飛鳥II 2008旅行記

飛鳥IIに乗って旅した旅行記をご紹介します

2008年05月

講演「石橋正氏」船旅のお話に興味津々

2008年5月31日(土曜日)  第57日目

「リトルミンチ海峡」は海の荒れる海域として有名だそうです。
が、「鏡の様」に静かな航海日です。狭い海峡を約6時間、左右の景観は美しく、「海かもめ」でしょうか、船の周りに時折、姿を見せてくれます。イルカも見られます。魚の多い海域なのでしょう。人影はなし。

天候  晴れ ベランダに出ますと冷気で「ヒヤーッ」とします。
気温 10.5℃ 海水温 11℃ 外気温度 10.5℃
風速 2~3m  船速度 17ノット  水深 110m

私達、夫婦共々、元気が回復しました。「栄養・睡眠・休養」による効果がありました。しかし長旅も少々「うんざり」の心境です。

朝10時より「ギャラクシー劇場」での「講演」は石橋 正氏による「大西洋をめぐる話題」がテーマでした。
氏の経歴は、生粋のシップマンで1926年生まれ・82歳です。若々しい姿勢と明るいテノールで、船乗りの誇りを十分に感じさせる人柄です。上下白色の「船員服」が似合います。

講演の内容から小生が興味を引かれた事柄をレポートして参ります。
既に「ご承知の事項」は飛ばして下さい。

           長さ(m)   巾(m)
飛鳥Ⅰ       192.8    24.7
飛鳥Ⅱ       241      29.6
大和・武蔵     263      38.9
陸奥・長門     201      29
最上        197      18
QE2        293      32

過去の日本の船舶との比較を教えてくれました。戦艦「大和・武蔵」は大きな船だったのですね。
 
北緯60度近くを航海する飛鳥Ⅱですが「カムチャッカ・ベーリング海」と同緯度だそうですね。この海域は「暖流」が流れて緯度の割には降雪も少なく、厳しい寒さではないそうです。
リトルミンチ海峡は大変狭く、両岸10kmに満たない距離の所もあります。ヘブリシティーズ諸島のシャテ島と対岸の島の間は3マイルしかないそうです。人影のない島ですが、道路・陸橋等はあります。無論、街、村はあると思います。

午後4時近くになりました。メール途中で「映画鑑賞」が入りました。かなり南下して、既に見えていました島々は無く、大西洋をダブリンに向っております。波静かな航海が続いております。

今夜の夕食は「ローヤルパークホテル」からの「ゲストシェフ」として「大城康雄(王 康元)」氏による中華料理です。如何様な中華料理が出ますのか、興味があります。
また「カジノロワイアル2008」と称してカジノ大会があります。乗船以来カジノ教室は人気のプログラムです。多数の生徒さんが参加しておりました。船中での戦いですね。

ダンス教室は午前・午後・夜の部と3部に分かれて大人気です。女性が圧倒的に多く、男性が不足しています。80歳を過ぎた方でも積極的に参加しているのは全く驚きです。
カジノもダンスも無関係で過ごして来ましたが、横浜までには機会を作って「勇気」をだし「シャイ」にならず勉強をしてみようかなと考えています。家内を動かすのが大変です。

船中の食料の倉庫も新鮮な野菜が残り少なくなって来たようです。次回日本よりの入荷は「ニューヨーク」でコンテナーの到着を待ちます。
航海中に「ベニスとNY」の2度補給だそうです。料理長もニューヨークまでの約9日間の「やりくり」が大変との噂です。

石橋氏の講演は「ダブリン-横浜」間です。講演は週一回程度で世界地図を教本にしながら、「船旅・気象・星・海流・古事来歴」の話が聞けます。未知の世界を勉強出来るので楽しみです。
 
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日参した飛鳥Ⅱ・コンピュタールームです。
横浜大桟橋を出発以来、世界一周して帰国するまでの約110日間、
毎日日参したのは小生が一番でした。

終日 ルームサービスです

2008年5月30日(金曜日)  第56日目

スコットランドの終日ゴルフに夫婦共々疲労が残り、三度の食事も部屋で取る「ルームサービス」と熟睡・仮眠の一日となりました。お互いに運動不足とお歳を自覚する今日一日となりました。

天候  終日 曇り  気温 外気 10℃ 船内 20℃
風 2~3m  水深 80m 船ゆれ 波静かです。
船揺れは余り感じない程です。

夫婦共々に昨日のゴルフ疲れが「身体全体」に出てしまいました。全身打撲の様な状態です。静かにベッドで安静と展望風呂で柔軟体操をして足腰の疲れを取るようにしています。船中での運動不足を実感する良い機会となりました。

10階は「ルームサービス」が利用できます。三度の食事を利用する事は今回が初めです。病人がベッドで食事を取る様に「冷えかけた食事」は味気なく、余り美味しいとはいえません。元気でダイニングに出向いての食事こそ「料理長の腕前」が判るのですね。

飛鳥Ⅱは予定通りに午後8時、今回の航海での最北端58度44分、オオクニ諸島「ダンカンズビー岬」を通過しています。
この岬より海流が変わり14ノットの極めて早い潮の流れとなります。潮の変わり目が潮の色でわかります。オオクニ島を間近く通過して灯台の明かりも見えます。緯度が高くなり、海は明るく、島並みがはっきりと見えます。海よりそそり立つ黒い色をした「断崖絶壁」がその高さを誇示している様に感じます。
船長、再三のアナウンスメントは最北端の景色を説明したい思いなのでしょう。皆さん「窓より、デッキより」興味津々に説明を聞き、珍しげに眺めています。

P1010615今夜は和式イベント、「インフォーマル」姿、着物姿が散見する中での飛鳥演芸会は満席のもとで「イギリス・テイルベリー」より乗船しました「古今亭志ん弥師匠・マギー隆志」によるお笑いの一席です。金屏風をバックに高座の上での演題は「色物」で笑わせます。観客の皆さんは、笑いの中で船中を忘れて寄席座敷の雰囲気となりました。両氏はニューヨークまで一緒に乗船して数回の演芸会を開きます。

ダブリンより「いよいよ」ニューヨークに向かいます。
ケレメン夫妻招待の「飛鳥招待状」は私達の手元にレセプションより既に届いております。完璧です!「お土産」は彼女の事も考えて、ケレメン君も喜んでくれる品を用意しました。出迎えの場所、時間、等々はNYに近づいて参りましたらEddyを通じてメール連絡をお願い致します。

明日も航海の一日です。ダブリンのお勉強をしています。初訪問の地ですが、事前の予備知識がなく、図書室で資料を寄せ集めています。小生にとって、大変興味の有るダブリンです。    

 

「なんとまー!」素晴らしいお天気でしょう

2008年5月29日(木曜日)  第55日目

嬉しいではないですか。素晴らしいゴルフ日和となりました。
「スコットランド」が大好きになりました。「菜の花」が満開です。
「真黄色の絨毯」が大きな丘陵を越える度に次から次へと現れます。

天候  早朝 曇り 昼 薄曇り 午後 晴れ
気温 朝 15℃ 昼 20℃前後 午後 22~24℃
風 無風に近い  湿度 「からっと」しています。ゴルフ最適の1日でした。

早朝、6:30 スコットランド・ホース河口より美しい2本の橋「ホースレールウエーブリッジ」と「ホースロードブリッジ」の下を潜り、定時7:00「ロイサス港」に着岸致しました。電車橋と自動車橋を写真に収めました。美しいデザインで評判のブリッジです。
客船の港ではないようで、飛鳥Ⅱが1隻でした。貨物が主体の様で「材木梱包」が大量に出荷を待っていました。ホース川の両岸には住宅地は無く高い山はありません。松、白樺の森の中に「牧草地・大麦畑・菜の花畑」等が遠望できます。

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昨日の船ゆれが嘘の様な今日の「スコットランド」です。晴れる日は極めて少ない所だそうですが、「幸運の女神」は私達夫婦にも「幸せな1日」を作ってくださいました。
飛鳥シャトルバスは港よりのサービスがありません。港の近くには(1時間近く)街・ホテルがないのです。乗船客は「飛鳥ツアー」に参加して町に行き、観光する事になります。

村・町は点在しています。古い、古い煙突のある「レンガ2階建」の部落が「牧草・畑・麦畑・菜の花畑」の中に「羊・馬・乳牛」と共に点在しています。時代劇の世界です。静かで、落ち着いて、平和な家並みです。アパート、集合住宅も見当たりません。戸建ての古式なビレッジがかたまっています。港よりスコットランドの街まで1.5時間です。

ロサイス港よりタクシー1.5時間、ゴルフ発祥の地「セントアンドユース」の街は大きなトーナメントで観光客・参観者で賑わっていました。
ゴルフショップは観光客にとって垂涎の的です。大勢の客で賑わっています。私達の予約ゴルフコースは、ここから30分の海岸沿いに展開するリングスコース、「キングスバーン・ゴルフコース」です。

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ゴルフ発祥の地
スコットランド
セントアンドリュース オールドコース


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セントアンドリュース
名門コース
キング バーンCC



真っ青な海の色と緑のリンクスコースが見事にマッチした素晴らしいゴルフコースでした。最高のゴルフ日和に、「キャディー2名」をつけて、少しの起伏を18ホール、歩いてラウンド致しました。満足しました。

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念願のスコットランドでのラウンドに満足なり。
愛用の「ゴルフ クラブ」を持参してよかったです!

夜、日が暮れるのが9時過ぎとなります。ホース川に架かる橋の橋脚が46mしかなく、潮の引く加減を見ながら42mの飛鳥は橋をくぐる為に、出発が1時間遅れて午前1時となるそうです。乗船客は観光の疲れもあって、この時間では熟睡でしょう。

明日は終日の航海日で、
30日  ダンカンズビー岬を抜けて、
31日  リトルミンチ海峡を通り、大西洋を航海して
6月1日朝7時  ダブリン入港の予定です。

明日よりの演芸会は「古今亭真志ん弥・マギー隆司」です。そして明日の夜は「セミフォーマル」で洋食のフルコースです。昨夜の悪夢が嘘の様に、今夜は熟睡となります。家内と共に「マッサージ」各20分、心地よい満足で疲れも忘れた様な二人です。

北海の「うねり」が睡眠剤です

2008年5月28日(水曜日)  第54日目

28日、水曜日は終日の航海です。英国の沿岸より50kmの北海を北に向かっています。海は大きな「うねり」で「波だって」いる時よりも船揺れが大きくなります。専門知識はありませんが不思議です。

天候  くもり時々雨  気温 14℃ 前後  風 北東より南東 20~25m
波の高さ 3.5~4.5m  水深 80m

大きく、ゆったりと、船揺れをしています。船内を歩くのに通常の補足で、時折、手摺につかまります。「お酒の強い方」「飲める方」は船酔いに強い様ですが、小生は「酒が駄目」、船揺れが睡眠薬代わりです。終日、気分がすぐれません。「ロサイス・ダブリン・NY」の間は船の揺れる区間だそうです。半月間も揺れるのは「勘弁下さい」です。
妙薬はありませんか。「好き勝手」の結果と云わないで。

航海の途中、「テイルベリー」より100km程の北海で「北海油田」の海中ターミナルを見ることが出来ました。飛鳥Ⅱが近くを通ります。人影は見えませんでしたが、ポーフォート海に林立する「アラスカ石油」の「海中やぐら」を思い出しました。今では英国にとって「北海石油」は金の卵ですね。今後は益々、北海の石油探索がエスカレートする事でしょう。衛星よりの「共同通信」ニュースには毎日、石油高騰の記事が一面を飾っています。そして日本の「ガソリン価格」が・・・・。

船室のベッドで一人、揺られていますと「飛鳥経営」を睡眠薬代りに、考えます。
飛鳥Ⅱの船室価格は、少なくとも3~4年前に「価格の設定」が決まる様です。今回は「2008年4月」に出港ですから、2005年度には航路及び価格の公表があります。この間「物価の変化・為替の変化」諸々の諸事情を考慮してみますと「石油価格」一つとってもと・・・大きな「客船事業」は賭け事のような気がして参ります。無論、その間の「為替相場」も無視できません。貴方は経営に参加できますか。

今回は乗船客700名、船長以下350名(正確ではないです)として、ご検討下さい。ただし、飛鳥Ⅱの年間稼動日数は360日(1年間)中で少なくとも「300日」は航海している旅程と思います。三食付、平均価格は一人当たり1日¥65000前後ではないでしょうか。
この飛鳥Ⅱは竣工以後、20年程度と思います。船名「クリスタルハーモニー」(パナマ船籍)として17年、飛鳥Ⅱに改名して日本船籍として3年間の実績です。
船旅の世界的なブームで世界の客船は益々の「大型化」になって来ております。「カリビアンクルーズ」では「15万トン」客船まで出現しているようです。しかし日本では「5万トン1隻、2.5万トン2隻」の計3隻が現状です。如何お考えでしょうか。

今夜は「デューク・エイセス」の三度目・最終回のコンサートです。前回のコンサートでは、「船ゆれの中で」4人が揺れながら歌った仕草をパントマイムで表現し観客を笑わせていました。今日はどの様に楽しませて頂けるか、真剣に聞いてまいります。
午前中の第3回目・最終回の「ドナルド・キーン氏」講演会は「オペラ講座 トスカ」でした。
そして各氏共に「スコットランド」ロサイスで下船して、帰国を致します。そして新たに、飛鳥Ⅱに著名人が乗船して参ります。半月の船内を「楽しませる、飽きさせない」、クルーズ、腕の見せ所です。

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飛鳥Ⅱ・パソコン室のスタッフ
使用頻度一番の小生

最高のゴルフ日和です!

