時を紡ぐコートハウス

2012年05月20日

これからのエネルギーは・・・

住まわれてほぼ一年、嬉しいお誘いがあり、Kさん宅に行って来ました。

竣工時にはまだ取り付いていなかった太陽電池モジュールが、
南棟の大きな屋根一面を覆っていました。

設計当時から太陽光発電システムを導入したいということで、
西棟屋根(西に緩く傾斜)に載せる計画でいたのですが、
最終的には北に緩く傾斜している南棟屋根に設置されました。

北傾斜の屋根に置くのは非常識のようにも思えますが、
傾斜角がわずか3度なのでフラット屋根と比較すると発電量はほとんど落ちません。
  参考→設置傾斜角と方位による発電量

それともう一つ、発電量に大きく影響を与えるがモジュールに落す影です。
周辺の建物を考慮するのは勿論ですが、電柱や樹木が落す部分影も天敵なので、
それも考慮して設置場所を決めたようです。

(北棟のロフトからみた南棟屋根の太陽電池モジュール)
120519-08

今回は一般的な住宅2軒分に当たる容量9.5kWを載せているので、
四国電力に買い取ってもらう余剰電力が800kWhを超える月もあるとのこと。

24円/kWhだった買い取り価格は平成21年11月から実施された
余剰電力買取制度によって48円/kWhと倍にアップしました。
年々少しずつ下がっていますが、今も10年間は42円/kWhで買い取ってくれるので、
いま設置なら12年ほどで減価償却できることになります(24円/kWh当時は約20年)。
  参考→平成24年4〜6月の買取価格

これからのエネルギーは・・・ 国の考え一つで明日の日本を決めることになります。
半世紀以上も前に「野獣も飼い慣らせば家畜」という言葉で、
世界の中で最も放射能に敏感だった国民をマインドコントロールし推し進めてきた原発。
取り返しのつかない悲劇を生んだあとも、まだ経済優先の意見がまかり通っています。
今夏の電力不足の報道はとてもまともに信じられるものではありません。
目先の損得に捕らわれない大きな視野に立った指針を明確に示して欲しいものです。
ふる里をなくしバラバラに引き裂かれた家族の方々を少しでも勇気付けるためにも・・・・・

(S.Tomita)



taa2003 at 23:30|PermalinkComments(0)

2012年02月25日

第13回徳島市「街づくりデザイン賞」

誰が推薦してくれたのかは未だに分かりませんが、
『時を紡ぐコートハウス』が徳島市「街づくりデザイン賞」に選ばれてました。

還暦を過ぎた者が今更との思いも多少脳裏を過ぎりましたが、
やっぱり受賞は嬉しいもの、素直に喜びたいと思います。

時を紡ぐコートハウス1

この受賞はこれだけのことを自由にやらせてくれた建築主と
丁寧な工事でそれを実現してくれた施工者の力でもあります。
三者揃って表彰していただけて大変満足しています。

審査員の寸評で「龍安寺の石庭を連想させる」とありました。
褒め殺しの言葉だと重々承知の上ですが、
飛石をイメージした床の黒いカラクリートと撫養石の砂利が雨に打たれると、
ぐっとトーンが下がり、もの静かな佇まいに表情を一変させてくれます。
そんな雨の日が私は好きです。
雨の日のアプローチ

追伸
今回建築主、施工者、設計者の三者表彰だったけど、
この家は建てようネットで建てた家なので、白井さんなしでは何も語れません。
徳島市に賞状と盾をもう一組お願いしとけばよかったです(苦笑)

第13回徳島市「街づくりデザイン賞」→受賞名+受賞者一覧

(S.Tomita)

taa2003 at 14:38|PermalinkComments(8)

2011年07月01日

「時を紡ぐコートハウス」up!

6月に竣工した「時を紡ぐコートハウス」をHPにupしました。
写真は幸田青滋さんです。
110701-1時を紡ぐコートハウス

110701-2時を紡ぐコートハウス

(S.Tomita)



taa2003 at 02:03|PermalinkComments(0)

2011年06月13日

雨の引渡し

6月12日の日曜日、前日の「展望階段の家」に続いて、
「時を紡ぐコートハウス」も引渡しになりました。
雨に打たれたアプローチの黒い床や砂利が、
晴れの日とは一味違う趣きを醸し出していました。
110612-01

デッキから見る雨の中庭は落ち着きます。
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沓脱石はもうすっかり馴染んでくれているようです。
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ゆったりと流れる時間の中で、いい引渡しになりました。


(S.Tomita)

taa2003 at 13:22|PermalinkComments(0)

2011年06月04日

野田店長、奮戦中!

