2021年05月31日

さっそくiPodにシューベルトを入れ、カーステレオで流します。

「魔王」以外の曲は初めてでしたが…





なんか地味…かな…(・ε・)?





古い輸入盤で元々の音源がイマイチというのもあったのですが、大島さんの台詞の先入観が強すぎたのでしょうか、なんともまったりとした時間が車内を流れます。

でもこれくらいがちょうど良さそうです。同じクラシックでも交響曲を朝っぱらから聴いていたら、アップダウンが激しすぎて駐車場に着く頃にはヘロヘロになってしまうでしょう。

地味めなピアノソナタ良いじゃないですか。うん、これだ。これでいこう!

朝からクラシックを聴きながら仕事へ向かう意識高めの自分。実に鼻持ちならない野郎って感じですが、とにかく自己肯定感を無理矢理上げていかなければ、このコロナの荒波を乗り越えていけないのですよ。



…と言うことで長い間お世話になった浜崎あゆみに別れを告げ、意識高めなクラシック生活が始まったのでした。

大島さんの話によれば、シューベルトのピアノソナタを完璧に弾きこなせるピアニストはこの世に存在しないそうです。またその理由は曲そのものが不完全だからだとも言います。しかしある種の不完全さを持った作品は、不完全であるが故に人間の心を強く引きつける(中略)その作品にしかできない心の糸の引っ張り方があるのだそうです。

朝イチのこれからお仕事という時間に、そんな不思議な力で精神を引っ張られてしまって大丈夫だろうかと少し心配もしましたが、大島さんのような音楽の知識も経験もない私の心は1ミリも動かされることなく、いつもの道を淡々とハンドルを切って進むのでした。

それからしばらくの間シューベルト生活が続きましたが…



やっぱり飽きてきました…(・ε・)ヤッパリ…



考えてみれば大島さん並に音楽に精通していてこそシューベルトの不完全さを楽しむというマニアックな鑑賞が出来るわけで、にわかの私には初めこそ物珍しさもありましたが何度聴いたってそれ以上の世界は見えてこないわけです。まぁ見えなくてもいいんですけど。

しかしこのピアノソナタという形式は朝の運転中に実にフィットしているということを発見しました。せっかくなのでこの路線を続けていきたいと思います。

となると次はどの作曲家が良いでしょうか?音楽の授業で聞いた有名どころの名前がちらほら浮かびましたが、どんな曲だったのか全然思い出せません。

かろうじて捻り出したのがモーツァルトでした。

むかし何かのCDだったか映画「アマデウス」だったのか忘れましたが、モーツァルトのピアノの曲で、なんというかこの世のものとは思えない美しい天上界の音色のようなものを耳にしたのを思い出したのです。

うむ、モーツァルトなら間違い無いだろう。天才中の天才だしワシのような凡人でも少しは理解できるかもしれん!…という相変わらずの安易な思いつきで、今度はモーツァルトのピアノソナタをダウンロードして聴いてみました。


するとどうでしょう!


シューベルトとは全然違います。よく分からんけど音が頭にスルスルと入ってきます。シューベルトが駄目とは全く思いませんが、なんと言うか全然別物です。

おそらく過去にどこかで聞いたものも多いからかと思いますが、あらためてしっかり聴いてみると「完成された」とか「洗練された」という言葉が自然と浮かんできました。

こんなときアレキさんなら、(ジャンルは違うけど)自身のエピソードなど交えながら面白おかしく曲を紹介できるのでしょうが、残念ながら私はそのような才能を持ち合わせておりません。

せっかくこのブログを読みにきてくださった方々に上手くお伝えできないのが残念ですが、私なりになんとかご紹介申し上げるとすれば、シューベルトがサンゲリア(マカロニゾンビ)なら、モーツァルトはドーンオブザデッド(ロメロゾンビ)といったところでしょうか。手前味噌にはなりますが割と的確な比喩表現なのではないかと思います。もちろんどちらのゾンビも大好物です。

そしてその後8ヶ月以上、毎朝ご機嫌にモーツァルトを聴き続けております。

思ったより長くなってしまいましたが、なんとか五月中に終わることが出来ました(・ε・)マタネー!




