この「汚泥埋蔵金」については、ほとんど語られることも無くなっていきました。 

 

金価格が高騰している今なら…
 ところが最近になって、当時と状況が大きく変わって来ました。昨年から貴金属・レアメタル価格が高騰しており、金価格も当時の採算ラインだった2000円/gをとうに超え、2008年1月末現在で3000円/g以上と、回収しても十分に採算が取れると思われる価格レベルに到達しています。さて、このような金価格の高騰を受け、伝説の「汚泥埋蔵金」が現実となって、汚泥から回収した金塊を私達が目にする日は来るのでしょうか?下水道展でガードマン付きの厳重な警備のもと、「汚泥焼却灰から回収した金の延べ棒」が展示される日が来るのでしょうか?もし、そうなれば汚泥は本当に「宝の山」だったということになりますね。』

 

つまり、下水道事業団では、20年近く前から、一部の『下水汚泥焼却灰』中に、高濃度の『金』がある事を事実確認していたと言う事です。ですから、今回の長野県諏訪市程ではないにせよ、一部の下水道焼却灰には『高品位で世界的に有名な鹿児島県菱刈鉱山の金鉱石にも匹敵する含有量』の『金』が含まれていた事を知っていたと言う事です。

この時は、

 

『検討結果では、金価格が2000円/g以上であれば、何とか採算が取れるだろうという結論になりましたが、当時の金価格は1800円/g程度で、なおかつ長期的な低下傾向にあったため、世界初の下水汚泥焼却灰からの金回収は日の目を見ませんでした。』

 

と言う事になったようです。ですから、わたしが長野県諏訪市の下水汚泥焼却灰の発見、資源化、そして財政化(お金に換える事です)が、先で、それに後から下水道事業団が『目を付けた』と言うのは、事実誤認(調査不足)でした。訂正させて頂き、お詫びさせて頂きます。

 

しかし、この文章には“引っかかる所”があるのも事実です。それは、『高品位で世界的に有名な鹿児島県菱刈鉱山の金鉱石にも匹敵する含有量』の汚泥焼却灰があるのに、その『資源化』がなぜ見送られてしまったのか? と言う点と、事業団の言う『損益分岐点』である2,000円/gを超えてからも、『下水資源の有効化』を高らかに謳っていた、下水道事業団と国は、該当する下水道焼却灰を『産業廃棄物』として、廃棄料を取って廃棄させ続けていたのか? と言う事です。当然、事業団は“この時点”で広報し、『採算点』を超えた時点で、『有価物』として扱うべきだったと思いますし、さらに言えば、『採算点』に達して居なくても、産業廃棄物として、かなりのコストの“汚泥焼却灰処分料”を支出している訳ですから、そのコストに見合う時点で、『産業廃棄物』扱いを止め、『有価物』として、『金』(その他、レア・メタル等)の回収を進めるべきだったと思います。

 

この『[連載19]伝説の「汚泥埋蔵金」』が何時書かれ、何時の時点で報告・広報されたのかははっきりと解りませんが、その“事実”が解った時点で、『資源』として扱うという措置を取るべきだったと思います。

 

再度、言いますが、国は『下水道資源の有効化』を謳ってきたのですから、ここに大きな矛盾を感じます。“産業廃棄物”として、廃棄物処分料を使い“処分”されてしまった『金』などの資源の総量は、巨額なものであると思います。



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環境問題 | 社会

2009年03月12日

下水汚泥は宝の山?

暗い社会状況の中で、結構(凄く?)明るいニュースが報道されていたので、紹介したいと思います。

 

                                                      

『黄金生む下水汚泥、配管の灰はさらに高濃度 長野・諏訪』     

                                                      

『下水汚泥を焼却した際に出る粉じん「溶融飛灰(ひばい)」から金を取り出し、売却益を挙げている長野県諏訪市の諏訪湖流域下水道豊田終末処理場で、「煙道スラグ」と呼ばれる灰には、もっと高濃度に金が含まれていることがわかった。処理場を管理する同県諏訪建設事務所が10日に発表した。                  

 同事務所によると、溶融飛灰は1トン当たりの金含有量が約1890グラムだったが、煙道スラグは6千〜2万2千グラムほどという。回収した0.6トンを愛媛県の銅鉱山製錬施設に売ったところ、約1900万円になった。                   

