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 ...... 雑記。ここは個人的な倉庫、覚え書き、ストック。........................... Comment , TB , Suggestion ,etc 一切不要!!




                            Tableau in mind ...... Ⅱ

カテゴリ: Veterinary , veterinary medicine


(=^・^=)、16歳、頸部背面の皮膚の潰瘍がなおらないとのこと。
Appe (+) ,Vig (+) , 


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FIV (+) で、外科処置すべきかどうか?
結局、管理がたいへんということで Surgical treatment に。
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イソフルラン濃度を低く抑えて、20分ほどで終了。

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ハクビシンに噛まれて、尻尾の麻痺と壊死があり、断尾手術。
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ハクビシン


 ハクビシン(白鼻芯、Paguma larvata)は、食肉目ジャコウネコ科ハクビシン属に分類される食肉類。本種のみでハクビシン属を構成する[3]。その名の通り、額から鼻にかけて白い線があることが特徴である。 日本に生息する唯一のジャコウネコ科の哺乳類で、外来種と考えられている。


 主に低地に生息するが、スマトラ島では標高2,400メートル以上・ネパールでは標高2,500メートル以上・インド北東部では標高2,700メートル以上でも報告例がある[1]。多くは海抜200 - 1000mの低山の山林に生息する。木登りが得意である。樹洞、タヌキなどの動物が使い古した巣穴などを棲みかにする。民家の床下・屋根裏などに棲み着くこともある。夜行性で[3]、昼間は住処に潜んでいる。電線を使って移動することもある[6]。外敵に襲われると肛門腺から臭いのある液を分泌して、威嚇する[3]。
食性は雑食で、イチジク類・カキ・ナシ・バナナ・マンゴー・ミカンなどの果実、小動物、昆虫などを食べる[3]。植物食中心の雑食性で、果実、種子、小動物、鳥、鳥の卵などを食べる。中でも果実を好む。熟した果実や野菜などを見つけると毎夜同じ路を辿って侵入するので、獣道が形成される。
年に1回出産し[7]、出産する季節に決まりはないが[7]、夏から秋にかけて多く産む傾向がある[7]。妊娠期間は2ヶ月で[7]、2-3頭を出産する[7]。子供を産む年齢は生後10ヶ月以降[7]。飼育個体の最高年齢は24歳[7]。
 母子を中心とした家族で生活しており、10 - 20頭程度の群れを作ることもある。この群れは複数の家族による共同体と考えられる。


人間との関係

 中国語名は果子狸、花面狸、マレー語名はMusang lamri(lamriはサンスクリット語のキツネに由来する)などがある[3]。
中国南部では、広東料理、広西料理、雲南料理、安徽料理などの食材として煮込み料理などに用いられている。独特の臭みがあるため、ニンニク、醤油などを用い、濃厚な味にするのが普通。満漢全席でも中国梨と煮た「梨片果子狸」という料理が出された記録が残っている。日本のハンターによれば、肉はとても美味であるといわれている[8]。食用の他に、毛を毛筆の材料として利用する場合がある。
日本ではトウモロコシ・カキ・ブドウ・ミカンなどの畑作物・果樹などを食害する害獣とみなされることもある。[3][4]住居に侵入し、家具を噛まれる等の被害もある。[9]果樹園に入り込み、ビワ、ミカン、モモ、ナシ、カキなどを食べ荒らすことで、深刻な農業被害を与えることがある。トマト、ウリ類のビニールハウスに侵入することもある。糖度の高い果樹・野菜を好み、ネットの隙間等、頭部が潜れる大きさの隙間ならば侵入できるので、小さな穴も補修する必要がある。一方で熟した果実や野菜を見つけると、同じ路を辿って毎夜訪れるので、畑の隅などの草むらに獣道状の隙間ができる。このほか、民家の屋根裏に棲み着き、足音による騒音や糞尿による悪臭で、生活被害をもたらす事もある。また、車に轢かれる事故も増加している[8]。
 農地開発などによる生息地の破壊、食用の狩猟などにより、生息数は減少している[1]。香港では野生動物保護法の保護対象となっている。
 シンガポールではよく見られるが、在来種であるという確実な生息記録がない[1]。そのため20世紀になってから人為的に移入されたとする説もある[3]。
重症急性呼吸器症候群(SARS)が騒動となった時、ハクビシンがSARSウイルスの自然宿主ではないかと疑われた[10]。そのため、SARS伝染の媒体になりうるとして、中国で流通が禁止された。2006年の報告によれば、SARSとハクビシンの持つウイルスの遺伝子の一部に違いが見られたこともあり、SARSはハクビシンの持つウイルスが突然変異を起こしたものではないかとの見解も生まれた。その後の調査により、SARSの自然宿主はハクビシンではなく、キクガシラコウモリというコウモリの一種であることが判明した[11]。


日本におけるハクビシン

 日本では本州から九州にかけて断続的に分布しており、日本での初めての確実な記録は1943年の静岡県浜名郡での狩猟記録で、1952年以降は国の狩猟統計にも登場している[12]。静岡県では1965 - 1966年に急増したとされ[3]、1972年時点での分布に関するアンケート調査がある[13]。関東地方では1958年の神奈川県山北町での記録が初めてとなる[8]。東京都では1980年に八王子市で初めて報告され、現在でも山手線の線路沿い等で、夜間に目撃されることがある[8]。北海道の奥尻島では1985年に捕獲記録があり、2002年になって再び生息が確認されている[14]。長野県では1976年に県の天然記念物に指定されたことがある(1995年に解除)[8]。
 これら日本のハクビシンが在来種なのか外来種なのかは確定していない[15][16]。江戸時代に記録された「雷獣」とされる動物の特徴がハクビシンに似ているため、江戸時代には既に少数が日本に生息していたとする説や[17][7][18]、明治時代に毛皮用として中国などから持ち込まれた一部が野生化したとの説が有力である[19]。根拠としては、国内においてジャコウネコ科の化石記録が存在しないこと[5]、中国地方や九州に連続的に分布していないこと[19]が挙げられる。ただし、導入個体群の原産地や詳細な導入時期に関しては不明である[5]。
 日本産と東南アジア産の個体のミトコンドリアDNAシトクロムbの分子系統解析では、日本産の個体はそのいずれもが東南アジア集団のものとは一致しないが、2つが台湾集団に見いだされる6つの遺伝子型のうちの2つと同一であること、西日本で優占する遺伝子型が台湾東部に、東日本で優占する遺伝子型が台湾西部に由来することが示されている[16]。
環境省は、「移入時期がはっきりとしない」として、明治以降に移入した動植物を対象とする外来生物法に基づく特定外来生物に指定していない。このため、アライグマと異なりハクビシンは駆除対象とはならないが、鳥獣保護法により、狩猟獣に指定されている。
 住宅被害などのために、川崎市では2009年(平成21年)度に市民からの相談を受け46頭を捕獲するなどの例はあるものの、捕獲には民家に巣を作ったり果樹園を荒らすなどの実害を理由とした、鳥獣保護法に基づく都道府県知事などの許可(「有害鳥獣」認定)が必要で、「住宅街をうろついている」など民間人の予防的捕獲は許されていない[20]。


犬が肥満になる理由
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何かを食べていれば、カサコソと包装紙を破る音がしただけで走ってくる。

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体重9.6kg。
以前は10.7㎏あった。

左前肢の跛行。以前にも押入れからジャンプして痛めたことがある。今回の原因は不明だが、X線透視では骨格には異常なし。人の捻挫程度のところか?

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中華鍋で回鍋肉を造ってみた。

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プロパンガスで火力は強力。緩い造りのアルミ製のものなどは溶けてしまうことがある。
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血胸 


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トータル150cc。
呼吸促拍。4歳、♂、FelV,FIV(-)
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X線で心周囲に陰影。よく見ると中葉、後葉は造営されたように見えたので液体貯留と判断。
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重症だ。


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4h日後の追記

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その後、点滴静注で補液を続け、呼吸は完全な状態ではなく促迫するが、徐々に安定。
そして自らフードを食べるようになった。



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道具好きコレクション

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8~9歳
♂、 Mix

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左後肢を急に着かなくなった。



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これは正常な右脚


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ここでは下が大腿骨、上が脛骨腓骨。

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X線の透視で見ると、———なかなかきれいに映ってはいないが、最後の像、脛骨が前の方にドローイングしていることがわかる。X線透視では明瞭で、よくわかりました。


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左脚、膝蓋外側にメスを入れる。

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骨膜に包まれた膝蓋部分。
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膝蓋内側を、最初脛骨側の関節間の下が骨のない部分で穿刺するように切り、あとで縫いしろが残るように切開。一気に。すでに滑車骨表面が見えています。

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膝蓋骨をつまんでいます。

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膝蓋の内側1/3くらいのところに切れ込みをメスで入れ、そこに円盤ドリル?で深く切れ込みを入れた。

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楔形に膝蓋骨を切ると言うが、そうそう綺麗にはいきません。

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分離された膝蓋骨の一部。右が膝蓋靭帯の1/3幅、左側に大腿筋膜が続く。




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靭帯置換用の移植片、約16cmくらい?

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処置の全家庭、水分を流しながら。

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左膝蓋骨を外側に脱臼させてしかも膝関節を屈曲させ、種子骨付近に入れた切れ込みから曲の鉗子を関節内に挿入しています。この鉗子は大きめのものを使いましたが、大きければ太さもあり、大腿骨と脛骨の骨の隙間は思った以上に狭い。長いがもっと細い曲の鉗子があればいいですが、先端の端力も必要。器具は工夫して自作したほうがいいかもしれない。


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............................
約5分の奮闘。写真を撮るのをわすれていたくらい熱中。
.....................
..................
鉗子の先端は辛うじて10mmほど出るが、鉗子先端で移植片を挟むにはその先端を広げなければならない。鉗子は骨の間にぎりぎりで入っているのでなかなか開かない。先端鋭利な骨鑿で先端をこじ開けて、そこに移植片を入れてあげる感じ。移植片に糸を着けるというがそんな無駄な時間は既読スルーしてカットしました。

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関節前面から引っ張ってきた移植片。
7cmくらいは出ている。充分な長さだ!
この段階で既に、ドローイングは消えている。おそらくドローイング(滑り、大腿骨骨端を固定して、脛骨側の膝関節面が前方に滑るようにうごいてしまう症状。骨と骨がすれる捻髪音、クリック音もする。)は関節面の間にできてしまう空間にもよるのではないか?それが移植片でふさがるので安定するという印象。

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これを大腿外面、柔らかい骨を含む軟組織にステンレス糸で固定します。今回は8針くらい。更に余った移植片を脛骨側の軟部組織にも縫合。充分な固着はなかなか難しいと感じる。

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膝関節を閉じます。縫合はマキソンの3号で。ここにはまた自然に関節液が溜まってくれるのでしょう。

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大腿筋膜部、皮下組織、皮膚を順に縫合し、よく洗浄し、抗菌剤を投与。
痛み止め、他、ギブスはしない。ケージレスト。

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体重17kg。
ドミトール0.9ml、ベトルファール0.9ml、後で0.4mlのドミトールを追加投与(s.c)
イソフルランを濃度0.4~1.2くらいで運転。巡航速度運転に入れた。
これだと徐脈が出るが、問題なく終了。約1時間20分。ドレープをもっとまじめに毛を隠すようにしたほうがよさげだ。この手術で化膿した経験は無し。

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アンチセダンで速攻に起きました。縫合の最終段階で動瞼があるくらいで麻酔はちょうどいいと思う。

以上。3日は入院。

ちなみに、今回のB.G.Mは、やや懐かしい.............Yesterday Once More (イエスタデイ・ワンス・モア) /CARPENTERS

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往診にて経過観察。術後、10日ほど経過。

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軽く患肢を使おうとする。
糸の一部が取られて再度皮膚の縫合。化膿などは無く、膝関節の安定はいい。脛骨上部のドローイングは認められない。ギブス、吊帯などは使用せず。散歩は家の周囲だけ。—————経過良好か?



