耐震補助事業を利用したリフォーム現場から

2007年12月20日

壁の補強

ここで紹介するのは、既存の天井、床を残しながら行なう壁補強の方法です。

大将11

 

 

 

 

 

 

このように、天井、床を残して、壁の部分だけ撤去します。 (やはり筋交いは入ってません)

ここでは、チョット特殊な材料を使用します。 大建工業の”壁大将”という商品です。

材料

 

 

 

 

 

 

下地材、補強用面材、ビス類がセットになったものです。 半間単位のセットになっています。

大将7

 

 

 

 

 

 

下地材を取付けた様子です。ここに補強用の面材を取付けます。

大将31

 

 

 

 

 

 

あわせて、少し壊した部分の天井廻り縁、床巾木などを補修します。

大将41

 

 

 

 

 

 

壁紙を貼って出来上がりです。  下地材を取付けるまえに、当然柱頭、柱脚の金物を取付けます。

通常、壁補強は床、天井を撤去して土台、上部の梁を露出してから行なうものです。 それを行なわずに補強を行なう仕様として、大建工業が国交省から壁倍率の認定をうけた商品です。

床仕上や天井を壊さず、部分的に壁を補強したい場所に最適な商品ですネ。

 



tadagumi at 18:00|Permalink

2007年12月16日

改修設計について

耐震改修設計にあたっては、まず「改修計画」をたて、そのあと細部の設計にとりかかります。                     徳島県の補助事業で使用している様式は 次のようなものです。

計画1

 

 

耐震性の評点には、地盤・基礎、抵抗力、偏心、老朽度 の4つがあります。

これによって建物の耐震性を判定しているわけですが、これらをバランス良く改善することで全体の総合評点を1.1程度にまでひきあげるわけです。

左の例は、”地盤・基礎”と”抵抗力”、”偏心”について改修を行なうことになっています。

 

 


一般に、地盤・基礎の評点が低すぎる場合には「基礎補強」を行なわないと総合評点が1.1に届かないことがあります。 上の例は、もともとの地盤・基礎の評点は0.7と高めであることから、エポキシ樹脂の注入によるひび割れ補修にとどめています。

次に抵抗力、偏心ですが、主に壁をバランス良く補強して耐震性を上げるということです。もちろん壁を補強する場合には同時に柱頭、柱脚の金物も取付けます。

改修1

 

 

 

 

 

 

 

 

 

上にあるのが、改修平面図です。 どの壁をどのように補強して、壁倍率をいくらにするかをまとめたものです。基礎の補修箇所やホールダウン金物の取付け箇所も書き込んでいます。

これに各箇所の補強内容詳細図をつけて、”できあがり”です。

めんどくさいようですが、全部施工業者さんがやってくれます。(^^:) ・・でも少しは勉強されてみてもいいかも・・・。



tadagumi at 18:00|Permalink

2007年12月14日

壁の補強

金物360

 

 

 

 

 

 

 

 

壁の補強には、まず下地の金物補強をおこないます。                                             既存の柱の上下に写真のような金物を取付けます。

金物補強360

 

 

 

 

 

 

 

 

間柱をいれ、下地は完了です。

 

MK材料

 

 

 

 

 

 

 

 

これが構造用面材として使用する大建工業の“ダイライトMK”です。

構造用面材には、いろいろなものがあるんですが、このダイライトMKは直接クロス貼ができるので、比較的使用頻度の高い材料です。

ビス

 

 

 

 

 

 

 

 

この材料を土台から梁まで専用のビスで張りあげます。

見てください!このビスの数!

ビスのピッチも決められていて、それを守らないと所定の強度がでないことになってしまいます。

この例は、天井、床仕上げを撤去して補強するタイプのものですが、天井、床の仕上げを壊さずに壁を補強するタイプの商品もあります。                                         この現場でも使用するので今度ご紹介しますネ。 (^_^)/



tadagumi at 14:00|Permalink

2007年12月12日

ホールダウン金物取付

左アップ360

 

 

 

 

 

 

 

 

既存柱と取付けたホールダウン金物です。                                                基礎と主要な柱をボルトで固定します。

HD金物アップ360

 

 

 

 

 

 

 

 