 煙道スラグは、溶融飛灰を回収する「バグフィルター」という網の前段階の配管   (長さ約5メートル)の中にたまる。                                  

 同処理場の金の売却益は、溶融飛灰を含め、昨年10〜12月だけで約4千万円になった。(遊座武)                                              

asahi.com(朝日新聞社) 20093121755分』                      

 

 

一般的に、

経済的に金鉱山と言える物は平均して1000kgあたり0.5gの金を産出する必要がある[要出典]。典型的な鉱山では、露天掘りで1-5g/1000kg1-5ppm)、通常の鉱山で3g/1000kg3ppm)程度である。』(Wiki より)

といわれており、もしこれが事実なら、世界最大の金含有量の金鉱よりも、含有量が桁違いに大きく、まさに『宝の山』と言えます。もう金鉱山なんか比較にならない、“金の塊”という感じですね。しかも“露天掘り”以上に簡単に運送可能(現状、廃棄処分のために運搬車両に積み込めるようになっているはずです)。

 

ただ、これが日本全国の下水処理場の下水汚泥に含有が認められるのか、或いは、長野県・諏訪市だけの現象なのかが問題ですね。つまりは『金の由来』がどこにあるのかと言う事です。それが、水道の取水源である、諏訪市の河川に多く含まれているための現象であるのか、或いは、諏訪市の工場から流される、『工場廃液』からのものなのか、兎に角、全国の下水汚泥焼却炉から排出される焼却灰、粉じんの検査・調査はやるだけの価値は十分にありそうですね。

 

もしも、全国の下水処理施設の焼却灰や粉じんから出てくるのであれば、今までは、産業廃棄物として高価な処分料をとられていましたけど、反対に高値で売れますよね。完全に『有価物』です。それも飛び切りの有価物になります。そうなれば、全国的に市民(国民)への負担は軽くなり、水道料金(ここに下水料金も入っている)が、格段に安く出来るはずです。

 

しかし、もう、いち早く、国土交通省傘下の、下水道事業団が“目を付けて”居ます。その速さには舌を巻いてしまいます。

 

『汚泥焼却灰から『金』の回収がはじまりました』

http://www.jswa.go.jp/info/01topics/20pdf/210128.pdf 参)

 

で、掲載されています。こういう利権になりそうな所に、目を付けて、入り込むのは早いですね。下水道事業団⇒国土交通省が入り込んで来ると、市民(国民)への還元率はグンと減ることが(かなりの確度で)予測されます。全国の下水道は、国(国土交通省=旧建設省)の補助金で建てられていますから、国が入り込んで来るのは容易で、そうなると、“市場原理”を乱す事になると思います。

 

国家権力を発動すれば、“市場”を一時的に乱す事は容易な事です。ただ、最終的には『市場の報復』を受ける事になると言うのが、『経済原理』です。日本の支配者層は、そういう意識に非常に乏しいですから、『目の前の餌』に思いっきり喰らい付く事になると思います(また官僚の天下り、渡り先の特殊法人が増えるのではないでしょうか)。

 

調査してみなければ、まだ解りませんが、例えば、長野県諏訪市に特別な条件(金鉱が近辺にある。砂金が採れる河川が近くにある。工場廃液に金が多く含まれるような工場がある等など)が無いのであれば、同等の“金含有量”を含んだ下水汚泥が全国に毎日発生している訳で、その資産はもの凄い巨額になります。さらに、先ほど上げたような条件がある地域の下水汚泥には、更に高濃度の金が含有されている可能性も出てきますよね。

 

例えば、わたしの住む神戸市で言えば、平成17年度の焼却灰発生量は、5,275t/年であり、もしも、長野県諏訪市と同等の金含有量があるとすれば、9969,750g、約10tの金が年間に回収出来る訳で、現在、金相場は3,020円辺りですから、なんと301億円以上の価値があります。ただ、長野県諏訪市の例は『溶融飛灰』と『煙道スラグ』ですから、多分、バクフィルターなどで捉える微笑な飛沫ホコリでしょうから、量的にはかなり少ないと思います。しかし、焼却灰自体にも“金”がかなり含有されているとも思えます。例えば条件が悪く、そして、回収費用がかかったとしても、数億〜数十億円位の収入にはなると思います(この辺りは、分析してみなければ何ともいえませんが……結果次第で、収入はさらに増えるかもしれませんね)。もちろん、全国的にこのような量の“金”が取れると、当然“金価格”は下がりますから、上手く放出、運用すべきだと思います。これらは当然“市民”(国民)の資産ですから、その収益は“市民”(国民)に還元すべきです。