(おしまい)

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taaharupapataaharupapa at 16:16│コメント(0)

2021年05月27日

村上春樹は小説も映画も見たことがなくて、ひたすらエロくて難解な文学という勝手なイメージを持っていたのですが、いざページを開いてみると非常に読みやすい文章でスラスラと読み終わりました。



ただ、物語の意味するところはサッパリ分かりませんでした。



あまり意味を求めてはダメなのでしょう…たぶん。

読み終わった時「………???????」って感じで、いまだに「‥‥‥‥‥????????」なのですが、とりあえず雑学が少々増えました。今回はそれで良しとします。

村上春樹はクラシック音楽に造詣が深いそうですが、作中シューベルトについての興味深い解釈があります。

重要キャラの大島さんが運転中いつも流しているシューベルトについて主人公に語るシーンですが…(以下、抜粋)



「フランツ・シューベルトのピアノ・ソナタを完璧に演奏することは、世界でいちばんむずかしい作業のひとつだからさ。」

「とくにこのニ長調はそうだ。とびっきりの難物なんだ」

「シューベルトというのは、僕に言わせれば、ものごとのありかたに挑んで敗れるための音楽なんだ。それがロマンティシズムの本質であり、シューベルトの音楽はそういう意味においてロマンティシズムの精華なんだ」

「どう、退屈な音楽だろう?」




小説ではもっと色々語っているのですが、シューベルトをディスってるのかリスペクトしてるのかよく分からない、なんともひねくれた説明です。

もしかすると分かる人にはメチャクチャ突き刺さる話なのかも知れませんが、古典派音楽がさっぱりの私には1ミリも理解することが出来ませんでした。

しかしこれらの台詞がなぜか頭から離れず、そのシューベルトのつまらなそうなピアノソナタを聴きたくて仕方なくなってしまったのです。

そうだ、小説の続きはシューベルトを聴きながら読もう!

極めて安易な思いつきですが、せっかくのハルキ初体験をじっくり味わうためにフランツ・シューベルトというエッセンスを加えてみることにしました。

物語上に頻発する謎の伏線(?)にそろそろ疲れてきていたタイミングだったのかも知れません。

それらの伏線も、見事なまでに未回収で終わることになるわけですが…



さて、ここで浜崎あゆみです。

ネクスト浜崎に突如としてシューベルトが急浮上です。

シューベルトといえば音楽の授業で聴いた「魔王」くらいしか知らなかったのですが、そのよく分からない敗者の美学的につまらないピアノソナタとやらでしたら、出勤時にノンストレス、ノンプレッシャーで静聴できそうです。朝から「魔王」では疲れます。脳内が魔王一色になりそうです。

頭の中で魔王がぐるぐる踊っている歯医者から、口の中を美学的に視られる患者さんもたまったものではないでしょう。

と言うことでさっそくAmazonを物色し、「シューベルトピアノソナタ全集」(中古商品ー非常に良い)を嬉しそうにポチったのでした。



(つづく)

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taaharupapataaharupapa at 14:51│コメント(0)

2021年05月22日

浜崎あゆみ生活はけっこう長続きして、気付けば1年が経とうとしていました。

疲れている時でもストレスなく聴き続けられ、曲から元気や勇気をもらうというようなことも良い意味で生じず(逆に疲れる)、歌というよりもヒーリング系のせせらぎや森の音とかに近い感じです。

そんな感じで車内では常に浜崎あゆみが掛かっていたため、周囲からは狂信的なファンと思われていたかも知れません。

若い頃なら他人を乗せる時にはイメージを気にして選曲を変えたりすることもありましたが、おじさんはそんな面倒くさいことはしないのです。

いつまでもこの生活が続くのかと思っていましたが……





さすがに飽きてきました…(・ε・)…





そろそろ次を探す時が来たようです。

似たような路線なら安室奈美恵か宇多田ヒカルといったところでしょうが、安室ちゃんは歌というよりダンスのイメージで、朝っぱらからノリノリの曲はおじさんにはしんどくて却下。宇多田ヒカルはリアルタイムで聴いてきたので脳内ぐるぐるの対象となり却下。

さて……

特に聴いてみたい歌も曲もなかったので、結局浜崎あゆみが流れ続けます。

そんな時、転機が訪れました。

ひょんなことから、それまでノータッチだった村上春樹に挑戦することになったのです。

きっかけは岸田奈美さんのnoteなのですが、詳細は割愛。(※リンク先は一部有料です)

記念すべき初ハルキとして「海辺のカフカ」の文庫本を上下巻うれしそうに買ってきたのでした。

そこでシューベルトと出会うことになるのです。


(つづく)

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taaharupapataaharupapa at 20:29│コメント(0)