たまには凄くブログっぽいものが書きたいがための漫画ランキング

今年の更新は、毎年恒例(今決めた)でお馴染みのこのランキングで閉めましょう。

2012年雪洞的漫画ランキング
・ボンボリさんが今年面白いと思った漫画作品上位15作を発表。
・対象作品は2012年に単行本が発売され、ボンボリさんが読んだことのある漫画作品全体。
・ジャンル問わず色々ぶっこみ。(でもギャグ漫画が多め)
・今年で新作は順位高め。
・「今年はこの漫画も面白かったっぜ!」という方は教えてくれると喜びます。

新:単行本一巻が今年発売の作品  終:今年発売の単行本で完結された作品 未完:なんらかの事情で急遽終了した作品。

それでは行きましょう。(今年読んだ漫画のタイトル110作程度。受験生だったんで例年より少なめ)



15位  罪と罰/漫★画太郎
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表紙に騙されて買っちまったじゃないか!アホか!んで面白いわチクショウ!
いやー、こんな表紙をしてますが、中身はもうアホかってくらいの支離滅裂なギャク漫画です。
最初は一ミリくらいは原作に沿っていましたが、三話目からは完全に太郎氏のオリジナルストーリーになって、
手足は切られるし、ババアの描写は完璧すぎるし、女の子はコピペだしでもうやりたい放題です。天才です。酷すぎます。そんで面白すぎます。ルシフェル出てきた時とか笑い死ぬかと思いました。
とりあえず原作がある漫画は必ず作者の欄を見てから買いましょう!表紙詐欺には要注意!


14位 クレムリン/カレー沢薫
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相変わらずのシュールギャグにまさかの会社員編!
猫三匹とニート一匹が醸し出すユルくも心が不安定になるようなギャグ漫画にまさかの新展開で衝撃を受けました。
ストーリー仕立てにされた会社員編と。相変わらずのヌルッとした日常編の二編が収録されることで、この漫画の本当の味が垣間見れたような気がします。
写美の広報も相変わらずブレないし、安定しつつも新展開を切り開いてくとか凄いです。今後の飛躍に期待。


13位 百姓貴族/荒川弘
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強烈な社会風刺も含まれた農業エッセイ待望の第二巻。
一巻発売はもう四年前だよ!どんだけ待ったと思ってる!農業面白れえ!
この作者の農業漫画は、最近では「銀の匙」が連載中ですが、こちらはそこから青春要素を引き抜いたような作品。
開拓時代の話や、牛の糞が弾丸の速度で飛んでくる話も面白かったですが、一番印象深かったのが北海道がロシアに乗っ取られるイフストーリー。
本来なら風刺が強すぎて笑い所が持てないような話を見事にギャグに変える作者のセンスが凄すぎます。
「銀の匙」が好きな人にはサイドストーリー的な話も含まれているのでオススメです。


12位 ドロヘドロ/林田球
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ついに近づくクライマックス!ドロッドロな真実が次々と解明されていきます。
ドロヘドロって新刊が出るたび伏線を確かめるために思わず全巻読み返しちゃうよね。あるある!
そんな訳で謎が明かされればまた新たな謎が出てくるこの漫画もいよいよ最終決戦に近づいてきました。
いったいボスはどうなってしまったのか、悪魔はどんな未来を予測したのか、ドロのようなヘドロのような液体の正体とは!?ますます続きが楽しみになってきました。


11位  
男子高校生の日常/山内秦延(終)
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まさかの最終回!いきなり来た最終回!
この漫画を知ったのは今年からなんですか、文学少女なのに体育会系な女の子など魅力的なキャラクターや、
登場人物全員に目には見えない隠れた人物関係があることが面白く、最初に読んでから一気に惹きつけられました。
しかし終わっちゃったよ(ネタ切れ・・・?)!終わり方があっさりすぎるよ!
まるでクロ高のようだったよ!
いやー、あんなに潔い終わり方は久しぶりに見ました。またいつかスピンオフ的な作品を書いて欲しいですね!大学生の日常みたいな感じで!(願望)


10位 
I【アイ】/いがらしみきお
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「神様とは何か」ということを根本的に描いた、いがらしみきおの怪作の第二弾!
これほど「怪作」という言葉が似合う作品はないでしょう。「ぼのぼの」の作者というイメージで読んだら一刀両断されると思います。
今回の話はマー君が主役。完全自治な村に閉じ込められるという、これまた毒々しい展開です。
一コマ一コマが重要な何かを訴えて来ますが、それが上手く理解ができずにもどかしくなる。例えていうのならそういう作品です。結末がどうなるのか激しく期待。