また自分で皮膚縫合の糸を取り傷が少し開く。再縫合(3.11)
エリザベスカラーはしないで経過観察。左後肢は大分つくようになっていて、膝関節の安定はいい。滑り現象はない。(^^


1か月後。

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左前十字靭帯断裂、修復手術、1か月後 動画
https://www.youtube.com/watch?v=YbMTtKZ5Cuo

 まだまだ負重をかばっているが、それでいい。順調な回復の部類です。あと1か月もして毛が生えて傷が消えるころにはきちんと歩きます。そういう予想。

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患肢は使われている。関節の安定は良く、ドローイング無し。
抜糸する。






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6か月後のワクチン接種時、完全に治ったみたいでした

https://www.youtube.com/watch?v=2-JfXWfivks&feature=youtu.be


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犬の特発性てんかんの診断と治療

3. 犬の特発性てんかんの治療
犬の特発性てんかんの治療は抗てんかん薬を用いた対症療法が選択され、家庭での維持療法と、重積時の緊急治療に大きく分けられます。
3-3. |抗てんかん薬の選択
ヒトでは数多く(20種類以上)の抗てんかん薬が病態や症状に応じて使用されますが、犬では作用時間や安全性の観点から使用できる薬剤が限られています。
3-3-1. ファーストラインの抗てんかん薬
ファーストラインの抗てんかん薬の条件は、単剤投与で充分な抗てんかん作用が得られ、長期投与しても副作用が少ないことです。現在のところ、ゾニサミド、フェノバルビタールが該当します。
ゾニサミド
ゾニサミドは日本国内で開発された薬剤で、1日2回の経口投与で充分な抗てんかん作用が得られます。フェノバルビタールと比較して肝毒性や他の副作用が少なく、代謝酵素誘導を起こさないことから、国内の神経病専門家は過去10年以上にわたってゾニサミドをファーストラインの抗てんかん薬として用いています。
フェノバルビタール
フェノバルビタールは過去数十年にわたり、犬のてんかんに対する第一選択薬として使用されてきました。しかし、有効性が高い一方で、副作用の問題、薬物代謝酵素の誘導が問題となるため、ゾニサミドや他の抗てんかん薬が無効な症例への使用が適応となります。
フェノバルビタールの問題点
肝毒性
犬にフェノバルビタールを長期投与した場合の肝毒性(肝細胞変性、肝炎、肝硬変)の発現率は6~15%で、潜在的な肝障害のリスクはさらに高いと考えられます。犬の感受性にもよりますが、フェノバルビタール血中濃度が概ね35μg/mLを超えると肝毒性のリスクが高くなります。
骨髄抑制や表皮壊死症など
これら重篤な副作用がみられることもあります。
薬物代謝酵素の誘導
フェノバルビタールは薬物代謝酵素を誘導し、現在~将来にわたって他の薬剤(循環器用薬や抗菌剤など、肝臓で代謝される薬物のほとんど全て)の動態に影響してしまいます。ゾニサミドが動物薬として利用できる現在、フェノバルビタールを第一選択薬とする意義は低いと言えます。


一般名 長所 短所
ゾニサミド 有効性が高い
安全性が高い
薬物相互作用が少ない
動物薬がある
(臨床上の重大な短所はない)
フェノバルビタール 有効性が高い 肝毒性
薬物相互作用
動物薬が無い
3-3-2. セカンドラインの抗てんかん薬

ファーストラインの抗てんかん薬の作用が不充分であるときに、おもに併用薬として使用される薬剤を表にまとめました。

一般名 長所 短所
臭化カリウム 1日1回投与で有効 単剤では有効性が低い
定常化が遅い
フェノバルビタールとの併用で急性膵炎のリスク
レベチラセタム 単剤でも有効
即効性がある
安全性が高い
1日3回投与が必要
国内では高価
ガバペンチン 安全性が高い 単剤では効果が弱い
1日3回投与が必要
鎮静作用
プレガバリン 安全性が高い
1日2回投与で有効
単剤では効果が弱い
鎮静作用

てんかん治療の薬の重要性とは
てんかんは、抗てんかん薬の内服が主たる治療法になります。
しかし、薬を飲ませるようになってしまったらずっとやめられなくなる・・と考える飼い主さんは多いです。
抗てんかん薬を飲ませるということはもう治らない状況を作る、絶望的な意味として誤解している飼い主さんもいるようなのです。
でも、薬を飲ませることは絶望的な状況になるのではありません。
てんかんという病気は完治する病気ではありません。
てんかんの治療の目指すところは、病気をいかにコントロールして日々の暮らしの質を保てるかということです。
薬を飲ませることで、発作を抑え脳を安定した状態に維持するのです。
特に、てんかんの重大な症状である重責発作や群発発作は、薬でしっかりと発作を抑制できなかった場合や、または薬を急にやめたりした時に起こりやすくなり、危険なのです。
薬を一度飲み始めるとやめられなくなる、というのは、発作を抑制する為に薬の継続が必要という意味では事実です。
抗生剤のように、炎症がなくなったから止めるというわけにはいかないからです。
だけど、それは発作のない元気な状態に見えても、爆弾を抱えているのと同じで、発作を抑える為の薬を必要とする病気なのです。
また、勝手にてんかんの薬を中断することは、抑えられていた発作を誘発する(離脱発作)危険があるので勝手にやめてはならないという意味です。
決して、薬を飲み始めたせいでそうなったのではないのです。
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てんかん治療に使用される薬と副作用
 
実際に犬のてんかん治療に使用される薬は何種類かあります。
その薬は、人間のてんかん治療にも使用されている薬と共通しているようですが、人間の治療薬ほど選択肢が多くありません。
犬のてんかん治療に使われている薬と薬の副作用を順に挙げていきましょう。
◆フェノバルビタール
フェノバルビタールは、バルビツール酸系の薬で、フェノバールという商品名で犬の抗てんかん薬としては選択される頻度の高い薬です。
散剤(粉薬)や錠剤、注射薬があります。
治療開始時には、まずこの薬を処方するという獣医師が多いようです。
この薬は、中枢神経系を抑制して興奮を鎮めるという効果があります。
人間の薬としても、抗てんかん薬や睡眠薬、または静脈麻酔薬として長く使用されてきた薬ですが、より使いやすいタイプの薬が出てきたので、てんかん治療の第一選択薬ではなくなりました。
治療域と毒性域が近いために、投与量の微調整がとても重要です。
過剰投与では深刻な肝障害が現れる危険があるので、投与後の血中濃度の測定も重要になります。
この薬は単独で使用されますが、血中濃度が十分であるにもかかわらず効果が少ない場合は、この薬を増量するのではなく他の薬(臭化カリウム)と併用されます。
血中濃度は経口投与後では4~5時間で最大となります。
しかし、薬の効果が安定するまでには2週間ほどかかります。
<副作用>
飲み始めに見られる初期副作用と長期服用中の長期副作用があります。
投与し始めて2週間くらいの間は、抑うつ状態、ふらつき、鎮静などがあり、過眠傾向や動きが悪くうまく歩けない、足がもつれている、などの異変が見られます。
しかし初期の副作用に関しては、2週間くらいで薬に慣れてくると言われます。
服用し続けていくうちに、今度は長期副作用が現れるようになります。
長期副作用も同じように、動きが鈍く、また、食欲の亢進、多尿になり、そのせいで尿失禁などが見られることもあります。
また、食欲が増して運動機能が低下するという悪循環で太りやすくなることもあります。
食欲があると元気な印象かもしれませんが、異常な食欲亢進の場合は薬の副作用です。
肥満防止の為にも、犬の食欲に合わせながら食事量の適正を守り、むやみに増やさないようにする注意が必要です。
薬の量が多すぎて血中濃度が高い状態が続いた場合、肝障害を起こす可能性がありることが、この薬の一番重大な副作用と言えます。
過剰投与は、そのような重大な副作用に繋がる恐れがあることを知っておきましょう。
食欲不振、黄疸や腹水などの症状が出るのは肝障害を起こしている兆候で、急遽、他の抗てんかん薬に変更して肝障害に対する治療が必要になります。
この薬は依存性もあって、急に薬を中断すると離脱症状としてひどい発作を起こす危険がありますので、この薬をやめて他の薬に変更するなどの時も、獣医師の指示通りに慎重に行わなければなりません。
また、併用禁忌の組み合わせがあります。
禁忌薬と一緒に服用すると、血中濃度が下がって効果が得られなくなるので、基本的には勝手に薬を止めたり与えたりするのではなく、必ず獣医師の指示に従うようにして下さい。
私の身近にこの薬でてんかん治療をしている犬がいますが、やはり少し活動性が抑えられているのか、おとなしくなった印象はあります。
しかし、起こりうる副作用を理解し、指示を守れば、過剰に不安になることはないと思います。
◆臭化カリウム
臭化カリウムは、人間の抗不安薬、抗けいれん薬として使用されてきた、安全性の高い薬です。
フェノバルビタール治療で効果が得られない時に、フェノバルビタールを増量するのではなく、併用する薬として第一に選択、追加される薬です。
また、肝臓に問題があって、肝臓に負担のかかりやすいフェノバルビタールを使用できない場合などは、臭化カリウム単独で使用されることもあります。
粉末ですが、微量で管理が難しくなるので、普通は液剤にして処方されることが多いと思います。
この薬を追加することで効果が上がることは多く、肝臓に負担もかからない安全な薬です。
ただ、効果が現れてくるまでにはかなり時間がかかるようです。
<副作用>
嘔吐、胃粘膜刺激があります。また、フェノバルビタールと同様に、食欲の亢進と多尿があります。

