2010年02月28日

「生保のカラクリ」全文を無料で読んで知ろう「お金に愛情を込め過ぎるのは、バカのやることだ!」

まずは、「愛する人のために・・・」という字幕で始まる最大手生命保険会社のCMをご欄頂きたい。

保険には、ダイヤモンドの輝きもなければ、パソコンの便利さもありません。

けれど、目に見えぬこの商品には、人間の血が通っています。
人間の未来への切ない望みが込められています。

愛情をお金で贖うことはできません。
けれど、お金に愛情を込めることは出来ます。
という谷川俊太郎の言葉で、誠に美しい家族愛の物語が展開されるCMのわけだが、ハッキリ言って、僕はこのCMを見る度に、「嘘つけ!」とジンマシンが出る思いだ。

その理由を説明したいので、まず、下記のデータを見て欲しい。
国民一人当たりが加入している平均の保険金額
  ドイツ:200万円
  イギリス:260万円
  アメリカ:580万円
  日本:1600万円
(1ドル100円での換算:「生命保険のカラクリ」35Pより)
日本人が、いかに高額の生命保険に入り過ぎてているか、よく分かるだろう。

さっきのCMの理屈で言うならば、日本人って、なんて、家族愛に溢れた美しい心の持ち主が多い国民なのでしょうか!

「家族愛オリンピック」や、「家族愛ワールドカップ」なんてのがあったら、日本人はブッチギリで金メダル独占!になるんだろう。だって、お金に込めている愛情の量が世界一なんだもの!

ま、マトモな常識のある人なら、少なくとも、上記の保険金額の差ほどには、各国間に家族愛の差がないことはすぐに分かるだろう。

ことほどさように、ブラジル人がサッカーに狂い、フランス人がワインをガブ飲みするように、日本人は生保に異常なまでに狂ってきた、ということが、ネット専業の生保会社であるライフネット生命の岩瀬さんの「生保のカラクリ」を読むよよく分かる。

生保なんて、単なるリスクヘッジにすぎないのだ。

子供にカゼを引かせるのがコワイからといって、外出を禁じて、ストーブをガンガン炊いた部屋のコタツで鍋焼うどんを食べさせるのが、子供への「愛情表現」ではないのと同様に、手取りで25万円〜30万円くらいの普通の若い子育て夫婦が、月に1万円以上の保険に入っているなんて、私に言わせると狂気の沙汰だ、と言っておく。

生命保険のカラクリ (文春新書)生命保険のカラクリ (文春新書)
著者:岩瀬 大輔
販売元:文藝春秋
発売日:2009-10-17
おすすめ度:4.0
クチコミを見る


と、ここまで読んで、また、アマゾンアフィリを稼ぎたくて、やたらと大袈裟に本を絶賛してるなぁ、と思ったかもしれません。

なんと、この新書、文藝春秋という歴史ある出版社から出たにも関わらず、このたび期間限定ではあるが、PDFでの全文無料公開が決定したとのことである。

はっきりいって、「国民的金融商品」といってもいいくらいに生保狂いの日本人にとっては、「生保のカラクリ」は金融リテラシー確保のうえで必読書だと思っていたので、このたびの無料公開は、本当に快挙だと思う。(著者である岩瀬さんと文芸春秋の決断に敬意を表す)

私も、発刊記念イベントでスピーカーを努めさせて頂いた「フリー」は、無料で全文公開にしたにも関わらず、16万部突破と、「〈無料〉からお金を生みだす新戦略」を地で行く展開になっており、薄くではあるが発刊プロモーションに、少しは関わった者として、嬉しく思っていたところで、この全文無料公開を聞き、いよいよ、書籍もフリーミアム時代に入っていくのだな、という感慨を持ちつつある今日この頃。

ちなみに、いちおう、妻子持ちの給与所得者であるので、私はライフネット加入者である、ライフネット副社長としての岩瀬さんには恐縮なんですが、掛け金は月に3000円台ポッキリです。



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コメント一覧

1. Posted by 暫   2010年03月14日 07:03
別にいいじゃん。外国は自分が死んだら家族は関係ないと思ってのかコミュニティーがしっかりしてるか社会保障がしっかりしてるんだろ。移民まで入れて計算してんじゃないだろうな?日本の片親が子供を育てる、特に母子家庭でマトモな生活を送ることがいかに難しいか?自分が死んで試してみな!3,000円の保険がさぞかし役に立つだろうに。

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