2019年10月19日

アイデア量産の思考法を読んで

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1ヶ月ほど前に、友人でもある
河原塚 徹(@passionhack)さんから
「友人(著者の株式会社でデコム 
データサイエンティスト
松本健太郎(@matsuken0716)さんが
インサイト本を出す予定です。

気に入ったら書評を書いてもらえますか」と
話がありました。

私は日頃、アカウントプランニングを
ベースに仕事をしてきていることもあって、
「インサイト」の重要性を理解している
一人ですが、最近はその言葉の解釈と
アプローチが軽く、少々食傷気味に
感じていました。(すいません)

そんな中、ご恵贈いただいた本ですが、
結論から言って、想像以上に引き込まれ、
楽しく最後まで読み切ることができました。

本のタイトルである
「アイデア量産の思考法」とあるように、
本書のメインテーマは「アイデアの種」です。

そう言われると、どこにでもある本に思えて
きますが、本書の特長として大事なことは、
サブタイトルにもあるように

「市場や商品ではなく、人間を見に行こう」

という視点、姿勢です。

私の仕事の話に戻ってしまいますが、
アカウントプランニングにおいても、
「人間を見る」ことが重要です。
私が生活者の観察、対話を重視するのは、
その視点と姿勢があるからです。

つまり本書は、単なるアイデア量産本でなく、
人の行動や考えにフォーカスを充て、
その理由(なぜ)を捉え、
その事象から導かれる着眼点、
そこから生まれるアイデア(例)
→その現象と関連したトレンドを結びつける
思考を訓練できる本です。

ある意味、その思考フレームワークは、
SHOWROOMの前田裕二氏が「メモの魔力」で
「ファクト→抽象化→転用」が
最強のフレームワークと記していることと
背景は共通すると捉える人もいるかもしれません。

私からすれば、本書は、そのフレームワークを
さらにアイデアとして転化しやすく
体系づけてくれていて、「人間を見る」という
起点と重点に特長があると感じます。

また本書では、次のことが
ベースになって書かれています。

1. 本人も気付いている不満を解消するため、今の
技術では解決できないから新たな技術を開発する方法

2. 本人も気付いていない不満をまずは発見して、
それを解決するため今の技術を使用する方法

前者は技術力が問われ、
後者は解くべき不満を定義する課題設定力が
問われるとあります。

本書は特に後者に重きを置き、
そのために「観察」で得られた
定性データをもとに「新奇現象」を捉え
展開されています。

ここも私事で恐縮ですが、
私はNAKED CLUE(株)という
会社を経営しています。

NAKED CLUEとは直訳すると
裸の糸口という意味で、
観察、対話やデータから浮かび上がる
「良質な問い」を糸口として、
基本戦略やコミュニケーション戦略を
構築しています。

まさに課題設定力こそが重要と考え
経営をしており、その点が最も著者と
共感できるところです。

話が脱線しました。

本書では、「新奇現象」は、
誰もが興味が持ちやすいように
生活14カテゴリ単位
100件にまとめられています。

わかりやすいイラストと
ポイントを絞った解説で、
あっという間に読むことができます。

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そして最後まで読んで、思ったのです。
一人の行動や思いを深く掘り下げると
普遍に行き着く。

まさにそのような大事なことを
思い出させてくれた一冊の本でした。

ご紹介いただいた河原塚 徹さん。
著者の松本健太郎さん。
ありがとうございました。





Posted by t_doumori at 09:00│Comments(0)