◆ゾニサミド(コンセーブ)
商品名エクセグランとして、人間においても抗てんかん薬として使用されます。
また、商品名トレリーフとしてやはり人のパーキンソン治療薬として使用される錠剤です。
ゾニサミドは日本で開発された薬であり、海外に先駆けて1989年に日本で発売されました。
それまで第一選択で主流だったフェノバルビタールでは、難治性のてんかんは発作のコントロールがつかないことも多かったようです。
しかし、ゾニサミドでよい結果が得られるようになり、何よりも、この薬の利点は副作用が殆ど出現しないということです。
私の愛犬はこの薬を使っています。
血中濃度の測定も可能ですので、有効濃度を確認しながら治療することができます。
動物医療で使用する薬には、人間用の薬をそのまま使用することは多いですが、ゾニサミドの成分は現在、コンセーブという名前で犬専用薬も発売されています。
うちは人用の薬剤「エクセグラン」の処方を受けていますが、「コンセーブ」を処方する病院もあり、獣医師によって異なりますが成分は同じです。
犬用抗てんかん剤「コンセーブ®錠 25mg/100mg 」
DSファーマアニマルヘルス株式会社
■組成
コンセーブ錠 25mg は、1 錠中にゾニサミド 25mg を含有する。
コンセーブ錠 100mg は、1 錠中にゾニサミド 100mg を含有する。
通常ゾニサミドとして、初回投与量は、体重 1kg 当たり、2.5~5mg を 1 回量とし、1 日 2 回、およそ 12
時間間隔で経口投与する。
以後、臨床徴候により必要に応じて漸増する。なお増量後の用量は、通
常 10mg/kg/回までとする。
出典元 https://animal.ds-pharma.co.jp/pdf/20141017_consave.pdf
普通はゾニサミド単独で十分にてんかん治療が可能です。
また、この薬を追加薬として使用することも可能ですが、フェノバールとの併用はできません。
犬のてんかん治療には、この薬がメインで使用されるようになるとも予測されています。
<副作用>
ゾニサミドはスルホンアミド系薬剤であり、それに対する過敏症、嘔吐、軽度の鎮静、ふらつき、部分的な振戦(ふるえ)などが挙げられます。
また、ゾニサミドについては食欲が低下するという副作用もあります。
これまでフェノバルビタールで治療していた犬の場合などは、食欲亢進していたものが今度は食欲低下に陥るという不安定な状況が見られるかもしれません。
しかしこれらの副作用は服用開始して数日以内に消失することが多く、副作用らしい副作用は見られないことの方が多いです。
フェノバルビタールの副作用のように、依存性が生じやすいことや重篤な肝障害を起こす危険は少ないので、長期に服用させる薬としては問題が少ないと思われます。
こちらの薬に切り替える価値は十分あるかもしれません。
ただ、ゾニサミドは骨髄抑制を起こす可能性があり再生不良性貧血や無顆粒球症などの副作用が出現するというリスクはあります。
また、肝臓で代謝されるので、それを阻害する種類の薬は併用禁忌です。
◆ジアゼパム
商品名はセルシンやホリゾンで知られている薬で、人間の医療でも鎮静薬として広く使用される薬です。
胃カメラの時の前処置としても使われることが多く、眠くなる薬としてよく知られている薬です。
この薬はベンゾジアゼピン系の抗不安薬で即効性があります。
錠剤、注射薬、座薬があり、てんかん発作時の緊急処置の注射薬として、医療機関で使用されるのもこの薬です。
また、自宅での発作時に対応する屯用の座薬として処方される「ダイアップ座薬」もこの薬です。
私のところにもダイアップは常備しています。
【参考記事】
犬のてんかん発作時の座薬の入れ方・タイミング・ 副作用について
<副作用>
副作用として鎮静、ふらつき、そして特に呼吸抑制に注意が必要な薬です。
長期の継続使用では依存性や耐性が生じやすいために、短期的に使用されることが多いです。
◆クロナゼパム
商品名はリボトリールやランドセンで、ジアゼパムと同じ系統のベンゾジアゼピン系の抗てんかん薬に入ります。
ジアゼパムよりも作用時間が長いのが特徴で、やはり長期継続使用すると依存性や耐性といった副作用を生じる為、短期的に使用されます。
抗てんかん薬を他のものに変更する時などに、移行時の調整のために一時的に使用するというような使い方をされることもあります。
◆フェルバメート
薬でのコントロールが困難な難治性てんかんに対して有効性が高いと言われますが、発売後まもなく人間において重大な肝毒性の副作用が問題となりました。
しかし、この薬は犬の安全域は広いとされます。
薬剤としては高価で、あまり使用頻度の高い薬ではないようです。
◆ガバペンチン
吸収がよく、血中濃度があがりやすく(有効化されるのが早い)治療抵抗性のてんかんに使用されます。
しかし、作用が切れるまでの時間が短いので、頻回な投与が必要になるのが難点です。
プレガバリンという、これの類似薬の方は、半減期がこの倍くらいあるようです。
<副作用>
鎮静化が起こる薬であり、意識レベルが低下しボーっとなってしまうことが多いです。
◆レベチラセタム
イーケプラという商品名の抗てんかん薬です。
他の薬で効果が不十分な場合に併用、または、特に部分発作に対する単独使用で効果的な薬とされています。
この薬の利点は効果が現れるのが早いことです。
通常、薬の血中濃度が安定するまでには日数がかかります。
フェノバルビタールで10~14日、ゾニサミドは10日程度、臭化カリウムだと2~3ヶ月と言われます。
しかし、レベチラセタムは1日の服用で効果が安定しますので、速やかに作用して欲しい時などに単発的に使用することもできます。
私は、愛犬にもし発作があれば座薬を使用することと、レベチラセタムを3日間加えるように指導され、これもストックしています。
<副作用>
嘔吐、流延(よだれ)、軽い鎮静
てんかんの薬の副作用による食欲の変化について
 
抗てんかん薬の副作用ですぐにわかるものは、フェノバルビタール服用中の食欲を始めとする変化ではないかと思います。
反応が鈍くなり、活発さが薄れてあまり動かなくなり、それでも食欲だけは増進し水もがぶがぶ飲むということが起こりやすいです。
そんな姿を見て、犬が変わってしまったと悲しく思う飼い主さんもいるようですが、決して犬が変わったのではありません。
これは副作用なのです。
私の愛犬がフェノバルビタールを使用したのは短期だったので、あまり参考になりませんが、過眠傾向はあったものの食欲の変化はありませんでした。
ゾニサミドはもう何年も使っていますが、副作用とされる食欲の低下を感じることはありません。
もちろん個体差はあるという前提です。
それよりも、私が感じることは、薬の副作用で不調に陥るより、てんかん発作の不調の方がはるかに大きいということです。
原因が判明しているてんかんについては、その治療の為の薬も投与され、脳炎や脳腫瘍に対してステロイドが処方に加わることが多いです。
ステロイド処方時は、その副作用である食欲の異常亢進などが目立つと思います。
【ステロイドについての参考記事】
どんな薬?犬のアレルギー治療薬の種類とその特徴について
てんかん薬の服用中は、定期的に血中濃度を測定し、肝臓の機能をチェックする為の血液検査で副作用をチェックしていきます。。
自宅でも、食欲を含めた犬の症状や変化を飼い主さん自身で記録しておくことをお勧めします。
そうすることで獣医師に効率よく簡潔に、そして時系列で情報を伝えることができるので便利です。
 
 
まとめ
犬のてんかんの治療は、発作を予防する為に薬を使用するのです。
てんかんの治療に使用する薬は、人間の薬とも共通するものがあり、何種類かの中からメインの薬が選択されます。
副作用をやみくもに恐れ、なるべく薬を使わないように、と考える飼い主さんは多く、その不安になる気持ちもわからないでもありません。
しかし、てんかんで何よりも大事なことは、発作を起こさせないことです。
薬は、いわば脳を発作から守る為にあるようなものです。
犬のQOL(Quality of life生活の質)を落さないためにも、どうか必要に応じて薬を受け入れてあげて下さい。
発作によって脳がダメージを受け続けてしまうと、発作が発作を呼び、結果的に大きな発作に繋がって生命が危険にさらされる、または重大な後遺症を残すこともあります。
その方が副作用よりもっと怖いのではないでしょうか。
犬は自分で治療を選べません。
飼い主さんの選択が全てですので、気軽に話し合える、信頼できる獣医師を見つけ、早期に治療に繋がればと願っています。

バルプロ酸ナトリウム(VPA) (デパケン(R)、バレリン)


気分安定薬(一部非定型抗精神病薬を含む)の作用と効果・副作用 1


I.気分安定薬

気分安定薬は、躁状態とうつ状態の治療と予防に効果のある薬で、双極性障害薬物治療の基本となる薬です。現在、日本では気分安定薬と呼ばれているものには、炭酸リチウム(Li)、カルバマゼピン(CBZ)、バルプロ酸ナトリウム(VPA)、ラモトリギンがあり、使用されています。左側は一般名で、()は商品名です。処方時には()内の商品名が使用されることが多いです。

炭酸リチウム(Li) (リーマス)
作用と効果中枢神経に作用し、抑えることのできない感情の高まりや行動を抑えます。通常、躁病や双極性障害(躁うつ病)の躁状態に用いられます。副作用主な副作用として、手足の震え、のどが渇く、下痢、尿量の減少などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。また、まれに下記のような症状があらわれることがあり、それは以下の【】のような副作用の初期症状かもしれません。このような症状に気づいたら、使用をやめて、すぐに医師の診察を受けてください。手足の震え、幅吐、意識がぼんやりして睡眠に近い状態【リチウム中毒】
動かずだまっている、筋肉のこわばり、急激な発熱、脈が早くなる【悪性症候群】
息切れ、めまい、疲れやすい【徐脈】
多飲・多尿、全身倦怠感、のどの渇き【腎性尿崩症】
意識がうすれる、考えがまとまらない、判断力が低下する【認知症様症状、意識障害】

カノレパマゼピン(CBZ) (テグレトール)
作用と効果脳内の神経の過剰な興奮をしずめて、てんかん発作を抑えます。また、鎮静作用などにより過剰な気分の高まりを抑えます。顔面の三叉(さんさ)神経の異常な興奮を抑え、三叉神経痛の発作を軽減します。通常、てんかん、双極性障害(躁うつ病)などの躁状態、三叉神経痛などの治療に用いられます。副作用主な副作用として、眠気、めまい、ふらつき、倦怠・易疲労感、運動失調(運動の調子が狂った状態)、脱力感、発疹、頭痛・頭重、立ちくらみ、口渇(喉が渇く)、血管浮腫(顔、舌、喉の腫れ)、かゆみなどが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。
また、まれに下記のような症状があらわれることがあり、それは以下の【】のような副作用の初期症状かもしれません。このような症状に気づいたら、使用をやめて、すぐに医師の診察を受けてください。のどの痛み、出血傾向、貧血症状【再生不良性貧血、無顆粒球症などの血液障害】
発熱、皮膚の発疹・水疱、眼の充血や唇・口内のあれ【皮膚粘膜眼症候群、中毒性表皮壊死症、紅皮症】
発熱、発疹、リンパ節の腫れ、顔面浮腫【過敏症症候群】
食欲不振、全身倦怠感、白目や皮膚が黄色くなる【肝機能障害、黄疸】
めまい、失神、徐脈【房室ブロック、洞機能不全】

バルプロ酸ナトリウム(VPA) (デパケン(R)、バレリン)
作用と効果脳内の抑制性神経伝達物質γ-アミノ酪酸(GABA)濃度を上昇させるほか、ドーパミン濃度を上昇、セロトニン代謝を促進し、脳内の抑制系を活性化させ抗てんかん作用を示します。また、GABA神経伝達促進作用が抗躁作用へ寄与していると考えられています。躁病および双極性障害(躁うつ病)の躁状態のほか、各種てんかん、てんかんに伴う性格行動障害(不機嫌・易怒性など)の治療に用いられます。副作用主な副作用として、傾眠、失調・ふらつき、吐き気・嘔吐、食欲不振、胃腸障害、全身倦怠感などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。また、まれに下記のような症状があらわれることがあり、それは以下の【】のような副作用の初期症状かもしれません。このような症状に気づいたら、使用をやめて、すぐに医師の診察を受けてください。全身がだるく食欲がない、吐き気、皮膚や白目が黄色くなる【劇症肝炎などの肝障害】
全身がだるく食欲がない、傾眠傾向、ふらつき【高アンモニア血症を伴う意識障害】
全身がだるい、めまい、あざ【溶血性貧血、赤芽球癖、汎血球減少、血小板減少、顆粒球減少】
激しい腹痛、発熱、吐き気【急性膵炎】





抗てんかん剤「バレリン」の効能・効果の追加承認について


大日本製薬株式会社(本社:大阪市、社長:宮武 健次郎)は、本年9月20日付けで抗てんかん剤 「バレリン®錠100mg」、「バレリン®錠200mg」及び「バレリン®シロップ」に新たな効能・効果 「躁病および躁うつ病の躁状態の治療」の追加承認を得ましたのでお知らせいたします。

当社は1981年より、「バレリン®」 (一般名:バルプロ酸ナトリウム)を抗てんかん剤として販売しております。

欧米では、バルプロ酸製剤は抗てんかん剤としてだけではなく、躁病および躁うつ病の躁状態に対する第一選択薬として広く使用されております。
日本では、2000年に関連学会より、バルプロ酸製剤の躁病および躁うつ病の躁状態に対する早期適応取得を求めた要望書が厚生労働省に提出されたことを受け、昨年8月にバルプロ酸製剤を製造する10社の共同で適応拡大の申請を行っておりました。

当社は、「バレリン®」の効能・効果の追加承認取得により、躁病および躁うつ病の躁状態に苦しむ患者さんの治療に貢献できるものと期待しております。



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バルプロ酸ナトリウム

Valproic acid.svg
Valproic acid 3d structure.png

IUPAC命名法による物質名


IUPAC名[表示]

 


臨床データ


販売名
Convulex, Depakote, Epilim, Stavzor, Vilapro

Drugs.com
monograph

MedlinePlus
a682412

ライセンス
US FDA:リンク

胎児危険度分類

AU: D
US: X - for control of conditions other than severe epilepsy not amenable to other drugs

 

法的規制

AU: 処方箋薬(S4)
CA: ℞-only
UK: 処方箋のみ (POM)
US: ℞-only
 

投与方法
経口、静注

薬物動態データ


生物学的利用能
急速に吸収される

血漿タンパク結合
80-90%[1]

代謝
肝臓—グルクロン酸抱合 30–50%, ミトコンドリアβ酸化 over 40%

半減期
9–16 時間[1]

排泄
尿(30-50%)[1]

識別


CAS番号

99-66-1 チェック

ATCコード
N03AG01 (WHO) 

PubChem
CID: 3121

DrugBank
DB00313 チェック

ChemSpider
3009 チェック

UNII
614OI1Z5WI チェック

KEGG
D00399   チェック

ChEBI
CHEBI:39867 チェック

ChEMBL
CHEMBL109 チェック

NIAID ChemDB
057177

別名
2-Propylvaleric acid

化学的データ


化学式
C8H16O2

分子量
144.211 g/mol


SMILES[表示]


