2009年10月25日

広告代理店の「平均」年収が1000万円オーバーは維持不可能なのか

新聞社の給与・賞与カットが相次いでいるのは、以前にも、書いたとおり、昨年冬からの傾向だった。しかし、今年の冬は新聞社だけではなく、総合広告代理店にまで、大幅の給与・賞与カットが及んでいるらしい(?)。

下記の湯川さんのツブヤキのように、大手の代理店でも冬の賞与が「5割減」とも聞く。もっと裏の取れない噂では、ストライキ?なんて話も聞いた。金曜日の晩、米国では、アマゾンの株が、好決算とキンドルPC版発表を囃して、たった1日で20%という上昇を見せ、ネットバブルのときの最高値を軽くブッチ切ったのだが、日本のトラディショナルな広告業界では、人件費面で非連続な水準訂正が、起こりつつあるのだと思う。

yukawa


マクロで見た広告業界に働いている力学を整理すると、下記に引用した「業界人間ベム」のとおりだと思う。(ちなみに、この業界人間ベムは、ADKインタラクティブの方々が書いています。)
業界人間ベム −「ソリューションサービスの再編」より。

「広告業」のど真ん中がシュリンクしている。CMをつくり、TVスポットや番組を買い、キャンペーンを展開する王道は、絶対なくなりはしないが、マーケットは小さくなっていく。そのかわり、従来「広告」の中心ではなかったようなソリューションサービスが、広告周辺領域として拡大している。

〜中略〜

 日本の場合、総合広告代理店という業態には、ワンストップにサービス提供するところに優位性があった。しかし、広告周辺サービスの拡大で、ワンストップで供給できなくなった。営業のフロントラインが様々なスキル拡大に追いつかなくなった。

〜中略〜

 いずれにしても今のままの「広告代理業」というのは、ソリューション提供サービスとしてはあまり付加価値の高い仕事ではなくなっていく。
「付加価値の高い仕事ではなくなっていく」のだとしたら、賞与がカットされ、年収が下がっていくのも、当然の経済原則なのだろう。

参考例として海外の広告会社の年収レベルを見てみたい。海外の広告会社の代表的な会社としてオグルビーを取り上げてみる。

いろんな会社の職種ごとの平均年収や、マネジメントへの評判・グチが文字通りガラス張りになってしまうglssdoorで調べてみると

oglvy


普通のAE(つまりは営業)の場合は、5〜6万ドルくらいで、アカウントスーパーバイザー(営業チーフみたいなもん?)でも7.5万ドル程度か。

業界トップクラスといえども、広告会社のフツーの「営業」が平均で年収1000万円以上貰えてた、というのは古き良き時代になっていくのでしょうかねぇ。

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