...旅とリズム...旅の日記 by 栗本斉...

旅人/ライター/選曲家・栗本斉が、旅と音楽とアルゼンチンを中心に綴る日記です。

サディスティック・ミカ・バンド at NHKホール

200703082年間の旅行中、iPodに詰め込んだ数少ない日本の音楽のうちの一枚に、サディスティック・ミカ・バンドの『黒船』(1974年発表)がある。もう10数年聴き続けているけれど、まったく飽きないし古臭さを感じさせない驚異的な名作だ。音楽好きの旅行者に出会って情報交換するときには、必ず名前を挙げてお薦めしていたくらい。リアルタイムで知らない若い日本人はもちろん、欧米のバックパッカーからも面白いように反響があった。「塀までひとっとび」の粘っこいグルーヴだったり、「どんたく」のオリエンタルな感じは、外人ウケがいいのは当然っちゃ当然。キッチュでありながら決してイロモノにならないギリギリのバランス感がたまらなくかっこいい。はっぴいえんど『風街ろまん』や四人囃子『一触即発』といった70年代日本のロック名盤といわれるものは数あれど、世界通用度数はミカ・バンドがダントツだと思う。

さて、新生サディスティック・ミカ・バンドの再結成ライヴ、当然行って来ましたよ。NHKホールの客電が落ち、「墨絵の国へ」のイントロから「黒船」へと続くオープニングでがっちり心をつかまれ、もう大興奮。高橋幸宏&小原礼のリズム・コンビは鉄壁だし、どう弾いても高中正義とわかるアグレッシヴなギター、加藤和彦の飄々としたヴォーカル、いずれもワン・アンド・オンリーな味わいがある。木村カエラもベテラン勢に臆することなくマイペースなパフォーマンスで聴かせてくれたし、奥田民生がゲストとして登場するなどお祭り感覚もたっぷり。こういう再結成って企画モノ的なイメージが強いけれど、新旧織り交ぜた選曲で現役感をしっかりと出していたので安心して楽しめた。一晩限りというのはもったいない気がするけど、一回だけだからこそいいのかもしれないね。ドキュメンタリー映画を撮っているらしいので(なんと井筒和幸監督!)、そちらも楽しみに待ちたい。

<追記>
セット・リストを見つけたので、貼り付けておきます。
■セットリスト
01 墨絵の国へ(イントロ)
02 黒船(嘉永六年六月二日)
03 黒船(嘉永六年六月三日)
04 黒船(嘉永六年六月四日)
05 颱風歌
06 どんたく
07 四季頌歌
08 Big-Bang, Bang(愛的相対性理論)
09 Tumbleweed
10 Last Season
11 Sockernos
12 King Fall
13 In Deep Hurt
14 Narkissos
15 ブギメドレー(サイクリング・ブギ〜ピクニック・ブギ〜ダンス・ハ・スンダ)
16 Sadistic Twist
17 アリエヌ共和国
18 塀までひとっとび
-- encore --
19 Low Life And High Heels
20 King Fall(ハードディスクのトラブルにより再録音のため再演奏)
-- encore --
21 タイムマシンにおねがい

Trackback

Sadistic Mikaela Band
通勤の途中、桜の花が咲いているのを見ました。 いくらなんでも早過ぎです。びっくり。 夜。コンサートを観るために電車でトコトコ東京へ。 「Sadistic Mikaela Band(サディスティック・ミカ・バンド)」 at NHKホール 開場10分前の渋谷の空。冷たい風....
スパイスをひとふり | 2007年03月11日 10:03

Comment

タニィ | URL | 2007年03月09日 10:17
新生サディスティック・ミカバンド、聞いた事
ないですが、一夜限りのライブなんてやってたんですね...民生ゲストだなんて...wow
その昔桐島かれんvocalで新生してた頃興味持って少し聞いた記憶が。高中正義は大〜〜〜〜好き!現新生に参加してたのなら行きたかったです。残念!「黒船」も聞いた事ないようで今度じっくり聞いてみます!!
くりもと | URL | 2007年03月10日 01:52
>タニィさん
新作はともかく「黒船」聴くのは日本人の義務です。あそこまで完璧なコンセプト・アルバムはなかなか無いと思いますよ。ぜひぜひ聴いてくださいね!
ともみん | 2007年03月10日 08:58
すご〜い! いいなぁ!!
一夜限りっていうのもいいですね。
スペシャル感が増すし。
全然ライブ行ってないので、
何か見に行きたいなと思いました。
T. | URL | 2007年03月10日 10:48
トラックバックありがとうございました。
サディスティックミカバンドの音楽を海外にいるときに聴いてみたらどんな感じなんでしょうか?
僕は海外旅行に行くときにはインタビューを録音するためにMDは持って行きますが現地の音を聴くために音楽ソフトは持っていかないのです。
今度海外でミカバンドの音楽を聴いてみようと思います。
くりもと | URL | 2007年03月11日 02:20
>ともみんさん
最近ライヴ行ってないんだ?
またこっちの世界に戻ってくれば?

>T.さん
こちらこそコメントありがとうございます
海外でミカバンド、なかなかいいもんですよ
ぜひ外国人の方に聴かせてみて下さい
反応が面白いです
Misa | 2007年03月11日 10:12
はじめまして。
トラックバックありがとうございます。
サディスティックミカバンドのライブを見たのは初めてだったのですが、
思っていた通り・・・というか、本当にカッコよくて、未だに興奮が続いております。
CDも、WOWOW放送も、映画も、楽しみですね!
それでは。
ともみん | 2007年03月11日 21:46
ぜんっぜん行ってない!!>ライブ
戻ろうかな〜と思って、ちょっと探しつつも
イマイチ…ねぇ(^^;
あと1ヵ月半あるし、焦らず考えます☆
どこかで人探してるとかあったら教えてくださいww

てか、ゴハン行きましょうよー!
みんなのゆみねえ | URL | 2007年03月24日 23:30
サディスティック・ミカ・バンド
行きたかったです〜

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栗本斉 Kurimoto Hitoshi
旅と音楽をこよなく愛する旅人/旅&音楽ライター/選曲家。

2005年1月から2007年1月まで、知られざる音楽を求めて中南米旅行してきました。2年間で行った国は、ブラジル、アルゼンチン、ウルグアイ、パラグアイ、チリ、ボリビア、ペルー、エクアドル、コロンビア、ベネズエラ、トリニダード・トバゴ、パナマ、メキシコ、キューバの、合計14カ国。

帰国後は旅と音楽にこだわり、ラジオや機内放送の企画構成選曲、音楽&旅ライター、コンピレーションCD企画、ライナーノーツ執筆などで活動中。得意分野はアルゼンチン、ワールドミュージック、和モノ、中南米ラテン旅など。

★栗本斉のウェブサイト
 “旅とリズム”

★本を出しました。
 栗本斉・写真と文
 『ブエノスアイレス 雑貨と文化の旅手帖』(毎日コミュニケーションズ)

★コンピCDを作りました。
 『オーガニック・ブエノスアイレス』(オーマガトキ)

★一個人ブログで世界遺産のコラム“栗本斉の世界遺産ダイアリー”を連載中。

★All About(オールアバウト)で「アルゼンチン」のガイドをしています。

★J-WAVE「I A.M.」で“Blendy HEART STRINGS”の選曲構成をしています。

★月刊「ラティーナ」でアルゼンチン音楽記事“オーガニック・アルヘンティーナ”を連載中。

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