2008年06月12日

ソニー最後の異端 近藤哲二郎



次はブラビアを買いたいと思う。矢沢永吉にほだされたのではない。
近藤哲二郎にほだされたのだ。

昨日は午後から大阪出張。帰りに新大阪の駅の本屋で見つけた。
「不遇の天才かつ 変人研究者、近藤哲二郎」
その帯を見て、買ってしまった。

家に帰って、読む。出張帰りで疲れていたが、読破。
文系、技術のことがわからない僕も、この本は引き込まれた。

森園正彦という良き理解者との出会い。
個人で特許400を持つも、1つも商品化されてなかった不遇時代。
出井さんとの出会いで見出され、当時専務の河野さんという
精神的エンジェルとの出会い。高精細な映像を提供できるDRCの開発。
商品化されるまでの苦労。DRCがはじめて掲載された「WEGA(ベガ)
での成功」と、その成功が起こした、液晶開発の遅れ・・・。
そして「BRAVIA」の話。書ききれない程、濃い内容が凝縮されている。

これをまとめたノンフィクション作家「立石泰則」。取材内容が
半端じゃない。言葉が生きている。最近、タイトルだけで、中身が
薄っぺらい本が多い中、この本は久しぶりに読み応えのある
「本物」だ。

最後に近藤哲二郎の言葉を抜粋。

「技術というものは、一朝一夕に出来ないということでしょう。
では、技術の高さとは何かといえば、年輪と同じで何回自分を否定
したか
です。だから、一番(やっては)いけないのは、新しい技術を
開発したら、それを守ろうとすることです。世の中は変化しています。
守ろうとした時点で、(その技術は)終わりなんです。」

技術だけの話ではない。全てに繋がる話である。

ブクマ!:この記事を含むECナビ人気ニュース Posted by t_doumori at 09:26 │Comments(0)TrackBack(0)おすすめ書籍 

この記事へのトラックバックURL

http://trackback.blogsys.jp/livedoor/t_doumori/51944087