9位 羣青/中村珍(終)
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人間の愛と欲望がグチャグチャに壊れ合う超大作が堂々の完結!
夫を殺させた女と、夫を殺したレズピアンの女が逃げまとう逃走劇。
上巻、中巻と手に汗を握りながら二人の行く末を目に焼き付けていましたが、
最終章となるこの巻は、今まで踏ん切りがつかなかった二人に第三者が関わることで新たな道筋を見つけ出すという展開。
予想以上に綺麗に終わることができた作品ですが、愛情とはなにか、責任とはなにか、他人とはなにかということを深々と考えさせられる作品でした。大長編お疲れ様です。


8位 
暗殺教室/松井優征(新)
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摩訶不思議な生物に振り回される摩訶不思議な青春ドラマが面白すぎる!
ネウロの作者松井優征の新作ということで期待はしていたのですが、これが想像以上に面白すぎます。
謎の生物な担任を生徒が「暗殺」するというトンでもないお話で、先生は「殺せるものならやってみろ」とノリノリで、生徒も報酬目当てに暗殺にノリノリです。
その上しっかりと勉強したり、生徒の悩みを解決したりと青春ドラマの面も強調されており、ターゲットである先生とどんどん仲良くなるという摩訶不思議な作品です。
しかもこれほど摩訶不思議な世界なのに、支離滅裂な展開が非常に少なく、するりと受け止めやすい物語構成であることも驚きです。非常に完成度の高い作品です。
どんな一年になることやら、とても楽しみになれる作品です。(ネウロみたいにサザえさん時空じゃないと思うし・・・)「殺す」という言葉からこんな物語を連想する作者の発想に脱帽です。


7位 よいこの黙示録/青山景(未完)
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「俺はこのクラスに宗教を興す」少年少女の思想によって巻き起こされる事件の序章。だが・・・。
小学生が宗教を開くというこれまた突拍子もないストーリーですが、これが本当に良くできています。
「宗教って何の意味があるの」という疑問に対し、この漫画は「美味しくない食べ物に魔法をかければ、美味しいと思えるようになるって良い事だと思わない」と返す。
これは支離滅裂な馬鹿げた話ではなく。分かりやすく筋が通る説明と、キャラクターの心情がしっかりと理解ができる表現方法で、「宗教とは何か」という答えを導き出しながら物語が進むので、読んでいて非常に面白です。
続きが非常に楽しみだでしたが、作者の青山景さんは既に他界と知り、激しく落胆しました。
巻末にあった物語のネームを、ぜひとも作者の絵で見たかったです。ここまで残念で悔しい思いは久々に感じました・・・。


6位 
おやすみプンプン/浅野いにお
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今まで幸せな方向に動いていた物語が、ここに来て大逆転!そして怖い!
今までの物語は全て、これから始まる物語の導入部に過ぎなかったのでしょう。
もうあの純粋な小学生だった頃のプンプンはいません。ドス黒い空気ばかり食べて生きてきたのです。
それを痛いほど感じさせられたのが今作。それまで少し幸せな空気だったのにこの落とし方は怖すぎます。
「ここより落ちる所があれば、そこはもう地獄じゃないのか」というプンプンのセリフに胸が震えました。感動的な再開の筈がどうしてこうなったのでしょう。
目を離せない急展開になり、再び盛り上がてきました。しかし続きを読むのが怖い!


5位 血潜り林檎と金魚鉢男/阿部洋一
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ちょっぴりエロチックで、ちょっぴりグロテスクで、ちょっぴりほっこりする唯一無二の世界観が大好きです。
今年のメディ芸で立ち読みしてから、すっかりこの世界にハマりました。「新感覚」という言葉がピッタリと当てはまります。
どんな内容なのかと言うと、金魚鉢頭の吸血鬼がいて、そいつに血を吸われた人間は金魚になってしまうので、それを未然に防ぐのが「血潜り」という人間で・・・。
チクショウ上手く説明できん!でもとにかくこの作品が大好きだ!林檎ちゃんかわいい!
「とにかく新鮮な感じの漫画が読みたい」という方には絶対オススメします。読んでみて初めて面白いという非常に漫画らしい楽しみ方ができる作品です。


4位 さよなら絶望先生/久米田康治(終)