 


InChI[表示]

チェック


チェック

 

バルプロ酸ナトリウム(Sodium valproate、VPA)は、抗てんかん薬の1つである有機化合物(合成された分岐短鎖脂肪酸であるバルプロ酸のナトリウム塩)。日本では販売名デパケン(およびデパケンR)、セレニカで知られ、多くの後発医薬品も販売されている。適応は、てんかん、躁状態の治療、片頭痛発作の発症抑制である。双極性障害(かつての躁うつ病)の気分安定薬(主に躁エピソードの症状の抑制)としても知られる。

特異な匂いがあり、水に溶けやすい。薬理作用は、γ-アミノ酪酸(GABA)トランスアミナーゼを阻害することにより、抑制性シナプスにおけるGABA量を増加させて発現する。

一般的な副作用には、疲労感・振戦・鎮静や胃腸障害がある。加えて10%に可逆的な脱毛がみられる[2]。バルプロ酸は過量投薬のリスクが高く、治療薬物モニタリングが必要である[3]。

日本でも添付文書に自殺企図の既往や自殺念慮を有する場合に注意書きがある。連用中における投与量の急激な減少ないし中止により、てんかん重積状態が生じるおそれがある。妊娠中の使用は、子孫の自閉症や自閉症スペクトラムのリスクを増加させることが判明している[4][5][6][7][8][9]。



てんかん[編集]

欠神発作・強直間代発作(大発作)・複雑部分発作・レノックス・ガストー症候群に関連する若年性ミオクロニーてんかんのコントロールに用いられる。WHOガイドラインでは抗てんかん薬として、フェノバルビタール、フェニトイン、カルバマゼピンと共に選択肢のひとつとして推奨されている(妊娠中の女性ではない場合)[13]。日本でも、各種てんかん(小発作・焦点発作・精神運動発作ならびに混合発作)およびてんかんに伴う性格行動障害(不機嫌・易怒性など)の治療として認可されている。

躁状態[編集]

WHOガイドラインでは、双極性障害の急性躁エピソードの管理として、リチウム、カルバマゼピン、抗精神病薬などと共に選択肢の一つとして推奨されている[14]。日本においては、躁病および双極性障害の躁状態の治療として認可されている。

英国国立医療技術評価機構(NICE)は、双極性障害の躁エピソード治療に用いられるリチウム塩に代わるものであるが、第一選択肢であってはならないとしている[15]。

日本うつ病学会による双極性障害の診療ガイドラインは、躁病エピソードと維持期に際して、「最も推奨される」リチウムに続いて、いくつかの「推奨される」薬剤の1つである[16]:16-18。双極性障害II型の維持期では証拠が少なく、薬物療法が考慮されるのは頻回かつ重症の躁病やI型の家族歴などが考えられケースによる[16]:14。

片頭痛[編集]

日本およびアメリカにて[17]、片頭痛発作の発症抑制として承認されている。小児における安全性及び有効性については、現在までの国内外の臨床試験で明確なエビデンスが得られていない

そのほか(日本では適応外)[編集]

ミオクローヌスの治療にも使用されている。

一部の国では経口バルプロ酸の製剤は、てんかん重積状態の治療の二次選択肢として、フェニトインの代替としても使用されている。バルプロ酸は外傷後てんかんの治療に使用される最も一般的な薬の一つである[18]。

最近では神経因性疼痛(特にAδ線維から痛みを刺すような)を治療する二次選択肢として使用されている。

研究事例[編集]

2010年8月、脊髄を損傷したマウスに、神経細胞の元になる神経幹細胞を移植してバルプロ酸を注射したところ、歩行能力のある程度の回復が認められたとする報告を、奈良先端科学技術大学院大学の中島欽一教授らのグループが行った。iPSを用いた人間への応用が期待される。

自閉症や自閉症スペクトラム(ASD)のモデル動物を作成する際に用いられる。

機序[編集]

「自閉症#内因性カンナビノイド仮説」も参照

バルプロ酸は、人間の脳の神経伝達物質であるGABAの作用に関連すると考えられている。主にGABAトランスアミナーゼを阻害し、GABA濃度を増加させるとされる。しかしながら近年、その他にいくつかの精神神経疾患に対しての作用機序が存在することが報告されている[19]。

バルプロ酸はまた、電位依存性ナトリウムチャネルとT型カルシウムチャネルをブロックする。これらのメカニズムによりバルプロ酸は広域スペクトル抗けいれん薬である。

バルプロ酸は ヒストン脱アセチル化酵素1 (HDAC1) 酵素阻害剤であり、ヒストンデアセチラーゼ阻害剤に分類される。

フェニトイン治療の始まり
 
1908年にBlitz Hはバルビツール酸の環状構造に似たヒダントイン環をもつフェニトインを合成した。当初は催眠薬としての効果が検討されたが、催眠作用がないことが判明し、それ以上の検索はなされなかった。1916年には同じヒダントイン環をもつフェニルエチルヒダントインが合成され、睡眠薬ニルバノールとして市販されたが、中毒症状を生じるため普及しなかった。
1937年、Putnam TJとMerritt HHは電気ショックによりけいれんを誘発するてんかん動物モデルを作成し、抗てんかん作用のスクリーニングに応用できると考えた(図1)1)。抗てんかん作用をもつ可能性のある薬物リストを入手し、その最初にフェニトインが記載されており、これが強い抗てんかん作用をもつことを発見した。それまでてんかん治療に用いられていたブロム剤やフェノバルビタールは偶然に抗てんかん作用が発見されたが、フェニトインは動物実験により効果が発見された初めての抗てんかん薬である。従来は催眠・鎮静作用が抗てんかん作用に結びつくと考えられていたが、両者が分離されることも明らかとなった


Putnam とMerrittは、当時ボストン市立病院で世界に先駆けて脳波検査室を開設したGibbs FAらの協力を得て、1937年にヒトのてんかんにも有効であることを証明した。すなわち、118例の外来てんかん患者にフェニトインを2~11か月使用し、58%の例で大発作が抑制され、27%の例で軽減された。とくに大発作と精神運動発作で最も効果が大きく、小発作では効果が乏しく、ブロム剤やフェノバルビタールのような催眠作用がない点が有用であると述べている。
日本では1940年にフェニトイン経口剤が市販され、1959年にはフェノバルビタールとの配合剤も発売された。通常、経口剤は服用量に比例して血中濃度が直線的に増加するが、フェニトインは一定の用量、一定の血中濃度を超えると血中半減期が延長し、急激に血中濃度が上昇する非線形関係(Michaelis-Menten型)を示す(図2)2)。フェニトインの血中濃度(C)は、投与量(D)と1日に代謝しうる最大投与量(Dmax)、および1/2Dmaxに対する血中濃度(Km)により計算(C=Km・D/(Dmax-D))できる。実際にはDmaxやKmの個人差が大きく、フェニトインを使用する際には血中濃度測定が必須となる所以である。フェニトインは至適用量設定が難しく、容易に中毒濃度に至る危険があり、連用によりさまざまな副作用を生じるため、新規に発症したてんかんに第1選択薬として用いられることは少なくなった。
 
図2.フェニトインのMichaelis-Menten型投与量・血中濃度関係2)
 
C:定常状態血中濃度(μg/mL)
D:投与量(mg/kg/日)
Dmax:1日に代謝しうる最大投与量(mg/kg/日)個人差が大きい
Km:1/2Dmaxに対する血中濃度(μg/mL)個人差が大きい
一方、非経口剤については1963年に粉末注射剤、1981年に静注用製剤(アレビアチン注射液)が市販された。フェニトインは弱酸性の薬物で、水に溶けにくいため、プロピレングリコールとエタノールを加え、同時にナトリウム塩の形で可溶化している。強アルカリ性(pH約12)で、生理的食塩水に対する浸透圧比が約29であることから、注射部位の疼痛、発赤、腫脹などの炎症を生じ、血管外に漏出すると組織壊死をきたし、臨床的に使いにくかった。
米国では1996年からフェニトインの水溶性プロドラッグであるホスフェニトインナトリウム水和物が使用されていた。ホスフェニトインは生体内で加水分解されてフェニトインとなって薬理作用を発揮する。注射用水で溶解した場合にpHが8.5~9.1、浸透圧比が約1.9の溶液になり、血管痛や組織壊死は生じない。日本では2006年の未承認薬使用問題検討会議において治験の要望が出され、2012年にようやくホストイン®として発売された。生理食塩水や5%ブドウ糖注射液など、各種輸液で希釈投与でき、アレビアチン注射薬の3倍の速度で注入できる。効果発現はフェニトイン静注と同じく遅いが、効果の持続時間は長い。組織傷害性がなく、血圧低下や不整脈、意識レベル低下などが少ないので、救急医療の現場などで広く用いられている。


抗てんかん薬の分類
 
 
 
てんかん発作は、大脳の神経細胞の過剰な電気的興奮と、その興奮が広がることによって起こりますが、抗てんかん薬はこの「興奮系」を抑えるタイプと、興奮の広がりを抑える「抑制系」の働きを強めるタイプがあります。
なお、新しい抗てんかん薬には、これまでとは違った働きをする薬もあります。

(1)薬の作用機序からみた抗てんかん薬
興奮系の働きを抑える抗てんかん薬

神経細胞は、ナトリウムイオンやカルシウムイオンが細胞の膜を通過して細胞内に入ることで興奮します。これらのイオンの動きを抑えることにより、過剰な興奮が起こらないようにします。
フェニトイン
カルバマゼピン
バルプロ酸
ゾニサミド
エトスクシミド
トピラマート
ラモトリギン
ペランパネル
など
抑制系の働きを強める抗てんかん薬

脳の中にはGABA(ギャバ)という興奮を抑える働きをもつ物質がありますが、抑制系を強める抗てんかん薬はGABAの働きを強め、てんかんの症状を抑えます。
ジアゼパム
クロナゼパム
クロバザム
ガバペンチン
ベンゾジアゼピン系
バルビタール系
ビガバトリン
など
新しい作用をもつ抗てんかん薬

これまでとは違った作用で過剰な興奮を抑え、抑制的な働きを強めることで、てんかんの症状を抑えます。
レベチラセタム

(2)発作型からみた抗てんかん薬
てんかんの発作型によって使用される抗てんかん薬がある程度決まっています。したがって、てんかん発作タイプを正確に診断することはとても大切です。
部分発作
カルバマゼピン
フェニトイン
ゾニサミド
バルプロ酸
ラモトリギン
レベチラセタム
トピラマート
ペランパネル
全般発作*

欠神発作
バルプロ酸
エトスクシミド
クロバザム
フェニトイン
ラモトリギン
強直・間代発作
バルプロ酸
フェノバルビタール
クロバザム
フェニトイン
ラモトリギン
トピラマート
レベチラセタム
ペランパネル
ミオクロニー発作
バルプロ酸
クロナゼパム
クロバザム
フェニトイン
*症候性全般てんかんにはクロナゼパム、ゾニサミドなども考慮されます。特発性全般てんかんにはカルバマゼピンとガバペンチンは使用されません。

(3)その他のてんかんを対象とする抗てんかん薬
スチリペントール
ルフィナミド
ビガバトリン

(4)抗てんかん薬別の効果
一般的に、抗てんかん薬により発作が消失する割合は、最初に飲んだ抗てんかん薬により50~60%、2番目以降の抗てんかん薬で10~20%で、残りの20~30%は抗てんかん薬が効きにくい難治性のてんかんといわれています。
 難治性てんかんには、抗てんかん薬を2種類以上併用したり、場合によっては外科手術などが行われます。
抗てんかん薬を中心としたてんかん治療の流れ

 

抗てんかん薬の分類

てんかん発作は、大脳の神経細胞の過剰な電気的興奮と、その興奮が広がることによって起こりますが、抗てんかん薬はこの「興奮系」を抑えるタイプと、興奮の広がりを抑える「抑制系」の働きを強めるタイプがあります。
なお、新しい抗てんかん薬には、これまでとは違った働きをする薬もあります。

