2007年09月02日

今さらの感想 その2

 

『リトル・ミス・サンシャイン』

それぞれちょっと変わった事情を持っているせいでしっくりきてなかった家族が、子供のミスコン会場に向かう旅の間に絆を取り戻していくというお話。
こうやって書いちゃうと、ありがちなんだけど、いやストーリーもありがちだったしこれといった盛り上がりもないけど、見終わった後味の良い映画でした。
結局のところそれぞれが抱えてる問題は最初よりも悪い結果になってるはずなのに、この先ちゃんと前を向いて歩いて行くんだろうなって思わせるところがよかったのかな。
ロードムービーが好きなので、とても楽しめた作品でした。

 

『ゆれる』

なんというか、一つのストーリーにいろんな心のヒダを揺さぶる要素があって、見終わった後の余韻がずーっと残る映画でした。
簡単にいえば兄弟愛が題材だと思うんだけど、そんな簡単に言えるようなものじゃないし、言いたくない。
もっと奥深いものがたくさんありました。
登場人物の気持ちの動きと行動の変化が上手に描かれていたので、怖かったです。
ホラーな怖さじゃなくて、日常の隙間にひそんでる人間の怖さ。
静かな空気感なんだけど展開はドキドキするし話の進みのテンポもよかったしで、ほんとに良い映画でした。

 

『ファンシイダンス』

いろんな意味で楽しめる映画でした。
普段知ることのできない修行僧の実態(デフォルメされてるとは思うけど)をのぞき見するような感覚だったり、学生時代を思い起こすようなくだらなくて笑える規律破りを思い出だしたり、バブルと呼ばれた時代の軽さと真面目さの対比の面白さだったり、いろんなツボを押された気分でした。
最後の展開も、人をおちょくってる感じがこれまたよかったです。



t5miho at 22:29│Comments(0)TrackBack(0)clip!感想etc 

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