一族日誌33

  • author: tabasuko21
  • 2012年01月06日

1023年8月某日 霧風家広間
yamabuki「かんぱーい!」
hubuki「ちょ、ちょっと山吹こぼれてる!」
ennosuke「吹雪は細けぇなぁ」
hubuki「掃除するのは誰だと思ってるんですか」
yamabukiennosuke「イツ花」
hubuki「そ、そうですけど!」

イ「吹雪様も言うようになって・・・」

5月から8月の4ヶ月の間に、多くの者が散り
精彩に欠けていた霧風家でしたが、律士・織月の葬儀の数日後。
それは、紅玉3兄妹の末っ子耀の誕生日でもありました。

祝いの席を設けるという雰囲気ではなかった一族の気持ちを打破したのは
当主に就任してまだ僅かばかりの炎之助の鶴の一声でした。

you「あらあら、あんなにはしゃいでしまって・・・。」
homura「お前も、結構楽しんでいるんじゃないか?」
you「え?えぇ、皆が笑っていてくれるのは嬉しいですわ
            こんなの、本当に久しぶりに感じてしまいます。」

homura「・・・そうだな。まだお前は1年しか生きていないのになんだか可笑しいな」
you「ふふ、本当に」
homura「とりあえず、一応はお前の生誕日を祝う席なんだ
                   もっと飲んで、お前も楽しんでくるといい」

you「あら、私は焔お兄様とこうやって遠巻きに皆を見ながら
            のんびりさせて頂くのが一番の幸福なんですのよ?」

homura「ふむ、お前は本当に変わった娘だな」
you「なんとでも言ってくださいな。本心ですので」

耀の生誕日を祝うと言う名目の小さな宴は
夜が明けるまで続き、参加していた者全てが
広間で眠りに落ちると言う結末を向かえなんとか終了したのでした

イ「やれやれ、ようやく静かになったみたいですね」

ennosuke「面倒掛けて悪かったな、イツ花」

イ「えっ!?隆之真様起きてらっしゃったんd・・・」

ennosuke「Zzz・・・」

イ「・・・寝言」

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