(1)薬の作用機序からみた抗てんかん薬

興奮系の働きを抑える抗てんかん薬

神経細胞は、ナトリウムイオンやカルシウムイオンが細胞の膜を通過して細胞内に入ることで興奮します。これらのイオンの動きを抑えることにより、過剰な興奮が起こらないようにします。

  • フェニトイン
  • カルバマゼピン
  • バルプロ酸
  • ゾニサミド
  • エトスクシミド
  • トピラマート
  • ラモトリギン
  • ペランパネル

など

抑制系の働きを強める抗てんかん薬

脳の中にはGABA(ギャバ)という興奮を抑える働きをもつ物質がありますが、抑制系を強める抗てんかん薬はGABAの働きを強め、てんかんの症状を抑えます。

  • ジアゼパム
  • クロナゼパム
  • クロバザム
  • ガバペンチン
  • ベンゾジアゼピン系
  • バルビタール系
  • ビガバトリン

など

新しい作用をもつ抗てんかん薬

これまでとは違った作用で過剰な興奮を抑え、抑制的な働きを強めることで、てんかんの症状を抑えます。

  • レベチラセタム

(2)発作型からみた抗てんかん薬

てんかんの発作型によって使用される抗てんかん薬がある程度決まっています。したがって、てんかん発作タイプを正確に診断することはとても大切です。

部分発作

  • カルバマゼピン
  • フェニトイン
  • ゾニサミド
  • バルプロ酸
  • ラモトリギン
  • レベチラセタム
  • トピラマート
  • ペランパネル

全般発作*

欠神発作

  • バルプロ酸
  • エトスクシミド
  • クロバザム
  • フェニトイン
  • ラモトリギン

強直・間代発作

  • バルプロ酸
  • フェノバルビタール
  • クロバザム
  • フェニトイン
  • ラモトリギン
  • トピラマート
  • レベチラセタム
  • ペランパネル

ミオクロニー発作

  • バルプロ酸
  • クロナゼパム
  • クロバザム
  • フェニトイン

*症候性全般てんかんにはクロナゼパム、ゾニサミドなども考慮されます。特発性全般てんかんにはカルバマゼピンとガバペンチンは使用されません。

(3)その他のてんかんを対象とする抗てんかん薬

  • スチリペントール
  • ルフィナミド
  • ビガバトリン

(4)抗てんかん薬別の効果

一般的に、抗てんかん薬により発作が消失する割合は、最初に飲んだ抗てんかん薬により50~60%、2番目以降の抗てんかん薬で10~20%で、残りの20~30%は抗てんかん薬が効きにくい難治性のてんかんといわれています。
難治性てんかんには、抗てんかん薬を2種類以上併用したり、場合によっては外科手術などが行われます。

抗てんかん薬を中心としたてんかん治療の流れ



84569597



(UNF)ステンレスナベ小ネジ(SUS Pan-Head Screw) UNF 1/4-28X3/8LUNF(アメリカ規格・細目)のPAN HEAD SCREW(日本で言うナベ小ネジ相当)です。

日本のナベ小ネジよりちょっとバインドっぽい頭です。
ステンレス製(SUS304系)

http://nejiya.jp/?pid=84569597



納期…国内商社在庫品。納期は特に記載のない物は通常御注文後確定(*)後1-4営業日で出荷です。
輸入品のにつき、輸入元欠品の場合は3週間~2ヶ月かかる場合もあります。
お急ぎの場合は御注文前に必ず在庫、納期をご確認下さい。
*…決済方法が銀行振込の場合は決済確認が出来た段階で御注文確定となります。銀行営業日等の関係でリアルタイムに確認出来ない場合もございますのでご注意下さい。

○太さの目安(約/mm)
#0-80→1.52
#1-72→1.85
#2-64→2.18
#3-56→2.52
#4-48→2.85
#6-40→3.51
#8-36→4.17
#10-32→4.83
1/4-28→6.35


「-」の後の数字は1インチ(約25.4mm)あたりの山数です。
例)#10-32なら
ネジ径 4.83mm
山数 25.4÷32=約0.794 なのでミリネジ式のピッチで表すとだいたいP=0.794となります。
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○長さ( X○○)の目安
PanheadのL寸表記は首下表記です。
1/4→6.35(25.4X1/4)
3/8→9.525(25.4X3/8)
1/2→12.7(25.4X1/2)
5/8→15.875(25.4X5/8)
3/4→19.05(25.4X3/4)
7/8→22.225(25.4X7/8)
1"→25.4(25.4X1)
1"1/4→31.75(25.4X1"1/4)
以降、1インチあたり25.4mmに"の後の長さをたして下さい。


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価格
718円 (税込 775 円)



■ 本形状のネジは、こんなところで使用されていることがあります。
海外製(特にアメリカ製)の一般機械、工作機械、土木建築機械、各種産業機械、各種装置の組み立てや、カバーなどの各種部品の取付け。
海外製の自転車や自動車の各種部品などの取付け。


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♂、10歳、体重10.8㎏

押入れから飛び降りて左前足を痛めた。
X線検査、異常なし。


18歳 (=^・^=) 乳腺腫瘍

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ドミトール、ベトルファノールを規定量の半分、あとはイソフルランを0.5%で維持。約40分の外科処置。


ネコは刺身の「つま」、千切りされた大根が大好き。
イカや刺身の汁、においがついたところというわけでもなく、大根のせん切りの食感が好みなのか?

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P5160540
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スーパーなどでパック詰めの刺身を買うと、刺身のそばに必ずと言っていいほど白い「つま」が添えられている。その正体は、美しく千切りされた大根であり、刺身を見栄えよく色鮮やかに演出する名脇役であるが、このつまは食べるべきなのか、残すものなのか、皆さんは分かるだろうか? お店でつまは食べきる方が好ましいのか、残すと失礼にあたるのか、そのあたりのマナーはどうなっているのだろう? 


 

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アイデックスが提供する新しい診療のスタンダード SDMA(対称性ジメチルアルギニン)は、より早期に確 信をもって腎臓病の診断を行う助けとするために、クレ アチニン、BUNおよび尿検査とともに用いられる腎臓 の新しいバイオマーカーです。  
SDMAとは何か?
  SDMAはアミノ酸のアルギニンがメチル化されたもので、 蛋白分解の過程で循環血中に放出され、そのほとんどが 腎臓より排泄されます。   SDMAを犬および猫の患者で測定することの意義は?  SDMAには3つの主な特徴があります。  SDMAは腎機能のバイオマーカーです SDMAはほぼ全てが腎臓からの濾過により排泄され るため、糸球体濾過率(GFR)の優れた指標となり ます。クレアチニン、BUNおよび尿検査とともに、 腎機能評価のために用いられます。
SDMAは慢性腎臓病(CKD)においてクレアチニン よりも早期に上昇します。 クレアチニンは腎機能が75%喪失するまで上昇しな いのに対し、SDMAは腎機能が平均40%喪失した時 点で上昇します。  SDMAは腎機能に特異的です。  SDMAはクレアチニンのように腎外性の要因に影響 されることがありません。特に筋肉量に影響されな いため、痩せた犬猫(例えば高齢や悪液質)であっ ても、より正確にGFRを反映します。  
SDMAの3つの主な特徴のエビデンス 
腎機能のバイオマーカーとしてのSDMA   GFRを推定し腎機能を評価するゴールドスタンダー ドはGFRクリアランステストです。しかし、これは 実施が煩雑で実際に行われることはまれです。一方 で、SDMAはGFRとの高い相関性が示されています。 (猫;R2=0.821、犬;R2=0.85, Mary Nabity, DVM, PhD, DACVP, Texas A&M University) 
CKDの早期指標としてのSDMA
   最新の報告によると、CKD罹患猫において,SDMA はクレアチニンよりも平均17ヶ月早く上昇を示し、 さらにこの時点で,GFRは平均40%低下していたこ とが示されています。2 CKD罹患犬による同様の研 究では、クレアチニンより平均9.5カ月早く上昇した ことが示されています。3  SDMAは他の疾患や筋肉量に影響されない クレアチニンでも殆どの場合そうであるように、 SDMAは腎機能に特異的です。SDMAは、腎臓病が 併発していない限り、肝臓病、クッシング病また心 臓病などの他の疾患では上昇しません。 さらに、クレアチニンとは異なり、SDMAは筋肉量 に影響を受けません。加齢や慢性疾患に伴う筋肉総 量の減少はクレアチニン濃度を低下させるため、そ のような場合、腎機能を正しく評価することができ ません。老齢猫を対象とした研究によると、これら の猫は加齢に伴い筋肉量が減少するため、GFRが低下し ても、クレアチニンが減少することが示されています。 SDMAは筋肉量に関係なく、腎機能が低下すれば上昇し ます。4 犬においても、クレアチニンは筋肉量に影響を 受けるのに対し、SDMAは影響されないことが示されて います。5
 SDMAが上昇してクレアチニンが参考基準範囲内の場合、 次に何を行うべきか? 次の3つのアクションを推奨します。  

1.精査する
腎臓病を示唆する可能性のある、ヒストリー、身体検査、 尿検査やその他の所見を評価する:  多尿かつ/または多飲か?  触診で腎臓の縮小または不整が認められるか?もし くは片方の腎臓がもう一方より大きいか?  老齢、痩せている、または筋肉量が少ないか?  尿検査は実施されているか?(実施されていない場 合は、次に尿検査を行う。)尿は適切に濃縮されて いるか?蛋白尿はないか?尿沈渣で出血や炎症、細 菌感染の存在を示唆する所見が認められるか?  腎疾患を示唆するCBCや血液化学検査の所見はある か?  早期の急性腎障害の可能性はあるか?もしある場合、 腎毒性物質への暴露の可能性はあるか?
 腎臓病の判定やステージ分類を行うための追加検査を検 討する:  尿蛋白クレアチニン比  尿培養および感受性試験  血圧測定  感染症の検査(例えば、ライム病、レプトスピラ症、 エールリキア症)  尿石の有無や構造的な変化を評価するための画像検 査

 2.管理する
 腎毒性の可能性がある薬剤は注意して使用する(例 えば、NSAIDs、アミノグリコシド系抗生物質、シス プラチン、等)  腎臓保護のための食事を検討する。リンおよびナト リウムを制限し、多価不飽和脂肪酸の含有量が多く、 抗酸化物質が添加されているものを含む。現時点で は、早期のCKDの動物に対する蛋白制限の必要性や 意義は明確ではない。  エビデンスで使用が支持されている腎臓保護薬につ いて、その使用を検討する(例、セミントラ®)  色々な飲水場所を設ける(例えば、5-6か所にボウル を置く、噴水式のもの、蛇口から水を垂らす、等)  麻酔中は血圧をモニターして維持し、静脈内輸液に より充分なかん流を確保する。


3. モニターする
 臨床症状に基づきモニタリングする  進行を確認するために2週間後に初回再検査を行う  安定していれば、2-3ヶ月後にフォローアップの再検 査を行う  必要であれば、それより早くフォローアップの再検 査を行う
 SDMAがIRISのステージングガイドラインに反映されま した 世界各国の 15名の獣医腎臓病学専門家からなるthe International Real Interest Society(IRIS)により、SDMA がIRISステージ1のCKDを検出し、低体重の患者を正し くCKDのステージ分類をするうえで有用なツールであ ると認められました。
 2015 IRIS CKDステージングガイドラインに、SDMAの 診断および治療における使用について次の解釈コメント が含まれています。尚、詳細は www.iris-kidney.comで ご覧ください。

  血中クレアチニン濃度に比較して、血中SDMA濃度(血 漿および血清)は腎機能のより鋭敏なバイオマーカーで ある可能性がある。SDMAが持続的に14μg/dlより高値 の場合は、腎機能の低下を示唆し、クレアチニンの値が それぞれ<1.4mg/dl、<1.6mg/dlの犬および猫をIRISの CKDステージ1と判断する理由になりうる。
 ボディコンデイショニングスコアが低いIRIS CKDス テージ2の患者で、SDMAが25μg/dl以上の場合、腎機 能障害の度合いが過小評価されている可能性がある。こ のような患者にはIRS CKDステージ3の治療を考慮す る。
 ボディコンデイショニングスコアが低いIRIS CKDス テージ3の患者で、SDMAが 45μg/dl以上の場合、腎 機能障害の度合いが過小評価されている可能性がある。 このような患者にはIRS CKDステージ4の治療を考慮 する。