2008年5月27日(火曜日)  第53日目

「神は飛鳥を守って下さいます」
最高のお天気となりました。風無し、薄日の日和、気温 22℃前後と終日の観光組には大満足の日でした。昨日の荒天が全く「嘘の様」でした。

天候  曇り 後 薄日 終日天候は変わりませんでした。
風 無風に近い  湿度は低く、過ごし易い。
気温 朝17℃ 昼20℃ 午後23℃

ロンドン郊外は1日に「四季」があり、天候は日に2~3回は変わると云われます。昨日の寒さ、強風、吹き付ける様な「波しぶき」は嘘のようです。まさか「コルフ」が出来るとは・・・・・です。

渡辺 明氏がAM6時半、飛鳥に出迎え、約8年ぶりの再会です。ご無沙汰の丸6年間でした。暑中見舞い、年賀状、凡て「ご無沙汰」していました。今回の世界一周旅行で「再会」をお願いし、都合宜しければ、ゴルフをご一緒に、と「メール」を出しました。快諾頂きました。

P1010561家内共々に2度目の氏のホームコース。
「Brocket Hall Golf Club」でのゴルフは終日、お天気変わりなく、薄日、無風、23℃前後の気候に恵まれて「嘘の様」な1日を楽しむ事が出来ました。「アムステルダム」より「テイルベリー」間・終日航海中の荒天を思うと「神に感謝」の一語です。家内は大満足でした。

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深く感謝しながら「飛鳥ディナー」に招待して、四方山話に花が咲きました。今も「アイエクス」とは協力し合い仕事をしているようです。完全リタイヤーの小生には「刺激が強い」ので、仕事の話は「ご法度」に願いました。お元気で満60歳になられたそうです。氏は「エクステリア&ガーデン会社」を作ってお仕事をしているそうです。

90%はゴルフを諦めていました。神頼みも、「これでは駄目」だ!とお互いが納得していました。ところが、です、ゴルフ日和です。前回(12~13年前)は、早朝は快晴でしたが降雨となり、強風となり、晴れとなり、一日が散々のゴルフでした。今回は有り難き限りです。

いよいよ、スコットランドです。「ロサイス港」には5月29日AM7時入港予定です。船長曰く「今夜半より船は揺れます。」北海はゆれる海ですね。明日は終日航海で、私達は休養日だそうです。

今夜のギャラクシー劇場では「堤江実ポエムコンサートwith 小久保隆リラクゼーションミュジック」がありました。「森林浴の中でポエムを聞く」様でした。すかり「深い眠りの中」で美しい詩と音楽が子守唄でした。小生には贅沢なコンサートです。

航海の旅程表を眺めますと、おお!「ダブリン」出港から7日間で待望の「ニューヨーク」到着か!と感慨ひとしおです。遠くに来たもんだ!です。船中は「我がまま」も出てきました。種々雑多、千差万別の客船の人達は「クルースタッフ」を格好の生贄にしているようです。又、それ以上にクルーズ役者が「一枚上」も面白いです。20年以上のクルーズ経営ノウハウを持つ「日本郵船」です。乗船客を飽きさせず、楽します「テクニック」は見事なものです。

グレートブリデン・北アイルランド連合王国に到着です

5月26日(月曜日)  第52日目

北海は波高く、風強い海洋ですね。船中には船酔いする方、医務室に駆け込む方もいらっしゃいます。船首に近い船室と船尾に近い部屋の揺れ方の違いを知りました。廊下を真っ直ぐ歩く方法にも運動神経が必要です。小生は「この揺れと楽しんで」いましたら「寝て」おりました。

天候  曇り 後 横殴りの雨  飛鳥Ⅱの着岸に苦労する
風 15~20m 時折の強風  デッキ歩行中止の船長アナウンス
気温 16℃ 朝夕 13℃  波 3~5m

船揺れを気にしながらの「展望風呂」に入浴しました。湯船は大きく揺れます。左右に流されるのを「止めるに一苦労」です。入浴する物好きが居ないのは「慎重高齢者」の集団です。幸い、自称「好奇心高齢者」を自認する小生は「湯船独り占め」、草津音頭で水泳遊戯です。

食事がいけません。食べた朝食も、昼食も、胃にもたれます。胃腸薬の世話になっています。食前、食後の休憩は船ゆれが「睡眠薬効果」で各1時間以上の「朝寝、昼寝」でした。船員には即、不採用です。明日のロンドン在住・渡辺氏との10年振り「ゴルフ」には「良い言い訳」が出来ました。しかし家内の期待を想うと、晴れるのを「神に祈る」信仰心が急に芽生えました。手前勝手ですね。

アムステルダムよりテイルベリー間の「北海」は飛鳥Ⅱで6~7時間の距離ですね。イギリス海峡に近い事も今回の船旅で知りました。
「北海」の名前はイメージが良くありません。「地中海」の様な穏やかな名前に変えて頂けませんかね!「北国の海」では駄目かー。
そう云えば、「展望風呂」での美声は「デューク・エイセス」のボーカルの影響に気が付きました。「ああーいい湯だな」は「ドリフターズ」を「デューク・エイセス」と間違えて、「いい気なものです。」単純感化の現象です。70歳前後の「年齢仲間」ボーカルと「同じ美声」だな!は浴室の利点で、音が反響して良い声に聞こえます。

今夜はテイルベリー港の近くの「ステージ演劇学校」生徒さんによる「テイルベリー ローカルショー」がありました。総勢42名の子供達による「ダンス」のパフォーマンスです。「ウエストエンド」でも公演する実績を持っているそうです。可愛い子供さんの踊りでした。乗船者の皆さんは「お孫さんの踊り」を拍手喝采で時間の過ぎるのを忘れた様でした。

テイルベリー港は従来、「貨物船」の利用する港でした。ロンドンより70kmも離れています。大変辺鄙な所で、お店すらない所です。ロンドン市内には電車が2ラインありますが、その駅までが「シャトルバス」での送迎となります。寒い日となりまして、多くの方が船中で過ごして、夕食は「終日航海日」同様の賑わいです。

明日の天候が良くなる事を念じながらの就寝です。明日、朝AM6:30に渡辺氏が出迎えに来て頂けます。お天気に関係なく、ゴルフコースには行きましょう!と家内共々、同意見です。頑張って行ってきます。

P1010540P101054110階は「ルームサービス」が3食共にOKです。
時には気分転換にと食事を取りました。

オランダ・アムステルダムに寄港です

2008年5月25日(日曜日)  第51日目

P1010542アムステルダムは小雨模様の肌寒い1日となりました。午後には小雨は止みましたが、冬支度での1日観光も「手が冷たく」手袋が欲しい程の「オランダ訪問」となりました。運河、湖水、ダムを通り抜ける風は「冬の風」のようでした。


天候  小雨 後 曇り
風 10~15m
気温 朝12℃ 昼15℃ 夕方18℃
ビスケー海付近の低気圧が影響して、昨日までの良いお天気が変化する

1年に200日前後の雨が多い「オランダ」だそうです。

51日目にして待望?の「小雨」となりました。
乾燥は万病の敵「風邪」を実体験できる飛鳥Ⅱ船中でしたが、これで「飛鳥医務室」の繁盛も一段落となります。船中における乾燥度は驚くほどで、部屋に持ち込んだ特大の「湿気製造機」は一日3度の水補給でも、なお不足なのです。

オランダ・アムステルダムの港は河口途中を「ダム」で仕切って巨大な湖水を作り、灌漑の排水事業により「田畑、牧草、土地」を作り上げました。その中に運河を作り、浚渫による大型船の通行を可能にしました。この運河は「アムステルダム」都市の中心地に達する約27.8km(15マイル)の距離があります。海水と湖水の高差は約1mとの説明でした。船長曰く「美しい途中の景色をお楽しみ下さい!」

早朝・薄暗い中の入港でしたので、就寝中の乗客はその美しさを見る事が出来ませんでした。
そこで船長曰くの「美しい景色」を見る事が出来なかった乗船客の皆様は、「アムステルダムの港を離れる夜7時以降の夕闇の中で」と、「船長の説明」が続きます。夜7時を過ぎても明るさを残す運河の左右は4~6階建てのアパートが並んで、都心の近くに運河が流れている事を実感します。この巨大な淡水湖(長い歳月で淡水化した)は、降雨による大小運河の水量を調整する役割を担っているそうです。そして淡水湖の中を走る「運河の水量の調整」は、「巨大ポンプ」で海に送るのだそうです。
 

オランダと海水との戦いは「オランダの歴史」でもあるそうです。
アムステルダムの街並みを離れると、そこには「縦横」に作られた運河と、運河の中に「街があり、村があり、牧場があり、畑があり、木々がある」のです。その護岸は1m、2m、3m、と流れる水の高さによって高低が違っています。国土の半分近くが海水面以下、の説明が実感出来ました。

古い漁村の風景を色濃く残す「マルケン島」、長年の間に海が堰き止められ、漁業は出来なくなり、緑と白に塗り分けられた家々が観光客を呼んでいます。
レンガ作りのフォーレンタム街は過去の港も様変わりで、その家並みの美しさと、昔ながらの「民族衣装」で海外よりの観光客を呼んでいます。
マウデル村の古城もすべて運河に囲まれて、静かに佇んでいます。オランダ北部の地方は「乳牛、食牛、馬、羊」の群れが豊かな牧草を噛み、その中に農家が点在していますが、フランスの「ルーアン」との違いは永遠に続く「水との戦い」ではないでしょうか。

物価も「オランダ」は高く感じました。凡てが、日本と対比して3割高に感じました。フランスは物価の点では上手にコントロールしています。
もしも、もしもですが、「住む場所」を問われたら「フランス・ルーアン」ですね。自然の環境が優れています。環境は大切ですね。
そして「お年寄り」に「寒さ」がいけません!良い気候、気温の中での50日間を有り難く思い、今日改めて実感した次第です。

ボーカル「デューク・エイセス」ショーがありました
満席です!! PM9:30の15分前より「長蛇の列」です。立見席です。
人気があるのですね、もう何回も乗船しているのです。素晴らしい歌声に「53年の力量」を実感致しました。素晴らしい!!
考えてみたら、「早稲田大学」出身は「ボニー・ジャックス」でしたかね!間違えたかもしれませんです。ゴメンね。

熟年高齢者のお年を「実感」致しました

5月24日(土曜日) 第50日目
           
天候  曇り後晴れ  風 東北東 10m
外気温度 14℃  海水温度 10℃
船速度 9ノット  プール水温 30℃

P1010524昨夜9時、深い余韻を船笛と共に残しながら「古都ルーアン」を飛鳥Ⅱは出港しました。
夜空の中で「セーヌの川幅」が狭くなって、消え入るように見えます。蛇行しながら来た道を、「ゆっくり」と河口を滑っています。
「ノルマンディーは良い所よね、好きになりました。しかし二度と来ないのよね」の家内の言葉に、「夫婦同感!」小生も相槌でした。

今日の飛鳥Ⅱレポートが「第50日目」となりました。
横浜出発時点では「ボケ防止の為」と「お書き事の事始め」で気軽に始めたのが事の始まりでした。
しかし、「なれぬ事」とて毎夜のパソコン室に日参は「苦難苦行」の行事でした。家内曰く、「気楽に楽しんだら」と同情の欠片すらなく曰く、「もうおやめになったら!」の連発です。
こう言われると小生!意地になります。結果は50日間も続ける事が出来ました。夫婦の仲は流石に1ヵ月が過ぎる頃には、夜間の行動が「それぞれ」完全!自主行動となりました。これも小生のレポート書きの為です。

