2012年05月

プロフェッショナル。

うまく書けるか自信がないのだが。
僕が思うプロフェッショナル、について書こうと思う。
ある視点に絞ったものだけど。


書こうと思うきっかけが少しあったのだけど、前々から思っていたこと。
何事につけ、プロフェッショナルであるということは、その分野における技術的側面において卓越した何かを持っているということ。これはまあ、必要条件。いや、必要最低条件かな?特にスポーツの分野においては、タイムや成績が絶対的な評価として出てしまうので、ある意味一目瞭然。ところが、音楽や美術などにおいてはそういった絶対的な基準は存在しない。ピカソが好きな人もいれば写楽が好きな人もいる。マクリーンが好きな人もいればブレッカーが好きな人もいる。つまりみんなが一位タイにいるということ。もちろん、あるレベルをクリアしていることはいうまでいないが。



まあ、とにかくそういったレベルをクリアしていると仮定しての話なんだけど。
ここで取り上げたいのはいわゆるプレイのことではなく、職業音楽家としてのあり方とか態度とか、そういうこと。



僕は教えている大学で、アンサンブルラボというクラスをもっている。このラボでは、リーダーを養成するという視点を最も重視している。すなわち、僕が曲を用意したり、全体を仕切るというのではなく、毎週リーダーを決めて、そのリーダーが仮想リーダーライブを想定して選曲からアレンジ、リハの進行までを仕切るという形をとっている。なぜなら、リーダーをやることによってしか理解できないことが山ほどあるから。これは自らの体験に基づくものだけどね。



これは非常に興味深い試みで、毎回僕自身ものすごく勉強させてもらっているのだが。そこで色々な問題が勃発するのは想像に難くない、でしょ?(笑)毎回それはそれは色々やってくれます。まずその第一は、その日のリーダーが休むこと(笑)嘘みたいな話だけど、実際にあるんだなこれが(笑)今の学生はまずひ弱で、しょっちゅう具合悪いので休みます的なメールがくる。これがまず第一のポイント。プロフェッショナルは頑強でなくてはならない。替えの効かない仕事であることを自覚すべし。もちろん僕だって今までにインフルになったりしてトラを頼んだことも何度かある。でも、何度かです。リハでおでこに冷えピタ貼って、本番まで車の中で震えながら寝てたこともある。こんなのは自慢でも何でもなくて、プロのミュージシャンはみんな体験していること。体を鍛えるための努力もしています。老いと戦ってるからね(笑)



第二のポイントは、そんな時にトラを頼める人脈を作るということ。一匹狼がかっこ良かったのは遥か昔のこと。今の時代、そんなことではこの業界渡っていけません。それも責任のひとつ。自分ができない時は、自分より上手い人をトラに立てられるのが理想。そうすれば、限られたリハでも何とか音楽にしてもらえるから。それでそのあと、その人に自分の仕事が行ってしまっても自業自得。精進すればいいだけのこと。



そして一番多くて一番困りものなのが遅刻。
僕は常々このラボで、遅刻することの悪を説いてきた。学生のうちはみんな許してくれても、現場に出てその甘えは一切通用しない、と。一番困るのはお前たちだぞ、と。それで何人も怒られ、涙を流した奴もいる。自分がリーダーだったら、と思えば、遅刻されてどんなに困るか自ずと理解できるはず。それもこのラボの狙いなのだ。サイドメンでいることは楽だけど、そういう考えの人間が同じバンドにいることのストレスは、リーダーにならないとわからないのだ。例えば電車が事故で遅れたとか、不可抗力もあることは承知している。それで十分遅れたからと言って怒るほど狭量ではないつもりだが、寝坊しました、という言い訳を平気でしてくる奴にだけは同情のかけらもない。それが例えば本番のライブで、対バンがあって、入りの時間もリハの時間も決まっているのに遅れてくるというのは、およそ僕たちの業界では許されないこと。そのことがどれだけたくさんのひと、ミュージシャンやスタッフに迷惑をかけるかを思うと、恐ろしくてできない。目覚まし十個かけてでも行くのがプロフェッショナル。アマチュアの延長みたいな甘えのある奴を何度か見てきたけど、絶対そういうやつには頼まないよ、おれは。例えばthe MOSTのドラマーは、入りが六時なら五時半にはセッティングして待っている。今までに一度たりとも遅れたことなどない(交通事情などはもちろん含まないよ!)。これぞプロフェッショナルだなあ、といつも感心しているけど、おそらく彼にとってはそれは当たり前のことなんだろうな。だから信頼される。だから仕事がくる、売れっ子になる。当たり前だよね。結局、ミュージシャンていったって人間であり社会人。会社員のひとが取引先との交渉に寝坊して遅れるかっつんだよ(笑)無頼のミュージシャンがかっこよかったのは昔の話。今や社会性のないミュージシャンを雇う人はいないでしょう。この時代。



これからプロフェッショナルになろうと思う人にこそ読んで欲しいです。心当たりのある人はぜひ、今日から改めた方がいい。老婆心ですが、先輩からのアドバイスです。

THE SAX七月号に!

僕が書いた「ハードラバーMP二十本吹き比べ」記事が載ってます!


四時間くらいかけて試奏した血と汗と涙とヨダレの結晶です(笑)


おまけに僕が書いた同じフレーズをそれぞれで演奏した音源CD付き!!!


特に地方とかで試奏出来ない方々の少しでも手助けになれればと思ってます。


ぜひ読んでみてね!!!!!

トコさん。

きのうは、トコさんの命日でした。


alfieには行かれなかったけど、トコさんのことを思っていました。
99年に亡くなったので、今年でもう13年...
あっという間でした。


あの最後の壮絶なツアーのことは一生忘れられません。
今の僕の精神的な支えになっているのが、あのときのトコさんの生き様です。
痛みに耐えながら、周囲に気を遣わせないように努めて明るく振る舞うトコさん。
ステージでもガンの話を笑い話にしてお客さんを明るい気分にさせたトコさん。
壮絶なドラムソロのみならず、タップまで披露する生来のエンターテイナー、トコさん。
ガチンコデュオバトルで僕と真剣に対話してくれたトコさん。
その全てが、今の僕の価値観であり、判断基準です。


いつかトコさんのようになりたい、と思っていたら、あと一年でトコさんが亡くなった53才になるとは...時間はあまり、ないんですね。がんばらないと...


ほんとにありがとう、トコさん。
いつまでも愛しています...

52歳。

きょう、52歳になりました。


半世紀をとうに過ぎ、セカンドハーフにもとっくに入っているので、特に感慨というのはないけれど。


歳を取るのも悪くない。
最近、そう思えるようになりました。


音楽の上でも、人間性の上でも、歳を重ねることによって初めて到達できるところがあるようです。それを実感する機会が増えて来たような気がします。


フェイスブックなどのおかげで、百人を超える方々から暖かいお祝いメッセージをいただいて、本当に感激です。老いてますます盛ん、そう言われるように頑張ります(笑)


今の自分が、結構好きです(笑)
ってどんだけナルシストやねん(笑)


改めて、メッセージ頂いた皆様、本当にありがとうございました!今年一年も全力疾走で頑張りますので、変わらぬ応援よろしくお願いします!


多田誠司
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