 このガイドラインへの追加は、獣医療における患者から 得られたSDMAの初期データに基づいた予備的なもので す。従って、犬と猫のCKDの診断および治療モニタリ ングにおいて、長く確立されたマーカーであるクレアチ ニンとともにSDMAを使用しさらに経験を得ることで、 このガイドラインはアップデイトされる予定です。

 
まとめ 慢性腎臓病は犬ではよくみられる病態であり、猫では死 因の上位に挙げられます。SDMAは腎臓病をより早期に 発見する一助となり、既存の腎臓検査を補完するもので す。腎臓病の早期発見は、基礎となる疾患の特定を促す ことで、治療の可能性へとつながります。また早期の管 理により、腎臓病の進行を遅らせることができる可能性 もあります。より頻繁なモニタリングにより、病態の進 行を確認し、さらに追加治療を開始すべきタイミングが 明らかとなります。   


参考文献 1. Braff J, Obare E, Yerramilli M, Elliott J, Yerramilli M. Relationship between serum symmetric dimethylarginine concentration and glomerular filtration rate in cats. J Vet Intern Med. 2014;28(6):1699–1701. 2. Hall JA, Yerramilli M, Obare E, Yerramilli M, Jewell DE. Comparison of serum concentrations of symmetric dimethylarginine and creatinine as kidney function biomarkers in cats with chronic kidney disease. J Vet Intern Med. 2014;28(6):1676–1683. 3. Yerramilli M, Yerramilli M, Obare E, Jewell DE, Hall JA. Symmetric dimethylarginine (SDMA) increases earlier than serum creatinine in dogs with chronic kidney disease (CKD). [ACVIM Abstract NU-42]. J Vet Intern Med. 2014;28(3):1084–1085. http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/jvim.12361/abstract. Accessed January 14, 2015. 4. Hall JA, Yerramilli M, Obare E, Yerramilli M, Yu S, Jewell DE. Comparison of serum concentrations of symmetric dimethylarginine and creatinine as kidney function biomarkers in healthy geriatric cats fed reduced protein foods enriched with fish oil, L-carnitine, and mediumchain triglycerides. Vet J. 2014;202(3):588–596. 5. Jewel DE, Yerramilli M, Obare E, Yerramilli M, Melendez L, Hall J. Foods with controlled protein and phosphorus and enhanced with antioxidants vitamin E and C reduce circulating urea and symmetrical dimethyl arginine, and increase inosine in dogs. [ACVIM Abstract NM-10]. J Vet Intern Med. 2013;27(3):744. http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/jvim.12100/abstract. Accessed January 14, 2015.     この情報は一般的なガイダンスを提供する目的で示されています。診断 や治療においては、ヒストリー、身体所見および完全な検査データを含 む、個々の患者の総合的な評価に基づき、臨床的に判断してください。 投薬治療およびモニタリングに関しては、用量、適応、相互作用および 注意点について製品説明書を確認してください。診断および治療の判断





多発性嚢胞腎 Polycystic Kidney Disease (PKD)


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多発性嚢胞腎とは?

多発性嚢胞腎は、ゆっくりと進行する、不可逆的な(一度起きてしまうと元に戻らない)、遺伝性の腎臓の病気で、 ペルシャネコやペルシャと血縁関係にあるネコに多く見られます(最近では、アメリカンショートヘアー、スコティッシュホールド、 雑種などでも存在することが分かっています)。 この多発性嚢胞腎は、他の動物種やヒトでも報告がありますが、ヒトでは難病指定されている疾患です。 日本国内では、罹患率の調査が始まったばかりですが、ネコ1000頭に1頭の割合で多発性嚢胞腎をもつと推測されています。

 最終的に、多発性嚢胞腎は腎不全を引き起こし、この病気のネコは、他の原因から発症した腎不全のネコと同じような臨床症状 (食欲不振、多飲多尿、体重減少など)を示します。この多発性嚢胞腎は、遺伝病で生まれつきのものです。 どちらかの親に、腎臓を構成するタンパク質を作り出すある遺伝子の異常があると、子どもに50%の確率で遺伝します。

その遺伝子の異常によって、ネコが年をとるにつれて、両方の腎臓にできた小さな嚢胞(液体を入れたふくろ状の構造)が、 ゆっくりとしかし確実に数を増やしながら大きくなっていき、結果として腎臓が劇的に大きくなります。 嚢胞は、正常な腎臓の組織にとって変わり、腎機能は絶えず低下していきます。 嚢胞の大きさは、1mmに満たないものから1cmより大きいものまで様々です。多発性嚢胞腎は、ネコの晩年には(だいたい7歳が平均年齢です)、 腎不全の臨床症状を引き起こすまでに進行します。ただ、この遺伝病は、ゆっくりと進行するため、徐々に低下する腎機能に体が順応して、 腎不全の臨床症状を示さないネコも存在します。また、嚢胞は腎臓だけでなく、肝臓や子宮などほかの臓器にも見られることがあります。




臨床症状

多発性嚢胞腎の臨床症状は、様々な原因で生じた慢性腎不全をもつネコと類似した症状です。 つまり、運動不耐性(疲れやすい、運動したがらない)、食欲減少あるいは食欲不振、多飲(のどが渇く)、 多尿、体重減少、散発的な嘔吐などが見られます。多発性嚢胞腎によって腎不全となったネコは、たいてい3~10歳齢の間に、その症状が見つかります。




診断

初期の多発性嚢胞腎は、まだ腎臓の大きさも形も正常なので、身体検査と一般検査だけでは見つけにくいのですが、病気が進行すると、 腎臓に大小さまざまな嚢胞がぼこぼこいくつもでき、また腎臓全体も大きくなるので、身体検査(触診)でわかるようになります。 また、一般血液検査と尿検査から、腎不全状態かどうか知ることができますが、それらの検査だけでは多発性嚢胞腎が 原因で腎不全が生じているのかどうかは判断できません。確定するには遺伝子診断が必要となります。

レントゲン検査は、診断の助けになるときとならないときがあります。 それは、ネコの年齢と病気の重症度に影響を受けるからです。多発性嚢胞腎を持つネコは年をとればとる程、腎臓が大きく、 表面は次第にでこぼこになるため、レントゲンで腎腫大や形の不整を検出できるようになります。 しかし、初期は、腎臓の形はたいてい平滑なので正常なものと区別がつきません。

超音波(エコー)検査は、腎臓の嚢胞を診断するのに、 全く苦痛をあたえずに多くの情報を得ることができる方法です。小さな嚢胞は、生後6~8週齢の早い段階から検出されることが多く、 10ヶ月齢以降は、多発性嚢胞腎は約95%の確率で正確に診断できるようになります。

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CT検査は、 X線を体の横断面に360度の多方向から照射して、 からだを輪切りにした画像を得る方法で、通常のレントゲン検査では、うつらない臓器の病変もはっきりと観察できるのが特徴です。 そのため、レントゲンやエコー検査より正確で詳細な情報を得ることができますが、撮影時には動いてはいけないため、 動物の場合、全身麻酔が必要となります。

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この多発性嚢胞腎では、遺伝子診断が利用可能です。 調べるために必要な材料は、獣医師が容易に採取でき、遺伝子診断をしている専門の研究所へ送付すれば診断できます。 子猫では、エコーで腎嚢胞が確実になるのは10ヶ月齢からですが、遺伝子診断では10ヶ月齢以前でも調べることができます。 何歳のネコでも、頬粘膜もしくは血液を用いて遺伝子診断を受けることができます (ただし、離乳前の子猫が遺伝子診断を受ける場合、母ネコの遺伝子がミルクに混じっているため、頬粘膜ではなく血液を用います)。 超音波検査やCT検査で腎臓に嚢胞が見つかった場合、原因が多発性嚢胞腎によるものなのかどうか、 この遺伝子診断をすることで確定・鑑別診断することができます。



治療

現時点では、残念ながら、ネコの多発性嚢胞腎を治す内科的治療法はありません。多発性嚢胞腎で、慢性腎不全に進行したネコでは、 様々な原因から生じた慢性腎不全に対する治療と同じような治療を行いますが、それには次のような治療法があります。

タンパク質およびリンを制限した食餌療法(処方食)
これらの食餌は、腎に対して毒性を示す物質(腎不全の臨床症状を引き起こす物質)の量を減らし、腎不全の進行を遅くさせます。

皮下輸液
 皮下輸液は、排尿をうながし、腎不全によって引き起こされる重度の脱水を改善し、血液中の腎毒性物質の量を低く保つのに非常に有効です。 また、経口投与での水分補給は、量が限られ、さらに多量の水分摂取は嘔吐を引き起こすため、脱水補正には皮下輸液をおすすめします。 また、皮下輸液だけでは脱水を改善できないほど重症な場合は、点滴が有効となります。

リン吸着剤
 腎不全のネコは、リンを排泄する能力が低下しています。リン濃度の上昇は、腎不全をいっそう進行させ、食欲不振や嘔吐の原因にもなります。 リン吸着剤は、食べ物に含まれている大部分のリンと結合し、生体内で利用できなくするので、リン濃度の上昇を抑え、 腎不全を進行させるのを防いだり嘔吐を改善させたりする働きがあります。リン濃度のコントロールは重要です。

カルシトリオール(ビタミンD)
 腎不全のネコは、生体内で充分なビタミンDを合成することができません。これは、いくつかの体内機構に悪影響を及ぼします。 カルシトリオールは、過剰な投与によって副作用が出るため、投与量は獣医師によって厳密にモニターされなければなりません。

エリスロポエチン
腎臓はエリスロポエチンというホルモンを合成していて、骨髄に作用して血液中を循環している赤血球の数が適正になるように維持する役割をもっています。 腎不全になると、エリスロポエチンの産生量が減少し、ネコは次第に貧血となります。 エリスロポエチン製剤の投与は貧血を改善させる効果がありますが、一度投与してしまうと、 ネコの体でエリスロポエチン製剤に対する抗体ができてしまうので、投与できる回数は限られています。

制酸剤(吐き気止め)
 腎毒性物質濃度が上昇すると、それらが刺激となって、胃潰瘍、吐き気・悪心や嘔吐が引き起こされます。 制酸剤は、それらの症状を緩和するのに役に立ちます。

血圧降下剤
 高血圧は、腎不全の進行を早めます。腎不全初期には、血圧降下剤は血圧を正常に戻し、腎臓へのダメージを減らすことができると考えられています。




予防

多発性嚢胞腎の遺伝子をもったネコを繁殖に使わないことが何より大切です。ネコにおける遺伝子学的研究から、 ネコの多発性嚢胞腎は常染色体優性遺伝であることが明らかとなりました。 常染色体優性遺伝とは、病気の遺伝子をもつと必ず病気を発症してしまうものです。 両親のどちらかは必ずこの病気を発症していることになります。つまり、この遺伝病をもつネコと正常な遺伝子をもつネコをかけ合わせたとき、 子どもの 50%が多発性嚢胞腎を引き継ぐことを意味します。ですから、多発性嚢胞腎と診断されたネコは繁殖に使用するべきではないのです。 もし、ネコの腎臓に嚢胞が見つかった場合、その親、兄弟姉妹と子どもも調べてみるべきです。 そして、この遺伝病がみつかったネコは、去勢あるいは避妊手術をして、繁殖させないことが大切です。 ネコのブリーダーは、全ての成ネコ・子猫を超音波検査もしくは遺伝子診断をして、多発性嚢胞腎の存在の有無を確認し、 この遺伝病がひろがるのを防ぐ責任があります。




問い合わせ

岩手大学附属動物病院では、多発性嚢胞腎の遺伝子診断を行っております。多発性嚢胞腎の遺伝子診断に関して、 ご質問やご希望がありましたら、当院までご連絡ください。
 検査をご希望の際はこちらをご覧ください。




飼い主さまへのお願い

ネコ多発性嚢胞腎症の原因については、PKD1遺伝子変異の情報以外はほとんど解明されていないのが現状であり、有効な根治的な治療法もありません。
そのために、多発性嚢胞腎症に対する新しい治療法を開発するために病気の原因についてもっと知る必要があります。
 現在、内科診療科では、治療法を見つけたいとの強い思いから、多発性嚢胞腎の病態解明に力を注いでおります。
しかし、そのためには多発性嚢胞腎症になったネコちゃんの腎臓における病理検査が必要なのです。
 長年家族の一員であったわが子を送り出すことは大変つらいことではありますが、今現在、多発性嚢胞腎症と闘っている他の多くの子達のためにぜひご協力をお願い申し上げる次第です。
 闘病を終えたネコちゃんの嚢胞を形成した腎臓や肝臓をご提供してくださる方は当院までご連絡くださいますよう何卒お願い申し上げます。

獣医師さまへのお願い
 お送りいただける場合は、生理食塩水に保存していただき、冷蔵にて下記の送付書とともに郵送していただけると幸いです(着払い)。
   ◎こちらから書式がダウンロードできます⇒提供腎送付書フォーム
(〒020-8550 盛岡市上田3-18-8岩手大学農学部小動物内科学研究室 tel:019-621-6238, 佐藤れえ子:reekos@iwate-u.ac.jp、小林沙織:saoriki@iwate-u.ac.jp)




多発性嚢胞腎(PKD):よくあるご質問


ペルシャ猫以外の品種でも検査できますか?