写真にあるように今回は、15KN用、20KN用の2タイプを使います。

“KN”??・・キロニュートン と読みます。力の単位なんですが、1の物体にくわわる重力の大きさが、約9.8Nです って…なんだかわかりづらいですネ。                        まあともかく、大きな力で柱が引き抜かれようとするのをくい止める金物 ということです。



tadagumi at 10:30|Permalink

2007年12月11日

耐震改修補助事業のながれ その3

補助の申請を役場に提出してから・・・ ですネ。                   これを県のほうで調査し、内容に問題がなければ業者さんと契約をかわし、いよいよ工事にかかります。

“少しヤヤコシイ・・” と感じられる方もいるかもしれませんが、ご心配はいりません。耐震改修をやりなれた業者さんなら、そのへんのこともこと細かく教えてもらえるはずです。

工事が終わりましたら完了届けを出して、補助金の申請をしていただきます。

補助事業の耐震改修にかかる費用は、ざっと平均して110〜140万円程度といわれています。  そのうち60万円の補助金がもらえるわけですから・・                    リフォームのお客様に「リフォームされるなら、補助事業を利用した耐震改修も一緒に・・・」と私たちがおすすめするのもご理解していただけるとおもいます。

昭和56年以前に建てられた木造住宅は、現在建てられているそれとはかなり強度的なひらきがあります。                   

開口部が多く、極端に壁が少ない住宅はよくみかけます。壁も土壁で筋交いも無い、また、木材の接合部にも金物が使われていないような住宅です。耐震改修は、そういった住宅を少しでも頑丈に生まれ変らせようとするものです。大規模地震がきても絶対に倒壊しないようになるものではないということをご理解ください。

わからないことがあれば何でもお答えしますので、なにかあればぜひ、ご連絡ください。

また、補強方法などについてもこのブログ上で紹介させていただきますので、ご参考にしていただければ幸いです。



tadagumi at 12:01|Permalink

2007年12月10日

基礎のクラック補修

現状360

 

 

 

 

 

 

 

 

これは、K様邸の基礎クラックの様子です。                                                    こういったクラックが合計3箇所見つかりました。基礎には鉄筋も入っておらず、当然補修する必要があります。

基礎を補強する方法もあるのですが、費用も時間も相当かかります。                                   幸い平屋建て部分の基礎ということで、エポキシ樹脂の注入による補修方法を採用しました。

シール360

 

 

 

 

 

 

 

 

クラック部分にシールをし、注入の準備をしています。                           真ん中についているのが、エポキシ樹脂の注入ノズルです。                       ここから基礎の内部までエポキシを注入します。

材料

 

 

 

 

 

 

 

 

 

注入360

 

 

 

 

 

 

 

 

上が注入材料です。正式には「ボンドシリンダー工法」といいます。                    下が、エポキシ樹脂ボンドをシリンダーで注入している様子です。

これで、基礎のクラック全体にボンドが充填されるわけです。

完了

 

 

 

 

 

 

 

 

これで完了です。

この工法は、基礎の持っている強度を増す効果はほとんど期待できません。基礎をこれ以上老朽化させない という老朽度改善のための工法です。

鉄筋コンクリート造の基礎などの場合は、雨水侵入から鉄筋を守るためにも是非おこなっておきたい工事です。

中の鉄筋がボロボロに錆びてしまったら元も子もありませんヨネ。

 

 



tadagumi at 11:33|Permalink

2007年12月08日

耐震改修補助事業のながれ その2

前回は、耐震診断を受けるところまで でしたネ。今回はその続きです。

前にお話したとおり、市町村の耐震診断を受け、評点が0.7未満の木造住宅についてのみ補助を受けることができます。                                  昭和56年以前の建物ですから、7割以上の物件が評点0.7未満になっているようです。(診断には診断員の主観も多いに反映されてしまうので、診断する人間によって評点が若干変わってしまう ということもありますが・・・)

診断員から診察書を受け取ったら、今度は施工をしてもらう業者さがしです。県の耐震改修に関する講習を受けた登録業者に改修設計と工事を依頼します多田組ももちろん登録業者になっていますが、各市町村役場窓口でも教えてもらうことができます。