ドナルド・キーン氏の第2回講演は演題「世界の中の源氏物語」でした
早朝ですが午前10時より1時間のお話は満席のハリウッドシアターを静寂に致しました。前回は先生のお歳を90歳前後と推察しましたが、86歳とお若い事が判りました。訂正です。
薀蓄あるお話の中で特に「源氏物語」には情熱を持ち続けておられます。世界各国で翻訳されて、日本の古典としての意義を訴えておられます。
飛鳥教養学科の2学期入りです。先生のお話が、お声が少々「遠く、聞きづらい」点でも「静寂」を強いる結果でもあります。
飛鳥図書室が混んで来る事でしょう。

今日24日は「終日航海」で、船長メッセージは、「お疲れ様でした」「只今ドーバー海峡から北海North Seaに入りました」「ゆっくり疲れを取って下さい」との事です。

副船長が運行を担当して、船長は緊急時と、特殊時以外は船舶全体の人達に気配りしています。乗船者には「この気配り」が良くわかります。

「アムステルダム」には5月25日朝7時の入港となっています。
静かな波を眺めながら、昼食は「鍋焼きウドン」となりました。「昼食メニュー」の名前で欠席者はなく、満席です。期待の大きさがわかります。ただし、その味は「今ひとつ」でした。700名に「あつあつ」の鍋焼きウドンは贅沢過ぎます。

いよいよ、「アムステルダム」明朝4時、港内ドックに入り、着岸は朝7時との由です。
ドック入りは「パナマ運河」の様に水門の形式でしょうか。船長は「ドックには入ります」との説明でした。
過去に家内と共に「オランダ」は2~3回の訪問をしています。相談の上で、今回は「オランダ郊外の村めぐりに1日観光」を選んでいます。特徴的な北部の三都市「マルケン、フォーレンダム、マウデン」を訪れます。

明日の夜は「デューク・エイセス」ボーカルのショーがあります。早稲田出身の学生4人組も「熟年高齢者」になったはずです。懐かしい歌声、コーラスに、しばしの間「過去の人間」に帰れそうです。
今夜は「洋食」セミフォーマルでした。小生夫婦は昨日の観光疲れで熟睡と指圧で「完全に忘却」です。「大恥」でした。駄目ですね!!

絵になる田園風景です

5月23日(金曜日)  第49日目

「古都ルーアン」を昨夜に引き続き、今日は「飛鳥ツアー半日観光」に参加して「じっくりと」観てまわりました。
古都にふさわしい「グラナオト」の石畳は「長い歴史と姿形」を見事に表現しています。ただし、歩くのには大変、神経を遣います。「三里の傷」が良い教訓になりました。午前中は「5000歩測」を計器が表示していました。

天候  午前中 曇り 午後 晴れ (快晴となりました)
風 心地よい程の弱い風です
気温 午前中18℃ 昼21℃ 午後25℃
湿度 乾燥して日陰は涼しい 家内は日傘です

今日も良いお天気となりました。全く幸運の連続です。晴れと雨では、始めて訪れる名所、旧跡の印象も違って参ります。
今日も「お天気」に感謝しながら、小生は軽装で身支度し、船外に出る時、手渡される「飲料水」ボトルを手提げにいれて、「ジョキングシューズ」でのお出掛けです。「お天気男」と自称して「いい気な」ものです。

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フランス・古都 「ルーアン」を散策する


ツアー表題は「ゆっくり歩くルーアン半日観光」午前中コースです
船外に並んだ早朝のバス9台の中で6号車48人が参加者でした。「ノートルダム寺院」、「大時計」、「ジャンヌ・ダルク」幽閉・処刑の場所を案内と説明、そして中心街を「じっくり」散策です。
実は昨夜の内に家内共々、見て回った処でしたが、「ガイド案内」で再認識を致しました。中世の面影を色濃く残して、「アンティック」の世界ですね。中世に紛れ込む様な錯覚を覚える「古都ルーアン」です。

歴史を刻んだ「花崗岩の石畳」は角が取れ、表面も変形が目立ちますが、大切な歴史の財産として、保存に努めているのが判ります。躓かない様に「石と向き合いながらの」下向き、上向きの「ルーアン観光」です。
お客様が「ツアーガイドおばさん」に「おトイレ休憩」を再三、頼むのには参りました。その度に残りの者は立ち止まって、小休憩です。
座る椅子がないので、再三 直立不動の休憩です。

熟年高齢者のお年を「実感」致しました
午後も観光です。終日の観光を選択した「ノルマンディー」に対する期待の深さをご理解下さい。ツアー表題「エトルタとオン・フレール半日観光」です。
P1010527P1010526ノルマンディーの田園風景を観光バスで往復3時間走りました。緑豊かな田園の風景は「英国・コッツウオール」を思い浮かべます。牧草には「馬、牛」が牧草をはみ、田畑は美しい絵葉書を見る様です。その景色に散在する農家の姿、形が「一幅の絵」となります。

フランスは「パリ」観光だけではないのですね!
素晴らしさは「田舎」にあります。
素晴らしい機会でした。

著名な画家、音楽家が愛したと云われる「エトルダ」の街は、田園地帯を抜けて、潮騒の香りする「ノルマンディー」の先端に位置します。
クレーベルとモネに描かれた「大西洋」エトルダ絶壁とエトルダを訪れました。流石は著名な「芸術家」の力です。海岸線は左右の山が太平洋の高波で侵食されて、モーパッサンが「象の鼻」と呼んだ奇岩が、観光客を呼んでおります。

P1010531P1010523「エトルダの村」より30分、印象派の画家達を魅了した「港町オン・フレ-ル」を散策しました。



P1010538P1010533約750kmの「セーヌ川」の大西洋の河口で発展した「オン・フレール」は午後4時近くの観光となりました。
栄枯盛衰の「オンフレール」は変貌して観光の街となりました。「鉄平石」で葺かれた屋根と壁は歳月と共に黒ずんで歴史の重さを感じます。港町には「ヨット」の行列です。

飛鳥Ⅱに帰りましたのが午後7時近くになりました。今日は1日10000歩以上の歩行です。頑張りました。
夜は9時半より「オペラ座の怪人」を久し振りで見ました。2回目ですが「音楽」が大好きです。しかし「ミュージカル」の方が小生は好きです。充実した日々です。

素晴らしい!「セーヌ川」遡上です

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5月22日(木曜日)  第48日目
       
48日目の世界一周旅行、前半では最高の旅。
一番素晴らしい、「セーヌ川観光」でした。
こんな企画があるのですね。今、興奮しています。

天候  晴れ! 時々曇り。 天気予報が大はずれ!
気温 朝15℃ 昼22℃ 日なた25℃
風 2m  歩いていても風を感じない。
湿度 「からっ」としています。

朝が明ける頃には、空の厚い雲より日差しが差し込んで、「セーヌ川」近くになりましたら「快晴!」になって来ました。
時はAM9:30、河口を望む所まで来ました。船長の報告に皆さんは屋上デッキに鈴なりです。
AM10:00、「セーヌ川河口」に入りました。河口の幅は1000m程でしょうか。川の水は「泥水」の薄い色で少々、想像とは違っていました。両岸には高い山は見当たりませんでした。

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フランス・セーヌ川を遡上する=美しい風景


飛鳥Ⅱは船の速度を4~5ノットに落としての「セーヌ川」の遡上です。
河は徐々に川幅を狭くしながら、約30分15km前後の所に「ル・アーヴァル」街が左右に見えてまいります。農村風景がはっきりと見えてきます。
セーヌ川河口より最初の橋が「ノルマンディーブリッジ」です。川面より52mの脚橋です。飛鳥Ⅱは45mです。真下を通ると、高低差を実感いたします。セーヌ川の川幅は狭めながら、ゆっくりした流れです。

これからは、左右が「田園風景」となり、「酪農風景」となり、「果樹園風景」となり、部落あり、村あり、小さい街あり、お伽の世界です。
間も無く、最初の町「オン・フルール」が見えて参ります。時おり、「マナーハウス」(英国流)があり、古城もあり、修道院も見え隠れしています。ヨーロッパの古い街の一つです。AM11:00近くです。

この「オン・フルール」より「セーヌ川」は右に、左に蛇行して遡上して行きます。延々100km近く、時間は約5時間半です。

川沿いの村々を、「船長」の地名解説付きで「古都ルーアン」まで続きます。川幅も400~500mとなり、飛鳥Ⅱの船室より眺めると、両岸は手の届く距離に感じられます。船長の約5時間以上(連続ではなく)の解説は、「飛鳥の誇り」を感じました。

田園の風景は「一幅の絵」となります。
美しい景色に時間の過ぎるのを忘れていました。
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川に沿っての風景は「絵画」の世界です。快晴!風無く!ゆっくり、の
航海は、「左右のデッキ」を皆さんが忙しく往復して、写真・DVDと一生懸命です。この約6時間近くの運動は疲れが「明日に出ます」です。
「ドンカービューブリッジ」は河口から約3時間の所に掛かっております。これまた「美しい橋」です。この周辺で「白鳥」を見たり、牛馬、羊 等を眺めながら、右、左と曲がる川の美しい風景に、皆さん感嘆です。

「セーヌ川」は満ち潮と引き潮との差が7mあります!飛鳥Ⅱは満ち潮を待ちながらの「ゆっくり」した速度の調整で船を走らせています。一番狭い川幅は「キルバック」街周辺で180mとなります。飛鳥Ⅱの幅が確か、約30mですので、両岸が手の届く距離に思えます。対向する大型の船はこの「キルバック」先5km地点で待つ仕組みです。

セーヌ川河口より古都ルーアンまでは約130kmと訂正を致します。
パリまでは約245km、国道ですと約200kmとの説明でした。セーヌ川は左右に蛇行するので距離が長くなります。
古都ルーアンより先は飛鳥Ⅱは交通止めとなります。この先は橋の橋脚が低くなり「リバーボート」が代役となります。美しい「リバーボート」100~200人乗り観光船が「パリ」行きを待っています。

16世紀の「わらぶき」農家が散見できたり、修道院の数々、マナーハウス(旧古城)の数々、手を振る農家の人々、子供達。
私達は飛鳥Ⅱが「川底にかすらないかと」と心配しながら、夕方4時半に「古都ルーアン」港につきました。川の中間「ヂューバー村」周辺で「パトロールボート」が交代をして道案内をしてくれていました。そして無事に定刻通りに港に着きました。

この古都を自分の足で踏んでみたい欲望に駆られて、早速、夕方6時より夫婦で市内観光です。しゃれた「レストラン」で夕食をとり、2時間の散策を致しました。本当に美しい古都です。
明日は飛鳥ツアーで「ノルマンディー」終日の観光です。最高の天候に恵まれて、素晴らしい船旅をしています。
今回の飛鳥Ⅱ・乗船客は「最高に晴れ日の紳士・淑女」です!!!!   

