旅券紛失、ゴミの山に「あった!」…成田空港職員お手柄

4月12日20時24分配信 読売新聞

旅券紛失、ゴミの山に「あった!」…成田空港職員お手柄

見事な連係プレーで、パスポートを捜し出した今関忠明さん(右)と小久保芳昭さん

「搭乗間近なのに、持ってきたパスポートがない」。成田空港でこんなピンチに陥った旅行者を、見事な連係プレーで助けた空港従業員2人が空港「CS(顧客満足)アワード」の2008年度グランプリに輝いた。

2人は、同空港で旅行客のサポートや案内をする成田国際空港振興協会職員の今関忠明さん(40)(千葉市若葉区)と、空港内の清掃にあたる成田空港美整社職員の小久保芳昭さん(55)(千葉県旭市三川)。

1年ほど前、今関さんは空港第1旅客ターミナルビルで、アメリカへの出発を控えた30歳前後の女性から「パスポートをなくしてしまった。捜したが、見つからない」との相談を受けた。女性は半ばあきらめ顔だったが、今関さんは「冷静に振り返ればヒントがあるはず」と、もう一度、一緒に足取りをたどってみた。

途中、女性が「少しでも身軽になろうと、不要物をビル内のゴミ箱に捨てた」。今関さんは「もしかしたら」とそのゴミ箱へ。中のゴミは回収済みだったが、 あきらめず、成田空港美整社に事情を説明し、「ビル地下のゴミの集積場を捜したい」と頼んだ。集積場のゴミはすぐに圧縮機にかけ、空港構外の処分場へと運ばれてしまう。同社回収担当の小久保さんは今関さん、女性、同僚らと集積所に急ぎ、圧縮前のゴミ袋の中をしらみつぶしに調べた。

最後の5袋目。紙くずの山の中からケースに入ったパスポートが出てきた。小久保さんがタオルで汚れをふき取って渡すと、女性は安堵(あんど)と感激の笑顔で、「ありがとうございました」と周囲に何度も頭を下げた。

女性は予約した飛行機には乗れなかったが、今関さんが航空会社と掛け合った結果、翌日の便への振り替えが認められ、1日遅れでアメリカへと出発した。

晴れの受賞に、小久保さんは「パスポートが出てきたときは、うれしくて涙が出そうになりました」。今関さんは「困っている人を助けるために、あらゆる可能性を探るのが私たちの仕事ですが、今回は改めて空港関係者の連携の大切さを痛感しました」と話している。

「CSアワード」は空港利用者へのサービス向上を目指し、成田空港会社の提唱で03年度から始まった表彰制度。1年を通じて最もCS向上に貢献した人や団体に年間グランプリが贈られる。08年度は今関さん、小久保さんのほか、社員たちが昼休みに自主的に構内などを清掃している機内食会社の「ティエフケー」社が選ばれた。

最終更新:4月12日20時24分

テレビドラマにありそうなエピソードだけど、実際に起こることがあるんだね.

こういう職員が、一生懸命に働いていてくれるから、利用者は快適に設備を利用できるのだと、改めて感謝 <m(_._)m>