以下は
「千葉市におけるイリジウムによる放射線被ばく事故 (09-03-02-11)」
からの引用です。

<概要>
1971年9月、千葉県内のある造船所の構内で、作業員が非破壊検査用の強力な放射線源であるイリジウム192(5.3ci,1.63E12Bq)を拾った。
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それが何なのかわからないまま好奇心からズボンのベルトにさし、下宿に持ち帰った。
下宿を訪ねた5人とともに6人(年令:20~30才)が被ばくし放射線急性障害が生じた。
そのうちの1人は、右手の潰瘍(かいよう)と糜爛(びらん)を繰り返し、22年後に血管の萎縮による右第1指(親指)と第2指(人差し指)の拘縮と骨の萎縮、病原菌による感染と疼痛が生じ、この2本の指を切断した。
右手の指が瘢痕(はんこん:組織の欠損補充にあたって再生した結合組織(内芽組織))萎縮を起こして伸びなくなった。
日常生活に不便なので、2回にわたって東大形成外科で手術し、腹壁の皮膚を移植した結果、指が曲がるようになった。
その後、全員が急性放射線障害から順調に回復し、1972年3月までに全員が退院した。

4.後発性障害
事故後9年目までは、B、A両名の皮膚障害は瘢痕以外の異常は認められなかった。
その後Bの右手は潰瘍と糜爛(びらん:皮膚または粘膜層における比較的表面の組織欠損。
さらに深部にまで及んだときは潰瘍という)が繰り返し生じ、右第1指(親指)、第2指(人差し指)の拘縮(こうしゅく:関節の固着)と骨の萎縮が始まった。
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さらに、1993年には、病原菌による感染と疼痛が現れ、この2本の指を切断せざるを得なくなった。
病理学的検査の結果、血管の萎縮によることがわかった。

以上引用終わり。

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最初の状態から
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指切断まで

離れていれば中程度なガンマ線に、手に持ったり服のポケットに入れるとβ線とガンマ線に被曝すると考えられます。

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77イリジウムIr192→β崩壊→78プラチナPt192

または

77イリジウムIr192→電子捕獲→76オスミウムOs192

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下は福島原発事故で漏れた水の中に浸かって作業して、長靴の中に水が入り被曝した下請け作業員の方の写真
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ベータ線熱傷と発表されましたが、当然ガンマ線や長靴の中に入ったアルファ線各種が靴下に染み込んでいますからアルファ線にも被曝しているはずです。

千葉市の造船所作業員の方と似たような経過をたどると考えられます。


下写真は東海村JOC臨界事故でズタズタのゴミ状態になったDNA(染色体)
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