【切り絵】山桜花 

  • author: tadekichi
  • 2009年05月07日

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飛天シリーズ「山桜花」

私の住む札幌の山の上ではGW中に咲きそろった桜が
今まさに散り急いでいる。

札幌の桜は少し葉桜だ
これは温度と日照時間の関係でこうなるらしい。
しかし、これはこれで良いもので少し赤みを帯びた若芽が
淡い桜の花びらの色を引き立ててくれている。

この切り絵は桜の花弁が散るさまを
飛天の表情を少し切なげにして表現したものだ
何となく苦しい恋でもしているような感じになった。
まぁそれはそれで良いんじゃないかと

このように
作者が意図せぬ表情を切り絵が醸し出すことがある。
それが悪い効果を出すものなら作り直さなくてはならないが
そうでない時はそれを認めてしまうことに私はしている。

それに時間が経って改めて眺めてみると
これはこれで
当時の私の心情が現れていたのかもしれないと思う。

 淋しくて切なかった当時の気持ちも反映されていたんだろうな。

【切り絵】枝垂れ桜

  • author: tadekichi
  • 2009年04月30日

DSC_2187切り絵作家として印刷物に関わると困ることがある。
それは
切り絵の良さが印刷物では伝わりにくいこと。

この問題は結構大変なことではないかと
切り絵作家をやりながら思い続けてきた。
だいたいそれを切り絵と分かってくれる人は少ないのだ「版画?」と言われるとなんだか困ってしまう。

紙を切ってできるその一枚の存在感で絵を作る。
切り絵の魅力はまさにそのことに尽きる。
だけど
印刷してしまうとその存在感の殆どはは失われてしまう。

時には紙の影などが写り込み 
絵の価値を低下させることもある。 

実際に現場で何度も撮影し直してくれたり
色調整に時間をかけてくれたりと
現場の職人さんのカンに頼ってやらせて頂いている状態だ。
それでも切り絵が好きなので
あまり考え込まないようにしてやってきたわけなんだが

最近はパソコンで絵を描くことも増えた
パソコンで絵を描くと当たり前だが切り絵の諸問題は無くなる。
色もクリアだ。
極端な話パソコン上で切り絵風の絵を描くこともできる。
また切り絵の原画を取り込んで加工する手もある。

しかし紙を切り取るダイナミックな快感は
得ることができなくなる。

これを新たな可能性と考えることが
切り絵作家としてできることかなと思いつつ
様々な方法を試行錯誤している所だけど
あともう少し
開拓には時間がかかりそうだ。