診断書を業者に預け、改修設計をしてもらいます。                     改修設計は診断員として知識も若干必要になってくるので、「ウチは、設計は・・・」とことわられる業者さんもあるかも知れません。

基礎の改善、壁の補強、接合部の補強、老朽度の改善などをおこなって、評点を1.1程度にまでひきあげます。この時点で、間取りの変更や、リフォーム、増築の予定があれば、それも設計の中に組み込むことができます。

耐震改修の設計自体は、それほど時間はかかりません。(1日もかからない程度かな・・・)

業者さんに改修計画書と改修平面図、改修内容詳細図を作ってもらい、これに診断書をそえて、市町村役場で補助の申請をしていただきます。

またまた長くなりました。  ( @ _ @ )・・                       着工からのながれがまだなんですが・・・ また次回に。

 



tadagumi at 11:00|Permalink

2007年12月07日

内部解体工事

解体、土壁

 

 

 

 

 

 

 

 

今回のリフォーム、耐震改修の中心となる既存和室の解体の状況です。               土壁ですが、ご覧の通り筋交いは入っていません。

こういった弱い壁を補強しながら、リフォームしていきます。

「こんなに壊してしまうの??」と思われる方もいるんじゃないでしょうか。         リフォームをともなわない耐震補強の場合は、こんなにも?壊さないんですヨ

解体 廊下部分天井360

 

 

 

 

 

 

 

 

和室横の廊下部分の天井も、まる裸です。良くみていただくと、ほとんど金物は使われていません。かすかに、小屋束を止めているカスガイが確認できます。

築30年以上のお宅は、だいたいこのような状況です。こういったところも、金具を取り付けて補強していきます。

木造軸組構造の上部構造の耐震補強は、大きく分けて二つです。一つは、さきほどのような壁の補強、もう一つは、こういった接合部の金物補強です。

これから、各所の補強にとりかかります。

 

 

 

 

 

 

 



tadagumi at 12:00|Permalink

2007年12月03日

新しい玄関の屋根防水と外壁下地できました♪♪

玄関外観360

 

 

 

 

 

 

 

 

ドアもついて、新しい玄関の外観が少しずつでてきました。

ノバパン360

 

 

 

 

 

 

 

 

これは、外壁の下地に張ってある「ノボパン」という材料です。耐震の面からは、構造用面材と呼んだりします。多田組では新築物件でも構造用面材として、このノボパンを採用しています。

玄関屋根防水360

 

 

 

 

 

 

 

 

屋根の防水も完了しました。これで雨が降っても大丈夫。                         これから、内部の工事にかかります。



tadagumi at 10:30|Permalink

2007年11月28日

新しい玄関 建ちました (^O^)//

玄関屋根

 

 

 

 

 

 

 

 

基礎工事も終わり、増築部分の新しい玄関を大工さんに建ててもらいました。

 

玄関屋根地360

 

 

 

 

 

 

 

 

屋根地も終わり、柱頭、柱脚の金物もバッチリです。

 

エーステンプレート

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これが、エーステンプレートという柱頭、柱脚金物です。いろんなメーカーから、いろんな商品がでていますが、その強さは黒板に書いてあるように、国交省の告示によって定められています。

玄関の建具がはいって外壁ができたら、内部の解体工事にかかります。

 

 

 



tadagumi at 09:09|Permalink

2007年11月20日

耐震改修補助事業のながれ

徳島県の各市町村でおこなわれている耐震改修補助事業のながれについて、簡単にご説明しようとおもいます。

昭和56年以前の木造住宅であれば、まず耐震診断を受けなければなりません。     「耐震診断補助事業」という名称で、各市町村窓口で受け付けてもらうことができます。これにも補助があって。お客様の自己負担は3,000円です。

受付が終われば、県の診断員が来て、耐震診断をおこないます。           その後、数日?して、診断員のほうから診断結果の報告をしてもらい、報告書を受け取ります。

ざっとここまでで・・1ヶ月ほどかかるでしょうか…。                                診断の作業自体は2〜3時間なのに・・

多田組さんが診断もしてくれたらいいのに・・ とお客様からよく言われるのですが、実は、県の補助事業ということで、ひとつの工事で施工業者と診断員は一緒ではいけない という決まりがあるんです。                                                   これに関しては、事業の当初から私も「なんでこんなメンドーなことを・・」と感じていたものです。