フランスの香りが船内に

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5月21日(水曜日)  第47日目

大西洋「サン・マチュー岬」 この航路区間は「風強く、波高く、船揺れる」所と言われています。ところが、波静か、船揺れなく、快適な船旅です。47日間、船酔いは全くありません。幸運なクルーズです。

天候  晴れ、時々曇り  風 南南東 7~8m
外気温度 15℃  海水温度 14℃
船速 17.5ノット  水深 2000m
プール温度 30℃に加熱

21日午後9時15分、飛鳥Ⅱは大西洋、サン・マチュー岬の沖を、いよいよ「イギリス海峡」に入って参りました。フランス・ルーアン港に向かって、極めて順調に航海をしております。明日の早朝には「セーヌ河口」に到着いたします。飛鳥Ⅱは「フランス」エリアまで航海して参りました。

P1010500今回の入港は「セーヌ川の河口」より80km遡上した、「古都ルーアン」に1日がかりで「ゆっくり」観光船になって、左右を眺めながら、説明付きでの航海となるそうです。
それにしても「セーヌ川」をパリに向かって、飛鳥Ⅱが入ってゆけるとは、終日をかけて船中での観光とは、素晴らしい企画ですね。船長より「楽しみにして下さい」のメッセージです。52000トンの飛鳥が「セーヌ川」をのぼって行くとは嬉しいですね。
特に「ノルマンディー」は、印象派の画家に愛された「古都ルーアン」を中心とした「美しい都・城と庭園」、田園風景も格別だそうです。

「モネ美術館」は見たい所です。パリは何度も訪れていますので、今回は「古都ルーアン」を中心に「モン・サン・ミッシェル」・「シェルブール」・「オンフール」等の「ノルマンディー地方」に絞りました。

イギリスを挟んでのノルマンディーは第二次大戦の連合軍の上陸戦地として知っていました。何年か前ですが、海峡を列車で英国に入った事もありましたし、フェリーで渡った事もありました。その度に「ガイド」より「ノルマンディー」のことは聞いていました。興味のある所です。

ドナルド・キーン氏の講演
今日はドナルド・キーン氏の講演会 第1回「私と日本語」がハリウッドシアターでありました。85歳を少し越したお歳ですが、1時間の講演は「確りした」言葉と内容でした。
小生は始めての聴講ですが、「整理したメモ」を手にして、氏の生い立ちから、出会いの人々の事、知人、友人との多彩な交流と博学な人柄に驚きました。
そして「なんと!」只今、パソコン室での小生のお隣で「パソコン」を打っておられます。凄いですね。氏は後2回の講演会が飛鳥Ⅱであります。

「マジシャン」に感服です
今夜は「ロシア」から来ました「マジシャン夫妻」の魅力あるマジックショーに家内と共に参加・鑑賞です。 素晴らしいマジックに「痺れ」ました。
演題は「ロシアマジックショー」です。真面目に!真剣に!考える事を止めました。マジックは「種を考える」のではなく「楽しむ事」ですね。

痛めた足の傷も快方に向かって、船内ドクターは2日に1回の診察で良いと、
優しいナースより「大丈夫ですよ」と、お墨付きを頂きました。良かったです。

 

船中雑話

5月20日(火曜日)  第46日目
               
横浜の港を出港して以来、46日目の朝に「イベリア半島」大西洋を北上し「サン・マチュー岬」に向かって航海中です。
天気予報の低気圧予想がはずれて、曇り、時々晴れの静かな航海となっています。乗船者の皆さんは長い航海の疲れか、船内の空気を少々ですが重くしています。
今日の朝食はバイキング式の洋食で11階「リドガーデン」で取りました。5階メインダイニングの朝和食は少々飽きて参りました。贅沢ですね!

天候  曇り 時々 薄日が顔を出します。
外気温度 15.5℃  地球の丸いのが実感出来ます。
風 南南東7m  波静かですが、少々の揺れあり。
海水温度 17℃  水深 2700m
船速度 17ノット  時折、遠方に貨物船が行き来しています。
プール温度 30℃  プールの水が揺れています。

船長のアナウンスメント
航海中に幾度となく時差の調整をして来ました結果、日本と8時間の時間差がありますが、今夜は始めて1時間、早めるのだそうです。明日は7時間の時差となるのです。云われた通りと致します。

イベリア半島を北上して、フランスに入ると、時差が1時間あるのです。船中では「ゆっくりの旅」ですから、飛行機と違って時差の調整は大変楽に出来ます。BS-NHK では世界時間も22チャンネルで見る事が出来ます。

衛星放送でBS−NHKを航海中は見ておりますが、便利になりました。2チャンネルで良く見えます。世界での出来事の中で、日本のテレビでは「うれしく、楽しく」なる話題は極めて少なく、「悲しい、驚く」事柄が多いのです。豪華な旅行をしている私にとっては「凡てが楽しいのに。」

「BS-NHK ニュース」放映での「台風、地震、津波」は小生が如何様にも出来ない事とて、「明るい気持ち」になれません。旅を楽しくとは思いながらも「気持が重く」なります。「船中募金が始まるのでは」と思っています。
 
今夜の夕食は5Fメインダイニングで「インフォーマル」のドレスコードです。部屋に「招待状」が入りました。6人テーブルで「チーフ・パーサー」三上明子女史(事務長)の招待です。
船長以下9名の「クルーズ・ディレクター」のお一人です。招待時の着席テーブルは5Fメインダイニングの中央席が用意出来ています。二夫婦と一人参加の5名と女史です。選ばれる方は選考方法が未だに小生にはわかりません。料理は洋食フルコースです。
船長・機関長・ホテルマネージャー等の招待はこれで終わりましたが、緊張が残ってディナーの味は判らずに、会話も中々弾みません。ジョーク好きの小生一人が舞台回しです。

飛鳥Ⅱアーケード!
飛鳥Ⅱ船中に「アスカコレクションズ」が6階に4店舗を構えております。
今日は店内の説明を致します。未だ「未説明の所」ですので。
 
「フラップ フラップ」 オリジナルグッズ、衣料品等 優良品です。
  男女スポーツシャツ、ジャンバー、その他
「ル ブルー」オリジナルグッズ、免税品、寄港地土産、日用雑貨 等
  日用雑貨、軽食類(スナック等)
「ペガサス」 バーディーウエアー、バランド品 等
  女性をターゲットに高級、良質のウエアーその他
「ラ・ステッラ」 ジュエリー、時計、ギフト商品等
  最高級の商品の数々

4店舗 それぞれに選び抜かれた商品です。乗船客は時間が十分にあります。
高級店には「お客様」が絶えません。お買い物は「飛鳥専用パスポート」です。

1031号室 (10階) 部屋付のベランダにてP1010508P1010509






ジャカランダ満開の「リスボン」です

5月19日(月曜日)  第45日目

5月は花乱れる季節です。マラガ、リスボン 共に観光の季節です。
ハイビスカス、ジャカランダ、ブーゲンビリヤ、色とりどりが咲き誇り、
観光客の目を楽しませています。坂道と緑多いリスボンの街です。

天候  晴れ、時々 曇り (天気予報は曇りのち雨)
気温 16℃ 日中、日差しあり 20℃
風 2m  半袖を長袖に替えました。

始めて日本に「西洋文化」をもたらしたのは「ポルトガル」だそうです。
午前中は「大航海時代の歴史遺産」を見学、見物するツアーに参加しました。
ジェロニモ修道院、ベレンの塔、コメルシオ広場、発見モニュメント、エドアルド7世公園等々を「バスの車窓」から眺めたり、下車してガイド嬢の観光案内、見学説明に再認識、新知識の追加が、小生の右の耳より、脳を通過して早々に、左の耳を通り過ぎて行きます。

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ポルトガル・リスボンの港に
「飛鳥Ⅱ」の到着です

ポルトガルの人口は約1000万人と云われ、その約100万人が首都のリスボンに集中しているそうです。そして60才以上が50%のリスボンは、確かに、お年寄りの町になっています。「日本語ガイドおばさん」によれば、450万人が「ブラジル」に、70万人が「フランス」に出稼ぎに行っているので、確実にお年寄りの街になる訳です。ブラジルは準母国ですものね。

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リスボンの繁華街


約25年振りの再訪問です。しかし変わっていませんね、街も、人も、空気も、です。
シエスタは確実に守り、時代物の「電車」、「列車」、凡て輸入の欧州車、車道、歩道の「御影石、大理石」の小さいピンコロ石がポルトガルの歴史を物語っております。「ジャポン熟年高齢者」には石畳が歩き難く、躓きに神経を使います。所々に「新しいビル、ホテル」を散見できますが、「新しい波」を感じないままに、観光が終わりました。

大航海時代の「パイオニア精神」を引き継いでいる国民が、理由の良否は別として、何ゆえに、と自問自答をしております。過去にはリスボンより車でポルトガルを「周遊と縦断」もして、地方の豊かさに羨望した想い出がありました。ますます、スペインとの格差の開きを心配します。

午後より小生は今回の航海中、始めて「部屋で休息」です。家内は元気良く、飛鳥シャトルバスで市の中心に、「ウインドウショッピング」です。
昨日の医務室での診断で早速、抗生剤を飲まされて、毎朝、通院する様にとの指示に、「気の弱い」小生は「精神錯乱」です。ハイ。家内は「また始まった」と、堂々、街への探索に出かけます。一人、安静にしました。午後も安静にして、約1.5時間の熟睡でした。

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今夜は「リスボンフォークロアショー」、田舎のお祭りの踊りショーが総勢40名で6Fギャラクシー劇場でありました。大勢の出演者に驚きです。小生は元気になって鑑賞致しました。
今夜は9時より鑑賞映画です。題名は「ハート・オブ・ウーマン」です。劇場内は少数でした。

リスボンを夜9時に出航し、フランス「ルーアン」に向かいます。
5月20日 16:50 サンディエゴ・デ・コンポステラ
5月21日 18:00 サン・マチュー岬を通り抜けて
5月22日 6:30 フランスの「ルーアン港」に錨を下ろします。
明日は終日の航海です。そして明日夜は「セミフォーマル」のドレスコードです。
少々の「オシャレ」です。

ジブラルタル海峡を周遊です


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5月18日(日曜日)  第44日目

イベリア半島、ジブラルタル海峡に面した先端は「イギリス」領土として海峡の警備は英国の管理下にあります。
飛鳥Ⅱは回遊の許可をえて、2km近くまで近寄りながら、半島を周遊して約1時間の航海をしました。対岸の「モロッコ」迄は100km以上ある様です。km数は未確認です。「モロッコ」の山々がはっきりと判ります。

天候  晴れ 航海中は素晴らしい日々です。
風 西北西 8m 航海中も揺れは少ない
外気温度 18℃  湿度 74%  水深 130m
船速度 9.9ノット(時速18km)

大西洋に入る マラガより157マイル(291km)リスボンまで273マイル(506km)
現在位置です。

 
5月18日、地中海より飛鳥Ⅱは大西洋に入りました。
イベリア半島の先端は、英国領土なっているとは驚きです。標高400mの花崗岩石が海の中に落ち込んで断崖となっています。
海峡を航海する為の「灯台」が目前にせまり、警備の人影も見えます。先端はスペイン領土では無いのですね。近くを航海する為(周遊)には事前の許可が必要とは知りませんでした。ジブラルタル海峡は軍事の要所なのです。

お天気良し、波静か、風は少々あり、午前中のプールは中止です。二度とチャンスの無い「ジブラルタル海峡」遊覧に、乗船者は少々の風に負けず、屋上ブリッジより写真の撮りおさめです。白い色の「花崗岩の山」が非常に印象的でした。時間の調整もあるのでしょうか、飛鳥Ⅱはスピードを落として、リスボンに向けて静かに航海しています。

写真の撮影は、横浜より機会ある毎に撮り続けて、枚数が1000枚を越しました。DVD機は今までの寄港地訪問の折々に撮影をして参りました。3時間の撮影時間を刻んでおります。「日報レポート」と写真とDVDの整理は日本に帰ってからの「大仕事」となる事でしょう。どの様に編集、整理したらよいのか「出来るのか、出来ないのか」、不安です。

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ジブラルタル海峡=対岸は「モロッコ」です

軽快な語りの磯村講師です
リスボンで下船する「磯村夫妻」の第3回目の講演は「美味礼賛」でした。「食、ワイン」に薀蓄があり、豊富な体験と、各種の名誉職に名を連ねる氏が、在籍の長いフランス生活にユーモアを交えながらの50分間を「いとしむ」様に「もっと、もっと」話したげに、魅力たっぷりの講演をしました。
質問も出ました。「近い将来の日本をどの様に思いますか」熟年高齢者の「1番の心配」の関心事です。皆さんが聞き耳立てて、聞き入る様子を、「ピーンと張った空気」の中で感じました。

今夜はギャラクシー劇場で「吉川忠英、青木まり子」コンサートです。
3回目ですが「暖かい歌声とギター」で毎回、ほのぼのとした気持ちで魅
了してくれます。
囲碁も回数をかさねて、碁仇は2級の腕前とプロ8段の認可(船の中だけですが)、小生、生意気にも最初から「互い戦」で戦います(先方の希望です。)ただし、最初の3局は小生の「黒」を持ち、3勝連続の場合は、白を持つ条件で、戦ってまいりました。6勝3敗の成績です

右足が不自由です
少々、不安なので今日の午後4時より船内の医者に診察をお願いしました。ギリシャのピレウス港近くで、縁石に右足を躓いて、「痛い三里」を打ち裂傷しましたが、一昨日より、右足の筋肉が「こむらがえり」の重いのが出まして、昨日、今日と「びっこ」の有様です。「こむらがえり」は船中で2度目ですが、あまり無い事なので何故なのか、「乾燥の為」か、理由が不明です。医者の結果待ちです。品行は良いし、悪いことはしていないのに、です。

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マラガのシエスタに降参です

5月17日(土曜日)  第43日目

天候  午前 快晴 昼 少々の雲 夕方 少しの雨
気温 25℃ 日陰 18℃  1年の内 325日が晴れ 平均 25℃
風 少々あり 3m前後  湿気 乾燥して、日陰は涼しい

25年振りの「コスタ・デル・ソル」、再訪問が「世界一周の船旅」で訪れるとは、感激ひとしおです。美しかった彼女も「おばあさん」になったかな、と「興味津々」の再会でしたが「益々、磨き」が増していました。コスタ・デル・ソルの事です。

P1010461スパイン・マラガ便り
飛鳥Ⅱは、今日も静かに「コスタ・デル・ソル」をなめる様に「マラガ港」に定時間に入って参りました。街の中心部に位置する岸壁に着岸です。
朝食も早々に「マラガ半日観光」出発です。


P101046214世紀の要塞城「ヒブラルファロ城」、「マラガ大聖堂」、「ピカソ生家」、パラドール等を見学しました。何処に行っても「清潔」ですね。生活のレベルも高く、教養もある、古い歴史の中で、往年の世界覇権はなくても、「それなりの成長」は立派なものですね。

「お昼のお休み」シエスタ午後1時~5時は見事に生きています。今日は土曜日、しかし伝統は見事に守られています。
昼を船内で食べ、展望風呂に入って、1時間半の昼寝を取って、午後4時より街中へ出かけました。スペインの「パエリア」を食べたかったからです。
結局、5時過ぎに「コンビニ・レストラン」でありつきました。テーブルにナプキンの立っている「レストラン」の開店は午後8時よりだそうです。今夜の飛鳥Ⅱは午後7時半が門限では諦めました。

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スペイン=マラガの町は「陽光」が眩しい!



