万年湯(東京都新宿区)新大久保駅より大久保通りを東へ約300m。万年湯は路地を少し入ったところにある。大きな看板があるのでわかりやすい。この一帯はまさにコリアンタウン。韓国料理店などが密集し、ハングル文字があふれている。聞こえてくる会話も韓国語ばかりだ。

コインランドリーを併設した銭湯は多いが、万年湯の場合は1階に銭湯、2階にコインランドリーがある。3階は住居部分なのだろうか。フロントで下足箱の鍵と脱衣所ロッカーの鍵を引き換える。ホールにはベンチが並び、奥にはテレビもある。病院の待合室のような雰囲気だ。脱衣所にもテレビがある。場所柄、韓国人も割合的に多いのかもしれないが、この日は日本人のおじさんばかりだった。寄り合いがどうのとか、下町的な会話が聞こえてくる。

カランはたしか25くらいあり、すべてに固定式シャワーつき。そのほかにも立ちシャワーが4つ。しかもシャワーのうちの1つは、脱衣所側に突き出してガラス張りとなっている。下半身は見えないつくりだが、使用するのにはなんだか勇気が要りそうだ。カランは夕暮れ時とあって半分以上が埋まっていた。

浴室は広くないのだが、カランと湯船をうまく配置している。深めの湯船は座湯ジャグジーと電気風呂だが、お湯はかなり熱め。普通の深さの湯船にバイブラ湯。円形風呂にはジャグジーの噴出口が6つくらいあるが、たいして広くないのでみんなで入るのは無理。これらは普通のタイル張りの湯船だが、水風呂だけは岩風呂調のタイル張り。あんまり冷たくはないので、水風呂が苦手な人にはちょうどいい。背景画は一部だけだが、天井まで真っ赤なガーベラ?の花がいくつも描かれ、派手なことこの上ない。

東京銭湯お遍路MAPでは「韓国料理を楽しんだ後は当浴場でゆっくりとおくつろぎください」とのこと。たしかにその順番は最高だが、それならなぜ土曜日が定休なのか?つまらないことだがちょっと疑問だ。

万年湯(東京都浴場組合)

万年湯
住所/東京都新宿区大久保1-15-17 [地図
電話/03-3200-4734
交通/JR山手線新大久保駅より徒歩5分
     JR中央・総武線大久保駅より徒歩10分
     都営地下鉄大江戸線東新宿駅より徒歩10分
料金/大人450円、中人180円、小人80円
時間/14:00〜24:30、毎週土曜日定休