2005年04月28日

コエンザイムQ10とは

コエンザイムQ10とはビタミンQとも呼ばれる補酵素の一種で、1950年代初めにイギリスのモートン博士らの研究グループにより、体組織内に存在するのを確認されていました(発見時にはユビキノンという名称でした)。1957年にはアメリカのクレーン博士らの研究グループが同じ物質をウシ心筋内から単離することに成功し、ミトコンドリア内での働きから「コエンザイムQ10(CoQ10)」と名付けました(後にユビキノンと同じ物質であることを発表)ちなみにコエンザイムとは「補酵素」を意味します。そして翌年にはテキサス大学のカール・フォーカース博士により化学構造が決定され、その後同博士により研究が進められ心臓疾患との関係や抗酸化作用などが解明されていったのです。

そもそもコエンザイムQ10は人体の60兆ある細胞の全てにもともと存在する物質で、細胞ごとにあるミトコンドリア内で人体の活動に必要なエネルギーであるATPという物質を作る際に深く関わっています。ATPという物質は「ADP」と「P」が結合し生成されており、このATPが分裂する際にエネルギーが生まれ、人間は呼吸をしたり臓器を動かしたりといった生体活動が可能となります。コエンザイムQ10はその「ADP」「P」を結合させる電子を酵素から運ぶ役割をしています。この電子はコエンザイムQ10しか運ぶことができず、コエンザイムQ10はミトコンドリアでのエネルギー生成に不可欠なのです。

つまりコエンザイムQ10が十分に体内にあると、ミトコンドリアでどんどんエネルギーが生成され体が活性化します。疲れにくくなったり、基礎代謝の向上により太りにくくなる体質となるのです。しかし年齢とともに体内のコエンザイムQ10は減少していき、80代になるとピーク時の半分以下まで減るといわれています。コエンザイムQ10が減るということは、ATPの生産量も減るということであり、細胞の力がなくなり、いろいろな臓器の働きも衰えてくるのです。これが老化現象に大きく関わっているのではないかと医学会でも注目をされています。

コエンザイムQ10はイワシや牛肉、ブロッコリーなどに含まれていますが、コエンザイムQ10の効果を得る目安である一日60mgから100mgを摂取するためには、それらの食品を多量に摂取しなくてはいけないため、サプリメントなど濃縮された状態で摂取するのが最も効果的です。もともとは心臓疾患の治療薬として研究が進められていたコエンザイムQ10も広く認知され、今や様々なサプリメントで販売され人気となっております。なかにはよりアンチエイジング効果に特化するため基礎化粧品などに配合し、外部からコエンザイムQ10を吸収させようとする物まであります。



t_chu at 15:05│TrackBack(0)この記事をクリップ!健康 

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