ユーロ通貨の国は物価が高いです。日本人ガイドも嘆いていました。消費税も16%です。
旅行者にとっては、ユーロ圏内は財布が堅くなります。ユーロが余りにも強すぎますね。

今夜は地元の「マラガフラメンコショー」舞踊団が6Fギャラクシーで夜7時よりの開演、が、何と20分の遅れです。皆さんの食事の時間が「狂って」レストランでは大弱りです。「アスタマニアーナー」ですね。
第1回目と第2回目の食事の調整をどの様にするのでしょうか。小生は「パエリア」、「アイスクリーム」で今夜はOKでした。

いよいよ、「ジブラルタル海峡」を通って、サン・ヴィセンテ岬の沖をリスボンに向います。明日は終日の航海日となります。
船長曰く、「巡航速度を落として、明日の朝8時過ぎに「ジブラルタル海峡」を通過する様にします。」説明もあるそうです。確か、南アフリカ大陸とは「2km」の海峡を隔てての距離と聞いています。また今夜、時差があります。休む前に調整です。

25年振りの「コスタ・デル・ソル」です

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5月16日(金曜日) 第42日目

26、7年前でしょうか。シルバーコロンビア計画の推薦地として、車で「コスタ・デル・ソル 太陽の海岸」を走った事を思い浮かべました。当時は「リタイヤ日本人」が年金で暮らせる理想の推薦地として、確か「通産省の課長」のシルバーコロンビア計画でした。2~3ヵ月前の新聞で、この課長が現在の「通産次官」となり、当時の計画を、冷ややかに「話題の種」にされているそうです。

天候  朝 小雨、昼 曇り、夕方より 晴れ。
気温 18℃  風 3m  
波 静かです。船揺れは「余り感じない」  水深 1000m

P1010458波の静かな地中海をスペイン沿岸に沿って南下し「バレアレス諸島」との間を通過致しました。いよいよ、「コスタ・デル・ソル」の中心都市、「マラガ」に、明日の7時に到着です。そして明日の夜は飛鳥劇場での「フラメンコ」ショー、「賑々しく」宣伝中です。小生夫婦も午前中は飛鳥半日ツアーに参加し、午後よりは「パエリア」を食べようと、虎視眈々と美味しいお店のカタログに熱中しています。

今日の午後の映画「スペインからの手紙」、最初から最後まで、涙、涙の素晴らしい映画でした。劇場内には10名程度が幸いしました。日本の映画も良くなって来ました。夜は「スクープ」、アメリカ映画を観ます。

昨夜は「3回目のフォーマル」ディナーがメインダイニングでありました。タキシード、和装、洋装の350名は華やかな雰囲気です。洋食の内容も平均年齢を充分に考えた料理で「重たい、後に残る」品はありません。2日間の終日航海を考慮に入れた、気分転換もかねての「フォーマル」と思い、感心しています。
                        

講演会は勉強会となります

5月15日(木曜日)  第41日目

P1010446早朝10時より磯村尚徳氏(元フランス日本美術館館長)の第2回目の講演会がありました。一昨日は写真家、水島先生の3回目の講演もありました。
磯村講師は「いまなぜヨーロッパか」が講演のテーマでしたが、補助席まで出る盛況で、300名席の熟年高齢者を魅了しておりました。

天候  曇り時々晴れ  気温 18℃  涼しく、セーターが必要です
水温 19℃  プールはヒーティングして29℃
風 3m以下  視界 良い  水深 2300m

元Mr. NHK 磯村氏の話は「流石!」ですね。
ヨーロッパを中心に、文化、経済、政治をアメリカと対比しながら、50分の講演は薀蓄を散りばめながら、聴講者を魅了してくれました。79歳の年齢を感じさせない「知識の豊かさ」を、若々しく披露してくれました。
第3回目は5月18日にあります。楽しみにしています。

飛鳥Ⅱは、モナコ公国を出港して、巡航速度を落としながら、コートダジュールの沿岸をなめる様に通りました。島々を船長の説明で確認しながら「カンヌ」の近くを巡回し、午後より通常速度にもどって、フランス、イエル沖を通過しております。明日は「スペイン」の海域に入ってまいります。「ジブラルタル海峡」に近い「マラガ」が17日の寄港地、いよいよ「フラメンコの魅力」に接します。

船室の楽しみの一つです
衛星放送の恩恵でしょうか。船室では無料で「NHK」を見る事ができます。刻々と航海の途中で「時差の調整」があります。現在は東京との時差は7時間となり、船中行事を考えながら良いタイミングで番組を調べます。
「篤姫、相撲番組、ニュース」は見る様にしています。それと「共同ニュース」の縮小版が衛星で送られて来ますので、これは毎日お茶を頂きながら、日々の出来事を読んでおります。

携帯電話で通話は如何に
電話ですが、スタッフの小話によりますと、「ソフトバンク」携帯では全世界的に通話が出来るようです。小生はau携帯を持参して、最初の寄港地、香港より携帯電話で試しましたが、日本への通話は出来ませんでした。
au携帯でも機種によって通話できないのもありますが、可能な機種を持参しても駄目でした。残念でした。

今夜は乗船3度目のドレスコード「フォーマル」です
フォーマルの日は「終日航海日」と「フランス料理」が定番です。ですから、今日は朝、昼とも純日本料理となりました。
着物女性も幾着かの和服持参では船旅も大変です。家内は凡て、洋装で通しています。飛鳥写真班と水島先生の出番ですね。明日の午後には「ドレスアップ」した「若いと信じる」熟年高齢者!の写真が「写真ウインドウ」を華やかにしてくれる事でしょう。

昨日の「モンテカルロ」観光の疲れか、多くの方々は船中の歩く後姿が「痛々しく」身体障害の病人=少々言いすぎかな、の人も見かけます。小生は「意識して」人前では大股に歩いて若々しく「見栄っ張り」、いやな人間になっています。


 

モンテカルロは快晴でした

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5月14日(水曜日)  第40日目
            
天候  快晴となり、天気予報は見事に「はずれ」です。
気温 朝夕 17℃ 日中 23℃  日差しが強い
風 無風に近く、時々、ほんの少々
陽気 乾燥しています、日陰を探すほど。

「モンテカルロ」と「ニース」を確りと観光しました。
天気予報では「雨!」でしたが、早朝7時のモンテカルロ港は快晴、その中を静々と、極めてゆっくりの着岸でした。大型船舶は1隻の着岸スペースです。3隻の同時入港でしたが、「飛鳥Ⅱ」に優先権があったのか、正面最上席に着岸を致しました。他の2隻は「レンダーボート」の送迎となりました。
船長の「アナウンス」の中に「優越感」を感じとりました。

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快晴のモンテカルロに着岸です




山裾に広がる「モナコ公国」は世界で2番目に小さい国だそうですが、「皇居」の2倍の広さとか、「熱海」の海岸と建物を連想してしまいました。飛鳥Ⅱが着岸した場所が、湾の中心部にあたり、その上、間近に「ホテル・ド・パリ」、「グランカジノ」、有名ブテック店 等が並んでおります。しかし「タクシー片道¥2500」、高いですよ!

1週間後(正式には5月22日~25日)、モナコグランプリがあります。その為の準備が完成近く準備万端で、「観客席」も「世界に向けての放送関係の施設」も出来上がっております。
 
世界サーキット中で、街中を走る唯一のレースとしての意気込みが感じられました。しかし走る道路は狭いです。普通の車道を走るのは、走る方も大変です。

P1010437午前中は「エンジン付列車」の形をした(登山列車を想像下さい)車で、「市内遊覧20分、一人¥1150、100人乗り」で一通りの観光です。
「モナコ大公宮殿、モナコ大聖堂、グレース王后のバラ園」は徒歩で坂道の上り下りを「我慢」しながらの観光視察です。


午後より「飛鳥ツアー、ニース半日観光」は「ニース花市、シャガール美術館等々。」
夕刻5時に帰船をしましたが、帰途はバス中の睡眠でガイドの車中説明は全く知りませんでした。
モンテカルロとニース間は車で約40分の極めて近くにあります。入り江の一つ違いが「ニース」です、と云った感じです。

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観光地「ニース」は大勢の観光客で賑わっています



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さて、夜の部です。船中で夕食を取り(和食でした)、PM7~9:30まで夜の探訪です。タクシー往復です。ホテル、カジノ、有名店周辺の「いわゆる」銀座通りを散策しました。
カジノに入るには「パスポート」が必要で、入場が出来ず(事前に承知していました、家内の手前もあり。)残念無念!で、「ホテル・ド・パリ」は予約してないと玄関も入れない!かくして広場前のガーデンコーヒーショップで「お茶で御免なさい」です。

飛鳥Ⅱは今夜11:00の出港です。中2日の航海の後、スペインの「マラガ」に参ります。
明日は「コートダジュール」を回遊しながらの航海だそうです。私共夫婦は「ゆっくり」休息です。
疲れました!!です。

帰巣の心が飛鳥Ⅱの中で

5月13日(火曜日)  第39日目
                                                                       
P1010422船旅も1ヵ月以上が過ぎまして、各国、各地を観光して感激したり、落胆もあったり、様々な思い出を作っておりますが、飛鳥Ⅱに帰り、自室で寛ぐと「我が家に帰った!」と、ほっと出来る様になりました。飛鳥Ⅱが我が家となりました。

天候  雨時々曇り  風 東南東10m 少々の白波がある 船ゆれは感じない
外気温度 15.5℃  海水温度 18℃  水深 2000m
プール温度 30℃に加熱

東南東10m強の風に、少々、白波が立ちますが、船中では揺れを感じ無い程です。終日の航海ですので、皆さんは「ゆっくり、のんびり」の一日です。夕方には「コルシカ海峡」コルシカ島近くを航海して「モンテカルロ」に明朝の7時、着岸の予定です。

船中での午前中予定は少々、変更がありました。日課にしていました「プール水泳」は地中海に入って気候が変わり、プールのヒーティングをする様になり、プールサイドが寒くなりました。暖かい、日差しの強い日を選んで「水泳で強化」をしています。ただし、その代わりに「アスレチック室」でインストラクターに初歩のトレーニングを受けています。

7Fジョキングコースも中断です。先週より何日か、風の強い日があり、船長より中止の指示で出来なくなりました。これ幸いと、中止です。
また、長期の船内生活に適応する為の「日常の過ごし方」を考慮してか、熟年高齢者の為の「医長講演会」がありました。常に船が揺れている為に、これに適応する為の体力消耗を考えて、運動量は減らす様に、と、事例を挙げてのアドバイスがありました。揺れに対応する神経と運動が、船中では常に作動しているの、運動量は無理の無い様に心がけて下さい、とのアドバイスでした。