 

現在の、『100年に一度の金融危機』に一筋の光として、この“市民”(国民)の資産が適正に使われることを切に望みます。

 

わたしたち“市民”(国民)は、その資産の運営に関して、それに関わる人たちを“監視”しなければならないと思います。“市民”(国民)は、『資産の公開』をより適正に、より広く、より解り易く、求め続ける姿勢を保つて行く必要があると、痛切に感じます。

 

そして、それと同時に、過去に『産業廃棄物』として埋めてしまった、天文学的な資産を思うと、その回収を考えても良いのではないのかと思います。回収コストが見合うのであれば、回収の見当に入っても良いと思います。

 

そして、その“市民”(国民)としての、公的資産の運用と管理を肌身で知る過程を経験すれば、新たな“視野”を手に入れる事も同時に出来ると思います。

 

ある意味、こちらの『姿勢』を学ぶ事の方が、より大きな『この国』の財産になるとも感じます。

 

 

尚、下線は管理者が引かせて頂きました。



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経済 | 環境問題

2009年03月05日

教育界にまで及んでいるこの国の腐敗

国家の根本とも言うべき『教育』。その世界にまで『腐敗』が及んでいるとしたら、この国の未来は、ますます暗いものになると思います。

一時は、教育界に進もうと思った事もある、わたしとしては、非常に残念なことです。『正悪を教える教育の世界が悪で染まっていた』なんて、笑い話にもなりません。ここまで来ると、この国が『モラル・ハザード』を起こすのは当然のことだと思いますし、これでは教員が(真面目な教員の方も多いと思いますが、結局、根っ子が腐っていると、子供たちにとっては、真面目な教員も“同じ穴の狢”にしか見えないと思います。非常に残念です)、子供たちに何を言っても、子供たちがマトモに取るとは到底思えません。子供たちを指導する資格は無いと思います。

 

“発覚”したのは九州、大分県です。時間的には逆から遡って見ます。“事件”は一つでは無かったからです。

 

まず一件目は昨年3月25日に起き、大分地裁で、現在公判中(記事を読んでいると、もう判決が出ているようにも思えますが?)の、教育委員会本体で発覚した汚職事件から、二つの記事を、

 

大分汚職 審議監に懲役10カ月求刑、弁護側無罪主張

 

大分県教育委員会の昇進人事をめぐる汚職事件で収賄罪に問われている教育審議監、富松哲博被告(60)=起訴休職中=の第6回公判が5日、大分地裁(宮本孝文裁判長)であり、検察側は懲役10カ月、追徴金20万円を求刑した。弁護側は改めて無罪を主張し、結審した。判決は27日に言い渡される。

 

公判では、富松審議監が元県教委義務教育課参事、矢野哲郎被告(53)=贈賄罪で公判中=から受け取ったとされる商品券20万円分がわいろに当たるか、富松審議監がわいろと認識していたかが争点となった。

 

論告で検察側は、矢野元参事が公判で「(昇進人事への)感謝の気持ちと、ご指導をお願いしたい気持ちだった」と証言したことを踏まえ、「謝礼の趣旨を排除するのは不自然極まりない」と指摘した。

 

弁護側は、矢野元参事が異動を強く希望していなかったとして、商品券は「あくまで、あいさつの趣旨だった」と主張。「校長から参事への異動は昇進ではなく、便宜も何一つ図っていない。わいろとの認識はなかった」と無罪を訴えた。

 

最終陳述で富松審議監は「特にございません」とだけ述べた。

 

起訴状によると、富松審議監は大分市の自宅で昨年3月25日、矢野元参事から、4月1日付の参事昇進人事で便宜を図った謝礼として商品券20万円分を受け取ったとされる。

2009351921

Asahi.com

http://www.asahi.com/national/update/0305/SEB200903050006.html)』

 

大分県教員汚職、収賄側の富松被告に懲役10月を求刑

 

