松屋銀座で開催中の「ルパン三世展」に行ってきた。
これは「ルパン三世」のアニメ化40周年を記念したイベントである。
と言っても、オレはあくまでもルパン三世ファンではなく、モンキー・パンチ・ファン。
昔のルパンのアニメには好きな物は何本かあるが、今回のイベントもアニメだけのイベントだったら少しも行こうとは思わなかっただろう。
そう、オレの目的はモンキーさんの漫画やイラストの原画の展示なのだ！
モンキーさんの原画を多数見る機会は過去にも大宮や大阪であったが、今回もまた名作、傑作が多数展示されており、堪能してきた。
1967年の「ルパン三世」の超名作である第1話の原稿は、以前大宮で8ページ分見た事があったが、今回は原稿紛失のページを除く全ページが展示されており、間近でジックリ鑑賞した。
この第1話はホントに描き込みが凝っていて、1コマ1コマが見応えがある。
中でもやはり冒頭の見開きページは何度見ても深みと迫力があってスゴい。
上の段のコマ漫画、中段の洋館の絵、下段のゴーゴーパーティーの様子、これらのバランスもスバラシい。
この見開きは単なる漫画の原稿というより、美術作品として価値がある。
これに匹敵する見開きページは「新ルパン三世」の『フリスコ無宿』の冒頭の見開きだろう。
単行本には未収録の、漫画の扉絵の原画もたくさん展示されていた。
中には初めて見る物もあったし、それらの中にはスゴい傑作もあった。
何度も思った事だが、モンキーさんが描いた漫画アクションの表紙と漫画の扉絵を1冊にまとめた本にして出してほしい。
原画が無い分は印刷物を使ってもいいから。
初出の時以降はほとんど人目につかずに埋もれてしまうなんて勿体無さ過ぎる。
それから、オレがモンキーさんの全仕事の中で最も好きな3部作（とオレが決めている）、映画「ルパン三世（1978年）」のポスター、ジャッキー・チェンの映画「酔拳」のポスター、同じく「蛇拳」のポスターの原画の展示もいつか実現してほしい。
それに加えて、山田康雄のアルバム「せ・しゃれまん」のジャケット・イラストの原画も見たい。
これらの原画の所在はわかってるのだろうか？
今回の展覧会は22日までやってるので興味ある方は是非銀座へ！
完