この様なアドバイス、指示に弱い小生は「素直に服従」です。
これ幸いと、朝食後、11Fパームコートで「紅茶とフルーツ」を家内と共に頂いて、「パソコン室」で約1時間、その後は自室に帰って1時間、 眠る時間としています。これが良く眠れるのです。夜の睡眠時間は7時間を取っているのですが、船中では、何かと疲れるのか、実に良く眠れるのです。「呆けてきたのか」と心配するほどに、気持ち良く眠れます。

暑い日には水泳で身体を伸ばし、船中を意識して少し早めに歩く様、心掛けて、気が向けばアスレチックでと気侭に、気楽に過ごしています。

午後より「アル・パチーノ」主演の映画「シモーヌ」、夕食後にはコンサートを聞きました。美しい音楽を「心地よく」聞きながら眠っていました。
睡眠は百薬に勝るそうです。お互いが我慢強く、夫婦仲は「まずまずです。」

地中海 最大の島、シチリア島

5月12日(月曜日)  第38日目
          
シチリア島は「ワインとオリーブ」が特産物だそうです。
悲しい事に、小生は両方共に大の苦手で、口に出来ません。オリーブを食してみましたが、美味しいとは思わないのです。シチリア島は敬遠の場所でした。

天候  晴れ、時々曇り、天気予報では「曇りのち雨」でしたが。
気温 18℃ 日差しある所 20℃~23℃ 過ごし易い。
風 無風に近い。  湿度も少なく、観光には最高の陽気でした。

飛鳥Ⅱはシチリア島、メッシーナ中心部の岸壁にAM7時、接岸しました。
海岸線に沿って、事務所、商店街、教会、役所と街のメイン通りの中に飛鳥Ⅱが「鎮座」している様にみえます。「戦争と地震」によって完全に破壊された「メッシーナ」の街は復建した新しい街です。観光としての見所はありません。「ワインとオリーブ」の好きな方の買い物の町です。

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観光客は「ツアーコース」を選んでの、「タオルミナ」を中心とした観光のコースを選ぶ事になります。小生夫婦は「タオルミナ半日観光」を選んで見ました。
埠頭より「大型バス」で海岸線の高速道路を20分、海岸が山裾をせまるバスターミナルより岩肌を切り裂いて「エレベーター」で100m程度、登った場所より「タオルミナ」の町が始まります。訪問する観光コースは「大型バス」は進入禁止となっています。
映画「グラン・ブルー」の舞台になった事で脚光を浴びて有名になり、眼下に「真っ青な海が広がる」中世の街として勧光客を呼んでいます。
 
確かに、古城の中に広がる街ですね。後ろには「エトナ火山」が遠望できる位置にあり、眼下にはイオニア海が迫り、街中は「小劇場・教会」等々と、海が広がる「中世の香り濃い」観光地です。エトナ火山は一昨日も小噴火があったそうです。約2時間の観光でした。石畳の2時間は皆さん、小生夫婦も疲れました。

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話題の映画を観ていないので、興味、感激はありませんでした。飛鳥Ⅱにとっては、初寄港のようですが、午後は船内でお茶を飲みながら、街並みを眺めて過ごしました。
ちなみに、午後1時~3時までは「シエスタ時間」、確かこの言葉と思いますが、お店はブラインドを降ろします。イタリアもスペインと同じなのでしょうか。

夕刻7時、飛鳥Ⅱは「メッシーナ港」を発って「ストロンボリ島」の横を抜け、「テイレニア海」を「モンテカルロ」に向けての航海です。
5月14日朝7時、モンテカルロ港に着岸します。モンテカルロは初めて訪れる所です。興味津々です。なんてちゃって。「グレース・ケリー」ですものね。小生の胸に焼きついた「イメージ」が良いのです。楽しみにしています。若き頃、家内!?の次に憧れました。

昨日は充分に睡眠をとり、売薬を飲みまして、安静にこれ努めました。その効果か、家内の「暖かい!看病」なのか、快方に向かいました。時には「冷たーく突き放される」事も良いのかなー と思いますが・・・・引き続き、「睡眠と栄養」に心がけます。

元Mr.NHK 磯村尚徳の講演です

5月11日(日曜日)   第37日目

P1010397茶室兼床の間付和室「遊仙」は11階に有ります。
夜のとばりが降りると、この「遊仙」で静かに一人囲碁を楽しむ味を覚えました。雑念なく棋譜を相手に囲碁の世界です。勝ち負けの無い世界は小生にピッタリです。

天候  快晴 船揺れはなく、コップの水も静寂!?です。
気温 朝夕 13℃ 日中 18.5℃ プールサイド 24℃ プール 29 ℃
風 北北西6m 船速度 19ノット 水深 120m

ベニスより元Mr. NHK 「磯村尚徳」氏が講演ゲストとして乗船し、第一回目の講演が午前10:00~10:50 「ハリウッドシアター」でありました。
講演内容は「旅の仕方、考え方」の実体験を交えながらのお話でした。氏は79歳、小生より4歳年上でした。小生にはNHKキャスター時代の印象がいまだ強く残っておりますが、話術の巧みさは「流石」ですね。ヨーロッパ志向の中で、フランスを愛する気持ちが講演の中で十分に汲み取れました。下船までに3回の講演を計画しているそうです。

明日の早朝に訪れる「メッシーナ」の予備知識がありません。朝食でご一緒したご夫妻のお話では「美しい所ですよ、海の眺めが素晴らしい」、と賞賛しておられました。
「シチリア島」の北東部に面して古くからの交通の要所と戦略的な拠点となった所だそうです。シチリア島は「ゴッドファーザー」とか「マフィア」の舞台程度の知識しかありません。期待で胸が騒ぎます。

「囲碁仇が出来ました」と既に報告をしてありますが、「同年の酉年」で旧知の間柄です。同じ10階の2部屋隣で、飛鳥Ⅱでは4部屋のみの「アスカロイヤルスイート」住人です。
千葉県、佐原市出身で会社は「佐原市とマニラ」にあります。船舶関係を経営する大物です。準現役で、ご子息が社長をして、氏は会長の役職です。お住まいは現在、東京、雪ヶ谷にお住まいでお孫さんは無く、氏はマニラと東京を半々で過ごしているそうです。奥様は余りマニラには行かない様で、奥様役専業の「名家の奥様」風情を感じますが、気さくに家内とは気が合い、船内での映画、講演会等々をご一緒しております。
 
さて、この船舶の大物大人が「囲碁仇」なのです。実力は全く同じです。お互いに「碁の仇」を二人にしぼり、勝てば嬉しくて、負ければ睡眠不足、反省です。
今日の現時点で、5勝4敗で小生の優勢ですが、逆転勝ちが多いのです。実力は互角です。碁の棋風は小生が「陣固め」に強く、氏は若い時の船舶の中で鍛えた「攻撃に強い」碁風です。小生、敗北の折には「遊仙」で敗北原因の反省をしての一人碁です。多分、氏は「お部屋も広い」ので自室での原因探求をしている様子ではないかと・・・。

昨日より「風邪気味」となり休養中です。微熱があり、少々の咳が出て、持参した「風邪薬」を飲みながら極力、休む様にしております。
船中医者も2名、看護婦5名が4Fにて定席していますので安心ですが、少々の静養を兼ねて、慎重にしてます。部屋の乾燥が要注意です。乗船者の中で多くの方が「風邪」で咳き込んでおります。家内は「冷ややかに」寝てれば・・・と船中遊覧です。とほほほです!

 

ベネツィア滞在報告2日目

5月10日(土曜日)  第36日目
          
天候  快晴  乾燥して日陰は涼しい、過ごし易い
宿泊 飛鳥Ⅱ 船中にて宿泊
埠頭がベニス中心街に至近距離です。オーバーナイトは「ムンバイ・ドバイ・エジプト」に次いで4度目の2日間観光です。

ベニス入港風景が最高です!
 ベニス着岸までの約1時間の入港風景・景色は「実に美しい!」
陸と海との高低差がないので、景色の目線が平行しているのです。古い歴史ある町並みが手に取る様に目の前を過ぎ去ってゆきます。これは「船旅の特典」と悟りました。
「オリエントエキスプレス」で行きました時、飛行機で旅行した時等の過去の想い出が、影が薄くなってまいります。

世界の有力観光地を肌身で感じます!
 着岸埠頭より徒歩15分でベネツィア中心地「サンマルコ寺院」広場に着きます。
40年前、30年前、20年前、三度のベニス観光ですが、「建物・お店・露天・観光客」変わりませんね!!世界中の言葉が入れみだれて国際観光地を実感します。
 そして建築の改築・改造が行われています。これも従来と変わりません。永遠不滅の「ベネツィア」である様に感じられます。海に沈まなければ・・・・・・

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ベニス・サンマルコ広場にて



運河=カナルは匂いが強いです
 ゴンドラに乗りました。飛鳥のお客様が500人前後の参加です。ゴンドラ乗り場は順次、20人前後が一隻の舟に乗り込みます。上席は後席の4~5席です。順番待ちで待ちながらも幸運を願っています。
 
P1010390我等のゴンドラは20人乗りです。ところが運河の「水のにおい」が良くありません!岸壁の古さが美観を損ねています。観光ゴンドラの雰囲気がないのです。最悪は「歌が無いのです!」そして行き交う船頭の私語が多いのです。がっかりです。

食は美味しくて、お安いです!
流石は国際観光都市です。食事は美味しいです。魚料理が主体ですが食欲を誘います。 そしてお店毎の雰囲気がいいのです。前回食した「イカ墨スパゲッテ」の美味再来を 期待してお店の選定に時間をかけました。

 

ベニスは約18年振りです

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5月9日(金曜日)  第35日目

鏡の様に静かなイベリア海を滑るように、午後3時「ベニス」サンマルコ寺院近くの埠頭に飛鳥Ⅱは着岸を致しました。海よりの遠望は街並みが美しく、陸と海との高低さが無い事を実感いたしました。

天候  晴れ 少々の雲有り 日差しが強いです  風 無風に近い
    服装 半袖で日中は充分です
湿度 乾燥しており、日陰は涼しい  朝夕 15℃ 日中 20℃

東南アジアは果物の宝庫です
果物が大好きで、行った先々でスーパーに行っては「果物の品調べ」をしていますが、「東南アジア」は果物が美味しいですね。小生の評価では、
「パパイヤ」=ハワイ、「ドリヤン」=スラバヤ、「ポンカン(ポメロ)」=ベトナム、
「マンゴ」=フィリピン、「マンゴスチン」=タイ、「オレンジ」=カリフォルニア、
「イチゴ、桃、りんご」=日本、「パイナップル」=ハワイかな。これが現在評価です。

香港、シンガポール、ムンバイまでは「果物は豊富」でしたが、ドバイは別として(無茶苦茶に仕入れしています)エジプト以降は果物の品数が少なくなり、品質が落ちるのです。果物は熱帯ですね。そして品質の改良が日本は異常な程、進んでいますね。痛感いたします。

ベネツィア=ベニスです

P1010374P1010372さて、5月9日午後3時、飛鳥Ⅱは静々とサンマルコ広場近くの埠頭に着岸を致しました。約20年ぶりの「ベニス」です。
早速、家内の要請で以前「いか墨スパゲチィー」の美味しかった味の再現をと、過去を手繰ってレストランを探す事から始めました。食に対する執念に引きずられて、20年の記憶をもとに、一生懸命です。

これはと思うレストランと妥協して入店し、注文しました。「生ハム、野菜サラダ、アサリ蒸し、イカ墨、ビール、コーラ」4人分はたっぷりとありました。合計¥8500、まあまあの値段です。但し、「イカ墨スパゲティー」は注文間違いの「イカ墨」でした。でも味はまずまずでした。ドブロブニクより凡て一割は高いです。

流石は「ベニス」ですね。世界中からの観光客です。言葉が入り混じって国際観光都市を実感いたしました。韓国、台湾、中国はもとより、日本人も多いです。約20年前と変わりませんね。
そして当時と同じ様に、いたる所を改装工事です。内容はともかく、陳列の商品も同じですね。「ベネツィアグラス、刺繍の製品、ガラス細工。」でもウインドウを眺める人々は購買意欲満々ですよ。世界は広いです。

コンピューター室のパソコンは操作が難しいです。今夜も全部出来上がったのに、クリックを押し間違えただけで、「全部消えちゃったー」です。慎重に、バックアップを取りながらのレポート作りです。
少々、体重が増えました。1.4キロの増加です。食が美味しいのです。帰国の7月中旬には「少々、太っているかも」と思っています。

明日もベニスで夕方まで観光です。午後には「ゴンドラ遊覧」のコースを選びました。これも20年以来の思い出再現です。ただし、今回は6人席です。過去は2人席に歌付のゴンドラでしたが。美声のカンツォーネを聞きながらロマンチックな瞬間でした。(ところが今回は最低の「印象に」変わりました。後日談です。)

横浜出航から35日が過ぎました。未だ、夫婦間は「危うい綱渡り」の瞬間もありますが、何とか妥協し合っております。船賃をお互いに無駄したくないのが本音です!

