2009年01月12日

"「テレビでネット」本格普及へ"なんて、いつまで言うの?

社会人になって、一番最初(99年の春)から約2年。このテレビに双方向サービス、テレビにインターネット、というテーマにドップリだったので、未だに、こんなこといってるのか、と感じたのだが、見出しだけでなく中身をよく読んでみると・・・



ここでいう、「ネット」ってYouTube視聴のことなのね・・・・。まあ、それなら少しは分かるけど、やっぱ、ダメだと思う。(機能としてあっても、もちろん、いいのだが、キラーにはなりえない。)

普通のウェブ閲覧をテレビでする時代というのは、ネットブックが普及しだした今、永遠にこなくなったのではないか、と思う。

なぜならば、30万円の大型テレビで、リビングで家族4人が、みんなでヤフーを見るよりも、いわゆるネットブックや、SONYさんの新型VAIOみたいなPCを家族全員に1人1台ずつ買ってしまったほうが、同じ出費で遥かに快適なメディア環境だろう、と思うからだ。

(余談だが、今週からSONYさんに、livedoorTopページで新型のトップジャックを出稿頂いている。ぜひInternetExplorerでアクセスを!) 

そもそも、「ハコ」としての大型テレビ自体が、何を見るかという「中身」の観点と、全く中立ではなく、「家族みんなが楽しめる最大公約数のコンテンツ」を楽しむということを前提にしてしまっている・・。ここがネットと相性の悪い最大のボトルネックだ。

「家族みんなが楽しめる最大公約数のコンテンツ」を楽しむというようなメディア接触が、一般ユーザーのメディア接触に占める比率は、今後は減りこそすれ、増えはしないだろう。(PCそれ自体への有料でのネット配信が、レンタルビデオを置き換えるストーリーは、ならあり得るだろうが。DMMみたいなの。)

つまり、YoutubeやiTunesStoreのように選択肢が無限に近い、いわゆるロングテールなコンテンツ群ほど、個人視聴を前提にしているから、大画面の大型テレビとは、やはり相性は、それほどよくないのだ。

私は、実際に、余ったノートPCを、テレビ(SONYのブラビア サイズは46インチ)に接続し、ワイヤレスのリモコンマウスまで付け、ソファに座ったまま大画面テレビでネット利用を出来るようにしたことがある。

だから、肌感覚でよく分かるのだ。

ニコニコとか、Youtubeをバ〜ンとリビングの46インチBRAVIAに写して、悦に入ってる私の行為は、我が妻には大いに不評であった。

AuidoVisualマニアでもない、ほとんどの人にとって「画面サイズの大小」なんかよりも、「周囲に気兼ねなく楽しめる」ことのほうが、よっぽど大事である。

つまり、リビングに置かれた大きなテレビというのは、家族にとっては、永遠に共有地(コモンズ)であり続けるのだ。みんなの共有地で「自分だけが楽しめればいい」というような行為をするものは、鼻つまみ者である。

だから、大画面のテレビには、同じく映画館というコモンズで育ったハリウッド的な映画が、ベストマッチな相棒であって、「パーソナル」なPC文化(つまりは、「自分が楽しめればいい」文化)の申し子であるYoutubeやニコニコみたいなものとは、DNA的に合わないところがあるのではないか。

ゆえに、大型テレビでのYoutube視聴は伸びず、ネットブックやVAIO typePみたいなPCで、家族みんながバラバラにYoutubeやニコニコや、DMMを見る世界がやってくる、というのが3年後くらいの世界だろう。(その先までは分からん)


批判だけでは芸が無いので、最後に付けたし。

大画面テレビにPCをつないでの最大の発見は、46インチの大画面でデジカメの写真を見ることだった。せこくインク代を消耗するプリンタなんかで印刷するよりも、テレビに映したほうが描写力にサイズの迫力という意味で、無料なうえに100万倍いいのである。最近のデジカメの800万画素とか1000万画素とか、いうようなデータ量に初めて意味を感じた体験だった。これは、本当にイイですよ。

だから、大型テレビが、PiacasaやFlickrに対応する、というのは非常にイイ!と思う。それに、そもそもデジカメで撮った写真というのは、大体の場合、家族旅行や冠婚葬祭といった、家族内「パブリック」なコンテンツだと思うで、そういう意味でも、相性がいいわけだから。

正月に帰省した実家のリビングに、置かれた大画面のテレビがPicasaやFlickrに対応していれば、家族や親戚一同で、結婚式の写真を見たり、孫の運動会の写真を家族一同で見たりすることが、とっても手軽にできるはずだ。

アカウント情報を実家の両親にうまく教えておけば、写真を印刷して送ったりしなくておも、常にアップデートされていく「孫の成長アルバム」みたいなものを、実に簡単に作れるようになるだろう。これは、オンライン写真ならではの利点を活かしたキラーな組み合わせになる可能性を感じる。


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