東京都新宿区戸山の旧日本陸軍軍医学校跡地で1989年に大量の人骨が見つかった問題で、厚生労働省は発掘調査を行う方針を固め、新年度予算に調査費を盛り込んだ。

 見つかった人骨は少なくとも約35体分あるが、身元や埋められた詳しい経緯はナゾとされてきた。しかし、近くの別の場所にも埋めたという新証言が出てくるなど状況が変わったため、同省は初めて発掘に乗り出すことにした。

 跡地周辺には戦時中、軍医学校の関連施設が集中。89年7月、国立予防衛生研究所(現国立感染症研究所)の建設工事中に頭蓋(ずがい)骨などが見つかった。軍医学校には、細菌戦の研究で人体実験を行ったとされる731部隊(関東軍防疫給水部)の上部機関である防疫研究室があったため、市民団体が「人体実験の被害者の可能性がある」と行政に調査を要求。専門家の鑑定でドリルやノコギリで加工された跡も見つかったが、厚労省は2001年、「軍医学校の人体標本の一部である可能性が高いが、731部隊との関連は不明」とする調査結果をまとめていた。

 しかし06年、同学校の元看護師が同省に対して「(終戦直後に)人体標本を数か所に分けて埋めた」と、近くの別の場所にも埋めたことを示唆する証言をした。その場所には公務員宿舎があるが、そのうちの一つが近く解体されることになり、発掘が可能になった。

 89年に見つかった人骨は、同省が管理する納骨施設に安置されている。同省は、新たに発見された場合、警察にも届けるが、埋められた経緯などをどこまで検証するかは「まだ検討中」(担当者)という。

 91年に依頼を受け、人骨を鑑定した元札幌学院大教授(人類学)の佐倉朔さん(80)は「人骨は人体実験によるものかどうかは不明だが、人為的な加工はあった。新たに人骨が見つかれば、科学的な調査で可能な限り調べる必要がある」と話している。

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