...旅とリズム...旅の日記 by 栗本斉...

旅人/ライター/選曲家・栗本斉が、旅と音楽とアルゼンチンを中心に綴る日記です。

フロール・デ・ロトのフォルクローレ風味プログレ

リオの新市街をさらに奥にいくと、バランコという繁華街がある。ここは週末になるとディスコやペーニャ、バーなどのネオンが朝まで消えないところ。その一角にあるBar Mochilerosへライヴを観に行くことにした。会場はライヴ・ハウスというよりは、小さなバーといった雰囲気。しかもテーブル席はぎっしり埋まっていて、なんとかカウンターの隅に座らせてもらった。

20050924今日の出演は、フロール・デ・ロト(Flor De Loto)というグループ。ドラム、ベース、ギター、そしてフルートという変則的な4人編成で、ヴォーカル曲は無くすべてインストゥルメンタル。彼らの音楽は、フォルクローレ風味のプログレ・ハード・ロックという感じ。ツー・バスがドカドカうるさいドラマー、チョッパーやコード弾きを駆使したテクニカルなベーシスト、オーソドックスながら早弾きしまくるギタリスト。これだけだと聴く気も起こらないが、ここにフルートの音色が加わるとなぜか牧歌的な雰囲気になる。曲によってサンポーニャやリコーダーを使ったり、曲間で「Mission Impossible」のフレーズを入れるなど遊び心もある。決して最先端ではないとはいえ、ペルーのロックならではの面白さを表現していてかなり楽しめた。

flordelotoフォルクローレとプログレの融合を聴く1枚。

Flor De Loto『Flor De Loto』(2005)

会場で入手した彼らのデビュー作。まずは、サンポーニャが大々的にフィーチャーされた神秘的な「La Llegada」に驚き。フォルクローレの素朴なサウンドと、プログレならではの奇怪なリズムとフレーズがミックスされていて、ドラマティックな大作に仕上がっている。フルートが大々的にフィーチャーされている楽曲は70年代のジェスロ・タルを彷彿とさせるし、複雑な展開をする「Suculentas Frutas」などはUKジャズ・ロックみたいで面白い。凝りに凝りまくった楽曲が並ぶので、これ1枚でアルバム3枚分くらい聴いた気になる。“蓮の花”という意味を持つグループ名だけに、オリエンタルな雰囲気のアート・ワークも見ごたえあり。

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栗本斉 Kurimoto Hitoshi

旅と音楽をこよなく愛する旅人/旅&音楽ライター/選曲家。

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★プロフィール
1970年、大阪府生まれ。

レコード会社勤務中の90年代初頭から、和モノDJ&音楽ライターとして活動開始。“喫茶ロック”シリーズなどを立ち上げる。

2005年1月から2007年1月まで、知られざる音楽を求めて中南米を放浪。2年間で行った国は、ブラジル、アルゼンチン、ウルグアイ、パラグアイ、チリ、ボリビア、ペルー、エクアドル、コロンビア、ベネズエラ、トリニダード・トバゴ、パナマ、メキシコ、キューバの、合計14カ国。

帰国後は旅と音楽にこだわり、ラジオや機内放送の企画構成選曲、音楽&旅ライター、コンピレーションCD企画、ライナーノーツ執筆、講演やトークイベント、結婚式場のBGMコーディネート、ビルボードライブのブッキング企画などで活動中。現在は沖縄県糸満市在住。

得意分野はアルゼンチン、ラテン音楽、ワールドミュージック、和モノ、中南米ラテン旅、沖縄、世界遺産など。

著書に『アルゼンチン音楽手帖』(DU BOOKS)、『ブエノスアイレス 雑貨と文化の旅手帖』(マイナビ)、『Light Mellow和モノSpecial ~more 160 items~』(共著・ラトルズ)、『喫茶ロック』(共著・ソニーマガジンズ)など。

★主な著書
栗本斉・著『アルゼンチン音楽手帖』(DU BOOKS)
栗本斉・写真と文
 『ブエノスアイレス 雑貨と文化の旅手帖』(マイナビ)

★ライナーノーツ(2013〜2014)
セルジオ・メンデス『マジック』
ファビオ・カドーレ『インスタンチ』
ナタリー・デセイ&フレンズ『リオ⇔パリ 〜 ブラジルへのラヴ・コール』
マノロ・フアレス・イ・ス・トリオ『デ・アキ・エン・マス』
オリジナル・サウンドトラック『LIFE!』
ステファン・ポンポニャック『BLOODY FRENCH』
ベレン・イレー『ソンブラ・デ・オンブー』
ARIA『New Moon Daughter』
VA『暮らしの音楽 ブエノスアイレス』
Monday満ちる『BRASILIFIED』
アディティア・ソフィアン『ハウ・トゥ・ストップ・タイム』
ミシェル・カミロ『ワッツ・アップ?』
ギジェルモ・リソット『情景の記憶〜ソロ・ギターラII』
バホフォンド『プレセンテ』
ロベルト・フォンセカ『ジョ』、他

★All About(オールアバウト)で「アルゼンチン」のガイドをしています。

★雑誌「FIGARO japon」で音楽ページのコーディネート&ライティングを担当しています。

「SANKEI EXPRESS」紙で音楽コラム(ワールドミュージック中心)の連載中。

★JALの機内誌「SKYWARD スカイワード」で、旅と音楽のコラム“旅する音楽”を連載中。

Billboard Japanのウェブサイトで連載“栗本斉の楽園おんがく”やレビュー、特集記事などを執筆中。

Real Soundで、“栗本斉の「温故知新 聴き倒しの旅」”を連載中。

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