2013年01月26日

ララン・ヴィーノ 赤 - 輸入葡萄の赤ワイン

「かろやかワイン lalan vino 赤」
130126_1原産国:記載なし 製造者:サントリー酒類
参考価格:398円 購入場所:ドンキホーテ
度数:3% 容量:500ml

さて、アルコール度数3%から何を読み取るか、というと原料となる葡萄の糖度が低いということでしょう。

要は葡萄が成熟せずに糖度が上がらなかった「ワインにできない」葡萄を活用している可能性が高い、ということが度数から読み取れるわけです。ちなみに、輸入ワイン、輸入ぶどう使用との記載もあります。

130126_2とはいえ、アルコール度数が低いほうが好きという人もいるでしょう。大事なのは「自分の好きなワインはコレ」としっかり認識して飲むことだと思います。

まぁ個人的には「これならぶどうジュース飲めばいいや」という感覚です。やや辛口となっていますが、甘くてデザートワインとして飲むほうがいい気がします。

2013年01月20日

マンズワイン 有機ワイン シャルドネ - アルゼンチンの赤ワイン

130120_1「MANNS WINES 有機ワイン シャルドネ」
原産国:アルゼンチン 製造者:マンズワイン
参考価格:850円 購入場所:スーパー
度数:13% 容量:720ml

キッコーマン経営「マンズワイン」の有機ワイン、今度はシャルドネ種の白ワインの紹介です。これもシャルドネ単体品種らしいキレのあるシャープな味わいが出ています。
甘さをあまり持たない点は海外のワインらしさであり、辛すぎないので単体で飲みやすいです。そして個性があまり出ていないぶん、色々な料理と合わせられそうです。適度な酸味でスッキリとしており、1,000円前後の価格帯のテーブルワインとしてしっかりとした印象です。

130120_2有機ワインとは「収穫前3年以上」「化学肥料や合成農薬を使わない」葡萄で造ったワインとのこと。(マンズワインのHPより)
また、赤と同じく原産と醸造はマンズワインの技術者が関わっています。ちなみに製造者がマンズワインとラベルに記載されているため、瓶詰め、キャップ打栓、ラベリングは国内(山梨のワイナリーでしょうか)で行っているのでしょう。海外標準の750mlではなく国内標準の720ml瓶を使用しているところからも、国内での瓶詰めだろうと推測できます。

2013年01月19日

マンズワイン 有機ワイン カベルネ - アルゼンチンの赤ワイン

「MANNS WINES 有機ワイン カベルネ・ソーヴィニヨン」
130119_1原産国:アルゼンチン 製造者:マンズワイン
参考価格:850円 購入場所:スーパー
度数:13% 容量:720ml

山梨のワイナリーとして知名度は高いマンズワイン。キッコーマンが経営しているワイナリーということで、キッコーマンの「萬」が由来です。
この有機ワインは原産、醸造ともアルゼンチンと記載されています。マンズワインのHPによると、マンズワインの技術者がアルゼンチンに赴いて葡萄の厳選、醸造の指導を行って作り上げたワインだそうです。
ここから読み取れる情報としては、ワインブームに便乗して日本の様々なワイナリーが海外から粗悪な輸入果汁を大量輸入して儲けた時代の反省点を踏まえているという点。「輸入するなら原料の安全性をしっかり確認する」という考えを基礎にしていると解釈できます。

130119_2「しっかりとした渋みが出る」品種の定番、カベルネ・ソーヴィニヨン種を使用。実際に嫌味のないしっかりとした渋みが出ており、舌の奥を味わいが勝るくらいの味で満たしてくれる渋味の加減が見事です。カベルネ単体品種のワインとしてまとまりのある飲みやすい部類に入ると思います。

渋みを感じ取れる香りもいいもので、華やかでありアルコールを感じさせてくれます。香りの良さから想像するよりも少々弱めな味という印象もあります。この価格帯のワインとして合格点と言えるワインです。

2013年01月13日

ヴィーニャ・ペーニャ アイレン - スペインの白ワイン

「VINA PENA VINO DE LA TIERRA DE CASTILLA Airen」
130113_1原産国:スペイン 輸入者:交洋貿易
参考価格:498円 購入場所:スーパー
度数:11.5% 容量:750ml

スペイン産の白ワインで、これまたスペイン産でよく見かける品種「アイレン」の単体品種。裏ラベルには「フレッシュでフルーティ、キリッとした味わいの白ワインです。」と書かれています。やや辛口。

