赤ワイン

2013年02月10日

フロンテラ カルメネール - チリの赤ワイン

「FRONTERA CONCHA Y TORO 2012 CARMENERE」
130210_1原産国:チリ 輸入者:メルシャン
参考価格:598円 購入場所:ドンキホーテ
度数:12.5% 容量:750ml

チリのテーブルワインの名手「フロンテラ」。あまり聞かないチリ独特の品種でしょうか、カルメネールという名前の葡萄で作ったワインです。
涼しげな香りはメルローなどに近いでしょうか。少し不快に感じるかどうか綱渡りの感覚の渋みがあり、少し冷やしたほうが印象良く楽しめると思います。

130210_2カベルネのような渋みと、メルローのような華やかな味わいを併せ持ったワインという感じでしょうか。表現が難しいです。個人的にはフロンテラはカベルネが一番美味しいと思います。

なんだかキャップの色に親近感を覚えます。昔、この色の車に乗っていたんですが、やはりこの光沢のあるオレンジというのは人を魅了する色です。

裏ラベルには「チリで大成功した神秘のぶどう品種 カルメネール による、プラムやチョコレートのようなまろやかでやさしい味わい」と記載されており、辛口、ほどよい渋味、フルボディに近いミディアムボディとなっています。

2013年02月09日

フロンテラ カベルネ・ソーヴィニヨン - チリの赤ワイン

「FRONTERA CONCHA Y TORO 2012 CABERNET SAUVIGNON 」
130209_1原産国:チリ 輸入者:メルシャン
参考価格:598円 購入場所:ドンキホーテ
度数:12.5% 容量:750ml

チリ産の量販ワインといえばフロンテラシリーズ。そのシリーズの中で一番オススメできるのはカベルネでしょうか。
コレは本当にカベルネらしい味わいのワインですので、「ぶどう品種で味の違いを知りたい」人向けのカベルネ・ソーヴィニヨン種の登竜門と言えます。

130209_2樽熟成なのかはよくわかりませんが、樽香らしい味も出ています。タンニンの苦味もそれほど強くなくて酸味も程よく、飲みやすいです。(初めてワインを飲む人にはキツイかもしれませんが)

単体で飲むには良いのですが、食事との相性の点はイマイチでしょうか。

裏ラベルには「完熟した果実のフルーティさ、幅広いお料理にあわせやすい程よい渋味と優しい味わいが魅力です」と記載されています。

2013年02月03日

J.P.シェネ メルロー - フランスの赤ワイン

「J.P.CHENET MERLOT PAYS D'OC 2011」
130203_1原産国:フランス 輸入者:カルベジャパン
参考価格:798円 購入場所:ドンキホーテ
度数:13% 容量:750ml

昨日に続き、J.P.シェネ。今回はメルロー種の単体。不思議なことに、こちらのほうが「渋みと酸味とスパイシーさ」を持っています。私の舌が鈍感なだけかもしれませんが、品種の個性よりもこのワインの個性が出ていると思います。

若干、きしむ感じの舌ざわりは価格相当の印象。フルーティーさが渋みと酸味にかき消されてしまい、思う存分楽しめる味ではありません。確かに美味しくいただけるテーブルワインではあるのですが、個人的には昨日のカベルネシラーのほうが断然美味しいと感じます。

130203_2「見てください、このボデー!」と思わず鼻の穴も大きくなるほどの特徴ある形のボトル。思わずネック部分をつかんで注ぎたくなる傾きがカワイイ。
こぼれにくい広めな注ぎ口も特徴で、ソムリエナイフでの切り込みも入れやすくて実用的です。

13%という高めのアルコール度数は健在。2日に分けて飲むか複数人で飲むといいのですが、ビニールのラベリングにより「どれくらい残っているのか」がわからないのです。重さと振ったときの感覚で残りを予測するのも楽しいもので、色々と特徴のあるワインです。

2013年02月02日

J.P.シェネ カベルネ・シラー - フランスの赤ワイン

「J.P.CHENET CABERNET-SYRAH PAYS D'OC 2011」
130202_1原産国:フランス 輸入者:カルベジャパン
参考価格:798円 購入場所:ドンキホーテ
度数:13% 容量:750ml

フランス産ワインにおける定番のぶどう品種「カベルネ・ソーヴィニヨン」と「シラー」の混合。カベルネの「渋み」とシラーの「スパイシーさ」という教科書的な味わいが実は弱くて、その代わりに何故かメルローのような華やかさがよく出ています。口元で啜ったときに昇る果実らしい味わいが実に豊かで、たまらなく「ふくよか」です。

130202_213%という高めのアルコール度数に輪をかけるように強めに回るアルコール。ミディアムボディ表記で、適度にどっしりと構えた重みを存分に味わえるワインです。

過去にチェーン居酒屋でこのワインが出てきて、傾いた壺のようなボトルのシェイプと味の旨さで記憶に残っていたものです。

特に海外のワインは「何を飲んだのか」を覚えにくく忘れてしまいがちですので、記憶に留めやすい特注のボトルというのは一種の販売戦略と言ってもいいかもしれません。

2013年01月26日

ララン・ヴィーノ 赤 - 輸入葡萄の赤ワイン

「かろやかワイン lalan vino 赤」
130126_1原産国:記載なし 製造者:サントリー酒類
参考価格:398円 購入場所:ドンキホーテ
度数:3% 容量:500ml

さて、アルコール度数3%から何を読み取るか、というと原料となる葡萄の糖度が低いということでしょう。

要は葡萄が成熟せずに糖度が上がらなかった「ワインにできない」葡萄を活用している可能性が高い、ということが度数から読み取れるわけです。ちなみに、輸入ワイン、輸入ぶどう使用との記載もあります。

