MORE THAN a YARD うぇぶろぐ=アメフト100周年を国立競技場で迎えるために=

関東学生アメリカンフットボール連盟放送委員長兼広報委員の松川が、アメリカンフットボールを盛り上げるために活動していきます。目指すは日本のアメフト100週年(2034年)に国立競技場で試合を開催すること!

February 2010

#5

前回のこのカテゴリで書いた日大−東海大のことを書こうと思っていたのですが、その前にこの写真を。

obirin

 '97シーズン、1部昇格をしていた桜美林大学。1部と2部のボーダーラインは力の差が少ないゾーンという認識があるが、そのゾーンにいる一校である。個人的には'00年(?)にサイドラインにスタイルした選手がいない状態でシーズンを戦っていて、チア(桜美林のチアリーディングは強豪とのこと)の方が選手より多かったことが印象に残る。女子生徒の多い桜美林ならではの現象といえるだろうか。

 写真がどちらも横浜スタジアム、相手が帝京大ということでもわかるように、この年の桜美林はQB#17と#8の2人体制でシーズンに臨んでいた。#17がオプションメイン、左利きの#8がパスを中心にしていたように思う。
 フットボールの戦術としてQB2人体制というのは非常に難しい。誰がQBでも使えるプレーをベースにするにしても、それぞれの特徴を活かしたプレーを入れようとすればプレーブックは厚くなっていく。QBの違いによるプレーの偏りは相手守備にプレーを読まれる原因となるので裏をかくプレーも必要になる。練習するプレーの種類が多くなればどうしても精度は落ちる。まして#8は左利き。#17は右利きだったのでパスの軌道も違ってくる(フットボールのパスはジャイロ回転なので、QBの利き腕の側へ曲がっていくそうです。左利きの投手は多いが、左利きのQBがほとんどいない理由はこのへんにもあるとか)。そうした困難を乗り越えるためにはコーチ陣によるプレーブックの整理、方向付けが欠かせないのだが、多くのチームがその壁を乗り越えられていない。
 唯一の成功例が#16杉本と#8田中を擁した'96シーズンの京大だった。'96年の甲子園ボウル、主将QB#16杉本はついに1度のパスも投じていないのだが、試合後のスタッツをみるまでそのことには気づいていなかった。知将、水野監督が率いたあのシーズンの京大を超える2人QB体制のチームは出ていない。

 '09シーズン、負傷や不調、控えに経験を積ませるなどの理由で複数のQBを1試合に投入したチームは多数あったが、戦術的に複数QBを投入したチームはそう多くない。#8徳島のランでショートヤードを確実に取りにいった慶応、#22加藤の運動能力をスラッシュ(複数ポジションをこなす選手のこと)として活用した明治は戦術というよりは個人技頼みの起用。#1加藤、#18高島が随時出場していた法政にしてもパスの#4山口、ランの高島という色分けは鮮明だった。バランスタイプの加藤は甲子園ボウルでの出場はなし。2年生の山口・高島を落ち着かせるために加藤を起用する手もあったと思うのだが、そこまでの余裕が法政にはなかったか。
 選手の力をより活かすサイドラインあってこそ輝く2人QB。フィールドの外からも力を貰いより輝くチームが出てくることを期待したい。

数えてみました

しーすさんのブログ

>学生リーグを観戦しにいったときは、まつかわさんがブースにいないときはほぼゼロだったような(^^;

と書かれていたので数えてみました。
※秋シーズン、関東の試合だけです。
・場内放送 51試合
・K-Steram 2試合
・その他  11試合
  (その他=ジェイネット実況が2試合+押しかけ2試合分。
   クラッシュボウル決勝の場内放送補助が2試合分
   フリーな立場で試合を見たのが5試合)

カウントしてませんが甲子園ボウル(完全に観客)とライスボウル(場内放送のお手伝い)も見ました。JXBは…4Qしか見てないからノーカウントかな^^;


手元の集計によれば、リーグ戦の全試合数は252試合。場内放送がアサインされる有料会場での試合に限ると全141試合。
有料試合での稼働率45.4%……まだまだですね。
とはいえ、同日多会場もあるので、100%は物理的に不可能。有料試合を見る理論上の最大値(こういう表現もヘンですが…)は104試合。これを分母にすると61.5%…。

いろいろと計算してきて何がいいたいかというと……アナウンサー募集中、ってことです。(←マタか、というツッコミは不許可です)
 学生、社会人は問いませんある程度長期にわたってやっていただける方を募集するという意味で、社会人であることが望ましいです。フットボールは素人、アナウンスは素人でも問題ありません。<私の場合、フットボールの会場以外での喋りの経験はありません(聞き苦しい点が多々あるのは精進させていただきます…)。必要なのは情熱と防寒・耐水仕様の体、そして何よりフットボールを学ぼう、という意欲です。
 このブログのコメント欄かmattsu-★sann.ne.jp(★を@に変えてください)にメールを頂ければと思います。 あるいは直接関東学生連盟にお電話かメール(連絡先は左側のフレームの下端にあります)をしていただいてもかまいません。心よりお待ちしておりますm(_ _)m

