2018年05月07日

「障子は破れる」デザインの鍵(池邊陽著)

パリにいて、ふと思い出したのが、
建築家、池邊陽氏のデザインの鍵。

73 障子は破れる

以下抜粋

・・・数寄屋建築に代表される障子は、
大きな棧グミにただ紙を張っただけの
ものであり、だれにでも簡単に破く
ことができる。消耗品的なものは
ともかくとして、耐久性を考慮して
つくられたものの中で、この紙障子の
ように破られることに無防備な
デザインはないであろう。

・・・障子が破れるものだという
問題が、逆にそれを使用する人間に
対して、破らないように使用すると
いう考慮を与えたことは事実。

・・・丈夫なものは少々乱暴で
あっても平気であるが、紙障子の
あけたて、それに対する多くの
生活動作は、使う人間に対して
ふだんまた別な意味でそれの
使い方の修練を要求した。

・・・日本人の「作法」の基礎の
一つが障子にあることは十分に
指摘できるし・・・

以下 抜粋おわり

パリにいて、数年前、多くみた
素晴らしい行為が少なくなって
いる感じがした。

日本に戻ってきて考えてみたとき
ああ、あれが変わったから、その
所作がなくなったのではないかと
感じた。

障子は、
心の持ちよう、
作法を育てた、
素晴らしいデザインだったのだと
改めて感じ取ることができた。


Posted by t_doumori at 13:56│Comments(0)