アドリア海の真珠!

5月8日(木曜日)  第34日目
            
早朝7時、快晴、雲一つ無く、無風のアドリア海!地中海気候の典型的な一日を「アドリア海の真珠」と称される「ドブログニク」で過ごしました。飛鳥Ⅱ、船上での眺めも「素晴らしい」!

天候  快晴 雲無く  朝,夕15℃前後 日中20℃  風 無風
    乾燥していて、直射日光は強い
温度 20℃  直射日光 25℃以上か 「からっと」としています。

P1010360予備知識が無く、名前すら知らない「ドブログニク」とは、と疑心暗鬼の気持ちが有りました。一様、前夜の船内テレビ等で概要を知り、即席勉強をして、上陸です。港に入る際の、海よりの眺めは「統一した色の家並み」が山裾より海岸線に雛壇の様に美しく並んで見えました。

岸壁には約10台の大型バスがシャトルバスとして待機し、「城壁都市」の旧市街まで送迎し便宜を図っておりました。港は旧市街である「要塞の都市ドブログニク」まで10分程度の近くにあります。美しく、清潔で何処かヨーロッパを感じる街並です。

クロアチアの飛び地として、「ドブログニク」には「ボスニア・ヘルツェゴビナ」のネウム町が割って、入っているのです。戦争の結果ですね。激しい内戦の結果、破壊された町並み、特に城壁内にある旧市内は戦後に「ユネスコ」等の支援で、見事に修復、復元した「中世その物の」雰囲気を持ち、「世界遺産」に登録されて、今人気沸騰の様相でした。

木内ご夫妻との軽食    最高の天気
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P1010331城砦の旧市内は1~2km四方が海に突き出る様な場所に作られています。美術館、旧修道院、旧総督官屋敷、各種の教会が、石畳の道路を挟んで散在しております。そして数多くの「レストラン」、お土産店が軒を並べております。過去には「要塞であり、宮殿、教会」が実に良く調和した稀に見る美しさの町並みと称えら、中世の雰囲気が観光客を呼んでいるのでしょう。

P1010363飛鳥Ⅱは岸壁を離れて、町並み近くを眺める海岸線を「ゆっくり」巡航しながら、教会にお別れの「船笛」を何回と無く鳴らします。
これに返礼の「挨拶」の鐘をうける「演出満点」の雰囲気に、船上の乗船客は見とれております。
雲一つ無く、快晴の清々しい、鏡の様なアドリア海から楽しい「プレゼント」を乗船者に頂きました。

今夜は6Fギャラクシーラウンジで著名テノール歌手「コラード・アミーチ」コンサートがありました。素晴らしいカンツォーネの歌声に痺れて、興奮の余韻を残しながらレポートを書いています。飛鳥は明日午後の3時過ぎに「ベネツィア=ベニス」に到着です。揺れ一つ無い静かな船中です。

 

「シャル ウィ ダンス?」を夢見るのですが

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5月7日(水曜日)  第33日目

エーゲ海を航海中 1時間の時間調整 日本との時差 7時間

時差ある毎に、1時間の時間調整で、得した様な、損した様な、複雑な気持ちになります。特に朝、目覚めて時計を見た時に時差を実感します。

天候  晴れ時々曇り  風 北北西の風 7~10m 時折、強い風  船ゆれ、少々あり
外気温度 16℃  海水温度 18℃  プール温度 29℃
水深 2400m  船速 20ノット

イオニア海を順調に航海しています。ペロボネソス半島を進行、右側、間近に眺めながらの、オトランド海峡を「ドブロブニク」に航海中です。朝礼代わりにデッキより船長のアナウンスメントです。

船中の「図書室」を説明致します。
図書室は6Fにあります。大きさは35平方m前後でしょうか、蔵書は約500冊前後と思います。蔵書の種類は多岐に及びますが「旅行、趣味、味覚」類が目に付きます。文学類、小説類、諸々が揃っていますが、単行本は少なく、蔵書のレベルは高い様に感じられました。無論、新聞、共同ニュース等もファイリングして常設してあります。
凡そ、20名弱の「ゆったり」とした「クラシカル」な椅子で読書が出来
る様に、神経を遣ってあります。

乗船当初は、静かな雰囲気に少々「気後れ」を致しました。しかし慣れて来ますと時折、小生持参の「ノートパソコン」を持参して、静かな雰囲気の中で、使っております。小生に「ぴったり!!」の静かな図書室です。一番気に入る場所かな。

今回の船旅中、「囲碁教室」中級~有段者クラスに皆勤しています。囲碁の本を読みたいと日参しているのですが、数冊ある囲碁本が、既に貸し出されて、毎日の様に見に参る度に残念がっています。しかし日本棋院の専門棋士との対面囲碁が出来ますので、勉強になります。日本棋院8段の先生より4級の船中認可を受けました。

講演3回目 月尾嘉男先生
「地球環境問題に挑戦する技術と精神」の講演を聴きました。先生は「総理の環境問題諮問機関」の委員長を拝命しているそうです。話す内容、説明するテンポ、明瞭な音声、理解しやすいスライド技法、会場は約300名超える聴講者でしたが、感銘を受けたはずです。
先生夫妻はベニスでの下船となります。

船中では「クラブ2100」でダンス教室が盛大です。圧倒的に女性軍が多く、男性軍が少ないのです。引っ張りだこです。小生は入り口に立って眺めていますが、勇気なく!入っていけません。興味はあるのですが55年前に習った「ソシアルダンス」は忘れてもいますし、体が動かないと思います。「シャル ウィ ダンス?」を思い浮かべますが、勇気なく、生バンドの音楽を楽しんで聞いております。

快晴のアテネです

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5月6日(火曜日)  第32日目

快晴・無風・乾燥の「アテネ」は気温25度、観光季節に入った様です。
各国の言葉が飛び交い、「世界遺産の都」を納得する観光組でした。

天候  気温 朝、夕18~20℃ 日中25℃  風 無風
湿度 乾燥して、日差し強し、日陰は涼しい。

アテネのピレウス港の早朝は各国の客船が一斉に入港して来るのでしょうか、日本より世界一周客船「日本丸」も同時に入って参りました。到着早々、観光組の観光バス10台以上が岸壁ターミナルで既に、待機し「半日観光組、1日観光組」とそれぞれのバスに吸い込まれて参ります。

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ギリシャ・ピレウス港の日本丸     


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飛鳥Ⅱ・ピレウスの港に停泊中


小生夫婦は半日観光で「アクロポリスの丘・パルテノン神殿・近代オリンピック競技場・市内車窓観光」コースを選んで乗り込みました。何処の、いずれの所も、各国観光組のお国言葉が乱れ飛んで、それは賑やかな「観光コース」ですね。韓国・中国の方も多いです。添乗の写真家が一同写真場所の場所選びに一苦労をする程の人込みです。
小生は3回目・家内と共には2回目の訪問です。約20年以上の昔=久し振りです。石段を登るのに度々、上を見上げるのです。

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パルテノン神殿の復元工事は、20年の間に着実に進んでいますね。しかし復元事業は「永遠に続く様に」思います。続けている内は観光客も絶える事無く、「世界遺産の宝」として世界中の人々の魅力を維持し続けて参るでしょう。
しかし「首都・アテネ」市内もご他聞にもれず、「清掃・排水・車道の整備・歩道の整備」が駄目ですね!EUに加盟してお買い物も「EUマネー」です。景気はどうなのでしょうか。ドル支払いが不自由になりました。ユーロの世界に込みこまれたのでしょうか。

夕刻6時、ピレウス港を出航して、「さよならアテネ」パーティーが船上で賑やかに行われました。皆さんは少々、観光疲れの様な風情です。
さて、飛鳥Ⅱは「クロアチアード・ブロブニック」に向けて出発です。エーゲ海よりキテイラ島の南を航海して、「イオニア海」に入り、オトラント海峡と通って、5月8日朝7時、ドブロブニク港に入ります。明日は終日、船の中で過ごす事になります。クロアチアは未知の都会です。

毎日の様に、朝食には「温泉たまご」が出ておりましたが、1昨日にて「ソールドアウト」だそうです。航海の途中で仕入れる「たまご」では日本の様な「温泉たまご」味は出来ないそうです。料理長曰くです。「ベニス」で日本よりの「コンテナー」到着で補給するそうです。そして次は「ニューヨーク」で「コンテナー」を待ち受けるそうです。三度の食事、 それは大変な事だと、家内共々に絶句しています。

油断大敵です!
アテネ市内の遊歩道路の側溝に躓いて「転倒」です。

どうも、右足の跨ぐ高さが足りなかった様です。最近は良くあります。
今日も今日とて、「ニューランニングシューズ」の履き初めでした。気持ち良く、家内をエスコートしながら、街に行き散策していました。車に注意し、信号に注意し、お店に神経を使い、懸命のエスコートでした。
帰途、「疲れと油断」でしょうか、右足三里の場所です。お年でしょうか。家内は「これぞ!」とばかりに、いじめるのです。アテネは「嫌い」になりました。右足・膝小僧は「かなり」の深い傷です。痛い、痛いです。


船上の風にたなびく「鯉のぼり」です。

5月5日(月曜日)  第31日目

子供の日 船上には「鯉のぼり」が地中海の強い風にはためいています。
地中海を終日の航海で、午後には「クレタ島」東端を抜けてエーゲ海に入って参ります。皆さんは「エジプト疲れ」で遅起きの朝です。

天候  晴れ  雲なし  風 北10m 時に15m以上  時々、船ゆれを感じます
外気温度 18℃  海水温度 20℃  船速度 19ノット
水深 1500m  プール 加熱して30℃

東南アジア・中東と回って参りましたが、「リタイヤー居住地」候補はありませんですね。高齢者諸氏との会話でも「ハワイ」の話が再三出て参ります。やはり人気が高いですね。自慢話の一つに必ず「オアフ島」が出て参りますが、「ハワイ島」の名前が出ないのが残念です。もっぱら夫婦で「ハワイ島観光局」の役割をこなしております。

地中海の夕日が美しいです。皆さんが船上で、雲一つ無い空より夕日の沈んでゆく見事さに「うっとり」しております。いよいよ明日の早朝には「ギリシャ・ピレウス港」に到着致します。
今夜は「セミフォーマル」で飛鳥Ⅱの料理長席での「晩餐会」でした。招待客は5名、夫婦2組と独身男性の方に料理長の5人掛けテーブルでした。京都と麹町四番町にお住まいの方です。楽しい雑談をしながらのお食事を致しました。

今日、5月5日、丸1ヵ月前4月5日、横浜を出発した記念日です。
プールの周辺は「鯉のぼり」がはためいております。船上で眺める「鯉姿」は格別でした。

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休息のひと時です。

日曜日は車と人で・・・・・・

2008年5月4日(日曜日)  第30日目
        
天候  快晴 日差し強い。
屋根は「白いゴミ」が被っている様に見えます。雨が極度に少ない季節なのでしょうか、凡てが乾燥しています。
気温  24℃ 30℃近くに感じる  風 1~2m 無風の様に思った。

いよいよ、エジプトと別れる時が来ました。今夜9時に出航して、本格的な地中海クルーズが始まります。心の準備も万全に、地中海の航海です。

さて、本日は日曜日、市内散策と小さいお土産の買物でした。
早朝より「日帰りアテネ観光組」200名が大型観光バスで出発。居残り組のためには、市内中心の海岸線中央に位置する「ソフィアホテル」とのシャトルバスの臨時カウンターを出して、乗船客の「飛鳥Ⅱとホテル間」のリムジンサービスで便宜を図っております。
午前中のリムジンに乗って、要所、要所をチェックして、昼食に飛鳥Ⅱに帰り、午後一番のリムジンで街の散策と絵葉書を買い、小物を購入。
時間がありましたので「ソフィアホテル」6階のスパ・マッサージで家内と共に「昨日のゴルフ疲れ」をとりました。

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カイロに次いでエジプト第二の都市 
「アレキサンドリア」