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ギャグ漫画でこんな結末あっていいのか!?七年間の執念が丸ごと詰まった最終回!
絶望先生が最終回と聞いて、久米田康治の前作の改蔵のような結末が来るのではないかと身構えていましたが、やっぱり来ましたよ!ただでは終わりませんよ!
内容について語るのはあまり憚りますが。今まで伏線をばら蒔いていたのは驚きです。それでも予想できるかって話ですけど。
中でも一番衝撃だったのが、単行本に載っていた方のイフストーリーが怖すぎるということです。どうしてギャグ漫画があんなに恐ろしいことになるんですか・・・。
それにしても結局先生の本心が最後まで分からないところが不気味でしたね・・・まあ、そこは想像でカバーするのが面白いのでしょう。
連載お疲れさんでした。今月号の読み切りもブラックで面白かったです。
木野くんは改蔵でいう所の吉川君ポディションですね。分かります。



3位 

悪の華/押見修造
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怖い!怖い!下手なホラー漫画の何千倍も怖い!
目覚めた春日くん、暴走する中村さん、豹変した佐伯さん。もう誰もが怖い!思春期怖い!
・・・ホラー要素が一切ないのにどうしてこんなに怖い物語が作れるのでしょうか、一切変わらない冒頭の作者コメントに狂気を感じます。
特に中村さんを挑発する佐伯さんの笑顔がベストオブ怖いです。一週間くらい頭から離れませんでした。
でも怖いだけではないのがこの作品。「どんなことをしても私は消えてくれない」という中村さんの涙にはどうあがいても自分は変態になりきれないという絶望を感じました。
これは非常によく共感できます。「変な人」と呼ばれる人というのは、大半が内面的には普通のことを考えていたりするのです。そしてそれが嫌だから、普通な自分を全力で否定する。
だけどそれは非常につらいことであり、下手をしたらどこかで爆発させてしまう。それをこの作品は「クソムシと私たちのフリをしているクソムシ」に分けて表現しているのです。
まあ、つまりは「みんなクソムシだ!」というのが最終的な結論になってしまうのですが。
最新刊では高校生編が始まりましたが、早速常盤さんが危機の予感です。ただでは終わらない物語はまだ続くのです。






2位 
なにかもちがってますか/鬼頭莫宏(新)
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人を殺せる超能力。過激な世直しをしようとする転校生。誰もが何かを間違っているそんな世界。
鬼頭先生の新作ということで。「のりりん」のようなほのぼの(のままだったらいいのにな)漫画ではなく、超能力を使って世直しをするという「ぼくらの」以来のブラックSF作品となっています。
主人公は優柔不断で他人に流されやすい(その割には友達が多い)普通の少年。しかし物資移動の超能力が目覚めてしまい、それに気づいた、世の中に嫌気を指した転校生に利用されてしまうことになります。
そしてこの転校生の主張が凄い。「ルールを破るなら、そのルールを変えてからにしろ」「お前程度に自分を間違っていると思っているやつなんていっぱいいる」など思わず心が揺れ動かされる主張を論じたかと思えば、最後は「テレビに出ているおバカタレントを全員殺そう」という中学生なら誰もが一度は思うような結論にたどり着くのが凄い。
結局は彼の言う世直しもどこか間違っていて、当然それをなるほどなと受け入れる主人公もどこか間違っているということです。
ならば間違っていない事とはなんなのか。自分のこの論もしかしたら何か間違っているのではないのかと、根本的な所を思い直されてどこか心が締め付けられるような場面が続く作品です。
とめどなく続くシリアスの中に、人間社会の大事な何かが見えてくるような、そんなイメージを感じながら読んでいます。でもしっかりギャグパートも存在しているので、そんなに肩の力を入れずに読めると思います。
彼らの結末はどうなってしまうのでしょうか。非常に続きが楽しみになる作品です。








1位 
ハイスコアガール/押切蓮介(新)