大分県の教員汚職事件で、部下を昇進させた見返りに商品券20万円分を受け取ったとして、収賄罪に問われた県教委ナンバー2の教育審議監・富松哲博被告(60)(休職中)の第6回公判が5日、大分地裁(宮本孝文裁判長)であった。

 

検察側は「安易にわいろの供与を受け、教育行政に多大な混乱を引き起こした悪質な犯行」として懲役10月、追徴金20万円を求刑した。弁護側は「便宜供与は行っておらず、わいろ性の認識もなかった」と改めて無罪を主張し、結審した。判決は今月27日。

 

検察側は「商品券の金額は通常のあいさつの範囲を明らかに超えている」と主張。弁護側は「異動時にあいさつとして商品券などを上司に贈る慣行のうわさがある。わいろに当たらない」と反論した。最終意見陳述を求められた富松被告は「特にありません」と述べた。

 

起訴状では、富松被告は昨年3月末、同県佐伯市立小中学校長だった矢野哲郎被告(53)(贈賄罪で公判中)の県教委義務教育課参事への昇進について、便宜を図った見返りに商品券を受け取った、としている。

2009352034  読売新聞)

YOMIURI ONRINE

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090305-OYT1T00656.htm)』

 

と言う汚職事件です。多分、『収賄罪に問われた県教委ナンバー2の教育審議監・富松哲博被告』の裁判と、『贈賄側の元県教委義務教育課参事、矢野哲郎被告』との裁判が別々に行われているので、解り難い記述になっているのだと思いましたが、同じ職で、ある『元県教委義務教育課参事・江藤勝由被告』が、こちらは“収賄”で起訴され、有罪判決を受けているので、余計に話がこんがらがってしまったようです。もう、こうなると、

「大分県の教育界は汚職の巣窟か!」

と呆れると言うか、絶望的な気分になってしまいます。

 

大分県教員汚職事件江藤勝由被告の判決要旨

 

 大分県教員汚職事件で収賄罪に問われた江藤勝由被告(53)に対し、大分地裁が12日に言い渡した判決の要旨は次の通り。

 

 犯行態様は2年間で6回もわいろの供与を受け、その総額も610万円相当と多額に及ぶなど悪質。子供たちの将来に大きな影響力を有する教員及び管理職の人事という教育の根幹に関する重要事項について、かつ採用試験という特に公正さが求められる事項に関し、わいろが供与されたことによる社会の失望は大きい。

 

被告は犯行時、県の教育行政の中心となる部署に所属し、採用試験の採点や集計等を行い、選考結果を実質的に左右する地位にあった。県の教育行政一般への国民の信頼を著しく失墜させ、教師や管理職を目指して努力してきた受験者たちに根深い不信感を与えた。子供たちに規律を順守することを教えるべき教師として、長年にわたり教育に携わっていた被告が犯罪を行ったことが教育現場に与えた悪影響も軽視できない。

 

被告は2006年に実施された07年度教員採用試験の願書を見ていた際、受験生の1人が懇意にしていた教員仲間である矢野哲郎被告(贈賄罪で公判中)の娘ではないかと思った。矢野被告に電話し、「何で早う言わんかったんや、水くさいやないか」などと述べたのを契機として、矢野被告から娘が合格できるよう便宜を図ることを依頼された。合格決定後、矢野被告夫妻からお礼として100万円の商品券を収受した。その後、矢野被告の仲介を通じて矢野被告が親しくしていた教員仲間から教員及び管理職採用試験に便宜を図るよう依頼を受け、その謝礼等の趣旨で現金または商品券を受け取った。

 

被告が積極的に各犯行を行ったのでないことについては、量刑上これを考慮すべきではあるが、結局は金欲しさもあって受け取っているのであるから、安易であるというほかない。

 なお弁護人は、大分県の教員採用試験では不正な口利きが常態的に行われ、被告は上司の指示により不正な点数操作等を行わざるを得ない立場にあったので、この種の犯行に対する規範意識が鈍磨していたことを指摘し、被告に酌むべき事情として主張している。しかし、各犯行は上司の命令で行ったものではないし、不正に関与したこと自体は非難されるべきで、犯行の経緯や動機の弁解として考慮すべき事情とは言い難い。