#4

 '09シーズンの関東学生連盟のトピックとして挙げられるのは、75周年記念ということで開局したインターネットラジオ“K-Stream”ではないかと思う(別に名付け親になったから、とかそういうことではありません)。もともと関東学生連盟にはミニFMのK−Waveというものがあったのだが、ラジオを試合会場へ持ってくる必要がある上に機械自体が古くすぐそばでなければ聞けないようなものだった。何度か喋ったこともあるが、誰が聴いてるかわからない喋りを続けるのは結構キツいものがあったのは確かである。メールで反響が来たり、試合会場にいない人が聞いていてくれる実感のあるインターネットラジオ、便利な時代になったものだとつくづく思わされる(アナウンサー不足のため、来シーズンの存続は危ぶまれております。興味のある方は前記事をご参照の上、ぜひご連絡ください)。
 さて、このK-Stream、実際に喋ったのは2試合だけなのだが、そのうちの1試合を録音したものが手元にある。1部Bブロックの優勝決定戦、日大−早稲田戦である。優勝決定戦にふさわしい壮絶な試合になったのだが、聞き返すと試合の終盤、11点を追う日大について「こんなに焦る必要はないと思いますが…」というコメントをしている。パソコンの前で聞いていた人には不思議なコメントだったと思うが、試合会場で見ていた人なら納得していただけるのではないかな、と思う。ノーハドルで攻撃を進めながらも、サイドラインからプレーの指示が入り実際にプレーが始まるのはハドルを組んでいたとしてもそう変わらないのではないかというくらいに時間がかかる。守備ハドルを組ませないという意図はあるにせよ、プレーの精度にも影響していたように思う。なにより、プレイヤーがサイドラインを一斉に見るしぐさは自信のなさ、焦りがでていたように思う。日大らしからぬ、というと語弊があるが……いや、やはり日大らしからぬシーンだった。

shinotake こんなとき、日大のサイドラインにいたのがこの人だったらどうしただろうか、ということでこの写真を持ってきた次第。監督を勇退されたのは大分前、亡くなられてからもしばらくたつが日大らしい、といえばこの人しかいないであろう『篠竹御大』である。
 私は篠竹日大の黄金期といわれる時期を知らない。97年シーズンの日大もブロック優勝こそしたものの関東選手権準決勝で東海に敗れている(16-17、この試合についてはいずれ触れます)。試合後のコメントも「フットボールを知らない」「今の若者の精神の弱さが云々」等々、辛らつな言葉が次々と出る。お付きがイスを持って付き従い、傘をさしかける姿を時代錯誤だと感じていたのは間違いない。
 ただ、記者会見では辛らつなことを言いながらも非常に丁寧に質問に答えていた。プレーコールについても話してくれたり、ミカンをいただいたり、色々と教えて頂いたのもまた間違いない。フットボールに対する愛情の大きさを感じたものである。選手もそんな篠竹監督を信頼し、自信を持ってプレーしていたように思う。猛練習で知られていた日大だが、選手がついていったのは監督に対する信頼あってこそ。

 今シーズンのあのシーン、サイドラインの篠竹監督はそっぽを向いたに違いない。そもそも当時の選手たちならサイドラインを不安げに見やることなどしなかっただろう。そういう感覚があのシーンを「焦る必要はない…」と表現させたのだと思う。

 サイドラインからプレー指示を入れるのはフットボールとしては当然のこと。だが、絶対の自信を持つまで準備を重ねるのもまたフットボール。この試合当日、早稲田はオンサイドキックの練習をしてから試合会場に来たとのこと。試合開始のキックオフで成功させたオンサイドキックにその準備が生きた。得点にはつながらなかったものの、試合の流れを引き寄せたプレーであり、同じく事前の準備から導き出された#33坂梨のInt.に繋がったと言うのはこじつけだろうか。
 試合中にそっぽを向いてしまうのが正しいとは思わない。かといってそれに拒否反応を起こしてしまうのもまた正しいとは思えないのである。

※連盟の関係者で私はほぼ最年少となるため、他の方々は当然篠竹監督の全盛期をご存知です。「ミスをしたら試合中でも『グラウンド1周』。相手ベンチ裏もお構いなしで走らせていた」だの「相手ベンチの裏まで走ったところでターンオーバー、慌てて相手ベンチ側から選手がフィールドに入ってきた」だの冗談のような話も聞いていますがそれはまた別のお話ということで。「一本歯のフェイスガードを掴んで説教」はYouTubeにあったような気もしますが…^^;;
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