八万町の家

2007年09月22日

建てようネットの取材

今日、先月竣工した「八万町の家」の雑誌(あわわ)取材に立ち会った。
住まわれ出してから初めて訪れたのだが、
もうすっかり馴染まれてる様子がここかしこに見え隠れしていて、
嬉しくなると同時にほっとする気持ちも何処かで湧いていた。

玄関で記念撮影取材風景









施主のYさんとの出会いは建てようネットだったので、
取材の会話もその時の出会いの印象から始まったが、
この取材のお陰で、普段あまり振り返ることのない
設計時のことを思い出させてくれた。

この家のテーマは明快だった。
「コートを囲む生活をしたい」ということで、
事例の雑誌の切り抜き写真を持って来られていた。
家の芯になるようなものがはっきりしていればいい家が出来る。
ほとんどの人は一生に一度の家づくりだから、
「あれもしたい。これも入れたい」と思うのが普通であるが、
欲張り過ぎるといい家にならないことが多い。
民話の「舌切り雀」のお婆さんのように、
貧乏くじを引くことにもなりかねない。
設計の打合せは入れたいものを決めていくことでもあるのだが、
本当に欲しいものを見つけることに頭を切り替えれば、
家族にとっての芯になるようなテーマが見えてくる。
切り捨てる勇気・・・ そこには引算の美学があるように思う。
明快な住まい方を引っ下げて設計依頼される人は稀である。
Yさんに感謝・・・・・・。

(S.Tomita)

taa2003 at 15:00|PermalinkComments(3)

2007年08月07日

陣君のビー玉埋め込み

今日は完成間近の「八万町の家」で、
施主さんご子息の陣君が玄関床のビー玉埋め込みに挑戦した。

ビー玉を入れ始めたところ.後ろにいるのはお母さん、左官屋さん、監督さんビー玉を入れているところビー玉をコテで埋め込んでいるところ







ビー玉周辺のコテ押さえベニヤで作ったビー玉定規、床モルタルに混ぜた墨汁と出来上がりサンプル







最初は陣君のその日の気分に任せて
アトランダムに埋め込んでもらえばいいと思っていたのだが、
何か基準をというようなことになり図面に3列50mmピッチで落とし込んだら、
現場監督のT君が知らぬ間に4mm厚のベニヤで配列定規を作ってくれていた。
ビー玉(直径15mm)の出具合も何種類かサンプルで作ってくれていたが、
頭を4mm出すのが外れにくく見た目も美しかった。
たかがビー玉入れなのに、この工務店の几帳面さがこんなにもにじみ出るとは、
想像を遥かに超えて最敬礼である。(笑)

我々大人がシナリオを書き過ぎたような気がしないでもないが、
陣君のコテ使いの手さばき、結構さまになっていた。
足元灯に照らされたビー玉の輝きを見るのが待ち遠しい。

(S.Tomita)

taa2003 at 22:43|PermalinkComments(0)

2007年07月12日

板張りの開き寸法

昨日、雨の合間を縫って「八万町の家」の足場をばらしてくれた。
小さな窓の連続する単純な北面ファサードに
板壁を添わすことでデザインした住まいである。

外観板張りの外壁部屋内より板越しに外部を望む







板壁が目透かしになっている部分は、
眺望と通風のためのサッシが内側に取り付いている個所である。
外から見るとほんの小さな隙間だが、右の写真のように、
内側からは思った以上の視界が広がっている。
板を目透かしで張る場合、板幅と同じだけあけると
人の目には1.5倍ほどあいているように見えるので、
それを考慮して開き寸法を決めることになる。
板幅と同じ寸法であいているように見える無双窓も、
機能上当然のことだが、開き寸法の方が小さい(4分の3から3分の2ぐらい)。
この現場では120mm幅の板を30mm欠いているので、
板幅90mmに対して開きはたったの30mmで3対1の比率である。
これでも内から外を見ると半分ほどあいているように見えるから面白い。
人の目って不確かなものだ。

(S.Tomita)

taa2003 at 21:52|PermalinkComments(0)