NHKを見ながら朝食、これが私の平日朝のペースである。その日も何気なく画面を流れる映像を見ていたところ、スポーツニュースでNFLが取り上げられていた。NHK-BSでNFL中継をやっていることもあり、野球のシーズンオフなどでは良くあることだが、この日の映像はちょっと変わっていた。画面の向こうは大雪である。
 オークランド・レイダース@ニューイングランド・ペイトリオッツ(N.E)。グリーンベイやバッファロー、デンバーといったあたりはこのシーズンになると極寒の中での試合となる。積もった雪を除雪して試合を行うのが普通だが、この日はそれどころではなかったらしい。5ヤードごとのラインあり、かろうじてグリッドアイアンの体裁をなしてはいる。(フィールドに熱風を吹き付ける掃除機の逆バージョンみたいなもので雪を溶かしていたらしい)

 フィールドを白一色に変えていく降りしきる雪の中、接戦となり、試合はオーバータイムへ。オーバータイム最初の攻撃、N.EはサヨナラFGのチャンスをつかむ。「みんなで雪かきです」というアナウンサーのナレーションのとおり、N.Eの大男たち(背番号からするとライン)がボールを立てるあたりの雪を必死にどかす。その脇でゴールポストをにらむビナティエリ(N.Eキッカー)。キックは決まり、N.Eがリーグの決勝に駒を進めた。

 かなり笑える『絵』だったのだが、雪かきをする当人たちは大いに真剣である。NFL公式ページによるとこのFGは23ヤード。普通であれば99%はずさない距離である。そんなプレーのために雪かきをする姿にフットボールの人間くささを見た、というのはいいすぎだろうか
 フットボールを知らない人にとってフットボールとは「がんがん当たっていく野蛮なスポーツ」とか「戦略どおり試合をしていくだけの味気ないスポーツ」といったものではないだろうか。そういう認識はこのシーンを見ていれば少しは変わるのではないか。試合結果ばかりを追いかけるのではなくこうしたシーンをこのサイトにも取り入れていきたい、そう感じた。

http://www.geocities.co.jp/Athlete-Acropolis/8457/lti/8.html