 

以上によれば、犯情は悪質で、被告の刑事責任は重い。他方、県の教育行政一般に対する信頼の失墜という深刻な結果が生じたのは、本件各犯行のみによるものではなく、本件が捜査対象となったのに伴い、教員採用試験で口利きによる不正な合否の決定が組織的かつ常態的に行われていたことが併せて発覚したことに負うところが大きい。被告が試験に関する職務を担当する前から行われていた不正である疑いが強いし、被告が自己の判断で合否を決定したのではなく、上司の指示によって作業していたのであるから、被告1人にのみ非難を向けるのは妥当ではない。被告が口利きによる不正な点数操作に関与したことは、刑事訴追の対象とされていないので、この点をことさらに量刑上重視して実質的に処罰することは許されない。

 

本件で被告は矢野被告に自ら電話をかけ、娘の試験合格に助力する旨を伝えたが、金銭的な見返りを求めたわけではない。受け取った紙袋に高額な商品券が入っていたことに驚き、いったんは受け取れない旨述べている。その後の犯行については、被告から便宜供与を持ちかけたことはなく、矢野被告との個人的なしがらみの側面も多分にあり、自らわいろを要求していない。矢野被告らから300万円供与された際には、高額であるために受け取りを躊躇しているなど、これほど高額の金員が供与されると考えていたわけでもない。

 

被告は各犯行を犯し、県教育庁の組織的な不正にかかわったことを除けば、まじめで熱心な教員と認められ、犯行発覚後の反省の態度も真摯なものとうかがわれる。懲戒免職され、事件が大きく報道されるなど相当な社会的制裁を受けており、被告には懲役刑を科した上、期間を法で許された最長期として、その執行を猶予するのが相当である。

200812130011  読売新聞)

YOMIURI ONRINE

http://www.yomiuri.co.jp/feature/20080710-3292582/news/20081213-OYT1T00010.htm?from=nwla)』

 

これに先立って、大分県の教育界では次のような汚職事件が起こっていました。

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t2san at 23:46コメント(10)トラックバック(0) 
社会 | 教育

2009年03月01日

『北海道開発局の官製談合事件』についての覚書

この事件は、わたしの地元の“事件”ではないですし、事件事態が起こったのはかなり以前の事ですが、地元で起こった事件ではないとは言え、このような『構造的体質』が、わたしたちの国中に蔓延していますので、敢えて“一つのモデルケース”として見てみたいと思います。

 

先ず【毎日新聞】から、事件の概要を見てみたいと思います。

 

北海道開発局の官製談合事件

 ◇北海道開発局の官製談合事件

 08年5〜6月、札幌地検が開発局発注の農業土木工事と河川改修工事を巡る官製談合を相次いで摘発。国土交通省の品川守元北海道局長や開発局の元農業水産部長ら4人と、建設業者に天下った開発局OB9人が談合罪で起訴(略式含む)され、品川被告を除く12人は執行猶予付きの有罪判決などが確定した。

毎日新聞 20081222日 東京夕刊

 

ここで、まずわたしが『疑問』に感じたのは、次のような点です(こういう事件が起きると、決まって同様の“疑問”が生じますが、そこは何故かマスコミは敢えて追求しません。これでは、情報が欠落していて、“本当の所”は闇の中、感が拭えません。

 

わたしの疑問点

     具体的な発注工事内容は?

     発注工事額は? それによって生じた『損失額』は?

     刑法上の有罪であるが、賠償はどうするのか?(『国家賠償法』の適用対象になるのか、また民事上の賠償請求もするのか?)

     何故、品川局長だけが無罪なのか?

 

毎日JP】では次のように報道されています。

 

北海道開発局:局長が半年ぶり会見 官製談合事件を謝罪

 

会見の冒頭、談合事件について改めて謝罪する鈴木英一局長会見の冒頭、談合事件について改めて謝罪する鈴木英一局長(右から2人目)=北海道開発局で2009年1月20日、高山純二撮影

 

北海道開発局が官製談合事件などにさらされていた昨年7月を最後に記者会見を拒んできた鈴木英一局長が20日、半年ぶりに会見した。鈴木局長は冒頭で事件について改めて謝罪した上で、「談合事件の(内部)調査途中で、質問にお答えできない状況だった」と、これまでの対応について釈明した。