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筐体ゲームを通して出会った二人が作り出す、誰も見たことがない青春恋愛漫画!
いや、自分この漫画を読むまでは、ていうか読んだ後も、筐体ゲームというものを一切やったことがないんですよ。(やったことがあるゲームはせいぜいポケモンとペルソナとポップンとスマブラぐらい)
なのにこの「ゲーム」というものが主役になっているこの漫画が、面白くて仕方がないんですよ。
1991年の筐体ゲーム全盛期の頃が舞台になっており、そこで小学生にしてゲーム廃人の男の子、ハルオと、お金持ちの小学生のお嬢様にして、敏腕ゲーマーの大野ちゃんが、リアルファイトを通じて出会います。
最初の二、三話は、ゲームの腕の見せ所となっていて、正直自分には付いて行きづらい内容だったのですが、とある事情で共同プレイをしたことから、二人の間に友情のようなものが芽生えます。
それから二人でゲームを通して交流していく内に、二人は友情以上のもの(主に大野が)を感じるようになります。
ちなみに大野ちゃんは作中で一度も喋りません。彼女が何を考えているのかは、完全に読み手の想像で補うことになってしまいます。しかしそれがこの作品の面白いところの一つです。
彼女がハルオに対して何を思っているのか、どうしてこんな行動をしたのかと一つ一つ考えることで、ハルオに向けている好意がハッキリと伝わってくるのです。そして無言の表情や仕草も不思議に可愛らしくて、この漫画の雰囲気を引き立ててくれます。
そうやって二人でライバルとして戦い合ってる時、大野が突然転校することを知り、ハルオはただならぬショックを受けますが。そのショックが何なのかを理解ができず(鈍い!)見送りもしようとせず、ゲーセンに篭ろうとします。
しかし段々自分の気持ちにもどかしくなって、ゲームキャラに励まされながら大野の元へと走ります。(この時の描写が凄い。ゲームの世界から飛び出すような、二人の間にある「ゲーム」という存在を超えたような演出です。何度見ても凄まじいと思える)
空港で大野と出会い、別れの贈り物を渡すハルオ。そして泣きながら抱きつく大野。そこには「好きだ」という言葉も何もないが、まさしく恋愛そのものという光景です。
この作品は「恋愛」というテーマに「ゲーム」という俗物的なテーマを入り交えることで、よりコミカルに、より感情を深く伝えられるようになったという、非常に高度で巧みな技工が駆使された作品です。
本当は一巻以降の二、三巻のことも面白すぎるので書きたかったのですが、まだ未読の方のためにここは憚ります(ああでも書きたい!日高ちゃん可愛すぎる!ぴょんぴょん跳ねる日高ちゃん可愛すぎる!)
思わず多くの人に勧めたくなるくらい面白い、そんな作品です。




いかがだったでしょうか雪洞ランキング。(ぶっちゃけランキングじゃなくてもいい気がしてきた)
今年はなにもちとハイスコアガールの二つの作品に出会えたことが何よりの収穫でした。
来年も面白い漫画と出会えると巡り会えることを期待します。


次点

ハンターハンター/冨樫義博・・・キメラアント編のラストに泣きました。コムギマジ女神。
信長のシェフ/梶川卓郎・・・洋風料理って所が面白い。お腹が減る。
VIVO!/瀬川藤子・・・3巻でこの充実感。自己中教師がここまで面白いなんて。
となりの関くん/森繁拓真・・・横井さんがいい人過ぎて惚れた。
エデンの檻/山田恵庸・・・ついに明かされる真相にドキドキです。えっ、あと三回!?
あいうら/茶麻・・・全力でゆるっとしてるのがいい。トイレとかで読んだらちょうどよさそう。
私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!/谷川ニコ・・・おいやめろ。中学時代の古傷が。
謎の彼女X/植芝理一・・・読んだのは今年が初めて。唾液でここまで話が広がるなんて・・・。
のりりん/鬼頭莫宏・・・自分の自転車に向かって独り言話すとか分かるわー。自転車乗った後に食うコンビニのおにぎりが美味しいの分かるわー。



P・S 書いている内に年越したじゃねえか!あけおめ!






コメント一覧

    • 1. ゆ
    • 2013年01月27日 15:14
    • こんにちわ。

      http://music.geocities.jp/selfishgirl_selfishboy/choubun.html

      THE CHOUBUN絶賛登録受付中です。
      投稿期間も長めにとってますので、皆様の参加お待ちしております。
    • 2. 鬼ちゃん
    • 2013年06月14日 16:00
    • お久しぶりで御座いやす。もう大学生になったんですね。
      大学生はヒマだと思うのでたくさんネタ書いてください。いや友達と遊んだほうがいいか。
      上のゆーたさんのコメにもかかりますけど、本線サーキット進出おめでとうございます。
      私も奇跡的に進出できたのでお互い頑張りましょう。

      例の林檎ちゃん読みました!まだ1巻までですけど。
      内容に触れる前に、まず絵がいいですね!なんていうんだろ、ザラザラ感?
      話は読みやすいジャパニーズホラーという感じがしました。
      しかしなにやら連載誌が廃刊となってしまったようで・・・
      続きはどこの雑誌になるのかまだ決まっていないみたいで残念です。。

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