可能です。さまざまな猫の品種で(アメリカンショートヘアー、スコティッシュホールド・マンチカンや日本雑種猫など)、ペルシャ猫と同じ部位でPKD1遺伝子変異が見つかっていて、多発性嚢胞腎を発症しています。

超音波検査で本症を確定診断できますか?

残念ながらできません。多発性嚢胞腎は、加齢とともに腎嚢胞の数が増えていくという特徴をもっています。生後すぐ嚢胞がみられる子もいれば、まったく見られず成猫になってから嚢胞ができてくる子もいて様々です。
また、「多発性」という言葉から、たくさん嚢胞ができる、と思ってしまいますが、実際は、文字通りたくさんできる子もいれば、9歳の時点でたったひとつしかできない子もいます。ですから、遺伝子検査によってのみ本症を確定診断できることになります。

PKD1遺伝子変異が見つかった場合、必ず多発性嚢胞腎は発症しますか?

優性遺伝形式をとることから、残念ながら、いずれ発症することになります(発症=腎臓に嚢胞が形成されること)。
ただし、発症の時期や病気の進行の速さは予測ができません。

PKD遺伝子検査の解釈について教えてください

PKDは、PKD1遺伝子のうち、ある一カ所の塩基の変異が原因で発症することが分かっています。
 私たちが用いている検査方法は、その一カ所の変異配列をある制限酵素が認識することを利用してPKD1遺伝子変異を検出する方法を採用しています。
これで変異が検出されれば、PKD陽性が確定となります。

たいていはこの方法で検出可能ですが、腎嚢胞が多発性にあるにもかかわらず、結果が陰性となる個体が時々存在します。
この場合、考えられる解釈としては 
 1)腎嚢胞はPKD以外の原因で形成されている 
 2)本当はPKDではあるが、制限酵素が認識する配列部位に1カ所だけでなく数か所の変異を同時に有しているため、偽陰性となった
 のふたつの理由が考えられます。
この場合は、精密検査として、遺伝子配列を直接調べるシーケンス検査が必要となります。
この方法は確実に遺伝子配列が分かりますが、費用がかかること、時間がかかることから、まずは制限酵素を利用した遺伝子検査で調べることが勧められます。

無題

PKD遺伝子検査の申込の流れはどのようになるのでしょうか?

かかりつけの動物病院様経由での受付となります。

1.本HP上の書式ダウンロード一覧よりネコ多発性嚢胞腎遺伝子検査依頼書をダウンロード
2.検査依頼書に必要事項を記載後、サンプル送付前に、岩手大学動物病院へFAXもしくはお電話ください
3.ヘパリン血1ml(+検査依頼書)を冷蔵にて郵送(受付:月~金 9:00-17:00)
4.検査報告書をFAXもしくはE-mailにてご依頼の動物病院様へご連絡(休日・休診日を挟んだ場合、診療の少しお時間をいただきます。 また、お盆中や年末年始は受け取りができませんので、お知らせをご覧ください。)
5.請求書をご依頼の動物病院様へ送付


子猫でも遺伝子診断ができますか?

可能です。ただし、母乳またはミルクを飲んでいる場合は、母猫のDNAが混入するため、血液のみでの診断となります。
 遺伝子診断には、DNA収量が高い血液サンプルを推奨しておりますが、血液採取が難しい場合は、離乳後の頬・口腔粘膜のスワブでの診断が可能です(当院では子猫のみスワブ対応)。

 <スワブ採取法>
1.口腔内にフードが残っていないことを確認。
2.口腔粘膜を専用綿棒にて5-6回強くこすり取ってください。
3.DNA量を確保するために、専用綿棒2本での採取をお願いしております。
4.採取後は、綿棒袋にもどして密封し冷蔵での郵送をお願いいたします(すぐ送付できない場合は冷蔵保存してください)。
専用綿棒はこちらから普通郵便で送付いたしますので受付までご連絡ください。なお、血液サンプルよりもスワブサンプルでのDNA収量が低くなるため、保存時間や採取量によっては遺伝子診断が難しい場合があります。その場合は、再度採取のお願いをすることがありますので何卒ご了承くださいますようお願い申し上げます。

猫多発性嚢胞腎は片方の腎臓だけ発症して、もう片方は正常なのですか?

答えは、両方の腎臓で発症します。なぜなら、両方の腎臓を作っている細胞ひとつひとつに含まれるDNAすべてが変異をもっているからです(正常と変異をもったDNA鎖は2本が常にセットであり、体をつくるすべての細胞ひとつひとつに存在します)。

 生体内では、DNAは基本的に二重らせんの状態で存在します。二重らせんは、片方が父親から、もう片方が母親から受け継いだものです。 生物の体は、「細胞」の塊でできています。DNAは、細胞ひとつずつに含まれていて、「塩基」と呼ばれる物質からできています。 遺伝性疾患には、染色体や遺伝子の変異を親がもっていてそれが子に伝わる場合と、親自身には全く変異がないにもかかわらず、突然変異によって、身体の細胞、精子、卵子の遺伝子・染色体に変異が生じ病気になる場合があります。

 猫多発性嚢胞腎は、前者の「親から子に遺伝するタイプ」になります。
これには、さらに①優性遺伝 ②劣性遺伝 に分けられます。
① 優性遺伝とは、どちらか一方の親から原因遺伝子を受け継いだだけで発病するものです。
② 劣性遺伝とは、両親からそれぞれ原因遺伝子を受け継いだ場合にのみ発病するものです。

つまり、猫多発性嚢胞腎は、①の優性遺伝の形式をとることから、片方のDNA鎖にPKD1遺伝子の変異が見つかった場合にも(これをヘテロ型遺伝子変異といいます)、遅かれ早かれ必ず発病することになります。

さて、腎臓は生体内には2つ存在しますが、DNA2本鎖のうち、1本鎖が正常な遺伝子配列だからといって、「右腎は正常、左腎は発病」ということにはなりません。

なぜなら、左右の腎臓を作っている細胞ひとつひとつのDNAがすべて変異を持った配列を含んでいるからです。おそらく、腎臓が2つあるということが紛らわしい誤解を生んでいるのかもしれませんが、もし、この遺伝病が1つしかない心臓におこる病気だったらどうでしょうか。心臓の右半分が正常、左半分が発病と考えるでしょうか?

 猫多発性嚢胞腎は、年を取るごとに腎嚢胞の数や大きさが増していくという特徴があります。猫の個体差は大きいですが、最初は片方の腎臓にだけ嚢胞が見られていても、いずれ、両方の腎臓に認められるようになります。

 本来、腎臓というのは大きな予備能力を持っている臓器で、ダメージを受けた部分の機能を正常な部分がカバーして、全体として正常な(あるいは正常に近い)腎機能になるようにがんばっています。ただし、そのカバー能力にもいずれ限界がやってきます。

つまり、猫多発性嚢胞腎では、初期の段階では、腎臓本来の予備能力によって腎機能は正常に近い状態が保つことができていますが、腎嚢胞が増大するによって次第に正常な腎臓の組織がなくなるため、代償機構が破たんし、腎機能が低下、いずれ腎不全状態になってしまうのです。


両親がPKD検査で異常がなくても、子どもが遺伝性多発性嚢胞腎になりますか。


解釈はふたつあると思います。

•子どものPKD1遺伝子に突然変異が起きて発症した
•「PKD検査」の解釈の間違い

とあるサイトに書かれた内容に関しての質問でしたが、その内容をまとめると「飼い猫を動物病院に連れて行ってエコー検査をしたところ、多発性嚢胞腎であることがわかった。そのため、同腹猫でも検査をしたところ、何頭かで多発性嚢胞腎が見つかった。 しかし、その後検査を行った両親猫は健康な腎臓を持っていた。両親猫が健康な腎臓であっても発病猫が生まれる場合がある。」ということのようです。

 本来ならば、直接執筆者に真実を確かめるのが確実だと思いますが、ひとつの考え方として「PKD検査の解釈の間違い」の可能性について書きたいと思います。

PKD遺伝子検査の知識がある人が読むと、この文章は、つい「飼い猫も同腹猫も、両親もすべて遺伝子検査をして多発性嚢胞腎と診断された」と誤解してしまいそうです。

もともと、日本では「PKDテスト」と言った場合、「エコー(超音波)検査」を指す場合が多く、記載の曖昧さが指摘されていました。エコー検査で、腎臓に嚢胞があったから、あるいはなかったからといって、遺伝性多発性嚢胞腎を確定あるいは除外診断できません。これに対して、PKD DNAテスト(PKD遺伝子検査)は、DNAのPKD1遺伝子変異を直接検出でき、本症を確定診断できる唯一の方法です。 

 文章中にも「経験豊富な獣医師がエコーで確認」と記載されていることから、おそらく、エコーでの診断のみで、遺伝子検査は行っていないのではないかと思います。両親は健康な腎臓 = 嚢胞形成がない、と解釈すると、おそらく片親は遺伝子変異をもっていたが、エコー検査時にはまだ腎嚢胞が出来ておらず、いずれ年をとったときには嚢胞が出来てくるのではないか、と考えることもできます。

  予測の域はでませんが、このような解釈もあるのだ、と知っていただけると幸いです。検査の記載の曖昧さが残されている日本では、情報収集の際には細心の注意が必要と言えそうです。

また、猫の繁殖を考える際は、両親ともPKD遺伝子検査をおすすめいたします。

 (文責:岩手大学動物病院伴侶動物内科診療科・小林沙織)

ねずみ取りシートでべとべとになったネコ


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ネズミ捕りシート


もし粘着シートがついてしまったら、自宅でどのような応急処置ができるのでしょうか?出来そうであれば次の方法を試してみてください。しかし処置が難しいと思ったらなるべく早めに動物病院へ行きましょう。

1
まず、これ以上被害を広げないために粘着シートの取り除ける部分(まだ体についていない部分)をなるべく多く切り取ります。

2
万が一ペットが口に入れても平気なベビーパウダーや小麦粉などの粉を体についた粘着シートに振りかけます。するとその部分の粘着性が低下するので、触って処置ができるようになります。もし、他に人手がなくこれ以上対処するのは難しいと思ったら、この時点で動物病院に連れて行き、そこから先を処置してもらいましょう。

3
次に、サラダ油やベビーオイル、クレンジングオイルなどをシートと毛の間に少しずつ染み込ませ、粘着物質を溶かしながらゆっくりと剥がしていきます。この時急いで剥がそうとすると、まだ完全に溶けていないため毛が引っ張られ皮膚を傷つけてしまう可能性があるため、焦らずゆっくりと行いましょう。

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剥がしたものは小まめに切り取って捨てていき、再び違う場所につかないようにします。そして、完全に粘着シートを取り除きます。

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処置で用いたオイル類は少量であれば大して問題にはなりませんが、ペットが大量に舐めると害になることがあるので、処置した後はシャンプーや中性洗剤などで丁寧にオイルを取り除きましょう。

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もし粘着シートが取り除けても粘着性が完全に取り切れずベタベタ感が残る場合は、小麦粉などをその部分につけて粘着性をなくし、少しずつ除去するようにしましょう。


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"オーバー・ザ・トップ"修復法


簡単に言えば、膝蓋内側をテープ状に分離し15cmくらいにして、それを膝関節内を通し、外側に出し、固定する、.........ということ。今回は久しぶりで、5例目くらいか?