ともかく、その診断の結果、評点が0.7未満の場合に補助事業が受けられるということになるわけです。                                                          ここから施工業者を決めていただき、改修計画を立て工事にはいるわけですが・・                  そのへんのながれは、次回に・・・。



tadagumi at 10:00|Permalink

2007年11月19日

基礎の立上がりができました

基礎コン完

 

 

 

 

 

 

 

 

新しい玄関の基礎ができました。                         ポーチと玄関の土間コンクリートを打ったら、玄関部分を大工さんに建ててもらいます。



tadagumi at 14:00|Permalink

2007年11月12日

増築部分の基礎です

転圧

 

 

 

 

 

 

 

 

現状の玄関部分は狭く、半間だけ増築することになりました。                              ベタ基礎の下の砕石を転圧しています。

鉄筋

 

 

 

 

 

 

 

 

ベタ基礎の鉄筋を組んだ様子です。                                      狭くても、多田組の新築物件と同じ仕様になっています。



tadagumi at 15:00|Permalink

2007年11月11日

耐震工事着工前のK様宅です

正面前

正面元

 

 

 

 

 

昭和45年に建てられた木造2階建てのお宅です。                                    当初、多田組にリフォームの依頼をされてきたのですが、築年数も30年以上と古く、老朽化も進んでいたため、耐震改修の必要性と、県の耐震改修補助事業のご説明をさせていただいたところ、リフォームと耐震改修を一緒におこなうことになりました。

玄関着手前2

和室着手前3

 

 

 

 

 

リフォームのご要望は、現状では玄関、廊下が狭く、隣の和室も中途半端で使い勝手が悪いので… ということでした。

耐震補強はリフォームをしながらおこなえる ということをご説明し、(…耐震補強はリフォームのときに一緒にしたほうが、本当に絶対にイイんです。)それなら ということではなしを進めさせていただきました。

当然、耐震改修をおこなうなら、県の補助事業で… となったわけですが、…                   これから、少〜し時間がかかるわけです。そのへんは、このつぎに…

PS もう完了している現場なので、ブログ更新日の日付をさかのぼってつけています。ご了承くださいね。   



tadagumi at 13:00|Permalink

2007年11月07日

ブログ開始のご挨拶

徳島県の各市町村でおこなわれている「木造住宅耐震改修補助事業」というものをご存知でしょうか?                                  市町村の広報などにも毎年紹介されているので、目にされたことのある方も多いと思います。

昭和56年以前に建てられた木造住宅で、市町村のおこなった耐震診断において評点が0.7未満であると診断された住宅に適用される耐震改修工事の補助事業のことです。

1棟につき、最高60万円の補助を受けることができます。                          平成17年度に始まったので、もうかれこれ・・3年になります。

多田組では以前から、耐震診断や耐震改修工事に力を入れておりましたので、この事業の当初から県の講習を受け、登録の業者になり、耐震診断員も在籍しています。

耐震診断も耐震改修工事も重要であることは言うまでもありません。                         しかしながら・・・実際には、この事業の補助を受ける方々は非常に少ないというのが現状のようです。

みのさん風に ズバッ と言わせてもらえば、お役所仕事なので「内容がわかりづらい」、手続きが多くてメンドクサイ」、「時間がかかる」ということです。(はっきり言いすぎか・??)

・・といいながらも多田組では、昭和56年以前に建てられた住宅のリフォームを依頼されてきたお客様には、この制度のご説明をさせていただき、リフォーム工事にあわせて耐震改修工事もおこなって、補助を受けることをお勧めしています。                                    当然、手続き等についてもこちらでさせていただいております。          

このブログでは、19年度におこなわせていただいたリフォームをからめた耐震改修補助金工事の様子を紹介させていただこうとおもいます。また、「補助制度の流れや手続き」、「耐震改修について」など、折をみて触れていくつもりでいますので、ご参考にしていただければ幸いです。

最後に、私たちの考えを理解していただき、ブログ上への掲載を快く承諾していただいた北島町K様、まことにありがとうございます。

 



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