明日の完成見学会に向けて、コール徳島店のホームシアター工事が進んでいます。

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さすが野田店長ツイッターで逐次現場の状況を報告してくれてます。
スピーカーは八つ、本格的なホームシアターです。
明日の見学会での視聴を楽しみにしています。

追伸 → 設置完了

(S.Tomita)

taa2003 at 17:22|PermalinkComments(0)

2011年06月01日

戻ってきた庭の石

以前のおうちで使っていた庭の石たちが戻ってきた。

立派な青石の沓脱石はいつも眺められる中庭に据えた。
淡い新緑や鮮やかな紅葉の美しいドウダンツツジを背に、
四季折々違った表情で和ませて欲しい。
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もう一つの飛石はポーチ脇の路地に敷いた。
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この石たち、座り場所は変われども、いままで通り変わらずに時を紡いで行くんだろう。

(S.Tomita)

taa2003 at 23:30|PermalinkComments(2)

2011年05月26日

竪樋に悩む

ファサードに何のためらいもなく竪樋が下りてくるのはいただけない。

ここは玄関ポーチの大きな庇と車庫の屋根がファサードを飾る。
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ポーチは庇を受ける一対の支柱の一つを樋にし、
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車庫の方は背面に二カ所、クサリ樋を偲ばせた。
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設計者はいつも樋の納まりに悩まされ続けているのだが、
たった一度だけその悩みから解放されたことがある。
それは Kimoty House 。建物自身が樋だった(笑)


(S.Tomita)

taa2003 at 20:09|PermalinkComments(0)

2011年04月26日

和室の壁の色

和室は明るいと落ち着かないから、暗い色の壁で仕上げることが多い。

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阿波和紙のなかではこの大すさ(AW-1045)の色合いが好きでよく使う。

(S.Tomita)

taa2003 at 00:41|PermalinkComments(0)

2011年04月15日

外観お披露目

東日本大震災が起こってからこのかたずっと落ち込んでいる。
いまなお増え続ける亡くなられた人の数や終息の糸口すら掴めない原発問題。
未だ見るに堪えない惨状の光景に被災者のことを思うと、
我が現場のことを抜け抜けと書く気にもなれずにいた。
(施主に報告するための現場監理ブログは書いているが)

その間に「時を紡ぐコートハウス」の足場が外れ、
110412-01
「展望階段の家」も今週火曜日に外れ、もうすぐ新しい暮らしが始まる。
110415-03

自然は時として人間の想像をはるかに超える猛威を奮ってきた。
近世まではそれに服従するしかなすすべはなかったが、
近現代は技術の進化でそれを克服できると考える人が多くなった。

原発の是非についてはこれから大きく取り上げられて欲しいが、
人間の技術を崇拝する者はこれだけの事故が起きても変わることがないのだろう。

技術の進歩の裏返しで痛み付けられてきた自然。
世界のいたるところで異常現象が起こっている。
敬う心や信仰心を亡くした人間の英知には恐怖を感じる。

石原都知事の「天罰発言」は非難を浴びたが、
親を敬う心、自然の恵みに感謝する心を亡くした日本人を憂いた気持が
この言葉になったのだろう。
人間の奢りに対する戒めである。

(S.Tomita)



taa2003 at 18:19|PermalinkComments(0)

2010年12月04日

やっぱり渡りあご

今日は小春日和の中で長閑な建前になりました。
大きな平屋のおうちです。最後の方は登り梁のオンパレードです。

101204-1渡りあご

この部材は少し角度が付いているのでプレカットの機械には通りません。
昔ながらの大工の手に頼ることになるのですが、
機械では出来ない渡りあごで納めてもらえます。

101204-2渡りあご

渡りあごの凄さは以前にも書いたような気がするんだけど、
叩きこんでいるのを目の当たりにすると、益々惚れ直してしまいます。
何かすごい得した気分で帰ってきました(笑)


(S.Tomita)

taa2003 at 19:48|PermalinkComments(0)

2010年10月30日

平屋建てでも地盤改良

昨日のボヤキの続きになるが、「平屋建てでも地盤改良の巻」です(笑

地盤調査法のスウェーデンサウンディング試験や表面波探査試験の信頼性が低い
といっても、結果が悪く出れば地盤改良しない訳には行きません。

現場は調査結果の考察と対処法に則って作業を進めることになりました。
幸いにも大掛かりな改良まではしなくてもよく、1トン振動ローラー8走行以上で転圧し、
基礎砕石の厚さを30cm(通常は15cm)にすれば良いとのことでした。

報告書通りの対処法で十分安心は買えるのですが、
そこは負けん気の強いA社長のこと、言われた通りでは満足しません(笑

現場は4トンの振動ローラー車がピストン走行し、
101029地盤改良・転圧

報告書にはなかった砕石交じりの山土が運び込まれていました。
101029地盤改良・山土

地盤転圧後、再度この山土を敷いて転圧するという念の入れようです。
柔らかい土質に砕石交じりの土は良く効いてくれます。
101029地盤改良・山土アップ

今回、自前の山から切り出して来てくれたのですが、
こうして惜しげもなく提供してくれることに感謝したいです。

負けん気が強くて頑固者、この性格焼かれるまで変わらんといて欲しい(笑


(S.Tomita)

taa2003 at 19:41|PermalinkComments(0)

2010年10月17日

時を紡ぐ沓脱石

新しい現場が始まる。
ひろ〜い敷地に平屋建ての住まいは「北沖洲の家2」以来です。

101016-1

既存家屋の解体が終わり、昨日はきれいになった土地で地鎮祭。
庭に使われていた石だけが残った。
101016庭石

大好きな堀口大學の詩が浮かぶ。

石は黙ってものを言う。直にこころにものを言う。・・・・・

永遠にときをつないでくれる石。

この大きな沓脱石をどう使おうか、悩みでもあり楽しみでもある。

101016-2


(S.Tomita)

taa2003 at 09:19|PermalinkComments(0)