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 この関節内修復は頭側十字靭帯(前十字靭帯)を解剖学的に膝蓋腱移植片で置き換える方法である。この術式は体重15kgを越える犬に使うために設計された。著者の経験では,関節外修復の大多数は大きい犬の関節を長期間安定に維持できない.オーバー・ザ・トップ法は頭側十字靭帯の機能を置き換えるから,異常な運動はすべて抑える.

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図46-57  オーバー・ザ・トップ修復法

(以下、画像はすべて右脚)

A.移植片を作る最初の切開位置を頭側から見る.切開の近位部分を外方に向け大腿筋膜を含める点に注意。

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B.骨のみを使って軟組織と一緒に膝蓋の頭方内側を楔状に切り取る(挿入図),膝蓋を頭側から見て骨を切り取る状態を示す.膝蓋の尾側関節面を傷つけない点に注意.



C.関節嚢,膝蓋腱および大腿筋膜を最初の切開と平行に切り,その近位端を切り離して,移植片ができ上る.

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D.膝蓋と関節の軟組織を外側に牽引し,大腿骨外側頼とファベラを露出するところを外側から見る.矢印は止血銀子を,大腿骨外側顆の天辺を越して,関節内に入れる径路を示す.


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E.止血銀子の突端を頭側十字靭帯の外側から出し,移植片遊離端の縫合糸をつかんだ状態を,曲げた膝の頭方から見たところ.(パテラを外方に脱臼させ、外方から鉗子を入れられるだけは筋肉を骨から剥離させなければならない)

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F.移植片が関節を通り抜け,大腿骨外側顆の天辺を越している状態を膝の外側から見
たところ.次いで移植片は大腿骨外側顆の軟組織に縫いつける 

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(A~F,Arnoczky,S.P.Tarvin,G.B.,Marshall,J.L.and Saltzman,B.:The over-the-top procedure:a tecknique for anterior cruciate  ligament substitution in the dog.J.Am.Anim.Hosp.Assoc.,1.:283,1979から引用)






 動物は側臥させ,患肢に無菌手術の用意をする.大腿骨幹中央から脛骨近位に到る外側膝蓋切開を施す.皮下組織および筋膜組織を切り離し,膝蓋靭帯をはっきり確認する.膝蓋靭帯をその幅の中央1/3と内側1/3の間で縦に切開する.切開を膝蓋の上に延長し,膝蓋腱に達したなら,近位外側に向けて大腿筋膜まで切る(図46-57A).膝蓋より近位の切開は膝蓋から脛骨隆起までの距離の1~1.5倍にすべきである(図45-57A).この切開の仕方ならすべての大きさの犬に十分な長さの移植片が得られる.
 次いでメスの刃でつけた膝蓋の溝に骨のみを当て,骨の頭方内側を,膝蓋腱および靭帯の中央1/3をつけて,楔状に切り取る(図46-57B).骨のみを使うときには膝蓋の関節面が全部残るように十分注意すべきである.次に膝蓋腱の中央1/3を脛骨隆起の高さで切断する.膝蓋内脂肪パッドを切ることが移植片を移動するために必要であるが,脂肪パッドは膝蓋靭帯への血液供給の大きな部分を担っているので,靭帯付着部から剥がしてはならない.最初の切開のより近位にそれと平行して膝蓋靭帯の内縁で関節嚢を切り,移植片の近位筋膜部分を分離する.遠位が脛骨隆起に付着し,筋膜,膝蓋腱,膝蓋骨楔および膝蓋靭帯(断端→付着部)からなる自己移植片がこれででき上る(図46-57C).
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 次いで内側関節切開から断裂した頭側十字靭帯の残りを除き,それ以外に病気がないか調べる.次に膝蓋,関節嚢,および軟組織を外側に牽引し,大腿骨外側顆およびファベラを露出する(図46-57D).外側ファベラを触知し,大腿骨-ファベラ靭帯に小さく縦方向の切開を施す.関節を極度まで曲げ,曲った止血甜子をこの切開に挿入し,大腿骨外側顆の天辺を越えて通し,顆間窩に到達させる.この際に骨に密接させて尾側関節構造(外側にある後十字靭帯など)を保存するように注意しなけれはならない.止血甜子の突端を静かに操作して関節内に見えるようにする(図46-57E).3-0ステンレス線で移植片の遊離端にパネル縫合を施し,縫合線を甜子でつかむ.移植片を関節を通して静かに引っ張り,止血甜子を静かに引いて外側顆の上を越させる.この操作の際に関節を屈伸して移植片を通しやすくする.


曲の鉗子は後十字靭帯の外側を通る。すべて大腿骨に沿って鉗子を操作する。 

ファベラ .... 腓腹筋種子骨のこと


 移植片を関節を通して引き出したら,静かに牽引して保足し,関節の頭尾方向の安定性を確める.頭方への引き出し運動を排除したら,移植片を大腿骨外側に国定する.牽引したままで脚を機能的位置(35~40°に曲げる)に保持し,移植片を大腿骨外側顆の組織に3-0ステンレス線で単純断続縫合する(図46-57F).大腿骨-ファベラ靭帯の切開も単純断続縫合で閉鎖する.
 次いで関節切開を常法に従って閉鎖する.内側関節切開を閉じるときには膝蓋および膝蓋靭帯を過度に引っ張らないように注意すべきで,さもないと膝蓋の内側脱臼を起こしやすくなることがある.張力が問題だったら,関節嚢に弛い隣接縫合を施して,皮下軟組織を使って関節切開の欠損をおおうべきである.


 術後は息肢をRobert Jones帯の変法で2週間保足し,動物の活動は合計4週間制限する.大型の犬(30kg以上)は,術後2週間,外側にパリス副子の石膏を当て,活動は合計4~6週間制限する.
 要するに,頭側十字靭帯の不全をうまく修復するには関節の安定性を確立することが重要である.これは前述の手技によって可能であるが,関節を評価するときにほ膝の他の構成因子(膝蓋,半月,側副靭帯)を見過してはならない点を強調しておく必要がある.これらの構造は互いに協調し合って正常な関節の運動を可能にしており,頭側十字靭帯の不全と一緒に存在する膝蓋不整あるいは半月損傷を見過ごすと術後の機能が不十分になることがある.したがって,読者はこの章の膝の手術に関連する他の項を参照し,この複雑な関節を総合的に理解するよう努める必要がある.


     

  引用文献および参考文献


1.Arnoczky,S.P‥Surgery of the stifle:the cruciate ligamellts.
  Compend、Contin.Ed.Practicing Vet、,2 106,1980.
2.Arnoczky,S.P.,and Marshall,J.L∴Pathomechanics of cruciate
  and meniscal injuries.in Pathophysiology of Small Animal Sur-
  gery Edited by M.J.Bojrab.Philadelphia,Lea&Febiger,1981.




ヒトの右脚
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前十字靭帯は脛骨前方の内側から出てもう一つの後十字靭帯の外側を通って大腿骨後面外側に伸びる。(後面からの曲鉗子の入れ方!)




以下、LLLセミナー、『図解犬猫の骨手術アプローチ法』より


今回の左後肢と同じ左脚のイラストがある。
皮膚石灰は外側、膝関節、膝蓋骨の細工は内方から。パテラは外方に脱臼させて移植テープを操作することになる。


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膝蓋靭帯をその幅の中央1/3と内側1/3の間で縦に切開する.切開を膝蓋の上に延長し,膝蓋腱に達したなら,近位外側に向けて大腿筋膜まで切る(図46-57A).

この近位外側に向けてと言うところが.........恐れず怖がらず、しかもしっかり理解して。同時に経験とバランス感覚をもって!!集中とは考え続け諦めず妥協しないということ。


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これは右脚
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同じく、右。

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Ali Express に注文していた手術用無影灯のハロゲンランプが到着した。頼んだのはいつだったか?2週間前?一週間前?最近別のことに心奪われていたからすっかり忘れていた。

Order time & date: 16:13 Mar. 19 2018 とあるので、たった5日で到着した。今回の相手は迅速だった。


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3個の発注だったような気がするが4個届いた。おまけ?
カード決済は既に済んでいて、ロンドンの銀行に5千円ほど引き落とされている。
差し込み口の刑場もピッタリで問題なく装着でき、問題なく点灯した。
耐久性は使ってみないとわからない。
国内で購入すると1個が12,500円ほどで4個だと約5万円。中国直販だとそれが5千円。

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2018-03-20


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3個で48.6$のつもりで注文したが、ほんとに3個?
まあ、国内だと1個で12.000円だから1個でも安いは安いが.............。

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1個が29ドル?2個35ドル、3個43ドルということ?

よくわからない説明の機械翻訳文。



ねこ、9歳、♂、cast済み、室内飼い。既往ワクチン、他。

元気、食欲が落ちてきたとのこと。
二日ほど点滴補液したが好転せず。やや穂満で腹部の脂肪は多い。


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二日ほど食欲が無い状況、点滴静注で治療中。
空腹状態にもかかわらず簡易検査での Glu 147 はやや高い。尿の糖、ケトン体は調べることができていない。興奮による血糖上昇も念頭に置く。

血液検査する。
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中性脂肪が400と高い。

糖尿の場合食欲が無いと体脂肪が動員されて一過性にトリグリセライドが高値になる事もある。


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ノボレンテのインスリンを使おうか?











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今回いただいた陶器、(=^・^=)



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以前、十年前にいただいた素焼きの(=^・^=)


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10年以上前にいただいた(=^・^=)傘立て

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一部変色有(写真参照) ・本体に傷 ・汚れ有


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電源コードはエプソンのプリンターのものが合う。

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基本的にはHDMI接続でパソコンのセカンドモニターで使う。
顕微鏡ビデオ出力のアナログ映像信号が映し出されるのがポイント。


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年齢不詳、5~6歳か?メス。
腹部膨満で体重が5.6kg。しぃおくよくあり、動作活発。
X線画像で腹部全体にすりガラス状の液体貯留。エコー像では液体は数部屋に分かれている。東京で拾われたが、耳に傷、切れ込みがあることからボランティアの不妊手術を受けているのではないかとの飼い主さんの話。???証拠はない。
以上が2月9日のこと。連休が入るので13日、火曜の予定で試験的開腹手術を提案し、承諾を得る。いったん帰宅させる。



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2月13日。試験開腹。
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4cmほど腹部正中を切開し、多少の貯留液が出るが、子宮らしき?膨満した袋状のものが確認される。18ゲージの外筒付き穿刺器具で800mlの汚れた液体を回収する。そうしないと正中の切開を大きくしなければならなくなり、それはあまりしたくないので。

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そののち、腹腔内の袋状のものを体外に出す。腹腔内の腫瘍、何かの過形成、腎嚢胞、その他その他、まだそれが何なのかは確認されていない。
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これは子宮と卵巣であることを確認する。子宮内に胎児、その他の腐敗物らしきもの死胎児などは確認されず。
摘出し血管、靭帯を結紮する。マキソンの3号を使用した。
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通常に縫合。13針。青ナイロン。
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普通に縫合。下腹部、最後乳腺付近の傍流は内部に透明な液体を容れた膨隆であるので穿刺吸引のみ、切除せず。
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頸部にあった腫瘍もしくは肉芽腫もついでに切除した。これは半年以上前からあったとのこと。
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型通り縫合。
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直径25mm。
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結構気が強く血液採取に抵抗したので各種血液検査は術後となってしまった。
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白血球が高値。他は著変なし。
ただFeLV(-)  FIV(+) であった。
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子宮内の滲出性の汚れた液体は膿とは言えないが、子宮蓄膿症と言ってもいいのかもしれない。原因はFIV(+)もその一因だろう。 



処置は1時間ほど。

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ドミトール、ベトルファールのみ、あとはイソフルランで維持。午後にはAD缶をペロリと食べてくれた。
現在のところ、口内炎も貧血も無いようだ。飼い主はFIV(+) にショックを受けたようだ。
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