残念ながら、味は極めてマズイです。ワイン単体で飲むと完全に塩水を飲んでいるような「しょっぱさ」が強烈に出てきて、飲めたものではありません。体調や温度によって感じ方も変わってくるとは思いますが、しっかり冷やしてこの味わいはちょっと。

130113_2香りも「あるの?」と思うくらい弱く、500円前後の価格帯のワインにありがちな悪さが顕著に出てしまっているように思います。

料理と合わせるのであれば、塩気によって甘さを感じさせてくれるタイプのものが良さそうです。たとえば、ラーメン。甘めでまろやかな「とんこつラーメン」と合わせてみたところ、結構いい具合に楽しめるワインに思えてしまいました。

2013年01月12日

ヴィーニャ・ペーニャ テンプラニーリョ - スペインの赤ワイン

「VINA PENA VINO DE LA TIERRA DE CASTILLA Tempranillo」
130112_1原産国:スペイン 輸入者:交洋貿易
参考価格:498円 購入場所:スーパー
度数:12.5% 容量:750ml

スペイン産の赤の定番である品種「テンプラニーリョ」単体による赤ワイン。
500円前後のワインに求められるのは「違和感が無く飲めること」だと個人的に判断していますが、その点でこのワインは合格点だと思います。そして、品種らしさが出て美味しいのだからなおさらオススメです。

前述の「違和感」としてひとつ挙げられるのは、舌の上でかすれるような舌触り。ちょっと安物っぽさが出てしまっている感は否めません。後味もちょっと嫌味が出かかっていますが許容範囲。それでもメインとなる味わいの部分については品種独特の華やかさが出ているので、とても良いと思います。

130112_2裏ラベルには「大地の恵みを受けたカスティーリャ地方産の厳選された葡萄を原料とした地ワインです。ベリーの豊かな香りと、バランスの良いなめらかな口当たりをお楽しみいただけます。」と書かれています。ミディアムボディ。

オススメのワインと聞かれたとき、私は「スペイン産のテンプラニーリョ種の赤ワイン」と答えることが多いですが、大抵は「天ぷら?」と聞き返されます。スーパーならほぼ100%置いてあるスペイン産ですが、品種名の馴染みは薄いようです。聞き返されたとき「天ぷらではないですが、天ぷらとよく合います」と答えています。
(こういう暗記モノ的な覚え方のほうが忘れにくい)

実際、天ぷらとの相性は良く、さらに良いのは「唐揚げ」。鶏だけでなくイカなどでもピッタリで、揚げ物や油っこいものとタメを張れる味わいの強さと華やかさが魅力。逆に、タコ焼きのような淡さ、甘さが主体の食べ物とは相性が悪いように思います。

2013年01月02日

マルケス・デ・リスカル ティント - スペインの赤ワイン

「HEREDEROS DEL MARQUES DE RISCAL RESERVA 2006」
130102_1原産国:スペイン 輸入者:サッポロビール
参考価格:2,400円 購入場所:スーパー
度数:14% 容量:750ml

リオハ(RIOJA)地区のワイン。スペインの中でも特にリオハ地区で作るワインは美味しいと客観的に言われており、価格も高めな「ブランド」をしっかり形成しています。スペイン産ワインを見るとき、ラベルにRIOJAの文字があるかを探してみるといいでしょう。

品種はテンプラニーリョ、グラシアノ、マスエロ。テンプラニーリョはスペイン産でよく見かける品種ですが、それ以外は初めて聞く品種です。

涼しげで泥くさくない高貴な香りが鼻の奥まで届きます。そして、スペイン産らしく渋味は軽めで味わいがハッキリとしています。その味わいの度合いが1,000円くらいのワインとは違って上品に出ていると感じます。舌の上で形をしっかり保つような感覚の舌触りで、旨さが喉にとどまってしっかり味を放ってくれます。そして、後味がなんともいえず良いです。ワインに限らず、高いお酒は後味がいいんですよね。

スペインを代表する画家サルバドール・ダリ氏もこのリスカル社のワインをこよなく愛していたのだとか。

2,400円というと日常で味わうテーブルワインの範囲という扱いになりますが、それでも一般市民が「高い」と思うのは正常な感覚でしょう。「ちょっといいことがあったとき」や「親しい友人の家に行って一緒に飲むとき」などに、このくらいのワインを飲むのがいいと思います。