先週末は大阪の帝塚山音楽祭に
出演させて頂きました。
真夏のような日差しの下で
賑やかに各ステージが行われていました。
たしか昨年出演時は尿管結石を発症して
地獄のステージでした。
というかあまり痛すぎたため
ステージでの記憶がない(笑)
ということで今年は帝塚山を楽しい記憶に
上書きすべく挑みました。
しかし、今回は今回で
大事な機材を忘れてしまった上に
直つなぎしたラインも不調で
結局マイク集音のみで対応してもらうことに。
音響スタッフさんには迷惑をかけてしまいました。
大変申し訳ない。。
とはいえ温かいお客様のおかげで
和やかにステージを進める事ができ
ホッとしております。
長く続いている音楽祭なので
お客様も楽しみ方を知っていて
地味なギター独奏でも
それぞれ楽しんでくれて
本当に嬉しかったです。
お越し頂いた皆様、スタッフの皆様、
ありがとうございました!
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さてレッスン関連では、
普段教室に貸しギターを置いているので
手ぶらでレッスンに来られる方も多いのですが
生徒のTさんがこの日は
数ヶ月前に購入したギターを持参。
FieldsのD-SC。
製作は10年ほど前のUSEDですが
とても状態も良く、
驚くぐらいバランス良く鳴っていました。
こういうのを弾くと
やっぱりアコギはDサイズやなーと
痛感しますね。
とはいえ僕はDを鳴らしきるタイプではないのと
腕が短いので(笑)
マイギターはスモールボディですが、
やはりバランスの良いドレッドノートは
1音で周りを黙らせるエネルギーがあります。
また、10年という時間による
経年変化も大きいですね。
ギターは時間が経つと木材の水分が抜けていき、
非常に抜けの良い音になっていきます。
そして長時間しっかり弾き込んであげることで、
表板が常に振動することに慣れていくのか
さらにレスポンスが良くなっていきます。
ですので、どのメーカーのギターでもよいのですが、
・しっかりと弾きやすく調整をする
・ある程度の湿度管理をする
・10年、20年と弾き続けてあげる
ということをしていけば
必ず自分にとって最良の楽器に
仕上がっていくと思っています。
そこで難しいのは、
ギターは弾き込んでいくとどうしても
フレットが減ってくるので
長く保っても10年くらいで交換はしないと
いけないようになってしまいます。
費用は3-5万円くらいでしょうか。
他にもペグ、ナット、サドルなど
パーツが傷んで交換ということも
長年の付き合いになると必要になります。
それだとあまりに安価なギターでは
ギター本体以上の金額になってしまい
複雑な気持ちになってしまうので、
やはり長年相棒として弾き込んでいきたいギターは
エントリーモデルだと少し難しいかもしれません。
もちろん、エントリーモデルのパーツを
アップグレードして能力を最大限引き出すという
アプローチも個人的には楽しいですが。
生ギターに関しては
木材のスペック、作り方、工場生産か手作りか、
などで金額、鳴りに差が出てきますが、
予算内で買える範囲で
自分の体のサイズや音楽ジャンルに合わせて
しっくりくるギターを選び、
そこから上記にあるような扱いをしてあげて
育てていくのが、シンプルですが
長年の相棒を作るのに一番よいと思います。
ということで
いつのまにか話もどんどん逸れましたが
個人的に思うことを長々書いてみました。
やはり楽器というものは、
「弾く」ということを中心にして考えてあげると
関わり方を整理しやすいですね。