130126_2とはいえ、アルコール度数が低いほうが好きという人もいるでしょう。大事なのは「自分の好きなワインはコレ」としっかり認識して飲むことだと思います。

まぁ個人的には「これならぶどうジュース飲めばいいや」という感覚です。やや辛口となっていますが、甘くてデザートワインとして飲むほうがいい気がします。

2013年01月19日

マンズワイン 有機ワイン カベルネ - アルゼンチンの赤ワイン

「MANNS WINES 有機ワイン カベルネ・ソーヴィニヨン」
130119_1原産国:アルゼンチン 製造者:マンズワイン
参考価格:850円 購入場所:スーパー
度数:13% 容量:720ml

山梨のワイナリーとして知名度は高いマンズワイン。キッコーマンが経営しているワイナリーということで、キッコーマンの「萬」が由来です。
この有機ワインは原産、醸造ともアルゼンチンと記載されています。マンズワインのHPによると、マンズワインの技術者がアルゼンチンに赴いて葡萄の厳選、醸造の指導を行って作り上げたワインだそうです。
ここから読み取れる情報としては、ワインブームに便乗して日本の様々なワイナリーが海外から粗悪な輸入果汁を大量輸入して儲けた時代の反省点を踏まえているという点。「輸入するなら原料の安全性をしっかり確認する」という考えを基礎にしていると解釈できます。

130119_2「しっかりとした渋みが出る」品種の定番、カベルネ・ソーヴィニヨン種を使用。実際に嫌味のないしっかりとした渋みが出ており、舌の奥を味わいが勝るくらいの味で満たしてくれる渋味の加減が見事です。カベルネ単体品種のワインとしてまとまりのある飲みやすい部類に入ると思います。

渋みを感じ取れる香りもいいもので、華やかでありアルコールを感じさせてくれます。香りの良さから想像するよりも少々弱めな味という印象もあります。この価格帯のワインとして合格点と言えるワインです。

2013年01月12日

ヴィーニャ・ペーニャ テンプラニーリョ - スペインの赤ワイン

「VINA PENA VINO DE LA TIERRA DE CASTILLA Tempranillo」
130112_1原産国:スペイン 輸入者:交洋貿易
参考価格:498円 購入場所:スーパー
度数:12.5% 容量:750ml

スペイン産の赤の定番である品種「テンプラニーリョ」単体による赤ワイン。
500円前後のワインに求められるのは「違和感が無く飲めること」だと個人的に判断していますが、その点でこのワインは合格点だと思います。そして、品種らしさが出て美味しいのだからなおさらオススメです。

前述の「違和感」としてひとつ挙げられるのは、舌の上でかすれるような舌触り。ちょっと安物っぽさが出てしまっている感は否めません。後味もちょっと嫌味が出かかっていますが許容範囲。それでもメインとなる味わいの部分については品種独特の華やかさが出ているので、とても良いと思います。

130112_2裏ラベルには「大地の恵みを受けたカスティーリャ地方産の厳選された葡萄を原料とした地ワインです。ベリーの豊かな香りと、バランスの良いなめらかな口当たりをお楽しみいただけます。」と書かれています。ミディアムボディ。

オススメのワインと聞かれたとき、私は「スペイン産のテンプラニーリョ種の赤ワイン」と答えることが多いですが、大抵は「天ぷら?」と聞き返されます。スーパーならほぼ100%置いてあるスペイン産ですが、品種名の馴染みは薄いようです。聞き返されたとき「天ぷらではないですが、天ぷらとよく合います」と答えています。
(こういう暗記モノ的な覚え方のほうが忘れにくい)

実際、天ぷらとの相性は良く、さらに良いのは「唐揚げ」。鶏だけでなくイカなどでもピッタリで、揚げ物や油っこいものとタメを張れる味わいの強さと華やかさが魅力。逆に、タコ焼きのような淡さ、甘さが主体の食べ物とは相性が悪いように思います。

2013年01月02日

マルケス・デ・リスカル ティント - スペインの赤ワイン

「HEREDEROS DEL MARQUES DE RISCAL RESERVA 2006」
130102_1原産国:スペイン 輸入者:サッポロビール
参考価格:2,400円 購入場所:スーパー
度数:14% 容量:750ml

リオハ(RIOJA)地区のワイン。スペインの中でも特にリオハ地区で作るワインは美味しいと客観的に言われており、価格も高めな「ブランド」をしっかり形成しています。スペイン産ワインを見るとき、ラベルにRIOJAの文字があるかを探してみるといいでしょう。

品種はテンプラニーリョ、グラシアノ、マスエロ。テンプラニーリョはスペイン産でよく見かける品種ですが、それ以外は初めて聞く品種です。

涼しげで泥くさくない高貴な香りが鼻の奥まで届きます。そして、スペイン産らしく渋味は軽めで味わいがハッキリとしています。その味わいの度合いが1,000円くらいのワインとは違って上品に出ていると感じます。舌の上で形をしっかり保つような感覚の舌触りで、旨さが喉にとどまってしっかり味を放ってくれます。そして、後味がなんともいえず良いです。ワインに限らず、高いお酒は後味がいいんですよね。

スペインを代表する画家サルバドール・ダリ氏もこのリスカル社のワインをこよなく愛していたのだとか。

2,400円というと日常で味わうテーブルワインの範囲という扱いになりますが、それでも一般市民が「高い」と思うのは正常な感覚でしょう。「ちょっといいことがあったとき」や「親しい友人の家に行って一緒に飲むとき」などに、このくらいのワインを飲むのがいいと思います。