 開発局は昨年5月以降、農業土木と河川改修を巡る官製談合事件が相次いで発覚。さらに、道庁との統廃合問題も浮上した。これに対し、鈴木局長は昨年7月3日の会見で、統廃合に理解を示す発言。これが冬柴鉄三国土交通相(当時)の不評を買ったとされ、以来、報道各社の会見要請を拒み続けてきた。

 この日は、官製談合事件や統廃合問題について質問が続出。しかし、事件については「660人を超える職員らの聞き取り調査を行ったが、50年代における談合の事実は供述が得られていない」と、国交省がまとめた中間報告書の説明に終始。昨年12月に地方分権改革推進委員会が開発局など国の出先機関の統廃合を勧告したことについては、「私の見解は差し控える」と、歯切れが悪かった。【高山純二】

 

わたしの疑問点

     2008年12月は品川守氏が局長だったのに、2009年1月には鈴木英一氏に代わって居るが、これは、当事者の異動による“避難的措置”(情報漏えい防止策)と取られても仕方がないのではないか?

 

さらに【産経ニュース】では、

 

元北海道開発局部長ら起訴 官製談合、OB4人に罰金

2008.6.3 22:04

このニュースのトピックス:刑事裁判

 国土交通省北海道開発局発注の公共工事をめぐる官製談合事件で、札幌地検は3日、業者間の談合を主導したとして談合罪で、同開発局の元農業水産部長、森繁(57)、元農業設計課長、永井良房(53)、元農業調査課長、表雅英(50)の3容疑者を起訴した。

 また同罪で、前田建設工業北海道支店の本山英敬元技術顧問(60)ら、農業水産部OBで談合の連絡役だった元会社役員4人を略式起訴。札幌簡裁はそれぞれに罰金100万円の略式命令を出し、4人は納付した。

 起訴状などによると、3被告は農業水産部が所管する平成18年2月〜19年8月発注の農業土木工事4件で、あらかじめ作った「割付表」に従い、落札予定の業者が最も安い価格で入札できるよう調整した。OB4人は連絡役を務め、それぞれが当時所属していた建設会社が受注した。

 

わたしの疑問点

     実際に生じた損害額(公金)は幾らなのか?

     前田建設に天下りした農業水産部OBに100万円×4の400万円しか国庫に帰って来ていない訳だが、実際の損害額との差額は幾らあって、その差額は賠償されたのか?

     具体的な工事と金額が出てこないので、その損害額が推定さえ出来ないが?

 

ここで、『鈴木局長は昨年7月3日の会見で、統廃合に理解を示す発言。これが冬柴鉄三国土交通相(当時)の不評を買った』と言う、冬柴大臣の会見を聞いて見たいと思います。

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t2san at 21:00コメント(18)トラックバック(0) 
行政 | 政治

2009年02月27日

司法判断と行政対応

少し前になりますが、“気になる記事”が朝日新聞の2009年2月19日の神戸版に掲載されていました。記事は以下の通りです。

 

外郭団体給与支給

 

 「条例改正反対を」

 

 原告ら 神戸市議会へ陳情

 

 補助金支給に絡んで神戸市の矢田立朗市長と外郭団体に48億円を返還請求するよう住民訴訟で命じられていた同市が、返還請求権を放棄する内容の条例改正を20日開会の市議会に提案する方針を決めたことについて、住民訴訟の原告団が18日、条例改正案を可決しないよう市議会に求める陳情書を提出した。25日の市議会総務財政会議で審査される。

 提出したのは「ミナト神戸を守る会」の東條健司代表と原告団の阿倍泰隆弁護士。陳情は「我々が大変な努力をして取り返す住民の財産を、捨てることになれば市民への大変な背信行為。司法への重大な挑戦です」と指摘。市議会に「前例のない司法無視の市長提案には、ぜひ反対してほしい」としている。

 市は外郭団体に派遣した市職員の人件費を、団体への補助金や委託料名目で支払ってきた。神戸地裁や大阪高裁で、外郭団体や矢田市長に返還請求するよう命じられた。返還請求権の放棄について市は「賛否両論があるのは承知しているが、市民生活を支える外郭団体の混乱を避けるための措置だ」としている。』

 

