ソニー最後の異端 近藤哲二郎
次はブラビアを買いたいと思う。矢沢永吉にほだされたのではない。
近藤哲二郎にほだされたのだ。
昨日は午後から大阪出張。帰りに新大阪の駅の本屋で見つけた。
「不遇の天才かつ 変人研究者、近藤哲二郎」。
その帯を見て、買ってしまった。
家に帰って、読む。出張帰りで疲れていたが、読破。
文系、技術のことがわからない僕も、この本は引き込まれた。
森園正彦という良き理解者との出会い。
個人で特許400を持つも、1つも商品化されてなかった不遇時代。
出井さんとの出会いで見出され、当時専務の河野さんという
精神的エンジェルとの出会い。高精細な映像を提供できるDRCの開発。
商品化されるまでの苦労。DRCがはじめて掲載された「WEGA(ベガ)
での成功」と、その成功が起こした、液晶開発の遅れ・・・。
そして「BRAVIA」の話。書ききれない程、濃い内容が凝縮されている。
これをまとめたノンフィクション作家「立石泰則」。取材内容が
半端じゃない。言葉が生きている。最近、タイトルだけで、中身が
薄っぺらい本が多い中、この本は久しぶりに読み応えのある
「本物」だ。
最後に近藤哲二郎の言葉を抜粋。
「技術というものは、一朝一夕に出来ないということでしょう。
では、技術の高さとは何かといえば、年輪と同じで何回自分を否定
したかです。だから、一番(やっては)いけないのは、新しい技術を
開発したら、それを守ろうとすることです。世の中は変化しています。
守ろうとした時点で、(その技術は)終わりなんです。」
技術だけの話ではない。全てに繋がる話である。
ブクマ!:

Posted by t_doumori at 09:26
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