呼びかける君の瞳の瞬きは、いつでも僕の心照らすよ。

読んでいた文庫はついにあとがきの解説だけを残すばかりで、

病院の窓から外を眺めてる作業が今日も再開される。

看護師はもちろんいつも忙しくしてて相手にしてくれず、

結局はひとり妄想を巡らせ、浮いては沈み、深みへ(はま)る。

流浪者(るろうしゃ)が行く当てもなくさまよって、精神を病む事に似ている。

「君は何故外の世界が気になるの? 君の心は何処に行ったの?」

見たところ中学生と思われる女の子が廊下から覗く。

覗いてる瞳はとても澄んでいたが、こいつは厨二(ちゅうに)病患者か?

一言目にそんな台詞(セリフ)吐けるのは、どんな神経しているのかな。

「時々ね、覗きに来るの」 訊いてない。何故そんな事僕に言うんだ。

見る事は出来ているけど、もしかして夢なんだろか。悪い夢だな。

覗き込む瞳にギョッと気がついて、点滴を倒しそうになった。

まだ夢を見ているのかな。夢ならばとっくに醒めていい頃だけど、

ただ不思議にも嫌な気はしていない。ああ、人生の最期に見ると

(たと)えられた走馬灯の一幕か。でも、この事は今まであった

記憶では無いんじゃないか。それに、この女の子は誰なのだろうか。

初めての気がしないけど思い出せない。君は僕にとっての誰だ。

「いつまでも一緒にいよう。いつまでも側にいるから大丈夫だよ、

辛い時にも君の手を握ってる。離さないから、大丈夫だよ。

出会ったときは、あたしの手を握っていつまでも側にいてくれたね。

もし君が目を開けてはくれなくても、いつでも君を見つめているよ」

忘却の彼方から今、輝いた光がパッと突き抜けていく。

苦しみと揺らぐ景色は、生きている事を十分知らせていたが、

()け反って痛みを訴えることも、声を出す事もできなかった。

子どもが親の手を必死に探して、べそかいている顔だったろう。

木霊する音の反響は、動悸を一段と早めていくようで、

蝋燭(ろうそく)のような光が(ぬぐ)われて、大人になった君が現れ、

手に君の温もりがただ感じられ、僕は少しの眠りに就いた。

来世とか、あの世とかもしあったとしても、確実なのは一つだけ。

澄んでいる瞳を(りん)と輝かせ君は呼んだね、僕の名前を。

呼びかける君の瞳の(またた)きは、いつでも僕の心照らすよ。

おわり

ちょっとサスペンス

 いつからそこにあるのか誰も知らないけど、明るい日差しがいつもある。そんな公園が、今回ご紹介する六谷(むつや)町公園です。閑静な住宅街にあるためか、普段は近隣に住む子育て中のお母さんたちや、年配のご老人の憩いの場として、静かながらも和やかな雰囲気に包まれています。もちろん小学生たちも、学校が終われば公園にやってきて、鬼ごっこをしたり、ドロケイをしたりと、まるでこの公園が生活の中心のようなあああああああああああ!

違う! 違う違う違うッ!

わたしが記事にしたいのは、こんな和気藹々(あいあい)とした、のほほんとした、有閑マダムが「あら、微笑ましいこと」なんて呟くマッタリとした、一文の値打ちにもならないクソ記事なんかじゃなああああぁぁぁいッ!!

マスコミはね、マスメディアはね、社会問題を指摘して訴えることこそのみに存在価値があるんだよ!
何だよこの「静かながらも和やかな雰囲気」ってのは!
不良のたまり場とか、欠陥遊具とか、町内いじめとか、それすら無いのか!
どんな安寧社会、平穏無事、無病息災、平和ボケなんだ!

デスクか! デスクの野郎がこんな記事を書けって言ったのが悪いのか!
呪ってやる! 呪ってやるううううぅぅぅ!!続きを読む

垣根の上にいる女

 女は食べていた。かれこれ2時間、口の動きを止める事は終になかった。喫茶店のカウンターにもかかわらず、テーブルの上の皿の数はディナーのフルコースの2人分を優に超えていた。店のメニューを9割程制覇した計算となる。しかも、これは毎回繰り返される光景なのだ。


「失礼ですが、ちょっと食べ過ぎでは… ちゃんとお金を払ってくれるのは良いのですが、毎回そんなに食べてると体に悪いですよ?」

「これは一仕事終えた後の自分へのご褒美なの! 案件が進行中の時は、食事が喉を通らないくらいストレス溜まるんだから!」


いや、毎回同じ量だろ、と突っ込みたいところをあえて突っ込まないのは、喫茶店のマスターとしての必要条件であろう。


「何言ってんのー 自棄食いと称して毎回同じ量食べてるじゃない」


然し、この高校生のようなウェイトレスには必要条件ではないらしい。


「いいの! 美味しいんだしお金払ってるんだし、文句ないでしょ!」

「えー? ウチとしては、お得意様が体壊してお金を落としてくれなくなったら、非常に困るんですけどねぇ。ね、ダーリン」


と、ウェイトレスはマスターにウィンクを送った。

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周りは全部俺の敵

孤軍奮闘は格好いいのだろうか。

ただ孤独なだけじゃないか。

それでも独りで戦わなくてはならない。

周りに味方はいないから。


手を差し伸べてくれた人を拒絶する?

それは違う。利害が一致しないから。

独りにさせられるよりも、独りにする方がいい。

だから、その手を払うしかなかったんだ。


味方を得たいとは思わない。

得たら失うのが怖いから。

欲しいのはただ、無言で抱きしめてくれる人。

それだけでいい。それだけがいい。

失ったら、あとは死ぬだけなのだから。


それはつまり、ついに得ることのできないもの。

心にぽっかり穴を開けて、死んでゆくもの。

自分を孤独にして、消えてしまうもの。

今のうちに言っておこう。「捜すな」と。

無言で抱きしめる覚悟と諦めがないのなら。





もし覚悟と諦めと勇気を奮ってくれるのなら、





今すぐ何も言わずに抱きしめて欲しい。





独りは、辛い。

めぐる想い

春は寂しく

夏は気怠く

秋は切なく

冬は侘しく


常に愛しく

四季を嗜む

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中身の薄っぺらい呟きblog



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なぜなら、ルビがちゃんと表示されないからなんです。
細かい話をすれば、CSS3でルビモジュールの策定がされていますが、各ブラウザに実装されるのはまだまだ先のようだからです。IEアンチは未来を夢見てwktkしててください。

皆さんの動作報告をお待ちしております(他人任せ)



著作者プロフィール

相生憐悟(あいおいれんご)

19£€年₥¥月₥¢日生まれ


市立ひよこ小学校卒業
市立うさぎ中学校卒業
県立ぞう高等学校卒業
やぎ大学卒業

現在?


…想像にお任せします(爆)


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※このブログはフィクションです。実在の人物、団体とは関係ありません。
ブログ著作者もフィクションです。って、どこまで本当なんだよ、あっ!逃げるな!おい、コラ!!



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