つまりは、神戸市は外郭団体に市職員を出向させ、その賃金については、市が“出向元組織”として支給していたのではなく、『補助金』や『委託料』で外郭団体に給付し、外郭団体はそこから“市からの出向職員”の給料を支給していたと言うことですね。

出向した“市職員”は当然、自分の意思で出向した訳では無く、その時点で、公務員の地位を失う(その代り、企業従事者と同じ、労働三権は与えられる)訳ですね。ただ、地方公共団体の職員(公務員)を、市が“出向”と言う形で『公務員としての地位をはく奪』しても良いのかと言うのは疑問ですが、どこの市でも、『水道』や『交通』などの企業会計事業所へ、市長部局の職員を“出向”させる時は、“出向辞令”が出て、『企業部局』の職員になります。水道事業等は採算が取れている公共団体が多いと思いますが、交通局は赤字経営の団体が多く、その場合は一般会計から補助していると思います。

 

ただ、恐らく、『水道局』や『交通局』等が赤字経営になった時に、当該の市が一般会計から補助したとしても、市民の理解は十分に得ることが出来ると思います(無駄遣いをしているのであれば、それは別ですけど)。

 

この記事だけでは、詳しい事が解らないのは、

 

「具体的に何と言う外郭団体への補助だったのか」

 

と言う点と、

 

「具体的に、『補助金や委託料』がどのように使われたのか」

 

と言うことです。具体的な事柄が抜けてしまっているので、果たしてその外郭団体が『市民生活を支える外郭団体』なのか、どうなのか、そして『補助金や委託料』の全額が“市から出向した職員の給与”に充てられていたのかどうかも解りません。

 

わたしは、もしも神戸市からの『補助金や委託料』が、全額“市からの出向職員の給与”に充てられていたのであれば、神戸市議会が『返還請求権を放棄する条例』を通しても良いと思っています。

 

ただ、恐らく、神戸地裁や大阪高裁が『返還命令』と言う司法判断をしたと言う事は、それ以外に『補助金や委託料』が使われて居たのだろうと思っています(出来れば『資料』や『判決文』を読んでみたいです)。

 

ここまで読まれた方は、気付かれていると思うのですけど、この“外郭団体”の『原型』は国の“雨後の筍”のような“天下り先”としての外郭団体、法人群ですね。国の官僚たちは、出身母体の省庁(キャリア官僚の現行の制度に悪い面がありますね、キャリア官僚たちは、「同期の一人が事務次官になった時点で、退職する」事になっていますから、まだ定年前に辞めなければならない訳で、当然、その受け入れ先を求めますよね。さらに、現行の官僚制度は昔はそれなりに機能し、必要だったと思いますが、今はもうそう言う時代では無いと思います)が、天下り先として、どんどん外郭団体を作っている事は、皆さんご存じの事だと思います(ですから、殆ど同じような“業務”を行っている、省庁が作った“組織”があったりする訳です。法人改革で、その数は一時に比べれば減っていると思いますが、人間は、自分の“既得権益”は放したくないのは当たり前で、そのメンタリティーは変わらないで生き残ろうと、もの凄く知恵を使って居ます。こういう時、人間は驚くほど凄く知恵を発揮します。それが“いい方向”の知恵であればなぁ、って思ってしまいます)。

 

これと同様の事を、都道府県が行い、市町村が行っています。ただ、地方公共団体は外郭団体を作るだけの体力が無い所も多いので、そういう県や市町村は作れて居ませんね。

 

わたしは、この報道記事を読んだ時、

 

「行政が司法判断を覆すのか!!」

 

と驚きましたが、同時に、もしも法的にそういう事が出来るのであれば(多分、出来るから神戸市は市議会で“返還請求権の放棄”と言う手段を取るのだとは思いました)、

 

「多分、議会は“賛成”で、条例改正案を通すだろうなぁ」

 

とも、思いました。わたしの想像は、

 

『当該する外郭団体は、役所の地方官僚の天下り先でもあり、議員さんのコネで入っている職員も多いだろう、それに、役所のOBと議員さんの間にも、深い繋がりがあるだろう』

 

と言うものでした。

 

で、結局、予想通りの展開になっています。

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政治 | 社会

2009年02月20日

『神戸空港その後』

2009年2月4日の『朝日新聞』の朝刊の報道によれば、

 