飛鳥船中の「マッサージ」は男女各一人が「ルームサービス」で来てくれますが、「20分¥3000」=1時間¥9000 1名 料金です。事前に調査しましたら、「ソフィアホテル」で1名1時間 ¥2400で出来るのです。
大変上手で、ユニークなマッサージのテクニックでした。オイルマッサージの中に「両手のたたき」が入った効果のある方法です。二人共にすっかり気に入りました。足・腰が楽になりました。

ホテル周辺を散策しましたが、路地は汚く、排水も悪く、ごみも多く、秩序の全く無い車の駐車、観光馬車の匂い、駄目ですね!観光客相手の物売りも「しつこく、多い」のです。社会資本が都市の発展に追いついていませんね。全くです。まだまだパソコン時代ではないです。
しかし、昨日の「ポート マリーナ」一帯の一大開発には「上下水道、電気、排水施設」が整っているのでしょうか。疑問一杯です。

飛鳥Ⅱ周遊の前半ハイライトが「エジプト」と歌っておりました。昨日のアテネ日帰り組=約300名はカイロ往復の渋滞で、帰船がPM11時過ぎになっていました。皆さん、疲労困憊でしたとの話です。観光のシーズンなのでしょうね。カイロまでの砂漠道路も3.5時間以上かかってしまったそうです。
反対の「ポート マリーナ」の渋滞はありませんでした。何と言っても「エジプト」はカイロ・遺跡・博物館ですよね。

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「アレキサンドリア」
ソフィアホテル 屋上レストランにて、
地中海を眺め。

今夕9:時出航して、明日5日は終日航海です。明後日6日午前7時には「ギリシャのピレウス」港に到着です。ピレウス港は15年振りです。
この港より「地中海クルーズ」で、「ステラソラリス号」(=名船)です。栄冠経営研究会のグループ旅行を思い出します。若かったですよね!
今回は家内を案内して「ガイド役」に徹します。さぞ変わったでしょうね。

P1010265飛鳥雑談

この船は「日本郵船」創始者=岩崎弥太郎の「三菱グループ」本家ですね。確か!?
三菱重工・長崎造船所での建造だと思います。
各部屋のバスルーム・船内のレストルーム・全てに[TOTO]ウォシュレットが完備しています。トイレは「バキューム式」ですが、特製なのでしょう。バキュームで何回、流しても「ウォシュレット」は即使用が出来ます。
しかし、サニタリーは[INAX]イナックスが使われています。両社に顔を立てたのでしょうか。
因みに、食事の関係は「日本陶器」ノリタケチャイナを使用しています。展望風呂・お部屋の備品=化粧品はすべて「資生堂」です。バスロープ・タオル等は未調査です。後日でお許し下さい。

 

快晴のエジプト第二の都市「アレキサンドリア」

2008年5月3日(土曜日)  第29日目

天候  快晴、乾燥しています。
気温 23℃  日差しは強い、紫外線が強い、日中は25℃以上。
外気温度 30℃前後の感じですが、乾燥して日陰は良好です。
風 2~3m、そよ風程度。

やっと朝7時、定時に「アレキサンドリア」に到着致しました。朝食は早朝6時半よりメインダイニングで支度が出来ています。
カイロ観光組は、1泊2日ツアーも含めてパスポートをレセプションで受け取り、既に岸壁にバス10台近くが勢揃いして待機している中に吸い込まれて参ります。いよいよ、2日間のエジプト観光が始まります。
 
小生夫婦は午前9時30分出迎えの旅行社(日本語ガイド付き)の車で郊外のゴルフ場へ出発です。無論ですが、ゴルフ組はおりません!セット持参の乗船客もおりません。皆さんは大変珍しい夫婦と見ている様です。乗船者の過半数はカイロ行きです。
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ゴルフ日和です。汗は余り出ません。




約10年振りのアレキサンドリアは「大都会」と変貌していました。地中海に面した美しい海岸線は「ヨーロッパ」を感じさせる雰囲気があり、海岸岸線も大きく伸びて、エジプト第二の都市の風格十分です。金曜日が礼拝日で休日ですが、土曜日の今日も海岸線は大変な人出でした。

さて朝9時15分、エジプトでの2度目のゴルフで期待大きく出発です。飛鳥契約の旅行社手配で車はカイロよりガイド付きで3時間かけて来ました。プライベートなゴルフと終日観光案内プランです。
日本語の話せるガイドを特にお願いした事もあり、「カイロ大学考古学部」卒業の25歳の好青年「アサマ君」??がガイド役です。早稲田大学「吉村前教授」発掘隊の日本語通訳もしている青年で中々の「日本語の出来る通訳」です。ゴルフ以外に「考古学、経済、政治、」等々の解説付き通訳で、家内共々に大変勉強になった一日でした。

さてゴルフ場ですが車で2時半、150km、地中海海岸に沿ってカイロとは反対の高級「リゾート地区」=ポルト マリーナに参りました。
アレキサンドルア郊外住宅地として、車で25分、大型ショッピングセンター「カルフール」があります所より、延々と約100km近く、海岸に沿って新興住宅地・別荘地が続くのにはビックリしました。このエリアは6~7年間で開発した、開発続行中の所だそうです。数多くがアラブ石油産油国企業とエジプト企業との合弁事業だそうです!石油の恩恵が「エジプト」をも変えてきております。

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海岸線に沿って延々と新しい住宅・ショッピングセンターが続きます。


ゴルフ場の名前は「ポルト マリーナCC」で、完成出来たばかりのコースです。コース周りは4・5・6階建てのコンドの林立です。約100棟が全部・同時の工事進行状態なのです。そしてマネージャ曰く、来年末に凡て、同時に完成だそうです。
この土地が草木の全く無い「真っ白な砂漠」なのです。建物は外観と間仕切りが進行中ですよ。ゴルフ場は砂漠に作られました18ホールですが「パー65」リゾートゴルフ場でした。(工事中の建物は小生の概算です。)

石油の力 物凄さ!! を実感いたしました。時速100kmの韓国現代車で約1時間ですよ!延々と真新しい住宅群が地中海海岸に沿って道路より海岸までの幅約10kmに、様々なデベロパーの開発住宅が建設中、或いは開発済み住宅群が並ぶ凄さは、小生は始めて拝見しました。ハワイ等小さい、小さいです。石油のお金がこんな所でも動いているのですね。ドバイでも驚きましたが、またまた再度の驚きです。

見事に出来た「緑豊かな」ゴルフ場にレストラン、平屋作りのエジプト風クラブハウスは大変清潔でした。ゴルフ競技者は私共1組だけ!誰もプレーしていません!専属プロが「先行カート車」で順番を間違えない様にと18ホールをエスコートです。頼みもしないのに!です。しかし「日本贔屓」で気持ち良く、親切です。少々のチップは出しましたが。建築真最中の事もあり「仮オープン」の様に感じました。

P1010261途中、カルフールの大型ショッピングセンターに立ち寄りお買い物とウインドウショッピングを楽しんで、夕刻5時30分、飛鳥Ⅱに帰りました。オサマ・ビンラディンではなく、「アサマ君」のお話は後日談にて。

スエズ運河 PM5:00 通過です

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5月2日(金曜日)  第28日目

天候  快晴 雲一つなく視界は良い! 
風3~10m 少々の風あり。強さはない。
気温 朝・夕20℃ 日中25℃ 乾燥している。
水深 20m少々  海水温度 スエズ運河の中、報告なし。
プール ヒーティングが入りました。

スエズ運河に朝6:00、飛鳥Ⅱ以下26隻の船団は入河許可を得、「静々」とポートサイドに向っての航海です。
気候は一変して「寒さを感じる」程に涼しくなり、長袖にジャンバー姿に変わりました。
今日のスエズ運河通行は「南船団が26隻・北船団は16隻」となり、南船団の先頭船が飛鳥Ⅱです。早朝6時前より11F・12F先頭のデッキは乗船者で鈴なりの有様です。
ポートサイド 午後5:00 の到着でした。
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いよいよ地中海に入りますが、只今、船長よりの報告で「急病人」が出て、この方を下船の必要上、地中海に入るのは少々遅れるそうです。全乗客平均が69.5歳とのお話です。やはり、急病人が「出ましたか!」です。

スエズ運河は途中「グレートビダー湖」と「ティムサー湖」で北船団の入湖を待って、交代する「一方通航」の運河です。北への航路・右岸は「砂漠」・左岸は「ナツメ椰子」・「農作物」緑の中に住宅・軍関係施設・護岸警備の諸々、が北に向かって幅 10~20kmでしょうか、緑化された中に点在しています。この左岸は「ポードサイド」まで延々と緑化地帯が続きます。多分、その中には「オアシス」あり、ナイル川からの灌漑用水での緑化でしょうね。途中には何箇所かの「リゾート」もあり、ナイル川の河岸で水遊びの人達が見られました。

「真っ白な砂漠」が左岸に遠望出来ます。右岸は雑木等も全くなく、高い山すらありません。異様な白さです。運河は時々、浚渫船が作業をしております。
運河の「底・両岸周辺」は砂、砂、なのですね。運河は左右が「くっきり」と対比しております。ポートサイド手前の20km弱に、エジプトと日本の援助で完成した「ムバラク橋」があります。この高架橋によって「イスラエル国境」とは約460kmの高速道路で結ばれました=そうです。橋梁の中央には「両国」の記念石表が良く見えました。

小生夫婦にとっては「スエズ運河」の通航は初体験です。運河の幅が思いの外、狭く感じました。
年間の降雨量が100mm以下との説明に「住めないや!」と思い、日本は何事も恵まれている事を家内と再確認致しました。そして「旅の経験」となりました。
いよいよ、明日朝7時、アレキサンドリアに到着いたします。
一週間の船中生活も様々な企画に日々の過ぎるのを忘れる程でした。

 

いよいよ「スエズ運河」にはいります

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5月1日(木曜日)  第27日目

船中はエジプトについての話題、講演等が多くなりました。気候も変って参ります。
地中海に入る準備を考えています。気温も下がって参りました。

天候  快晴 朝日、夕陽の素晴らしさに感嘆しています。
外気温度 23℃  海水温度 24℃
風 東西 10m 時々20m 時々強い風が吹きますが。
水深 1100m  船速 26km

ドバイより4926km、シナイ南端56kmを航海中です。アレキサンドリアまでは457マイル(846km)に来ました。
明日朝6時にはスエズ湾の終点で、飛鳥は「スエズ抜鎖」して「スエズ運河」に入る手続きをとります。約10時間かけて「スエズ運河」を抜け、「ポートサイド」を通過、地中海に入り、アレキサンドリア港に向かいます。

P1010125世界一周の「日本丸」が並行しての航海です。 





今日は色々なセミナーが開かれました。
船医の一人、藤原久子女史によるエジプト訪問についての諸説明・講演がありました。
「お水、食べ物、」の注意と船中に於ける体調の調整方法、船酔いの対策、人間の体の構造の解説です。女医女史は女性第1号の南極観察隊の医師でもあります。未だ「独身」ですよ!(京都大学卒・東北大医学部卒) 

副船長 原 秀男氏より、スエズ運河についての講演がありました。
興味津々の講演でした。「通行料金 約3100万円」はパナマ運河;約1600万円と、約2倍だそうです。(以下、括弧内はパナマ運河のデータ)
全長 163km(83km) 
通過可能隻数 約80隻(約42隻)
工事 平坦な砂地を掘る(山を切り開く)
設立 1869年(1914年)
構造 水平式(水門式)

面白いと言うか、お国柄とでも言うのか・・・
スエズ抜錨で「スエズ役人・船役」は必ず乗船し、途中の交代もあり、今もって「お礼の請求」があり、煙草の場合には日本製品では無く「マーブロー煙草」と決まっているそうです。色々と雑費がかかるそうです。

楽しい講演がありました!
講演は「月尾善男(つきお よしお)東京大学大学院教授」です。
講演内容は「ケープホーン遠征」のお話とDVDによる解説です。
先生は「カヤックでの旅」第一人者です。
日本の激流、清流、知床の海、あるいは「氷河のカヤック」等々とチャレンジ精神は凄いですね。「ケープホーンをカヤックで漕破してケープホナー」になったお話は凄いなーと感心しました。これも還暦を過ぎての挑戦だったそうです。
DVDを飛鳥売店で売っています。早速、売店で買い求めました。

5月に入りましたが航海が長くは感じません。忙しく、楽しく、過しています。
正装ディナーも無事に終わって、平民で良かったと家内と「完全なる同意」を珍しく致しました。              
横浜港、横浜離婚を恐れながら!!
P1010198P1010201日本の援助で完成した「スエズ大橋」友好のシンボルです。

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