この10月から始まったフジテレビの番組、『ハピふる!』で仏教を取り上げていた。
 大谷大学仏教科卒業の私としては。
 観なきゃダメでしょう。
 
 取り上げられていたトピックスは。

 週刊仏像と言う雑誌がもともとのターゲットの団塊の世代以外にも。
 40代以下の層にかなり売れている事。

 坊さんが限定20個販売する精進弁当(美味そう!)
 
 坊主バー。この店は行ったことないけど、随分前にもどっかの番組で取り上げられていた。
 
 週末にお寺で陶器や木の仏像を作ったり。

 主婦向けの時間帯の番組なので。
 分かりやすく作ってあった。
 
 そのなかでも、良かったなと思ったのは。
 坊主バーを取材した若いリポーターが。
 常連さんの僧侶に「自分らしさ」って何なのか?
 と言う悩みに答えてもらうシーンがあった。
 その答えを聞いて。
 感動して涙を流していた。

 私はその坊さんの一言一句を再現することはできないが。
 どういうことを伝えたかと言うと、こうだ。

 自分らしさは、ただ今こうして生きているだけで既に存在する。 
 いちいち悩まなくても、これまで生きてきたそのものが自分自身だ。
 
 個性と言う言葉に言い換えると。
 わざわざ自分の個性を主張しなくても、既に個性はあるものだから。
 大丈夫って事だ。

 さて、こうして仏教がブームをされている背景は。
 都市化や情報化がすすんでストレスや悩みを抱えた人たちが求めているからだそうだ。
 
 実は仏教が紀元前の5〜6世紀頃に成立した背景も。
 古代インド文明の都市化による人間の心のひずみがある。
 そういう意味で同じなのだなあと感心して。
 この番組の特集を見終えた。




 仏教に限らず、宗教は人の心の弱さに働きかけるものだ。
 信じるも信じないも自由だが。
 お金の掛かりすぎる宗教は健全なモノとは言えないので。
 そこは気をつけたほうが良いだろう。
 だから、本から入ることをお薦めする。
 私はこの書籍は読んでいないが。
 原典は読んだので。
  私訳 歎異抄

辺りから読む事をお薦めする。
 
 歎異抄は浄土真宗の開祖、親鸞聖人の弟子、河和田の唯円という人物が。
 師の言葉を誤解して伝えようとする弟子達を嘆いて書かれた言行録だ。
 歎異抄の意味は。
 異を歎く短い文章の集まり。
 比較的、読み易い長さのモノなので。
 お薦め。
 
 但し。
 真宗は、一向一揆の時代に誤解されて伝わった教えの最たるものとして。
 蓮如上人が封印し、明治時代になるまで。
 浄土真宗の教えを伝えるテキストにならなかった歴史もあるので。
 ただ、文章の表面を読んで。
 理解した気にならないで欲しい。
 奥の深い書物である。
 
 私も本をたくさん読んできたが。
 本が伝えたい事がうっすら分かってきたのは20歳を過ぎてからなので。
 こうした書物は何度読んでも新しい発見がある。