『借金2000億円 利益45億円』

 

と言う一面の見出しが目に付いた。以下同報道文より、

 

神戸空港島 売れた土地4%

神戸空港の埋め立てで神戸市が発行した市債(借金)約1982億円の返済開始が近づくなか、返済資金に充てる空港島の土地売却益が約45億4千万円にとどまっている。返済初年度の09年度に約265億円が必要で、一時的に企業会計で肩代わりする。一部の土地を最大50%値下げしたが、これまでに売れたのは面積全体のわずか4%。景気悪化で土地売却の先行きは厳しさを増しており、返済計画は1年目からつまずく可能性が高い。

(榊原謙)』

 

新年度からの返済暗雲

 神戸空港は16日に開港から3年を迎える。市は造成費約2301億円のうち約1982億円をまかなうため、99〜04年度に市債を発行。10年後に返済する取り決めで、09年度に約265億円、以降は14年度までに各年度205〜650億円を返済しなければならない。

 市が98年に公表した財政計画では、財源に一般会計を使わず、空港島(約272ヘクタール)のうち、空港部分を除く約83ヘクタールを売却し、約2千億円の利益をあげて返済する予定だった。

 市は07年4月から3年間限定で、1平方メートルあたり27万円の土地を最大で半額に値引き。しかし、港湾運送大手や結婚式運営会社など6社が進出しただけで、売却面積は計約3ヘクタールにとどまった。埋め立て許可を国から受けた際、用途を物流業務などに限られたのが足かせになっている。

 神戸市は神戸空港を含む人工島の造成を、特別に設けた企業会計「新都市整備事業会計」でまかなってきた。同会計の市債残高は約3692億円にまで膨らんでいる。一方で、預金計約1717億円を保有しており、空港島の土地売却が進まない場合、この預金で立て替えるという。

 神戸空港をめぐっては、開港当初から市議会や市民から財政計画の甘さが指摘されていた。ある市議は「まず空港建設ありきの計画だった。いまの経済情勢のなかで、土地を売り切れるはずがない」。後藤範三・神戸市空港事業室長は「更に土地売却に努力するしかない」と話すにとどまる。

 同空港は06年2月16日に開港。06年度の搭乗者数は約274万人、07年度は約297万人、08年度は羽田便が1日2往復減るなどの影響で、4〜12月は約198万人(前年度同期比約12%減)となっている。開港前に見込んだ年間319万人の予測には及びそうにない。』

 

更に、同紙では『キーワード解説』として、次のような解説文が掲載されていました。

『神戸空港 神戸市が管理する地方管理空港。神戸市沖は60年代に国が構想した国際空港の有力候補だったが、騒音の懸念から73年に当時の市長が拒否を表明。しかし、後に市は推進に転じ、91年に国の空港整備計画に組み入れられた。神戸は関西空港と大阪(伊丹)空港を補完する地方空港と位置づけられ、1日の発着枠が30往復に限定され、国際定期便も認められていない。』

 

神戸空港のHPhttp://www.city.kobe.jp/cityoffice/39/030/)の資料によれば、

 

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財政計画                      

事業費と財政

  • 神戸空港島全体の財政計画(平成10年作成)は、
    1)埋め立て、連絡道路などの空港島の造成
    2)滑走路、消防施設などの空港施設の整備
    3)岸壁、物揚場などの港湾施設の整備
    を合わせて約3,140億円です。

建設費の財源は、国の補助金のほか、借入金などをあてており、市民の皆さんに負担はかけません。借入金は土地を処分して返していきます。
(仮に、処分が予定どおりに進まない場合でも、市税を使わず、産業団地の造成などを行う開発事業の資金で一時立て替えて返済します。)

 

Data2

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 滑走路などの用地費約360億円は重複計上となるため除いています)

 

Data3

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

開港後の空港管理収支

 

開港後の収入は神戸空港に就航する航空機の着陸料のほか、土地使用料や地方交付税、航空機燃料譲与税などを見込み、支出は航空機の安全で円滑な運航に必要な経費や借入金の償還予定額などを見込んで推計した結果、空港の管理収支は均衡するとの見通しです。

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t2san at 23:09コメント(10)トラックバック(0) 
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