
イスラ・デ・カラス(Isla De Caras)のアルバム『シャンゴ(Chango)』のライナーノーツ原稿を書かせていただきました。
【参考】
Isla De Caras: Facebook Page
イスラ・デ・カラスはアルゼンチンのインディ・ポップ・アーティストで、ラウタロ・クーラというマルチ・ミュージシャンによるソロ・プロジェクトです。いわゆるラテン音楽の範疇で語るといよりも、昨今のドリーム・ポップやヴェイパーウェイヴといった新しいポップ・シーンの流れに位置するアーティストといえます。実際、彼はアルゼンチン・ロックだけでなく、ブラッド・オレンジやソフト・ヘアーといった欧米のアーティストからの影響を公言していますし、スペイン語で歌っているということを除けば、十分世界で通用するクオリティを誇ります。
サウンドの特徴はとにかくドリーミーで、どこかトロピカルな感覚が心地良く、聴いていてとても気持ちよくなるものばかり。メロディメイカーとしても素晴らしく、気だるいヴォーカルと相まって独特の世界観を作り出しています。アートワークもアルゼンチン人らしく非常にクリエイティヴで、とてもユニークな感性を持っています。ミュージック・ビデオはなぜかどれも気持ち悪い感じなんですが,,,。ちょっとフアナ・モリーナにも通じる不気味さがありますね。
とはいえ、アルバムは休日にのんびり聴くには最高の内容。インディ・ポップ好きの方にはぜひ聴いてもらいたい一作です。